英検準一級の合格点と合格ラインを解説!何割で合格できるかも解説!

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英検準一級の合格点を技能別にリーディングの合格点、リスニングの合格点、ライティング(英作文)の合格点、スピーキング(面接)の合格点ごとに解説します。

また英検準一級の1次試験の合格点と2次試験の合格点も解説します。またCSEスコアでの合格点から何割で合格できるかの具体的な合格点数も実際のデータを元に解説します。

英検コーチ塾長
英検コーチ塾長

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘

これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の合格に役立つための合格率や合格点や合格ラインに関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。

英検準1級の合格点と合格ライン

結論から述べると英検準1級の一次試験の合格点は1792点で満点2250点のうち約79%に相当し、二次試験の合格点は512点で満点750点のうち約68%に相当します。

英検準1級は英検協会によって大学中級程度のレベルとされており、社会性の高い話題について自分の意見を述べたり説明したりできる英語力が求められます。

この級では日常会話だけでなくビジネスやアカデミックな場面でも英語を使いこなせる実力が必要となるため、2級と比較すると難易度が大幅に上昇します。

英検準1級の1次試験と2次試験の合格点と合格ライン

英検準1級は一次試験と二次試験の2段階で構成されており、それぞれで異なる合格基準が設定されています。

一次試験ではリーディング、ライティング、リスニングの3技能が評価され、二次試験では面接形式でスピーキング力が測定されます。

両方の試験に合格して初めて英検準1級の資格を取得できるため、各試験の合格ラインをしっかりと理解しておくことが重要です。

英検準1級の1次試験の合格点と合格ライン

英検準1級の一次試験における合格点は1792点です。

満点が2250点であるため、合格に必要な得点率は約79%となります。

一次試験はリーディング、ライティング、リスニングの3つの技能で構成されており、各技能の満点は750点ずつ均等に配分されています。

素点換算での目安としては92点満点中64点、つまり約70%の正答率で合格できる可能性が高いとされています。

ただし後述するCSEスコアの仕組みにより、単純な正答数だけでは合格を判断できない点に注意が必要です。

英検準1級の2次試験の合格点と合格ライン

英検準1級の二次試験における合格点は512点です。

満点が750点であるため、合格に必要な得点率は約68%となります。

二次試験は面接形式で実施され、音読、イラストのナレーション、質疑応答、アティチュードの4つの観点から評価されます。

一次試験と比較すると合格に必要な得点率がやや低く設定されているため、一次試験に合格できた実力があれば二次試験も十分に突破できる可能性が高いです。

実際の面接では落ち着いて自分の考えを英語で表現できるかどうかが重要なポイントとなります。

英検準1級の合格点とCSEスコアの関係

結論として、英検準一級の合格点はCSEスコアとしては1次試験が2250点満点中1792点、2次試験が750点満点中512点です。

CSEスコアとはCommon Scale for Englishの略称で、ヨーロッパ言語共通参照枠であるCEFRに対応したユニバーサルな尺度を用いた採点方法です。

