東京大学に合格できる物理の勉強法を徹底解説!【大学受験】

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東大に合格できる効果的な物理の勉強法を解説します。東大の物理対策に実際にやってよかった勉強法とその順番も合わせて紹介します。また東大の物理対策におすすめの参考書も合わせて紹介します。

東大物理の勉強法を紹介する前に、最も重要なことをお伝えします。それは1つの参考書を完璧にやりこむことです。多くの受験生が様々な参考書に手を出して中途半端に終わってしまいますが、これは絶対に避けなければなりません。

特に良問の風と名門の森は、東大物理の合格に直結する2冊です。良問の風で典型問題の解法パターンを完璧にマスターし、名門の森で難関大レベルの思考力と応用力を身につけることができます。この2冊を何度も繰り返し解いて、すべての問題を自力で完答できるレベルまで仕上げることが合格への最短ルートです。

以下のロードマップでは複数の参考書を紹介していますが、これは様々な学力レベルの受験生に対応するためです。あなた自身は自分のレベルに合った参考書を選び、それを徹底的にやりこんでください。特に良問の風と名門の森は何周も繰り返して、完璧に理解することを最優先にしましょう。

いきなり最終結論!東大に合格するための物理の勉強法の順番

結論として、東京大学に合格できる物理の勉強法とその順番を解説します。

1段階目:基礎理解と概念の定着

物理の学習は公式の丸暗記ではなく、物理現象のイメージと結びつけて理解することから始まります。学校の授業をしっかり聞いていた進学校の生徒は、基本的な概念をすでに理解している可能性が高いですが、授業についていけなかった場合は映像授業を活用することをおすすめします。

物理の初学段階では、まず力学、電磁気、波動、熱力学の各分野について、基本法則や公式がどのような物理現象から導かれるのかを理解します。たとえば運動方程式がなぜ成り立つのか、エネルギー保存則はどのような条件で使えるのかといった根本原理を押さえることが重要です。

物理が苦手な人や学校の授業をあまり聞いていなかった人は、図やイメージが豊富な参考書を使って各分野の基礎を固めましょう。わからない部分は何度も読み返し、具体的な現象と公式を結びつけて理解することが大切です。この段階では焦らずじっくりと理解を深めることを優先してください。

基礎理解が固まってきたら、教科書傍用問題集や基本問題集を使って典型的な問題パターンに慣れていきます。問題を解く際は、ただ答えを出すだけでなく、なぜその公式を使うのか、どのような考え方で立式するのかを意識しながら取り組むことが重要です。

おすすめの参考書 宇宙一わかりやすい高校物理 漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本 物理のエッセンス 理解しやすい物理+物理基礎

2段階目:典型問題の解法パターン習得

基礎理解ができたら、次は入試標準レベルの典型問題を解いて解法パターンを身につけます。この段階では、どのような問題設定のときにどの公式や考え方を使うのかという判断力を養うことが目標です。

物理のエッセンスを使っている人は、まず基本問題から始めて徐々に難易度を上げていきます。各分野の基本問題が8割から9割解けるようになったら応用問題にも挑戦してください。わからない問題があれば、解説を読んで理解するだけでなく、もう一度自力で解き直すことが大切です。

良問の風は入試標準レベルの問題を網羅的に扱っており、地方国公立から中堅私立大学レベルまで対応できます。この問題集を完璧にすれば、共通テスト物理で9割以上を安定して取れる力がつきます。

問題演習をする際は、解けなかった問題をリストアップして繰り返し解くことが効果的です。2周、3周と繰り返すことで解法パターンが体に染み込み、初見の問題でも適切な解法を選べるようになります。また、計算ミスを防ぐために途中式を丁寧に書く習慣をつけておくことも重要です。

おすすめの参考書 物理のエッセンス 良問の風 セミナー物理やリードαなどの傍用問題集

3段階目:難関大レベルの問題演習

典型問題が一通り解けるようになったら、いよいよ難関大学レベルの問題に挑戦します。この段階では、複数の分野にまたがる融合問題や見慣れない設定の問題に対応する力を養います。

名門の森は東大、京大、医学部、早慶などの最難関大学を目指す受験生にとって必須の問題集です。問題の質が非常に高く、解説も詳しいため、物理の本質的な理解を深めることができます。ただし難易度が高いため、良問の風レベルの問題が確実に解けるようになってから取り組んでください。

名門の森を解く際は、問題文をしっかり読んで状況を正確に把握することが大切です。東大物理は問題文が長く、実験装置の設定や条件が複雑なことが多いため、図を描いて整理する習慣をつけましょう。また、答えが出たら単位や極限値を確認して妥当性をチェックすることも重要です。

