英検準一級のリスニング対策!効果的な勉強法とコツと過去問の使い方も解説!

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英検準一級のリスニング対策としておすすめの勉強法を解説します。また英検準一級のリスニングで短期間で高得点を取るためのコツから聞き方や解き方のコツも合わせて解説します。また英検準一級のリスニングが聞き取れないという状態から実際に9割点数が取れるようになった練習方法も解説します。

竹本明弘
竹本明弘

【この記事の監修者:英検コーチ塾長の竹本明弘

これまで英検2級に合格者を900名以上、英検準一級に合格者を1200名以上輩出してきました。英検合格のために効果的な実際にやってよかった勉強法をいくつか紹介します。また短期間で高得点を取るコツやおすすめの参考書も合わせて解説します。

英検準一級のリスニングで9割取れる勉強法

結論から述べると英検準1級のリスニングで9割を取るには、過去問演習の前に音読スピードを徹底的に鍛えることが最重要です。

英検準1級は大学中級レベルの試験で、複雑な内容を理解し、主張と根拠を明確にして意見を詳しく述べられる力が求められます。リスニングは全29問で試験時間は30分となっており、英検2級と比較して音声が長く、内容も専門的になります。

そこで、短期間で英検準一級のリスニングで9割取れる勉強法を解説します。

2ヶ月前から始める勉強内容:まずは音読スピードの強化&過去問演習
  • 英検準1級の過去問を使って1日3問だけ解きます。おすすめは数学社の英検赤本シリーズです。part1の会話問題から始めることをおすすめします。
  • 1問解いたら必ず7回連続で音読を行います。ただし7回ただ繰り返すのではなく、1回目から6回目まではだんだんとスピードを上げていき、7回目は人生で一番速い音読を目指してください。息が切れるくらい全力で読むことが重要です。
  • 1問につき約15分から20分かかるため、3問で合計60分前後の勉強時間になります。慣れてきたらもう少し早くできるようになります。
  • 音読する際はスクリプトを見ながら行い、意味も理解しながら読むことが大切です。最初はゆっくりでも構いませんが、回数を重ねるごとにスピードを上げていきます。
  • この1ヶ月間は正答率を気にする必要はありません。間違えても全く問題ないです。大切なのは音読のスピードを上げることだけに集中することです。
  • 毎日継続することが何よりも重要です。1日100回音読して3日サボるよりも、毎日20回を継続する方が確実に実力がつきます。
  • 週末には特に難しかった問題や苦手だった問題を選んで、もう一度7回音読をしてください。また1週間前にやった問題の音声を聞いて、以前よりも聞き取りやすくなっていることを確認しましょう。
  • この1ヶ月間の勉強を終える頃には、あなたの音読スピードは英検準1級の音声と同じか、それよりも速くなっているはずです。
  • 実際に海外経験がなくても、この音読中心の勉強法を徹底的に行った結果、1ヶ月でリスニングで8割取れる状態まで到達した例もあります。
1ヶ月前から始める勉強内容:音読で培ったスピードを維持しながら、過去問演習の量を増やす
  • 1日に解く問題数を3問から7問に増やします。英検準1級のリスニングは全29問なので、4日で約1回分の過去問が解ける計算になります。
  • 音読の回数を1問につき7回から1回に切り替えます。その代わり音読の質を高めます。スピードよりも正しい発音とリズムを意識してください。
  • 1問解いたら答え合わせをして、すぐに1回音読します。英検準1級の音声と同じリズムで、同じイントネーションで読めるように心がけましょう。
  • 毎日の勉強時間は引き続き60分から90分です。7問解いてそれぞれ1回ずつ音読すると、ちょうどこの時間に収まります。
  • 音読が速くなっている分、リスニング中に要約しながら聞き取る余裕が生まれています。この余裕を活用して、より効率的な聞き取り方を身につけます。
  • 接続詞や熟語に特に注目してください。becauseやsoやhoweverやin conclusionやas a resultなど、理由や結論を示す表現に耳を傾けます。これらの接続詞が聞こえたら、その後に重要な情報が来ると身構えるようにしましょう。
  • 選択肢の先読みを取り入れます。音声を聞く前に選択肢を読む習慣をつけることで、どんな内容が出てくるのか、どんな質問が問われるのかをある程度予測できます。
  • 英検準1級の大問3はReal-Life形式という特殊な問題です。音声が流れる前に10秒間、状況と質問を読む時間が与えられます。
  • この10秒間で条件に下線を引きましょう。今月中にアパートが必要、個人用の駐車場が必要という条件があれば、そこに線を引いておきます。
  • 音声を聞きながら条件に合わない選択肢を消去法で消していきます。この消去法が大問3で確実に得点するためのコツです。
  • 週末は1週間で解いた問題を振り返る時間にします。特に間違えた問題はもう一度音声を聞いて、どこで聞き逃したのか、どの接続詞を見逃したのかを確認します。
  • 週末には模擬試験形式で29問を通して解く練習もしましょう。本番と同じ条件で音声は1回だけ、時間も測って解きます。この練習を2回から3回行うことで、本番の雰囲気に慣れることができます。
  • この1ヶ月間の勉強を終える頃には、英検準1級のリスニングで安定して8割から9割取れるようになっているはずです。
  • 問題の解き方も身につき、自信を持って本番に臨める状態になります。
試験当日の過ごし方
  • 朝はこれまで解いた問題の中から特に苦手だったものを2問から3問選んで、もう一度解いてみましょう。そして、それぞれ1回ずつ音読します。
  • 新しい問題に手を出す必要はありません。むしろ新しい問題で間違えると不安になってしまうので避けましょう。
  • 朝の勉強時間は30分から60分程度で十分です。長時間勉強するよりも、リラックスして本番に備えることが大切です。

