英検1級の2次試験の合格率を解説します。また英検1級の全体の合格率から他の級の合格率も比較しながら解説します。英検1級の実際の世代ごとの合格率から合格ラインと合格点もまとめて解説します。
英検1級の合格率
結論から述べると英検1級の合格率は約10%から12%です。
英検1級の合格率は2015年度に公式発表された12.0%が最後のデータとなっており、2016年度以降は正式な発表がされていません。しかし現在も同程度の水準が維持されていると考えられており、英検1級の合格率は約10%前後と推測されています。
この合格率は英検の全級の中で圧倒的に低く、10人が受験すると約8人から9人は不合格になる計算となります。英検2級の合格率が約25%であることと比較すると、英検1級の難易度の高さがよくわかります。そのため英検1級に合格するためには計画的な学習と十分な準備期間が必要になるのです。
英検1級の1次試験の合格率
英検1級の1次試験の合格率は約10%前後です。
1次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能が測定されます。10人が受験すると9人が不合格になる計算であり、非常に狭き門となっているのが英検1級の1次試験の特徴です。特に語彙問題の難易度が高く、10000語から15000語程度の単語力が求められるのが英検1級です。
1次試験で不合格になる受験者が多い理由として、圧倒的な語彙力不足と英作文での失点が挙げられます。また時事問題や社会問題に関する幅広い知識も必要となるため、英語力だけでなく教養も問われる試験が英検1級なのです。そのため1次試験の突破が英検1級合格への最大の関門となります。
英検1級の2次試験の合格率
英検1級の2次試験の合格率は約60%前後とされています。
英検1級の2次試験の合格率は2012年以前のデータでは約65%以下とされており、他の級と比較すると非常に低い割合です。英検準1級の2次試験合格率が約80%を超えていることと比較すると、英検1級の2次試験の厳しさがよく分かります。
1次試験をパスしても2次試験で約3割から4割の受験者が不合格になるという状況です。これは英検準1級の2次試験で約9割が合格することと比較すると、約30%ポイントもの大きな下げ幅があります。そのため英検1級の2次試験は決して油断できない試験であり、1次試験合格後もしっかりとした対策が必要なのです。
英検1級の合格点と合格ライン
英検1級の合格点はCSEスコアで2630点です。
英検1級の1次試験の合格基準スコアは2028点となっており、リーディング、リスニング、ライティングの3技能のスコアを合算して判定されます。2次試験の合格基準スコアは602点であり、スピーキングのスコアのみで合否が判定されるのが英検1級の特徴です。
各技能の満点スコアはそれぞれ850点となっており、約7割程度のスコアで合格となる計算です。ただしCSEスコアでは回ごとの正答率によって1問あたりの配点が調整されるため、自己採点で合格基準を満たすか判断するのは難しくなっています。そのため英検1級の対策では素点で各技能7割以上を目指すのが現実的な目標となります。
英検1級の世代別の合格率
英検1級の世代別合格率は学生が13.8%、社会人が8.0%です。
受験者全体に占める学生の割合は29.1%となっており、英検の中で唯一社会人の方が受験者数が多い級が英検1級となっています。学生の中でも高校生と大学生の占める割合が高く、特に大学生の占める割合が最も高いのが英検1級の特徴です。
最も合格率が高いのは高校生で16.6%、次いで中学生で16.4%となっています。これは小さい頃から英語を勉強していたり、海外経験があるなどして英語が得意な受験者が多いことによるものと考えられます。一方で小学生の合格率は低くなっており、英語が得意な小学生にとっても英検1級はハードルが高いということが分かります。
社会人の合格率が学生よりも低い理由としては、仕事と勉強の両立が難しいことや、学習時間の確保が困難であることが挙げられます。また英検1級では時事問題や社会問題に関する知識も必要となるため、幅広い分野への関心と継続的な学習が求められるのです。そのため社会人が英検1級に合格するためには、効率的な学習計画と継続的な努力が不可欠となります。
英検1級の2次試験に落ちるよくある原因
英検1級の2次試験に落ちる原因は大きく分けて5つあります。
まず最も多い原因が沈黙してしまうことです。何と答えれば良いか分からない時や考える時間が必要な時に無言になってしまうと、減点の対象となってしまいます。英検1級の2次試験では完璧な英語を話すことよりも、とにかく英語を話そうとする積極的な姿勢が評価されるのです。