この段階では解法パターンの暗記ではなく、問題ごとにどの解法を使うべきかを見極める分析力が求められます。難問に出会ったときは、既知の解法をどう組み合わせれば答えにたどり着けるかを考える訓練を積みましょう。

おすすめの参考書 名門の森

4段階目:東大レベルの応用問題演習

名門の森が7割から8割解けるようになったら、東大を含む最難関レベルの問題演習に入ります。この段階では物理重要問題集を使って、さらに幅広い問題パターンに触れることが重要です。

物理重要問題集は早慶や東大、京大などの最難関大学の入試問題を網羅しており、A問題とB問題に分かれています。まずはA問題を完璧にし、その後B問題に取り組むことで効率的に実力を伸ばせます。ただし解説がやや簡潔なため、わからない問題は名門の森や漆原の参考書で確認することをおすすめします。

東大物理では分野融合問題が頻出なため、たとえば力学と電磁気を組み合わせた問題や、波動と熱力学が絡む問題にも対応できるようにします。過去問を見ると、原子分野からの出題も近年増えているため、原子物理も手を抜かずに対策しておくことが必要です。

この段階では、問題を解くスピードも意識しましょう。東大の理科は2科目で150分のため、物理には60分から70分程度しかかけられません。時間を測って演習し、どの問題から解くか、どこで見切りをつけるかという戦略も身につけておくことが大切です。

おすすめの参考書 物理重要問題集

5段階目:東大過去問演習と弱点克服

11月には東大の過去問演習を本格的に始めます。過去問を解くことで、東大物理特有の問題形式や時間配分に慣れることができます。最低でも10年分、できれば15年分以上の過去問に取り組むことをおすすめします。

過去問を解く際は、本番と同じように理科2科目を150分で解く練習をしましょう。物理にどれくらい時間をかけるか、どの大問から解くかという戦略を試行錯誤して、自分に最適な解き方を見つけてください。一般的には物理を60分から65分で終わらせ、残りの時間を化学に充てるのが効果的です。

過去問で間違えた問題は、なぜ間違えたのかを徹底的に分析します。概念理解が不足していたのか、計算ミスなのか、時間配分の問題なのかを明確にして、同じミスを繰り返さないようにしましょう。苦手な分野が見つかったら、名門の森や物理重要問題集に戻って復習することが重要です。

東大の物理は記述式のため、部分点を取るための答案作成力も必要です。途中の式変形や考え方を論理的に書く練習をし、採点者に伝わる答案を作れるようにしましょう。また、見慣れない設定の問題では、既知の概念に帰着させる練習も積んでおくことが大切です。

おすすめの参考書 東大の物理25カ年 東大模試の過去問 名門の森や物理重要問題集での復習

6段階目:直前期の総仕上げと戦略確認

入試直前期は新しい問題集に手を出すのではなく、これまで解いた問題の総復習と過去問の解き直しに集中します。特に間違えた問題や時間がかかった問題を中心に、弱点を完全に潰しておくことが重要です。

共通テスト後は東大の二次試験に向けて最終調整をします。過去問や模試の問題を使って、時間配分や解く順番の確認を行いましょう。本番では第1問の力学が最も計算量が多いことが多いため、20分以内に解き終わる訓練をしておくと有効です。

東大物理では、解ける問題を確実に正解することが最も重要です。難問で時間を使いすぎて易しい問題を落とすのは避けなければなりません。本番では冷静に問題の難易度を見極め、解けそうな問題から確実に得点する戦略を徹底してください。

理科一類や理科二類の受験生は物理で30点から35点以上、理科三類の受験生は45点から50点以上を目標にします。物理が得意な人は満点近くを狙うこともできますが、2023年以降は難化傾向にあるため、高得点が難しい年もあることを想定して他科目とのバランスも考えておくことが大切です。

おすすめの参考書 東大の物理25カ年の解き直し 東大模試の復習 名門の森、物理重要問題集の間違えた問題の総復習

東大の物理の学部ごとの特徴と対策

東大の理系は理科一類から理科三類まで3つの科類に分かれていますが、物理の入試問題は全ての科類で共通です。 理科一類は工学部や理学部への進学が多く数学や物理を重視し、理科二類は農学部や薬学部への進学が多く生物や化学を重視しますが、入試の物理の問題自体に違いはありません。 理科三類は医学部医学科への進学を前提としており、入試難易度が最も高くなっています。

東大の物理は理科2科目で150分という試験時間の中で解く必要があり、物理には約60分から70分を使うのが一般的です。 配点は理科全体で120点となっており、個別試験440点中の約27%を占めるため、物理の出来が合否を大きく左右します。 理科一類や理科二類であれば物理で最低5割、理科三類であれば最低7割を目標にする必要があります。

