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政経ハンドブックのおすすめの使い方と勉強法を徹底解説します。
政経ハンドブックのレベルや難易度についても具体的に解説します。また実際にやってみておすすめの政経ハンドブックの参考書としての進め方や順番についても紹介します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
これまで個別指導塾の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。参考書の使い方や各教科の勉強法について紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
政経ハンドブックのレベル
政経ハンドブックのレベルを解説します。
政経ハンドブックの難易度とレベル
結論として、政経ハンドブックのレベルや難易度は共通テストレベルの参考書です。
地理の共通テスト対策の参考書としてゼロからでも1つ1つ基礎知識を積み重ねられる参考書です。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
政経の参考書として一問一答形式の知識をまとめて得られる参考書はあまりないため、政経ハンドブックも含めて自分が使いやすいと感じたものを使ってまとめて暗記していくと良いです。
政経ハンドブックの習熟度別のレベル
政経ハンドブックのレベルを段階的に解説します。この参考書がどの程度使いこなせるかによって、受験生の実力を測ることができます。
レベル1は、政治分野と経済分野の各テーマについて、左ページの基本事項を読んで内容が理解できる段階です。赤字のキーワードを隠した状態で7割程度答えられるようになれば、基礎固めができたといえます。この段階では偏差値50程度の力がついています。
レベル2は、各テーマの基本事項を赤シートで隠して8割以上正解できる段階です。さらに右ページの図解や時事問題の内容も理解し、説明できるようになっていることが求められます。この段階に到達すると偏差値55から58程度の実力となり、共通テストで7割から8割得点できる力がついています。
レベル3は、全180テーマの基本事項を赤シートでほぼ完璧に答えられ、右ページの発展的な内容や統計データも活用できる段階です。巻末資料の内容も把握しており、テーマ間のつながりを意識しながら学習できています。この段階では偏差値60から63程度となり、私立大学の標準的な問題に対応できます。
レベル4は、政経ハンドブックの全内容を完璧に習得し、時事問題や統計データを自分の言葉で説明できる段階です。問題集で間違えた箇所を政経ハンドブックで確認し、周辺知識まで深く理解できています。この段階に達すると偏差値65以上となり、難関私立大学や国公立大学の二次試験にも対応できる実力がついています。


政経ハンドブックのおすすめの使い方
政経ハンドブックのおすすめの使い方を段階的に解説します。
第一段階の内容として、まず政経ハンドブックを最初のページから最後まで通読します。全部で約180のテーマがありますので、1日に3から5テーマずつ進めると無理なく学習できます。各テーマでは左ページの基本事項を丁寧に読み、わからない用語が出てきたら用語集で確認する習慣をつけましょう。次に右ページの図解を見て視覚的に理解を深めます。気づいたことや覚えにくいポイントは余白にメモを書き込んでおくと、後で見返したときに役立ちます。この段階では赤シートは使わず、内容の理解に集中することが大切です。
第二段階では、政経ハンドブックでインプットした知識を問題集でアウトプットするサイクルを確立します。志望校の出題形式に合った問題集を選び、政経ハンドブックでテーマを学習したら対応する問題を解きます。問題を解いて間違えた箇所や理解が不十分だった部分は、政経ハンドブックに戻って該当するテーマを読み直します。このとき、そのテーマだけでなく関連する周辺知識も確認しておくことで、知識のネットワークが広がります。問題集の知識量は政経ハンドブックより少ないため、問題集で扱われている内容の周辺部分まで政経ハンドブックで学習することが効果的です。
第三段階の内容として、2回目以降の学習では政経ハンドブックを最初から通読する必要はありません。主に問題集で扱われているテーマの補完として使用し、赤シートで基本事項の穴埋め学習を行います。不安に感じるテーマをパラパラとめくって見つけ、集中的に復習するという使い方も効果的です。また、模試や過去問で出題された内容に関連するテーマを政経ハンドブックで確認し、理解を深めることで実戦力が向上します。
政経ハンドブックの習得にかかる時間
政経ハンドブックの習得にかかる時間を解説します。この参考書を完璧にマスターするまでの期間は、受験生の学習状況や1日の学習時間によって変わってきます。
初めて政経ハンドブックを通読する場合、全180テーマを1周するのに約1ヶ月から2ヶ月かかります。1日に3から5テーマずつ進めると、無理なく基本事項を理解しながら学習できます。この段階では内容の理解に重点を置くため、じっくりと時間をかけることが大切です。
