鬼のことわざを紹介します。鬼のことわざを有名なことわざから短いことわざから英語バージョンのことわざまで紹介します。また小学生から受験対策から大人までわかりやすいように意味や由来や英語まで具体的に解説するのでぜひ参考にしてみてください。
鬼のことわざで有名なもの
鬼のことわざ:「鬼に金棒」
「鬼に金棒」は、もともと強い者がさらに強力な力や武器を手に入れることを意味することわざです。鬼という恐ろしい存在がさらに金棒まで持つことで手がつけられなくなるイメージから生まれた表現で、強みや長所にさらなる武器が加わるときに広く使われています。
鬼のことわざ:「渡る世間に鬼はない」
「渡る世間に鬼はない」は、世の中には冷淡で無情な人ばかりではなく、困ったときに手を差し伸べてくれる優しい人もいるという意味のことわざです。江戸時代から使われており、世の中を渡っていく際の人情の温かさを表した言葉として現代でも広く知られています。
鬼のことわざ:「鬼の目にも涙」
「鬼の目にも涙」は、どれほど冷酷に見える人でも、時には感動したり悲しんだりして涙を流すことがあるという意味のことわざです。鬼のような恐ろしい存在でさえ涙を持つというギャップが印象的で、人間の感情の普遍性を教えてくれる表現として今も使われています。
鬼のことわざ:「鬼の居ぬ間に洗濯」
「鬼の居ぬ間に洗濯」は、厳しい上司や怖い存在がいない間に気を抜いてのびのびと過ごすことを意味することわざです。「洗濯」には「気分をさっぱりさせる」という意味もあり、普段緊張を強いられる環境から解放されたときの開放感をよく表しています。
鬼のことわざ:「来年のことを言えば鬼も笑う」
「来年のことを言えば鬼も笑う」は、先のことは誰にもわからないのに未来の計画をあれこれ語ると、鬼でさえ笑ってしまうほど滑稽だという意味のことわざです。将来のことを過信して語ることへの戒めであり、「先のことを言うものではない」という教訓を含んでいます。
鬼のことわざ:「鬼の霍乱」
「鬼の霍乱(かくらん)」は、普段は頑丈で滅多に病気をしない人が珍しく体調を崩すことを意味することわざです。「霍乱」とは夏の暑さによる急性の症状のことで、鬼のような強い存在でさえ倒れることがあるという意外性から生まれた表現です。
鬼のことわざ:「鬼も十八、番茶も出花」
「鬼も十八、番茶も出花」は、どんな人や物でも最盛期・若い時には輝いて見えるという意味のことわざです。鬼のような醜い存在でも18歳になれば美しく見え、粗末な番茶でも淹れたての出花は美味しいという二つの例えを重ねた表現です。
鬼のことわざ:「疑心暗鬼」
「疑心暗鬼(ぎしんあんき)」は、心に疑いを持つと何でもないものまで鬼のように恐ろしく見えてしまうという意味の四字熟語です。中国の故事に由来し、疑いの心が人を惑わせる様子を「暗闇の中の鬼」にたとえた言葉で、根拠のない不安や恐れへの戒めとして使われています。
鬼のことわざで面白いもの
鬼のことわざ:「鬼の首を取ったよう」
「鬼の首を取ったよう」は、たいした功績でもないのに大手柄を立てたかのように得意になって自慢することを意味することわざです。鬼の首を取ることが昔話では最大の勝利を意味するため、些細なことを大げさに誇る様子を皮肉って使われる面白い表現です。
鬼のことわざ:「鬼が出るか蛇が出るか」
「鬼が出るか蛇が出るか」は、これから先に何が起こるか全くわからない、先行きが不透明でドキドキする状況を表すことわざです。鬼も蛇もどちらも恐ろしい存在であることから、何が来ても驚くまいという覚悟と不安が入り混じった心情を面白く表現しています。
鬼のことわざ:「鬼の空念仏」
「鬼の空念仏」は、鬼が念仏を唱えても信用できないように、心のこもっていない形だけのお世辞や行為を意味することわざです。表面上は善いことをしているように見えても内心は全く別のことを考えているという偽善や建前を皮肉る際に使われます。
鬼のことわざ:「地獄の鬼も金次第」
「地獄の鬼も金次第」は、地獄の恐ろしい鬼でさえお金があれば言うことを聞くという意味で、お金の力の強さを皮肉ったことわざです。「地獄の沙汰も金次第」とも言い、現実社会においてお金がいかに大きな影響力を持つかを痛烈に風刺しています。
鬼のことわざ:「鬼を見てから矢を矧ぐ」
「鬼を見てから矢を矧ぐ(はぐ)」は、危険や問題が目の前に迫ってから初めて準備を始めても遅いという意味のことわざです。「矢を矧ぐ」とは矢羽を矢に取り付ける作業のことで、敵である鬼が現れてから武器の準備をする愚かさを面白い比喩で表現しています。
鬼のことわざ:「鬼の目にも見残し」
「鬼の目にも見残し」は、どんなに鋭い目を持つ鬼でも見落としがあるように、どれだけ優れた人でも間違いや見落としはあるという意味のことわざです。完璧を誇る存在にも弱点があることを教えており、過信を戒める教訓として使われています。
鬼のことわざ:「鬼も角を折る」
「鬼も角を折る」は、どれほど頑固で意地悪な人でも、相手の真摯な態度や情に触れることで最終的には態度を軟化させることがあるという意味のことわざです。鬼のシンボルである角が折れるというユニークな比喩で、誠意が頑固な心をも動かす力を持つことを表しています。