次に時事問題や社会問題への知識不足が挙げられます。英検1級の2次試験では国際政治や経済、環境問題など様々な分野のトピックについて即座に意見を述べる必要があります。日本語でも難しいテーマについて英語で論理的に説明するのは非常に難しく、普段からニュースや新聞などで幅広い知識を身につけておく必要があるのです。
3つ目の原因はトピック選びの失敗です。英検1級の2次試験では5つのトピックから1つを選んでスピーチを行いますが、自分が専門知識を持っていないトピックを選んでしまうと、スピーチも質疑応答も厳しくなってしまいます。そのため一般的な内容のトピックを選ぶことが無難な戦略となります。
4つ目の原因は完璧を求めすぎることです。正しい文法で話さなければと考えすぎて、結局何も話せなくなってしまうケースが日本人受験者には多く見られます。失敗を恐れて何も話せなければ点数はもらえないため、自信がなくてもまずは口に出すことが大切なのです。
最後の原因はスピーチの準備不足です。英検1級の2次試験では2分間のスピーチを行う必要がありますが、様々なトピックで練習を重ねていないと本番で対応できません。過去問や参考書を使って多様なトピックに触れ、自分の意見を論理的に述べる練習を積み重ねることが英検1級の2次試験合格への近道となります。
よくある質問
質問1:英検1級の合格率は他の級と比べてどれくらい低いですか
回答:英検1級の合格率は約10%から12%であり、英検2級の約25%、英検準1級の約15%と比較して圧倒的に低くなっています。これは英検1級が大学上級程度のレベルであり、10000語から15000語の語彙力が必要となるためです。
また英検1級では時事問題や社会問題に関する深い理解も求められるため、単なる英語力だけでなく幅広い教養が必要となります。そのため英検1級は英語資格試験の中でも最難関の一つとされており、合格すれば非常に高い英語力を持つことの証明となるのです。
質問2:英検1級の1次試験と2次試験ではどちらが難しいですか
回答:英検1級の1次試験の方が難易度が高く、合格率は約10%前後です。一方で2次試験の合格率は約60%前後とされており、1次試験をクリアした受験者の多くが2次試験も合格しています。
しかし2次試験の合格率60%という数字は他の級と比較すると低く、英検準1級の2次試験合格率が約80%を超えていることを考えると、英検1級の2次試験も決して簡単ではありません。1次試験に合格しても油断せずに、しっかりとスピーキングの練習を積む必要があるのが英検1級の特徴です。
質問3:社会人が英検1級に合格するのは難しいですか
回答:社会人の英検1級合格率は8.0%であり、学生の13.8%と比較して低くなっています。これは仕事と勉強の両立が難しいことや、まとまった学習時間の確保が困難であることが主な理由です。
しかし社会人ならではの強みもあります。実務経験があることで時事問題や社会問題への理解が深く、英検1級の2次試験で求められる論理的な意見陳述に有利に働くことがあるのです。そのため効率的な学習計画を立てて継続的に学習すれば、社会人でも英検1級に合格することは十分可能です。
質問4:英検1級の2次試験で沈黙してしまった場合はどうすればいいですか
回答:英検1級の2次試験で沈黙は大きな減点要因となりますが、考える時間を稼ぐフレーズを使うことで対処できます。例えばThat is a difficult questionやWellなどのフレーズを使って、考えをまとめる時間を作ることができます。
また完璧な答えを考えるよりも、まずは何か話し始めることが重要です。最初の一語を発してみると、次に続く言葉がスラスラと出てくることがよくあります。そのため自信がなくてもまずは口に出してみることが、英検1級の2次試験攻略の鍵となるのです。
質問5:英検1級の合格点を取るためにはどの技能に力を入れるべきですか
回答:英検1級では各技能で約7割以上のスコアを目指すことが重要ですが、特にライティングとリーディングに力を入れるべきです。ライティングは論理的な構成と豊富な語彙力が評価され、比較的点数が安定しやすい技能だからです。
リーディングでは語彙問題の配点が高く、10000語から15000語の単語力が求められます。単語帳を繰り返し学習することで確実に点数を伸ばすことができるのです。一方でリスニングとスピーキングは継続的な練習が必要となるため、早めに対策を始めることが英検1級合格への近道となります。



