大学受験対策におすすめの物理の勉強法

大学受験の物理の超効率的な勉強法を解説します。

また志望校別の東大、京大、早稲田や難関大志望におすすめの物理の勉強法から実際にやってよかった物理の勉強法から共通テスト対策におすすめの物理の勉強法も解説します。

また物理の勉強法の実践におすすめの参考書から大学受験の物理のおすすめの勉強法の順番も解説します。

逆転合格特化塾塾長 竹本
逆転合格特化塾塾長 竹本

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長「竹本明弘」】

これまでオンライン予備校「逆転合格特化塾」の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。

その中で共通テストの物理で満点を取った生徒もたくさんおり、実際に指導する中でゼロからでも物理の偏差値70まで到達した大学受験対策の物理の勉強法やおすすめの参考書およびやってよかった物理の勉強の順番を解説したいと思います。

いきなり最終結論!偏差値30から70になる物理の勉強法TOP3を徹底解説!

結論から述べると物理の勉強法TOP3は基礎理解の徹底と解法パターンの習得と演習量の確保です。

第1位は基礎概念の完全理解です。物理は公式の丸暗記だけでは解けない科目であり、なぜその公式が成り立つのかという本質的な理解が必要になります。映像授業や講義系の参考書を活用して、各分野の基本原理をしっかりと頭に入れることが最優先になります。

第2位は解法パターンの体系的な習得です。物理の問題には典型的な解き方のパターンが存在するため、良質な問題集を使って様々な問題に触れることで解法のレパートリーを増やしていくことが重要になります。同じ問題を繰り返し解くことで、どの問題にどの解法を適用すればよいかという判断力が身につきます。

第3位は段階的な難易度の上昇です。いきなり難しい問題集から始めると挫折する可能性が高いため、自分のレベルに合った参考書から着実にステップアップしていくことが偏差値アップの近道です。焦らずに基礎から応用へと順序立てて学習を進めることで確実に実力がついていきます。

大学受験対策におすすめの物理の勉強法の順番

大学受験対策におすすめの物理の勉強法の順番を解説します。

初めの1ヶ月から2ヶ月

学校での授業をどの程度理解していたかによって取り組み方が大きく変わってきますが、重要なのは無理に難易度の高い教材から始めないということです。学校の授業をあまり聞いていなかった人は、まず理解できていない単元を映像授業で確認することをおすすめします。例えばTry itやスタディサプリを活用しながら、わからない分野を確実に理解していく方法があります。

また映像授業とセットになった講義本を使って理解を進めながら、同時に理解しやすい物理プラス物理基礎(文英堂)という問題集形式の教材を解き進めていく方法も効果的です。進学校に通っていたり、授業の内容をしっかりと理解していた人の場合は、物理のエッセンス(河合出版)を解きながら、不明な部分は漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本(KADOKAWA)を使って確認していくやり方がおすすめです。

正直に言えばこちらのやり方の方が圧倒的にスピードは速いのですが、難易度が上がれば上がるほど基礎分野をいちいち確認する時間がもったいなくなるため、高校のレベルがそれほど高くない場合は、時間がかかっても映像授業と並行して物理に取り組むやり方を推奨します。

3ヶ月目

この時期は良問の風(河合出版)を解き進めながら、わからない分野が出てきたら漆原の参考書で確認するという流れを繰り返していきます。物理では基礎段階での知識習得も当然重要ですが、何よりも大切なのは解法のパターンをどんどん増やしていくことです。

この問題の場合はこういった解き方で答えを導くというように、進学校以外の人は理解しやすい物理プラス物理基礎(文英堂)と良問の風(河合出版)を使いながら、例えば力学の範囲を理解しやすい物理プラス物理基礎で終えたら、良問の風の力学の範囲に取り組むという形で、力学における解法のパターンを着実に増やしていきましょう。進学校に通っている人は物理のエッセンス(河合出版)に取り組みながら、良問の風(河合出版)を解いていく方法をおすすめします。