実際に2000人以上の英検合格者を指導してきた経験から分かったことは、リスニングで高得点を取れる人には共通の特徴があります。それは聞こえてくる音声よりも自分が早く音読できるという点です。自分の音読スピードが音声よりも速くなると、リスニング中に内容を要約しながら聞いたり、問題に必要な部分に集中して聞き取ったりする余裕が生まれます。

過去問演習をしながら音読を1問解くごとに1回だけ行った場合と7回以上行った場合を比較すると、前者は合格レベルまで5ヶ月かかりましたが、後者はわずか1ヶ月半で到達しました。このことからも音読スピードの強化を最初に集中的に行うことの重要性が分かります。

英検準一級のリスニング対策にやってよかった勉強法3選

英検準1級のリスニング対策で特に効果があった勉強法を3つ紹介します。

過去問を使った集中的な音読練習

1つ目は過去問を使った集中的な音読練習です。

1問解いたら7回連続で音読し、7回目は人生で一番速い音読を目指します。この練習を1ヶ月間継続することで、音声についていけるだけでなく、音声よりも速く読めるようになります。息が切れるくらい全力で読むことで、飛躍的にリスニング力が向上します。

接続詞と熟語に注目しながら聞き取る練習

2つ目は接続詞と熟語に注目しながら聞き取る練習です。

becauseやsoやhoweverやin conclusionやas a resultなど理由や結論を示す表現に耳を傾けることで、話の流れや重要なポイントを効率的に把握できるようになります。英検準1級では細かい内容よりも話の流れや結論が問われることが多いため、この勉強法は非常に有効です。

選択肢の先読み練習

3つ目は選択肢の先読みを習慣化することです。

音声を聞く前に選択肢を読むことで、どんな内容が出てくるのか、どんな質問が問われるのかをある程度予測できます。人名が複数出ていれば複数の人物が登場すると予測でき、理由を示す表現が多ければなぜそうなったのかを問う質問だと分かります。

英検準一級のリスニングで独学で高得点を取るためのコツ

独学で英検準1級のリスニングの高得点を目指す場合、正しい勉強の順番を守ることが最も重要です。

まず最初の1ヶ月間は音読スピード強化に専念します。1日60分から90分の勉強時間で、過去問を3問解いて1問につき7回音読します。この時期は正答率を気にする必要はなく、ただひたすら音読スピードを上げることだけに集中します。

次の1ヶ月間は過去問演習の量を増やします。1日7問に問題数を増やし、1問につき1回の音読に切り替えます。この段階ではスピードよりも正しい発音とリズムを意識し、音声と同じイントネーションで読めるように心がけます。