東大物理の最大の特徴は、教科書レベルの知識を前提としながらも、見慣れない実験設定や長い問題文から状況を読み取る力が求められることです。 問題構成は毎年大問が3つで、第1問が力学、第2問が電磁気、第3問が熱力学または波動または原子という出題パターンがほぼ確立されています。 2025年度は比較的易化しましたが、2023年から2024年は難化傾向にあり、年度によって難易度が大きく変わることも東大物理の特徴と言えます。

東大の物理対策に実際にやってよかった勉強法3選

東大物理の攻略には3つの重要な勉強法があります。

1つ目は物理の基本原理を徹底的に理解することです。 東大物理では公式の丸暗記だけでは全く得点できず、なぜその公式が成り立つのかという本質的な理解が問われます。 力学であれば運動方程式の立て方、電磁気であればファラデーの法則やレンツの法則の意味を深く理解し、どんな状況でもゼロから考えて立式できる力を養う必要があります。

2つ目は典型的な解法パターンを徹底的に身につけることです。 東大の問題は一見複雑に見えますが、実は典型問題の組み合わせで構成されていることが多いです。良問の風や物理のエッセンスで基礎の解放のレパートリーを習得した後、名門の森など応用レベルの問題集を使って解法のレパートリーを増やし、どの問題に対してどの解法を使うべきかを瞬時に判断できるようにトレーニングを積むことが重要です。

3つ目は東大の過去問を最低でも10年分は解くことです。 東大特有の長い問題文や罫線のみの解答用紙に慣れるには、実際の過去問で演習を積むしかありません。 過去問演習では時間配分の感覚を養い、解ける問題と捨てるべき問題を見極める力も同時に鍛えていきます。

東大の物理の勉強法の実践におすすめの参考書

東大の物理の勉強法の実践におすすめの参考書を紹介します。

物理のエッセンス

物理の基礎固めとして多くの受験生に支持されているのが物理のエッセンスです。

この参考書は河合塾の浜島清利先生が著者で、力学と波動編、熱と電磁気と原子編の2冊に分かれています。物理のエッセンスの最大の特徴は、物理現象の本質的な理解を促す解説と、実戦的な解法が簡潔にまとめられている点です。1周目は解説部分をしっかり読んで内容を理解し、2周目以降で実際に問題を解いて定着させるという使い方が効果的です。高校の授業をしっかり聞いていた人であれば、物理のエッセンスから始めて基礎を固めることができます。

良問の風

物理のエッセンスで基礎を固めた後に取り組むべき問題集が良問の風です。この問題集も浜島先生の著書で、物理のエッセンスの次のステップとして位置づけられています。

難易度は共通テストからMARCHレベルで、全148題という問題数なので比較的短期間で仕上げることができます。

良問の風の特徴は解説の丁寧さで、独学でも理解しやすい構成になっています。1問につき5分から10分程度を目安に解き進め、わからない問題は物理のエッセンスに戻って基礎を確認するという使い方がおすすめです。

名門の森

良問の風を終えた後、さらに難易度の高い問題に取り組むための問題集が名門の森です。

名門の森は早慶や旧帝大レベルの難問が収録されており、東大を目指す受験生には必須の問題集と言えます。力学と熱と波動編、電磁気と原子編の2冊に分かれており、1問につき30分程度を目安に じっくりと取り組むことが重要です。

名門の森では解法のレパートリーを増やすだけでなく、どの問題に対してどの解法を使うべきかという問題分析力も養うことができます。

物理重要問題集

東大や京大など最難関大学を目指す受験生が仕上げとして使う問題集が物理重要問題集です。

毎年最新の入試問題を分析して改訂されているため、最新の入試傾向を把握しながら演習できるのが大きな特徴です。A問題が約130問で標準的な入試問題、B問題が約15問で東大や東工大レベルの難問という構成になっています。

名門の森が終わった後に物理重要問題集のA問題から取り組み、東大や京大を志望する場合はB問題にも挑戦することで、入試本番で戦える実力が身につきます。

まとめ

今回は東大の物理の学部ごとの特徴と対策について解説しました。

東大の物理の対策についてのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT
  • 東大の物理は理科一類から理科三類まで共通問題で理科2科目150分の試験
  • 物理で理一理二は5割、理三は7割が目標得点
  • 基本原理の徹底理解と典型問題の解法パターン習得が物理の基礎力になる
  • 物理のエッセンスから良問の風、名門の森、物理重要問題集へと段階的に学習
  • 過去問演習は最低10年分を解いて東大特有の出題形式に慣れることが重要
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