また補足になりますが、物理には微分積分の知識も必要になってくるため、数学の学習計画との兼ね合いも重要になります。

4ヶ月目

物理の応用レベルの段階として、名問の森(河合出版)およびベストセレクト物理(文英堂)を進めていきます。ただし早慶以上を目指している人は、ベストセレクト物理は必要ありません。共通テストでしか物理を使わない人は、この段階で共通テスト物理の過去問集に入っていきましょう。

結局のところ共通テスト物理では特に、自分がどこで間違えやすいのかを分野ごとやどういう計算があるときなどで把握して、その苦手部分を講義本も含めて克服できるかが重要になります。難関大志望の受験生は、良問の風が終わり次第、名問の森(河合出版)に入っていきましょう。

ここからは解法のパターンを増やしていくというよりは、どの問題に対してどの解法を使うべきかといった問題の分析力を高めることも重要になってきます。

5ヶ月目から6ヶ月目

引き続き名問の森(河合出版)を解き進めながら、苦手な分野は良問の風(河合出版)に戻りながら復習を進めていきます。名問の森が終わり次第、東大や京大を志望する人は物理重要問題集(数研出版)に入っていきます。早慶以上を志望する受験生は、公式を暗記したり典型問題のパターンとして解法を覚えていても解けない問題がどんどん出てくるため、難問に出会うたびにどうしたらその解き方が思いつくのかや、答えを出すまでの今まで覚えてきた解法の組み合わせ方を徹底的に分析しましょう。

その積み重ねを名問の森(河合出版)から物理重要問題集(数研出版)、そして東大の物理の過去問まで連続して取り組めるかどうかが非常に重要です。過去問には11月には入れるように、それまでに参考書はしっかりと終わらせられるようにしましょう。

共通テスト対策におすすめの物理の勉強法

共通テスト対策におすすめの物理の勉強法を解説します。

共通テスト対策におすすめの物理の勉強法(基礎編)

共通テストの物理で高得点を取るためには基礎固めが最も重要です。共通テストの物理は教科書レベルの基本的な知識と理解を問う問題が中心となっているため、まずは教科書の内容を完璧にすることから始めます。

具体的な勉強法としては、映像授業を活用した学習が効果的です。スタディサプリなどの映像授業サービスを使うことで、わからない分野を何度でも繰り返し視聴できるため理解が深まります。特に授業を聞き逃した分野や苦手な単元がある場合には、映像授業で基礎から学び直すことをおすすめします。

並行して問題集にも取り組むことが大切です。理解しやすい物理及び物理基礎のような基礎レベルの問題集を使って、学んだ知識をすぐにアウトプットすることで定着率が格段に上がります。間違えた問題は必ず解説を読んで理解し、なぜ間違えたのかを分析することで同じミスを防げます。

共通テストで9割取れるおすすめの物理の勉強法(応用編)

共通テストで9割取れるおすすめの勉強法を解説します。

第1段階 基礎概念の構築と公式の本質理解期間

共通テスト物理で9割という高得点を達成するには、最初の1ヶ月間は物理法則の根本的な理解に時間を費やすことが大切です。教材として推奨するのは、漆原晃による物理基礎と物理が面白いほどわかる本をKADOKAWAから出版されているものか、学研プラスから出ている宇宙一わかりやすい高校物理のどちらかになります。毎日60分間は講義形式の参考書を丁寧に読み進め、その後30分間はリードLightノート物理基礎と物理を数研出版から使用して基礎的な演習問題に取り組むという流れで学習を進めていきます。

共通テスト物理で高得点を狙うには、公式を単純に暗記するだけではなく、その公式がどのような原理に基づいて成立しているのかを理解することが必要不可欠です。特に共通テストの物理では実験を題材にした考察問題が頻出するため、実験の原理と手順を関連付けながら学ぶことが高得点獲得のカギとなります。