このスコアは0点から4000点の範囲で表され、各技能に均等に配点されています。

英検準一級の一次試験のCSEスコアでの合格ラインは2250点満点中1792点であり、これは約79%の得点率に相当します。

英検準一級の二次試験のCSEスコアでの合格ラインは750点満点中512点であり、これは約68%の得点率に相当します。

一次試験では3つの技能にそれぞれ750点ずつが均等に配分されているため、各技能でバランスよく得点することが求められます。

CSEスコアは受験者全体の得点分布や各問題の難易度を考慮して算出されるため、同じ正答数でも受験する回によってスコアが変動する特徴があります。

このシステムにより試験の公平性が保たれており、難しい回では少ない正答数でも合格でき、簡単な回では多くの正答が必要になることがあります。

そのため素点での自己採点だけでは合格の可否を正確に判断することは難しく、より確実に合格を目指すには8割程度の正答率を目標にすることが推奨されます。

CSEスコアの最大の特徴は、単純な正答数ではなく統計的手法を用いて算出される点です。

具体的にはItem Response Theoryと呼ばれる手法により、全受験者の答案を採点した後に各問題の難易度や識別力を考慮してスコアが決定されます。

そのため同じ正答数であっても受験する回によってCSEスコアは変動し、自己採点で何点取れているのかを正確に把握することは困難です。

この仕組みにより、難しい回では少ない正答数でも合格できる可能性があり、逆に簡単な回では多くの正答が必要になることがあります。

英検準1級の合格点に必要な正答数

英検準1級に合格するために必要な正答数は一概には決められません。

なぜなら前述のとおりCSEスコアは統計的手法で算出されるため、同じ正答数でも回によってスコアが変動するからです。

ただし目安としては素点で約70%の正答率、つまり一次試験全体で92問中64問程度の正解が必要とされています。

より確実に合格を目指すのであれば、各技能で8割程度の正答率を目標に学習を進めることをおすすめします。

英検公式サイトでは各技能で7割程度の正答率が合格の目安と記載されていますが、CSEスコアの変動を考慮するとやや余裕を持った目標設定が安全です。

英検準1級の技能別の合格点と合格ライン

英検準1級では各技能の満点が750点ずつ設定されており、バランスよく得点することが求められます。

ただし4技能すべてで完璧に8割を取る必要はなく、得意な技能で苦手な技能をカバーすることも可能です。

ここでは各技能の合格ラインと対策のポイントについて詳しく解説します。

英検準1級のリーディングの合格点と合格ライン

リーディングセクションの満点は750点で、合格には約8割の得点が目安となります。

素点換算では31問中21問程度、つまり約59%から70%の正答率が必要です。

リーディングは短文の語句空所補充、長文の語句空所補充、長文の内容一致選択の3つの大問で構成されています。

特に大問1の短文空所補充は英検準1級の中で最も単語レベルが難しく、語彙力が大きく問われます。

しかし大問1で満点が取れなくても、大問2と大問3でしっかり得点できれば十分に合格ラインに到達できます。

英検準1級のリスニングの合格点と合格ライン

リスニングセクションの満点は750点で、素点換算では29問中26問程度の正解が目安となります。

これは約86%という高い正答率であり、リスニングでしっかり得点することが合格への近道となります。

リスニングは会話の内容一致選択、文の内容一致選択、Real-Life形式の内容一致選択の3つの大問で構成されています。

日頃から英語の音声に触れる習慣を作り、ディクテーションやシャドーイングを取り入れることで着実にリスニング力を伸ばすことができます。

英検準1級のライティングの合格点と合格ライン

ライティングセクションの満点は750点で、素点換算では32点中17点程度、約69%の得点が目安です。

2024年度のリニューアルにより、要約問題と意見論述問題の2つの大問が出題されるようになりました。

採点基準は内容、構成、語彙、文法の4つの観点からそれぞれ5段階で評価されます。

要約問題では90語から110語で元の文章を簡潔にまとめる力が求められ、意見論述問題では120語から150語で自分の意見を論理的に展開する力が必要です。

ライティングは独学での改善が難しいため、英検に精通した人から添削を受けることが効果的な対策となります。

英検準1級の面接およびスピーキングの合格点と合格ライン

二次試験のスピーキングセクションでは750点満点中512点、約68%の得点で合格となります。

素点換算では約61%の得点率が目安とされています。

面接は音読、4コマイラストのナレーション、質疑応答、アティチュードの4つの観点から評価されます。

一次試験に合格できた実力があれば二次試験も十分に対応できるレベルですが、即座に英語で自分の考えを表現する流暢さが求められます。

過去問を使って本番と同じ形式で繰り返し練習し、英語でスムーズに答えられる力を養うことが重要です。

英検準1級の合格ラインと他の試験を比較

英検準1級のレベルを他の英語試験と比較することで、より具体的な難易度を把握することができます。

特にTOEICやTOEFLといった国際的に認知されている試験との換算は、就職活動や留学準備において参考になります。

ここでは英検準1級が他の試験でどの程度のスコアに相当するのかを解説します。

英検準1級の合格点とTOEICスコアを比較