2回目以降の復習では、1周するのに2週間から3週間程度となります。すでに内容を理解しているため、赤シートを使った確認作業が中心となり、スピードが上がります。問題集との併用を始めると、苦手なテーマを重点的に復習するようになるため、全体を通読する頻度は減っていきます。
政経ハンドブックを完璧に習得するまでには、最低でも3周から4周の学習が必要です。これを達成するには、学習開始から3ヶ月から6ヶ月程度の期間を見込んでおくとよいでしょう。受験直前期には、苦手テーマの確認や時事問題の更新部分のチェックに使用するため、習得後も手元に置いて活用し続けることが重要です。
政経ハンドブックを使う時の注意点
政経ハンドブックを使う時の注意点を解説します。この参考書を効果的に活用するために、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
まず必ず最新版を入手することが極めて重要です。政治経済という科目の性質上、法律の改正や政治情勢の変化、国際関係の動向、経済データの更新など、時事的な内容が頻繁に変わります。古い版を使用していると、最新の入試問題に対応できなくなる可能性があります。毎年更新されている内容も多いため、受験年度に対応した最新版を購入しましょう。
次に、赤シート学習に過度に依存しないことが大切です。政経ハンドブックでは多くの用語が赤字で表示されていますが、すべてが同じ重要度というわけではありません。小見出しなど必要以上に赤字になっている箇所もあるため、赤シートで隠して機械的に暗記するだけでは、本当に重要なポイントを見失ってしまいます。まずは内容をしっかり理解することを優先し、赤シートは理解した内容の確認ツールとして使用するのが賢明です。
また、政経ハンドブックは専らインプット用の教材であることを理解しておく必要があります。この参考書だけで学習を完結させることはできません。必ず問題集を併用してアウトプットの機会を設け、知識を実戦で使える形に変換していくことが不可欠です。
政経ハンドブックの特徴
政経ハンドブックの特徴をいくつか解説します。この参考書は1996年の発刊以来、多くの受験生に支持され、政治経済受験者のバイブルと呼ばれるほど信頼性の高い一冊となっています。
最大の特徴は、見開き1ページで1テーマを完結させる構成です。左ページには入試で問われる基本事項が簡潔にまとめられ、右ページには時事問題やデータ、統計、発展的な内容が図解とともに掲載されています。この構成により、基礎から応用まで体系的に学習できます。
各テーマにはA再頻出、B頻出、C標準という三段階の重要度表示があります。これにより受験生は優先順位をつけて効率的に学習を進めることができます。また、右ページの関連事項には基本、時事、重要、発展、盲点といった分類がされており、学習の目安となります。
全体は政治分野、経済分野、時事問題や現代社会の課題という三部構成になっており、各分野が有機的につながるように工夫されています。巻末資料も充実しており、戦後の内閣一覧や経済統計データなど、一覧表で確認できる資料が豊富に掲載されています。
教科書と資料集の中間程度の情報量があり、受験に必要な知識がほぼすべて網羅されている点も大きな特徴です。共通テストから難関大学の二次試験まで幅広く対応できる内容となっています。
政経ハンドブックのメリット
政経ハンドブックのメリットをいくつか解説します。この参考書には受験生にとって非常に有用な利点が数多くあります。
必要な知識が一冊に集約されている
政経ハンドブックの最大のメリットは、受験に必要な政治経済の知識がこの一冊に集約されていることです。教科書では不足しがちな詳細な解説や、資料集にあるような統計データ、時事問題まで幅広くカバーしています。この参考書を完璧にマスターすれば、あらゆる入試問題に対応できる実力が身につきます。複数の参考書を使い分ける必要がないため、学習の効率が大幅に向上します。
視覚的に理解しやすい構成になっている
各テーマの右ページには図解やグラフが豊富に掲載されており、視覚的に内容を理解できる点が大きなメリットです。政治のしくみや経済の流れなど、文章だけでは理解しにくい内容も、図解を見ることで明快に把握できます。また、統計データがグラフ化されているため、数値の推移や比較が一目でわかります。視覚情報と文字情報の両方から学習できるため、記憶に定着しやすくなります。
時事問題に強くなれる
政経ハンドブックは時事問題を重視した構成になっており、最新の政治経済の動向が反映されています。第三部では環境問題や現代社会の課題など、入試で頻出の時事的なテーマを扱っています。また、右ページの時事欄では最新の話題が取り上げられているため、この参考書で学習することで自然と時事問題への対応力が身につきます。毎年更新される内容も多く、常に最新の入試傾向に対応できます。
重要度が明確に示されている
各テーマに三段階の重要度表示があり、右ページの各項目にも基本、時事、重要、発展、盲点という分類がされています。このため受験生は限られた時間の中で、何を優先的に学習すべきかを判断できます。特に時間が限られている受験生にとって、効率的な学習計画を立てやすい点は大きなメリットです。また、志望校のレベルに応じて学習の深さを調整できるため、無駄のない学習が可能です。