第2段階 基礎問題の演習と解法パターンの習得期間

共通テスト物理の学習法として2ヶ月目に重視すべきことは、基礎レベルの問題を確実に自分の力だけで解答できる状態にすることです。この時期に使用する教材は、河合出版から出ている物理のエッセンスで、力学と波動編、それから熱と電磁気と原子編の2冊を活用し、1日あたり90分をかけて各分野を順序よく進めていくことになります。共通テスト物理では複雑な計算処理よりも基本的な法則の理解と適用能力が評価されるため、エッセンスレベルの基礎問題を完全にマスターすることが9割達成への土台作りになります。

解答できなかった問題については必ず講義本まで戻り、その解法をなぜ使用するのかを原理の段階から理解し直すのが有効な学習方法です。運動方程式の立て方やエネルギー保存則の適用方法、波の式の扱い方といった頻出パターンをこの段階で身につけておくことで、得点が安定するようになります。

第3段階 共通テスト形式への適応と実戦演習期間

3ヶ月目からは、共通テスト物理の本番と同じ形式に慣れるための実践的な学習方法に切り替えていきます。使用する教材としては、河合出版の共通テスト総合問題集物理や駿台文庫の短期攻略共通テスト物理基礎と物理が適しています。1日60分で大問を2題分解き、その後30分で解説をじっくり読み込むというサイクルを毎日の習慣にしていきます。

共通テスト物理においては、グラフやデータを読み取る力、実験考察問題を分析する力が得点の差を生み出すため、この時期に多様な形式の問題を経験することが最も効果的です。間違えた問題は必ず物理のエッセンスに立ち返り、類似問題で補強することで知識を確実に定着させていきます。

第4段階 過去問演習と知識の定着期間

4ヶ月目は過去問を中心とした演習を実施していきます。使用する教材は、教学社から出版されている共通テスト過去問研究物理基礎と物理、または河合出版の共通テスト過去問レビュー物理基礎と物理になります。本番と同一の条件で問題を解くことで、共通テスト物理の出題傾向を把握し、自分の理解に抜けがある部分を確認していきます。

演習後は解説を丁寧に読み込み、なぜその選択肢が正解となるのか、他の選択肢がなぜ誤りなのかを自分の言葉で説明できるようにすることが重要です。最低でも10回分以上の過去問を解くことで、出題傾向と自分の得点パターンを明確にすることができます。

第5段階 最終調整と得点力向上期間

最後の1ヶ月間は、共通テスト物理で安定して9割を取るための最終仕上げの学習方法になります。使用する教材は、Z会の共通テスト実戦模試物理や河合出版の共通テストパックなどの予想問題集です。1日1回分を60分で解き、残りの60分で間違えた問題の類題を物理のエッセンスや良問の風といった参考書から探して解き直していきます。

この時期には自分で公式集を作成し、単位の扱い方、有効数字の処理、実験の手順など減点されやすい部分を最終確認していきます。物理基礎と物理のバランスを意識しながら、確実に得点できる分野から解答する戦略を確立し、共通テスト物理9割を確実に達成できる実力を完成させます。

実際にやってよかった物理の大学受験対策の勉強法3選

実際にやってよかった物理の勉強法を3つ解説します。

実際に効果があった勉強法の1つ目は分野ごとの徹底学習法です。

物理を力学から電磁気まで順番に学ぶのではなく、1つの分野を基礎から応用まで完璧にしてから次の分野に進む方法が非常に効果的でした。例えば力学であれば、基礎問題集の力学部分を終えたらすぐに応用問題集の力学に進むことで、その分野の理解が深まり解法パターンも定着しやすくなります。

2つ目は解法の言語化です。問題を解く際に、なぜこの公式を使うのか、どういう条件のときにこの解法を選ぶのかを自分の言葉で説明できるようにすることで理解が格段に深まります。ノートに解答を書く際も、式だけでなくどういう考え方でその式を立てたのかという説明を添えることで、後で見返したときにも理解しやすくなります。

