古文の五段活用の覚え方を解説します。古文の五段活用の見分け方から古文の五段活用の一覧表も合わせて紹介します。古文の五段活用の動詞の覚え方から上一段活用と下一段活用の覚え方も合わせて解説します。古文の五段活用を中学生でもわかりやすく理解できるよう解説します。
五段活用の覚え方
五段活用とは動詞の活用形の一種で、語尾がアイウエオの五つの段すべてにわたって変化する活用です。
しかし一定の規則さえ理解してしまえば、五段活用は決して難しくありません。
英語の三単現のSと同じように、パターンを覚えてしまえば自然と身につきます。五段活用を理解するためには、まず活用形の基本を押さえることが重要です。
動詞には未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形という六つの活用形があります。五段活用の動詞はこれらの活用形において、語尾がアイウエオの五段の音に変化するのです。例えば書くという動詞であれば、書か、書き、書く、書く、書け、書けと変化します。
見分け方のコツとして、動詞の後ろにないをつけてみる方法が確実です。ないの直前がア段の音なら五段活用、イ段の音なら上一段活用、エ段の音なら下一段活用となります。この方法を使えば、ほぼすべての動詞の活用を正しく見分けることができます。
五段活用の一覧表
五段活用の動詞を聞くを例にとって、六つの活用形を整理します。未然形は聞かないのように使われ、ア段の音になります。ただし未然形には聞こうのようにオ段の音になる形も存在するため、注意が必要です。
連用形は聞きますのようにイ段の音となり、中止法として使われたり、助詞のてやながらに続いたりします。終止形は言い切りの形で聞くとなり、ウ段の音です。文の最後に置かれることが多く、最も基本的な形となります。
連体形は体言つまり名詞に続く形で、聞くときのようにウ段の音となります。仮定形は聞けばのように助詞のばに続く形で、エ段の音です。命令形は聞けのように命令を表す形で、これもエ段の音となります。
動詞の五段活用は基本的に同じ行の中で活用します。例えば飲むという動詞であれば、飲ま、飲み、飲む、飲め、飲めとすべてマ行の音で活用するのです。ただし笑うのように、笑わ、笑い、笑う、笑えとア行とワ行の二行にまたがる例外も存在します。
基本活用表(例:「聞く」)
聞くを例に動詞の五段活用表を紹介します。
| 活用形 | 活用語尾 | 活用例 | 接続する言葉の例 | 使用例 |
|---|---|---|---|---|
| 未然形 | ア段(か) | 聞か– | ない、ぬ、せぬ、させる | 聞かない、聞かせる |
| オ段(こ) | 聞こ– | う、よう | 聞こう | |
| 連用形 | イ段(き) | 聞き– | ます、たい、ながら、て、た | 聞きます、聞いた |
| 終止形 | ウ段(く) | 聞く | (言い切りの形) | 話を聞く。 |
| 連体形 | ウ段(く) | 聞く– | とき、人、もの(体言) | 聞くとき |
| 仮定形 | エ段(け) | 聞け– | ば | 聞けば |
| 命令形 | エ段(け) | 聞け | (命令の形) | 話を聞け! |
五段活用の動詞例
五段活用の動詞の一覧表を紹介します。
| 動詞 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 書く | 書か(書こ) | 書き | 書く | 書く | 書け | 書け |
| 飲む | 飲ま(飲も) | 飲み | 飲む | 飲む | 飲め | 飲め |
| 読む | 読ま(読も) | 読み | 読む | 読む | 読め | 読め |
| 笑う | 笑わ(笑お) | 笑い | 笑う | 笑う | 笑え | 笑え |
| 取る | 取ら(取ろ) | 取り | 取る | 取る | 取れ | 取れ |
音便の変化(連用形)
五段活用を覚える上で知っておくべき音便の変化を紹介します。
| 音便の種類 | 変化 | 例 |
|---|---|---|
| イ音便 | き→い | 書きた → 書いた |
| 促音便 | り→っ | 取りた → 取った |
| 撥音便 | み→ん | 読みた → 読んだ |
五段活用の見分け方
五段活用の見分け方としては動詞の後ろに「ない」をつけるのが一番おすすめです。


五段活用の語呂合わせ
五段活用の活用形を覚えるための効果的な語呂合わせがあります。活用形の順番を未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形と並べた時、それぞれの音はア、イ、ウ、ウ、エ、エとなります。この後に未然形のもう一つの形であるオ段が来ます。
つまりアイウウエエオという順番になるのです。これを覚えやすくするために、あいうえおの順番を少し変えたものと理解すると良いです。
また活用の種類を覚えるための語呂合わせとして、五段坂を上がって下がるというイメージがあります。五段活用、上一段活用、下一段活用、カ行変格活用、サ行変格活用の五つを、気合を入れて坂を上り下りする様子に例えたものです。
活用形に続く言葉を覚えることも重要です。未然形にはない、ぬ、せぬ、させる、う、ようが続きます。連用形にはます、たい、ながら、て、で、た、だが続くのです。こうした接続パターンを覚えておくことで、問題を解く際に素早く判断できるようになります。
五段活用を覚えるコツ
五段活用を確実に身につけるためには、まず音便を理解することが大切です。音便とは五段活用の連用形において、発音しやすいように語尾が変化する現象を指します。イ音便、促音便、撥音便の三種類があり、受験でも頻出します。
イ音便は書きたが書いたになるように、イの形に変化するものです。促音便は取りたが取ったになるように、詰まる音になります。撥音便は読みたが読んだになるように、はねる音になるのです。これらのパターンを理解しておくことで、正しい活用形を判断できます。
実践的な覚え方として、手のひらを使う方法があります。五本の指を使って、親指から順に未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形と割り当てていくのです。この方法を使えば、テスト中でも視覚的に確認しながら解答できます。
文法問題は配点こそ高くありませんが、確実に得点できる分野です。入試では一点の差が合否を分けることも珍しくありません。しっかりと学習すれば必ず点数につながる範囲ですので、諦めずに取り組むことが重要です。
また実際の文章の中で五段活用の動詞を見つける練習も効果的です。教科書や問題集の文章を読みながら、動詞を見つけたらその活用形を考える習慣をつけましょう。