独学で成功するためには毎日継続することが何よりも大切です。1日100回音読して3日サボるよりも、毎日20回を継続する方が確実に実力がつきます。週末には1週間前にやった問題の音声を聞いて、以前よりも聞き取りやすくなっていることを確認することで、小さな成功体験を積み重ねながらモチベーションを維持できます。

英検準一級のリスニングで満点を取るための勉強法

英検準1級のリスニングで満点を目指すには、基本的な勉強法に加えてさらに高度な対策が必要です。

まず和訳せずに内容をイメージする練習を徹底します。音声が長い英検準1級では一文ずつ和訳していると追いつけません。聞こえてくる英語をそのまま映像として頭の中でイメージすることで、スピードについていけるようになります。

大問3のReal-Life形式では音声が流れる前の10秒間の使い方が重要です。状況と質問を読んだら条件に下線を引き、音声を聞きながら条件に合わない選択肢を消去法で消していきます。この10秒間を有効活用できるかどうかが満点への分かれ目となります。

週末には模擬試験形式で29問を通して解く練習を行います。本番と同じ条件で音声は1回だけ、時間も測って解くことで、本番の雰囲気に慣れることができます。この練習を2回から3回行うことで、試験時間全体を通して集中力を維持する力が身につきます。

英検準一級のリスニングの過去問を使ったおすすめの勉強法

過去問を使った効果的な勉強法は、時期によって使い方を変えることです。

おすすめの過去問集は数学社の英検赤本シリーズです。この1冊だけで十分に対策できるため、他の教材に手を出す必要はありません。

最初の1ヶ月は1日3問のペースで進めます。1問解いたらすぐに音読練習に入り、同じ問題を7回連続で音読します。1回目から6回目まではだんだんとスピードを上げていき、7回目は全力で最速の音読を目指します。この7回の音読は1問につき約15分から20分かかるため、3問で合計60分前後になります。

1ヶ月経過したら1日7問に増やし、1問につき1回の音読に切り替えます。問題を解いたら答え合わせをして、すぐに1回音読するというサイクルを繰り返します。この時期は音読の質を重視し、CDの音声を真似るつもりで正しい発音とリズムを心がけます。

週末には特に難しかった問題や苦手だった問題を選んで、もう一度音読練習を行います。定期的に復習することで、着実に実力が定着していきます。

英検準一級のリスニングは何割とれば合格?合格点を解説

英検準1級の合格には一次試験でリーディング、ライティング、リスニングの3技能で合格基準スコアを超える必要があります。

リスニングの素点は29問満点ですが、英検ではCSEスコアという形式で採点されます。リスニングのCSEスコアは850点満点で、一次試験全体では2250点満点のうち1792点以上が合格基準となります。

リスニングで安定して合格するには、素点で8割から9割を目指すことが推奨されます。29問中23問から26問正解できれば、十分に合格圏内に入ることができます。リスニングで高得点を取れると、他の技能で多少点数が低くても合格基準に到達しやすくなります。

2ヶ月間の正しい勉強法を実践すれば、リスニングで安定して8割から9割取れる実力が身につきます。最初の1ヶ月で音読スピードを徹底的に鍛え、次の1ヶ月で過去問演習の量を増やすという順番を守ることで、より確実に合格レベルに到達できます。

英検準一級のリスニングの問題構成と時間配分

英検準一級のリスニングの問題構成と時間配分を解説します。

英検準一級のリスニングの問題構成

英検準1級のリスニングは全29問で構成されており、3つの大問に分かれています。

大問1は会話の内容一致選択問題で12問出題されます。2人の会話を聞いて、質問に対する答えを4つの選択肢から選びます。会話の長さは英検2級よりも長く、内容も専門的になるため、話の流れを追いながら重要な情報を聞き取る力が必要です。

大問2は文の内容一致選択問題で12問出題されます。説明文やナレーションを聞いて、質問に対する答えを選びます。歴史、科学、社会問題など幅広いトピックが扱われるため、内容をイメージしながら聞き取ることが重要です。

大問3はReal-Life形式の内容一致選択問題で5問出題されます。実生活に即した場面設定で、音声が流れる前に10秒間状況と質問を読む時間が与えられます。条件を確認しながら消去法で選択肢を絞っていく対策が効果的です。