3つ目は復習ノートの作成です。間違えた問題や重要な問題をノートにまとめて、自分だけの参考書を作ることが非常に役立ちました。このノートには問題だけでなく、なぜ間違えたのか、どこに注意すべきかというポイントも書き込むことで、試験直前の見直しに最適な教材になります。定期的にこのノートを見返すことで、同じミスを繰り返さないようになります。

分野別におすすめの大学受験対策の物理の勉強法

分野別におすすめの大学受験対策の物理の勉強法を解説します。

力学の大学受験対策におすすめの勉強法

力学は物理の基礎となる最も重要な分野であり、ここでつまずくと他の分野にも影響が出ます。力学の勉強で最も大切なのは、力の釣り合いや運動方程式などの基本法則を確実に理解することです。

具体的な学習手順としては、まず物理のエッセンスや漆原の物理基礎・物理が面白いほどわかる本などの講義系参考書で基本概念を学びます。特に運動方程式の立て方や力のベクトル分解は頻出テーマなので、図を描きながら理解を深めることが重要です。

基礎が固まったら良問の風で典型問題のパターンを習得し、さらに名門の森で応用力を鍛えます。力学は微分積分の知識があるとより深く理解できるため、数学の学習進度とも相談しながら進めることをおすすめします。難関大を目指す場合は物理重要問題集まで取り組むことで、あらゆる出題パターンに対応できる力が身につきます。

波動の大学受験対策におすすめの勉強法

波動は公式が多く覚えることが多い分野ですが、原理を理解すれば得点源にできる分野です。波動の学習では、波の基本的な性質である振動数や波長、速さの関係をしっかりと理解することから始めます。

波動で特に重要なのは干渉や回折、屈折といった現象の理解です。これらは図やグラフで表現されることが多いため、自分で図を描きながら現象を視覚的に捉える練習をすることが効果的です。音波や光波それぞれの特徴も整理しながら学習を進めます。

問題演習では、基礎問題集で公式の使い方を確認した後、良問の風で様々なパターンの問題に触れることが大切です。波動は計算が複雑になりやすいため、計算ミスを防ぐために途中式を丁寧に書く習慣をつけます。ドップラー効果や定常波など頻出テーマは集中的に演習して確実に得点できるようにします。

電磁気学の大学受験対策におすすめの勉強法

電磁気学は多くの受験生が苦手とする分野ですが、体系的に学習すれば確実に得点できる分野です。電磁気学の勉強では、まず静電気の分野からクーロンの法則や電場、電位の概念をしっかりと理解することが大切です。

回路の問題では、キルヒホッフの法則やコンデンサーの性質を使いこなせるようになることが重要です。特にコンデンサーを含む回路は複雑になりやすいため、基礎問題で確実に解法を身につけてから応用問題に進みます。電磁誘導やコイルの分野は微分積分の知識があると理解が深まるため、数学との連携を意識します。

演習では、物理のエッセンスで基本を固めた後、良問の風で典型問題を習得します。電磁気学は公式が多いため、公式集を作って定期的に見返すことで記憶の定着を図ります。難関大志望者は名門の森や物理重要問題集で難易度の高い問題にも挑戦し、複合問題にも対応できる力を養います。

大学受験対策のノートを使った物理の勉強法

物理のノートは単なる授業の板書を写すだけではなく、問題を解く際の思考プロセスを記録する場所として活用することが重要です。

具体的には公式を書き写すだけでなく、その公式がどのような場面で使えるのか、どんな問題パターンに適用できるのかをノートに書き込んでいきます。例えば運動方程式を学んだら、斜面の問題や円運動の問題など具体的な適用例を横に書いておくことで、実戦での使い分けができるようになります。

また問題を解いて間違えた際には、なぜ間違えたのか、どの考え方が抜けていたのかを赤ペンで書き込むことをおすすめします。このような間違いノートの作成によって、自分が陥りやすいミスのパターンが可視化され、本番での失点を防ぐことができます。