鬼のことわざ:「心の鬼」
「心の鬼」は、自分自身の心の中に宿る罪悪感や後ろめたさ、あるいは邪悪な欲望のことを指す表現です。人間の心の中に潜む鬼という比喩は古来より「人の心が最も恐ろしい」という考え方を表しており、「心の鬼が怖い」という形でも使われます。
鬼のことわざで英語のもの
鬼のことわざ:「鬼は外、福は内」
「鬼は外、福は内」は節分の豆まきの際に唱える言葉で、悪いものを外へ追い出し良いものを家の中に招くという意味のことわざです。英語では「Out with evil, in with good fortune」と表現でき、邪悪を払い幸運を招く行為は世界共通の概念として理解されます。
鬼のことわざ:「鬼に念仏」
「鬼に念仏」は、道理をわきまえない人や聞く耳を持たない人に良いことを説いても全く効果がないことを意味することわざです。英語の「Casting pearls before swine(豚に真珠)」に相当し、価値を理解できない相手への働きかけの無意味さを表しています。
鬼のことわざ:「心を鬼にする」
「心を鬼にする」は、相手のことを思いながらもあえて心を鬼のように冷たくして厳しく接することを意味する表現です。英語では「To be cruel to be kind(優しくするために厳しくする)」に相当し、真の愛情から厳しさを選ぶという普遍的な概念を表しています。
鬼のことわざ:「百鬼夜行」
「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)」は、さまざまな妖怪や鬼が夜中に列をなして歩き回ることを意味する四字熟語で、転じて多くの怪しい者たちが跋扈する様子を表します。英語では「A night parade of a hundred demons」と直訳でき、日本文化の怪異観を象徴する表現として海外でも注目されています。
鬼のことわざ:「人面鬼心」
「人面鬼心(じんめんきしん)」は、人間の顔をしているが心は鬼のように残酷で無慈悲な人のことを意味する四字熟語です。英語では「A wolf in sheep’s clothing(羊の皮を被った狼)」に近い意味を持ち、外見と内面のギャップを鋭く表現したことわざです。
鬼のことわざ:「鬼も三分の理」
「鬼も三分の理」は、悪者や間違っていると思われる人の言葉の中にも少しは道理や理屈があるという意味のことわざです。英語では「Even the devil has a point(悪魔でさえ一理ある)」に相当し、相手の立場を完全に否定せず少しでも耳を傾けることの大切さを教えています。
鬼のことわざ:「鬼の子は鬼」
「鬼の子は鬼」は、悪い親から生まれた子は悪く育ちやすいという意味、または親の性質が子に受け継がれるという意味のことわざです。英語では「Like father, like son(この父にしてこの子あり)」や「The apple doesn’t fall far from the tree(リンゴは木から遠くに落ちない)」に相当します。
鬼のことわざから学べること
鬼のことわざ:「鬼門」
「鬼門(きもん)」は、災いや不幸をもたらすとされる方角(北東)や場所のことを指し、転じて自分にとって苦手な人・分野・状況を意味する言葉です。古代中国の思想に由来し、その方角に建物の角や入口を向けてはいけないという風水の考え方から生まれ、「あの人は自分にとって鬼門だ」という形でも使われています。
鬼のことわざ:「鬼に衣」
「鬼に衣(きぬ)」は、本質的に恐ろしい鬼に美しい衣を着せても意味がないように、本質が変わらないものに外見だけを飾ることの無意味さを表すことわざです。内面の本質こそが大切であり、外見だけを取り繕っても本当の価値は変わらないという教訓を私たちに示しています。
鬼のことわざ:「鬼より人が怖い」
「鬼より人が怖い」は、架空の鬼よりも実在する人間のほうがはるかに恐ろしいことがあるという意味の言葉です。人間の持つ欲望や嫉妬・悪意は現実の被害をもたらすことから、目に見えない恐怖よりも身近な人間関係や社会の恐ろしさに目を向けるよう促す教訓を持っています。
鬼のことわざ:「鬼も人の子」
「鬼も人の子」は、どれほど恐ろしく見える人でも人間である以上は感情や弱さを持っているという意味の表現です。相手を鬼のように恐れすぎず同じ人間として向き合うことの大切さを教えており、思いやりの心を持って接することが重要だという教訓を伝えています。
鬼のことわざ:「鬼の形相」
「鬼の形相(ぎょうそう)」は、激しい怒りや恐怖によって顔つきが鬼のように恐ろしく変わった様子を表す表現です。感情に任せて怒り狂うことで自分自身が鬼になってしまうという意味も含んでおり、怒りをコントロールすることの重要性を間接的に教えてくれる言葉です。
鬼のことわざ:「鬼の前でも臆せず」
「鬼の前でも臆せず」は、どれほど恐ろしい相手や状況の前でも臆することなく堂々と立ち向かうべきだという教えを持つ表現です。困難や恐怖から逃げるのではなく勇気を持って正面から向き合うことの大切さを、鬼という象徴的な存在を使って示しています。
鬼のことわざ:「親の心、鬼知らず」
