馬のことわざを紹介します。馬のことわざを有名なことわざから短いことわざから英語バージョンのことわざまで紹介します。また小学生から受験対策から大人までわかりやすいように意味や由来や英語まで具体的に解説するのでぜひ参考にしてみてください。
馬のことわざで有名なもの
馬のことわざ:「人間万事塞翁が馬」
「人間万事塞翁が馬」は、人生における吉凶禍福は予測できず、不運に見えることが幸運に、幸運に見えることが不運につながることもあるという意味のことわざです。中国の故事に由来し、老人(塞翁)の馬が逃げたが後に多くの馬を連れて戻り、息子が落馬したが戦争に行かずに済んだという話が起源で、目先の出来事に一喜一憂しないことを教えています。
馬のことわざ:「馬耳東風」
「馬耳東風」は、人の意見や批評を聞き流して全く意に介さないことを表すことわざです。中国の詩人・李白の詩に由来し、馬の耳に春の東風が吹いても気に留めないことから、忠告や批評を無視する態度を指す言葉として広く使われています。
馬のことわざ:「馬の耳に念仏」
「馬の耳に念仏」は、いくら意見や教訓を言い聞かせても全く効果がないことを意味することわざです。馬に念仏を唱えても理解できないように、道理がわからない相手や聞く耳を持たない人への言葉が全く届かない様子を表しており、英語の「Preaching to deaf ears」に相当します。
馬のことわざ:「馬子にも衣装」
「馬子にも衣装」は、どんな人でも良い衣服を着れば立派に見えるということを表すことわざです。馬子(馬を引く仕事をする人)でも良い着物を着れば立派に見えることから生まれ、外見や服装が人の印象を大きく左右するという事実を伝えています。
馬のことわざ:「竹馬の友」
「竹馬の友」は、幼い頃からの友人、いわゆる幼なじみのことを指す表現です。子どもが竹馬(竹で作った遊び道具の馬)に乗って共に遊んだ幼少期からの仲間という意味で、長年の深い友情を持つ友人を指す言葉として日常的に使われています。
馬のことわざ:「生き馬の目を抜く」
「生き馬の目を抜く」は、非常にすばしっこく抜け目なく、他人を出し抜くことを表すことわざです。生きている馬の目玉でさえ瞬時に抜き取ってしまうほど素早いという誇張表現に由来し、特に商売や競争の世界で油断も隙もない様子を表す言葉として使われます。
馬のことわざ:「乗りかかった馬」
「乗りかかった馬」は、一度始めたことは途中でやめることができないということを意味することわざです。馬に乗り始めたら途中で降りるのが難しいように、物事に関わり始めると最後までやり遂げなければならないという状況を表しており、英語の「In for a penny, in for a pound」に相当します。
馬のことわざ:「老馬の智」
「老馬の智」は、経験を積んだ者の知恵は若者には及ばないほど優れているということを表すことわざです。中国の故事に由来し、道に迷った際に老いた馬を先頭に立てて正しい道を見つけたという話から、経験や年功の大切さを教える言葉として使われています。
馬のことわざで面白いもの
馬のことわざ:「馬が合う」
「馬が合う」は、互いの気心が合い仲がよいこと、つまり気が合うことを表す表現です。馬と騎手の息がぴったり合って上手く乗りこなせる状態から人間同士の相性がよいことを表すようになった表現で、「あの二人は馬が合う」のように日常会話で広く使われています。
馬のことわざ:「馬の骨」
「馬の骨」は、素性・身元がはっきりしないどこの誰とも知れない人物を指す表現で、多くは軽蔑の意味を込めて使われます。馬の骨は食用にならず拾っても役に立たないことから、素性の知れない人物を蔑んで「どこの馬の骨ともわからない」という形でよく使われます。
馬のことわざ:「馬鹿に付ける薬はない」
「馬鹿に付ける薬はない」は、愚かな人間の愚かさはどうにもならないということを表すことわざです。「馬鹿」の語源には諸説あり、仏教語の「莫迦」に由来するとも、馬と鹿を間違えるほど愚かという中国の故事に由来するともいわれており、手の施しようがない愚かさへの諦めを表しています。
馬のことわざ:「名馬に癖あり」
「名馬に癖あり」は、優れた人物や才能のある人には、どこか変わった癖や欠点があるものだということを表すことわざです。優れた競走馬ほど気性が荒かったり扱いにくい癖があることから生まれた表現で、突出した才能を持つ人は個性も強いという人間観察を的確に表しています。
馬のことわざ:「悪馬も乗り手次第」
「悪馬も乗り手次第」は、どんなに扱いにくい人や物でも、使い方・扱い方次第で役に立つということを表すことわざです。暴れ馬でも名手が乗れば従うことから人材の育て方や使い方の大切さを説いており、リーダーシップや教育の場面でよく引用される言葉です。
馬のことわざ:「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」は、馬も人も実際に経験してみないとその本質はわからないということを教えることわざです。馬の良し悪しは乗ってみないとわからず人の善悪も付き合ってみないとわからないことから、先入観を持たずに実際に試してみることの大切さを伝えています。
馬のことわざ:「駑馬十駕」
「駑馬十駕」は、才能が劣っていても努力を重ねれば優れた人に追いつくことができるということを表すことわざです。中国の思想家・荀子に由来し、駄馬でも十日間走り続ければ名馬が一日で走る距離を踏破できるという教えから、持続的な努力こそが才能を超えるという大切な教訓を伝えています。