英検準1級はTOEICのスコアに換算すると約740点から820点に相当します。

このスコア帯はTOEICにおいて実務でビジネス英語を十分に使いこなせると評価されるレベルです。

外資系企業への就職や海外の企業や拠点とのやり取りが多いポジションも視野に入る実力といえます。

TOEICは主にビジネスシーンでのコミュニケーション能力を測る試験ですが、英検準1級はそれに加えてライティングやスピーキングの能力も総合的に評価されます。

そのため英検準1級に合格できれば、TOEICでも高得点を取得できる可能性が高いです。

英検準1級の合格点とTOEFLスコアを比較

英検準1級はTOEFL iBTのスコアに換算すると約80点から89点に相当します。

このスコアはアメリカの難関大学も目指せるレベルであり、入学後のレポート作成時にも安定した英文を作成できる実力を示します。

TOEFLはアカデミックな場面での英語運用能力を測る試験であり、大学の講義を理解したり学術的な文章を読み書きしたりする力が求められます。

英検準1級に合格できる実力があれば、海外の大学で学ぶために必要な英語力の基礎が十分に身についているといえます。

このように英検準1級は日常会話だけでなくビジネスやアカデミックな領域でも英語を使いこなせるレベルに到達していることを証明する資格です。

▽他の級のレベルや難易度も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検準1級の合格点ギリギリでも合格できる?

英検準1級は合格点ギリギリであっても合格は合格です。

CSEスコアが1792点に達していれば一次試験に合格したことになり、512点に達していれば二次試験も合格となります。

ただし合格点ギリギリを狙うよりも、余裕を持って合格できる実力をつけることが重要です。

なぜならCSEスコアは受験する回によって変動するため、ギリギリのラインを狙うと不合格になるリスクが高まるからです。

確実に合格するためには各技能で8割程度の正答率を目指し、苦手な技能を作らないようバランスよく学習することをおすすめします。

▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検準1級の合格点に到達するための勉強法

英検準1級に合格するためには効率的な学習計画を立てることが不可欠です。

まず過去問や模擬試験を使って現在の実力を把握し、合格ラインとのギャップを明確にします。

その上で苦手な技能を重点的に対策し、語彙力の強化、長文読解力の向上、リスニング力の養成、ライティング力の訓練、スピーキング力の練習をバランスよく行います。

特に語彙力は全ての技能の土台となるため、英検準1級レベルの単語帳を使って約7500語から9000語の語彙を習得する必要があります。

単語は意味だけでなく発音やコロケーションもセットで覚えることで、リスニングやライティングでも活用できるようになります。

英検準1級の合格点を取る人の特徴

英検準1級に合格する人には共通した特徴があります。

まず語彙力が十分に身についており、準1級レベルの難しい単語も理解できます。

また4技能すべてをバランスよく学習しており、特定の技能だけに偏らない総合的な英語力を持っています。

さらに日頃から英語に触れる習慣があり、多読や多聴を通じて英語への耐性を養っています。

計画的に学習を進める力があり、過去問を分析して自分の弱点を把握し効率的に対策できる人が合格しています。

英検準1級の合格ラインに届かない人の共通点

英検準1級の合格ラインに届かない人にも共通した傾向があります。

最も多いのが語彙力不足であり、準1級レベルの単語を十分に覚えていないケースです。

また特定の技能だけを重点的に学習し、他の技能が疎かになっている場合も合格が難しくなります。

リスニングやスピーキングの練習を怠り、インプット中心の学習に偏っている人も合格ラインに届きにくい傾向があります。

さらに過去問演習が不足しており、英検準1級特有の問題形式に慣れていない場合も得点が伸びません。

英検準1級の合格ラインに必要な勉強時間

英検2級合格者が準1級に合格するまでに必要な学習時間は約1600時間とされています。

これは毎日1時間の学習を続けた場合、4年以上かかる計算になります。

ただし学校の授業と宿題で毎日2時間、それに加えて英検準1級対策で毎日1時間の合計3時間学習できれば、必要な学習期間は約1年半に短縮されます。

特に大学受験を控えた高校生が受験勉強として行う学習であれば、準1級の勉強時間として換算しても問題ありません。

効果的な学習方法を継続することが重要で、音読やシャドーイング、語彙力強化、過去問演習などをバランスよく取り入れることで効率的に合格を目指せます。

英検準一級の合格に必要な勉強時間の目安はどれくらい?勉強法と勉強計画も解説!

まとめ

今回は英検準1級の合格点と合格ラインについて詳しく解説しました。

英検準1級の合格点についてのまとめは以下のようになります。

まとめPOINT
  • 英検準1級の合格点は一次試験が1792点で二次試験が512点であり、それぞれ約79%と約68%の得点率が必要です。
  • 英検準一級は各技能で8割程度の正答率を目指すことで確実に合格ラインに到達できます。

英検準1級は決して簡単な試験ではありませんが、正しい方法で計画的に学習を進めれば高校生でも十分に合格できる資格です。

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