「親の心、鬼知らず」は、子を思う親の深い愛情は鬼にも理解できないほど深く偉大なものであるという意味の表現です。「親の心子知らず」という有名なことわざのバリエーションとして捉えることができ、親の愛の深さを鬼との対比によって際立たせています。
鬼のことわざ一覧表
| ことわざ | 意味 | 英語 |
|---|---|---|
| 鬼に金棒 | もともと強い者がさらに強くなること | Like adding wings to a tiger |
| 渡る世間に鬼はない | 世の中には親切な人もいるということ | The world is not without kindness |
| 鬼の目にも涙 | 冷酷な人でも感動して涙を流すことがある | Even the hardest heart can be moved to tears |
| 鬼の居ぬ間に洗濯 | 怖い人がいない間にのびのびと過ごすこと | When the cat’s away, the mice will play |
| 来年のことを言えば鬼も笑う | 先のことはわからないのに計画を語ることの滑稽さ | Don’t count your chickens before they hatch |
| 鬼の霍乱 | 普段丈夫な人が珍しく病気になること | Even the mighty fall ill sometimes |
| 鬼も十八、番茶も出花 | どんなものでも最盛期には輝きを放つ | Everything has its moment to shine |
| 疑心暗鬼 | 疑いの心があると何でもないものまで恐ろしく見える | Suspicion sees demons where there are none |
| 鬼の首を取ったよう | 些細な功績を大げさに自慢すること | Making a mountain out of a molehill |
| 鬼が出るか蛇が出るか | これから何が起こるかわからない状況 | A leap in the dark |
| 鬼の空念仏 | 心のこもっていない形だけの行為 | Lip service / Empty words |
| 地獄の鬼も金次第 | お金の力がいかに強いかを皮肉ったことわざ | Money talks, even in hell |
| 鬼を見てから矢を矧ぐ | 危機が迫ってから準備しても遅い | Locking the stable door after the horse has bolted |
| 鬼の目にも見残し | どんなに優れた人でも見落としがある | Even experts make mistakes |
| 鬼も角を折る | 頑固な人でも最終的には態度を軟化させる | Even the most stubborn person eventually yields |
| 心の鬼 | 自分の心の中にある罪悪感や後ろめたさ | One’s inner demon / A guilty conscience |
| 鬼は外、福は内 | 悪を追い払い福を招くこと | Out with evil, in with good fortune |
| 鬼に念仏 | 聞く耳を持たない人に善いことを説いても無意味 | Casting pearls before swine |
| 心を鬼にする | 相手のために心を鬼にして厳しく接すること | To be cruel to be kind |
| 百鬼夜行 | 多くの怪しい者が跋扈する様子 | A night parade of a hundred demons |
| 人面鬼心 | 外見は人間だが心は鬼のように残酷な人 | A wolf in sheep’s clothing |
| 鬼も三分の理 | 悪者の言葉にも少しは道理がある | Even the devil has a point |
| 鬼の子は鬼 | 親の性質が子に受け継がれること | Like father, like son |
| 鬼門 | 自分にとって苦手な人や状況のこと | One’s weak spot / Achilles’ heel |
| 鬼に衣 | 本質が変わらないものに外見だけを飾ること | Lipstick on a pig |
| 鬼より人が怖い | 架空の鬼より実在する人間のほうが恐ろしい | Man is more fearsome than any demon |
| 鬼も人の子 | 恐ろしく見える人でも人間としての感情を持つ | Even the fiercest has a human side |
| 鬼の形相 | 激しい怒りで顔が鬼のように恐ろしく変わった様子 | A face like thunder |
| 鬼の前でも臆せず | どんな恐ろしい相手にも堂々と立ち向かうべき | Stand firm even before a demon |
| 親の心、鬼知らず | 親の子への愛情は鬼にも理解できないほど深い | A parent’s love surpasses even a demon’s understanding |