英検準一級のリスニングの時間配分

英検準1級のリスニング試験は約30分間で行われます。

筆記試験が終わるとすぐに休憩なしでリスニング試験が始まるため、90分間集中力を維持する必要があります。問題冊子は筆記もリスニングも1冊にまとまっているため、筆記試験で時間が余った場合はリスニングの選択肢を先読みすることができます。

大問1は約10分、大問2は約15分、大問3は約5分の配分となっています。音声は1回しか流れないため、聞き逃さないように集中する必要があります。問題間のポーズは短いため、次の問題の準備をする時間はほとんどありません。

時間配分で重要なのは、筆記試験の時間管理です。筆記で時間に余裕を持てば、リスニングの選択肢を先読みする時間が確保でき、より高得点を狙えます。リスニングで集中力を維持するためにも、筆記試験で疲れすぎないペース配分を心がけることが大切です。

英検準一級のリスニングの配点

英検準1級ではCSEスコアという独自の採点方式が採用されています。

リスニングは850点満点で、一次試験全体ではリーディング850点、ライティング850点と合わせて2250点満点となります。合格基準スコアは1792点以上となっており、各技能でバランスよく得点する必要があります。

素点とCSEスコアは単純な比例関係ではなく、受験者全体の正答率によって調整されます。そのため素点で何問正解すればCSEスコアで何点になるかは明確には分かりませんが、概ね素点で8割以上取れればリスニングで十分な得点が見込めます。

リスニングで高得点を取ることで、他の技能で多少得点が低くても合格基準に到達しやすくなります。特にライティングやスピーキングで不安がある場合は、リスニングとリーディングで確実に得点することが合格への近道となります。

英検準一級のリスニングが聞き取れない、やばいと思っている人向けの対処法

リスニングが聞き取れなくて焦っている人は、まず自分の音読スピードをチェックしてください。

聞き取れない最大の原因は、音声のスピードに自分の処理速度がついていけないことです。過去問のスクリプトを見ながら音読してみて、音声と同じかそれより速く読めるかを確認します。音声についていけない場合は、過去問演習の量を減らして音読練習の時間を増やす必要があります。

具体的には1日3問だけ解いて、1問につき7回音読する練習を最低1ヶ月間続けます。最初はゆっくりでも構いませんが、回数を重ねるごとにスピードを上げていきます。7回目の音読では息が切れるくらい全力で読むことで、劇的にスピードが向上します。

海外経験がなくても、この音読中心の勉強法を徹底的に行えば1ヶ月でリスニングで8割取れる状態まで到達した例もあります。焦らずに音読スピードの強化に専念することで、必ず聞き取れるようになります。

英検準一級のリスニングの裏技

英検準1級のリスニングで得点を伸ばすための裏技をいくつか紹介します。

1つ目は筆記試験の時間を使って選択肢を先読みすることです。筆記が早く終われば、リスニングの選択肢を読む時間が確保できます。人名や数字が多い問題、理由を問う表現が多い問題など、選択肢から問題の傾向を予測できます。

2つ目は大問3の10秒間で条件に下線を引くことです。今月中に必要、駐車場が必要など、重要な条件をマークしておくことで、音声を聞きながら条件に合わない選択肢を消去できます。消去法を使うことで正答率が格段に上がります。

3つ目は接続詞が聞こえたら身構えることです。becauseやsoやhoweverの後には重要な情報が来ることが多いため、これらの言葉が聞こえたら集中力を高めます。全ての情報を均等に聞き取ろうとするのではなく、重要な部分に集中することで効率的に得点できます。

4つ目は分からない問題で悩まないことです。音声は1回しか流れないため、1問で悩んでいると次の問題の音声を聞き逃してしまいます。分からない問題は適当にマークして、すぐに次の問題に集中することが高得点のコツです。

まとめ

今回は英検準1級のリスニングで9割取るための勉強法について解説しました。

英検準1級のリスニング対策についてのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT
  • 英検準1級のリスニングで高得点を取るには音声よりも速く音読できることが重要。
  • 最初の1ヶ月は1日3問を7回ずつ音読し、次の1ヶ月は1日7問を1回ずつ音読。
  • 音読は毎日継続することが何よりも重要で、1日100回して3日サボるよりも毎日20回を続ける方が効果的です。
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