馬のことわざ:「死馬の骨を買う」
「死馬の骨を買う」は、人材を集めるために凡庸な人材でも厚く遇することで優れた人材を引き寄せるということを表すことわざです。中国の故事に由来し、名馬を求める王に臣下が高値で死馬の骨を買ったところ評判が広まって名馬が集まったという話から、人材獲得の戦略を教える言葉として使われます。
馬のことわざで英語のもの
馬のことわざ:「You can lead a horse to water, but you can’t make it drink」
「You can lead a horse to water, but you can’t make it drink(馬を水辺に連れて行けても水を飲ませることはできない)」は、人を良い環境に導くことはできても、その人が行動するかどうかは本人次第だということを表す英語のことわざです。他者を強制的に変えることはできないという人間の本質を鋭く突いた表現で、教育や指導の場面でよく引用されます。
馬のことわざ:「Don’t look a gift horse in the mouth」
「Don’t look a gift horse in the mouth(もらった馬の口を見るな)」は、贈り物に対してケチをつけたりあら探しをするのは失礼だということを表す英語のことわざです。馬の年齢や健康状態は歯を見るとわかることから、無料でもらった馬の歯を調べるのは無礼だという発想が起源で、日本語では「もらいものにケチをつけるな」という意味で使われます。
馬のことわざ:「Dark horse」
「Dark horse(ダークホース)」は、実力が未知数だが意外な活躍を見せる人や物のことを指す英語の表現です。競馬でほとんど知られていない馬が予想外に勝つことから生まれた表現で、日本語でもそのまま「ダークホース」として定着し、選挙やスポーツで番狂わせを起こす候補者や選手を指す際に使われます。
馬のことわざ:「Straight from the horse’s mouth」
「Straight from the horse’s mouth(馬の口から直接)」は、情報を最も信頼できる直接の情報源から得ることを表す英語の表現です。競馬で馬自身から聞いた情報が最も確かだという発想が起源で、「直接の当事者から聞いた確かな情報」という意味で日常会話でも広く使われています。
馬のことわざ:「Hold your horses」
「Hold your horses(馬を抑えろ)」は「落ち着け」「急ぐな」「ちょっと待て」という意味で使われる英語の慣用句です。馬が暴走しないようにしっかり手綱を握ることから生まれた表現で、相手が早まった行動をしようとしている時や焦って先に進もうとしている時に使うカジュアルな言い回しです。
馬のことわざ:「Don’t put the cart before the horse」
「Don’t put the cart before the horse(馬の前に荷車を置くな)」は、物事の順序を間違えるな・本末転倒を戒める英語のことわざです。馬が荷車を引くのが正しい順序なのに逆にすることから、手順や優先順位を正しく守ることの大切さを伝えており、日本語の「本末転倒」にあたる表現です。
馬のことわざ:「Flog a dead horse」
「Flog a dead horse(死んだ馬を鞭打つ)」は、すでに終わったことや無駄なことに力を注ぐことを表す英語のことわざです。死んだ馬をいくら鞭打っても動かないことから、決着がついた問題を蒸し返したり変えられない状況に無駄な努力を続けることを指す表現として使われます。
馬のことわざ:「The best horse stumbles」
「The best horse stumbles(最良の馬でも躓く)」は、どんなに優れた人でも失敗することがあるということを表す英語のことわざです。日本語の「猿も木から落ちる」や「弘法も筆の誤り」に対応する表現で、どんなに熟練した人物でも時には誤りを犯すことがあるという普遍的な教訓を伝えています。
馬のことわざから学べること
馬のことわざ:「千里の馬も伯楽あってこそ」
「千里の馬も伯楽あってこそ」は、優れた才能を持つ人も、それを見抜いて引き立ててくれる人がいてこそ活躍できるということを表すことわざです。中国の故事に由来し、名馬を見分ける名人・伯楽がいて初めて千里を走る名馬の価値が認められたという話から、才能を見つけ育てる人の存在がいかに大切かを教えています。
馬のことわざ:「馬を得て蜀を望む」
「馬を得て蜀を望む」は、一つのものを手に入れるとさらに多くを求めるという人間の欲深さを表すことわざです。中国の故事に由来し、良い馬を手に入れると今度は豊かな地・蜀も欲しくなるという話から、際限なく欲望が膨らんでいく人間の性質を戒める言葉として使われます。
馬のことわざ:「良馬は老いても志は千里」
「良馬は老いても志は千里」は、優れた人物は年をとっても高い志と意欲を失わないということを表す表現です。中国の曹操の詩「老驥伏櫪、志在千里」に由来し、厩に伏す老いた名馬でも千里を走る志を持ち続けるように、真に優れた人間は老いても夢や目標を持ち続けることを教えています。
馬のことわざ:「驥尾に付す」