政経ハンドブックのデメリット
政経ハンドブックのデメリットをいくつか解説します。
用語の詳細な解説が不足している
政経ハンドブックは各テーマの全体像や流れを把握するのには適していますが、個別の用語についての詳細な説明は比較的薄い印象があります。専門用語の定義や背景について深く知りたい場合には、別途用語集を用意する必要があります。特に初学者の受験生にとっては、わからない用語が出てきたときに政経ハンドブックだけでは理解が不十分になる可能性があります。清水書院や山川出版の用語集を補完教材として併用することが推奨されます。
問題演習ができない
政経ハンドブックはインプット専用の参考書であり、問題演習の機能は備えていません。知識を習得しても、それを実際の入試問題で活用できるかどうかは別問題です。この参考書だけで学習を完結させると、アウトプットの訓練が不足してしまいます。必ず問題集を併用し、政経ハンドブックで学んだ知識を問題演習を通じて定着させる必要があります。一問一答形式の問題集や志望校の出題形式に合った問題集を組み合わせることが不可欠です。
赤字表示が多すぎて焦点がぼやける
政経ハンドブックでは多くの用語が赤字で表示されていますが、その中には小見出しなど必ずしも最重要ではない部分も含まれています。赤シートで隠して学習する際、どこが本当に重要なポイントなのか判断しにくい場合があります。すべての赤字部分を同じように暗記しようとすると、かえって効率が悪くなってしまいます。自分で重要度を見極めながら、メリハリをつけた学習を心がける必要があります。
共通テストのみの受験生には過剰な内容
政経ハンドブックは私立大学や国公立大学の二次試験にも対応できる詳細な内容となっているため、共通テストのみで政治経済を使用する受験生にとっては情報量が多すぎる面があります。共通テストレベルであれば、もっと簡潔な参考書でも十分に対応できます。志望校の出題形式や難易度を考慮し、本当に政経ハンドブックが必要かどうかを判断することが大切です。
政経ハンドブックに関するよくある質問
政経ハンドブックの使い方や選び方に関するよくある質問を紹介します。
- 政経ハンドブックは共通テストだけの受験生にも必要ですか?
- 共通テストのみで政治経済を使用する受験生には、政経ハンドブックは必ずしも必要ありません。この参考書は私立大学や国公立大学の二次試験レベルの詳細な内容を含んでおり、共通テストのみの受験生にとっては情報量が過剰です。共通テストレベルであれば、教科書と一問一答問題集を組み合わせた学習で十分に高得点を狙えます。ただし、余裕があれば政経ハンドブックを使用することで、より深い理解が得られ、共通テストでも安定して高得点を取れるようになります。
- 政経ハンドブックと一問一答問題集はどちらを先に使うべきですか?
- 政経ハンドブックでインプットしてから一問一答問題集でアウトプットするという順序が基本です。まず政経ハンドブックで各テーマの基本事項を理解し、その後に一問一答問題集で知識の定着度を確認します。ただし、ある程度政治経済の基礎知識がある受験生の場合は、一問一答問題集を先に解いてみて、わからなかった部分を政経ハンドブックで確認するという逆の使い方も効果的です。自分の学習段階に応じて柔軟に使い分けることが大切です。
- 政経ハンドブックは何周すれば完璧になりますか?
- 政経ハンドブックを完璧にマスターするには、最低でも3周から4周の学習が必要です。1周目は内容の理解に重点を置き、2周目は赤シートを使った確認作業、3周目以降は苦手なテーマを重点的に復習します。ただし、周回数よりも理解度が重要です。何周したかにこだわるのではなく、各テーマの内容を自分の言葉で説明できるレベルまで深く理解することを目指しましょう。問題集で間違えた箇所を政経ハンドブックで確認するという使い方を繰り返すことで、自然と完璧に近づいていきます。
- 政経ハンドブックと教科書のどちらをメインに使うべきですか?
- 政経ハンドブックをメインの参考書として使用することをおすすめします。教科書は基本的な内容を網羅していますが、受験対策としては情報が不足している部分があります。一方、政経ハンドブックは受験に必要な知識がほぼすべて含まれており、時事問題や統計データも豊富です。教科書は学校の授業での理解を助けるサブ教材として位置づけ、受験勉強では政経ハンドブックを中心に学習を進めることで効率的に実力を伸ばせます。
- 政経ハンドブックはいつから使い始めるのが適切ですか?
- 政経ハンドブックは、政治経済を受験科目として選んだ時点で購入し、学習を始めることが理想的です。高校2年生の後半から高校3年生の春にかけて使い始める受験生が多いです。早めに使い始めることで、複数回の周回学習ができ、知識が確実に定着します。遅くとも高校3年生の夏までには1周目を終えておきたいところです。受験直前期は、苦手テーマの復習や時事問題の確認に活用します。政治経済という科目の性質上、時事的な内容も多いため、継続的に最新版を参照し続けることが重要です。