「驥尾に付す」は、優れた人の後に従って自分も功績を上げること、また謙遜して「優れた人のおかげで」と言う際に使う表現です。「驥(き)」は一日千里を走る名馬のことで、その尾にくっついて行けば自分も遠くまで行けるという意味から、偉大な人物の影響力やリーダーに従うことの意義を表しています。
馬のことわざ:「一騎当千」
「一騎当千」は、一人で千人の敵に対抗できるほど非常に強く優れていることを表す四字熟語です。一騎の武者が千人の兵士に匹敵する強さを持つという意味から、特に優れた人物の卓越した能力を称える表現として、スポーツや仕事の場面でも幅広く使われています。
馬のことわざ:「走馬灯のように」
「走馬灯のように」は、過去の記憶や出来事が次々と頭の中に浮かんでは消えていく様子を表す表現です。走馬灯(回転する仕掛けで馬などの絵が映し出される灯籠)が回転しながら次々と絵が変わる様子に由来し、特に危機的な状況や感慨深い場面で記憶がよみがえる状況を表す言葉として使われます。
馬のことわざ一覧表
| ことわざ | 意味 | 英語 |
|---|---|---|
| 人間万事塞翁が馬 | 人生の吉凶禍福は予測できない | Fortune is unpredictable and changeable |
| 馬耳東風 | 人の意見や批評を聞き流すこと | Turn a deaf ear |
| 馬の耳に念仏 | 意見や教訓を言っても全く効果がない | Preaching to deaf ears |
| 馬子にも衣装 | 良い服を着れば誰でも立派に見える | Clothes make the man |
| 竹馬の友 | 幼い頃からの友人・幼なじみ | A childhood friend |
| 生き馬の目を抜く | 非常に抜け目なく他人を出し抜くこと | Quick as a flash |
| 乗りかかった馬 | 始めたことは途中でやめられない | In for a penny, in for a pound |
| 老馬の智 | 経験を積んだ者の知恵は優れている | An old horse knows the road |
| 馬が合う | 互いの気心が合い、仲がよいこと | Hit it off |
| 馬の骨 | 素性がはっきりしない人物 | A person of unknown origin |
| 馬鹿に付ける薬はない | 愚かな人の愚かさはどうにもならない | There’s no cure for stupidity |
| 名馬に癖あり | 優れた人には独特の癖や欠点がある | Great men have their faults |
| 悪馬も乗り手次第 | 扱い方次第で何でも役立てられる | A good rider can tame any horse |
| 馬には乗ってみよ人には添うてみよ | 実際に経験しないと本質はわからない | Try before you judge |
| 駑馬十駕 | 努力を重ねれば才能ある人に追いつける | Slow and steady wins the race |
| 死馬の骨を買う | 凡人を厚遇して優れた人材を引き寄せる | Prime the pump |
| 馬を水辺に連れて行けても水を飲ませることはできない | 人を良い環境に導けても行動は本人次第 | You can lead a horse to water, but you can’t make it drink |
| もらった馬の口を見るな | 贈り物にケチをつけるのは失礼 | Don’t look a gift horse in the mouth |
| ダークホース | 実力未知数で意外な活躍を見せる人・物 | Dark horse |
| 馬の口から直接 | 最も信頼できる情報源からの直接情報 | Straight from the horse’s mouth |
| 馬を抑えろ | 落ち着け・急ぐな・ちょっと待て | Hold your horses |
| 馬の前に荷車を置くな | 物事の順序を間違えるな・本末転倒 | Don’t put the cart before the horse |
| 死んだ馬を鞭打つ | 終わったことに無駄な努力をすること | Flog a dead horse |
| 最良の馬でも躓く | 優れた人でも失敗することがある | The best horse stumbles |
| 千里の馬も伯楽あってこそ | 才能も理解者がいてこそ活かされる | Even great talent needs a good judge |
| 馬を得て蜀を望む | 一つ得るとさらに多くを求める欲深さ | Give him an inch and he’ll take a mile |
| 良馬は老いても志は千里 | 優れた人は年をとっても高い志を持つ | A good horse never loses its ambition |
| 驥尾に付す | 優れた人の後に従って功績を上げること | Ride on someone’s coattails |
| 一騎当千 | 一人で千人に匹敵するほど優れていること | One man worth a thousand |
| 走馬灯のように | 記憶や出来事が次々と浮かんでは消える | Like a revolving lantern of memories |