さらに物理現象をイラストや図で描いて理解を深めることも効果的です。力の向きや物体の運動をビジュアル化することで、抽象的な概念が具体的にイメージできるようになります。テスト前にはこのノートを見返すだけで、重要ポイントと自分の弱点が一目でわかる状態を作ることが理想です。

志望校別におすすめの大学受験の物理の勉強法

志望校別におすすめの大学受験の物理の勉強法を解説します。

東大志望の大学受験生におすすめの物理の勉強法

東京大学の物理は非常に高い思考力と応用力が求められる試験です。基礎固めの段階では映像授業やインプット型の講義本を活用しながら、理解しやすい物理や物理基礎の問題集を丁寧に解いていくことが必要です。

基礎が固まったら物理のエッセンスや良問の風を使って解法パターンを習得していきます。東大物理で重要なのは公式を暗記するだけでなく、なぜその公式が成り立つのかという原理まで理解することです。そのため分からない部分は漆原の物理が面白いほどわかる本などで原理から確認する習慣をつけましょう。

応用段階では名門の森を徹底的にやり込み、問題の分析力を高めていきます。東大物理は見たことのない問題が出題されることも多いため、解法の丸暗記ではなく、どの問題にどの解法を適用すべきかという判断力を養うことが重要です。

最終段階では物理重要問題集に取り組み、東大レベルの難問に対応できる力をつけていきます。過去問演習は11月までに始められるよう、夏休みまでに参考書を終わらせるペース配分を心がけましょう。また数学の微分積分の知識も物理では必要となるため、数学の学習進度との調整も意識することが大切です。

京大志望の大学受験生におすすめの物理の勉強法

京都大学の物理は東大と同様に高度な思考力が求められますが、より実験的な状況設定や現象の本質的な理解を問う問題が特徴的です。初期段階では映像授業を活用しながら基礎理解を深めることが重要で、Try itやスタディサプリなどで分からない分野を徹底的に潰していきます。

進学校に通っている受験生は物理のエッセンスから始めて良問の風へと進み、解法のレパートリーを増やしていくことをおすすめします。京大物理では物理現象の本質的な理解が問われるため、公式の丸暗記ではなく、なぜそうなるのかという部分まで深く掘り下げることが必要です。

応用段階に入ったら名門の森で難問に取り組みながら、問題文から物理現象を正確に読み取る力を養います。京大物理は問題文が長く複雑な状況設定が多いため、図を描きながら状況を整理する訓練が欠かせません。この段階では解法の組み合わせ方や、どのアプローチが最適かを判断する力を磨きましょう。

最終仕上げとして物理重要問題集や京大の過去問に取り組み、京大特有の出題形式に慣れていきます。過去問演習では時間配分の感覚も身につけながら、解答の論理的な記述力も鍛えていくことが合格への鍵となります。

早稲田大学志望の大学受験生におすすめの物理の勉強法

早稲田大学の物理は学部によって難易度に差がありますが、基本的には標準レベルから応用レベルの問題が出題されます。理工学部を目指す場合は特にしっかりとした対策が必要です。まずは基礎固めとして理解しやすい物理や物理基礎の問題集を使って基本事項を確実に習得します。

学校の授業をしっかり聞いていた受験生は物理のエッセンスから始めて、分からない部分は漆原の物理が面白いほどわかる本で補完していく方法が効率的です。早稲田の物理は典型問題が多いため、解法パターンをしっかり身につけることが高得点につながります。

応用段階では良問の風を徹底的にやり込み、各分野の典型問題を完璧にマスターしましょう。早稲田の物理は計算量が多い問題も出題されるため、正確かつスピーディーに計算する力も養う必要があります。名門の森まで取り組めれば理工学部でも十分に対応できる実力がつきます。

過去問演習では学部ごとの出題傾向を把握することが重要です。特に頻出分野を重点的に復習し、時間内に解き切る訓練を積みましょう。早稲田は複数学部を併願する受験生が多いため、それぞれの学部の特徴を理解した上で対策を進めることが合格率を高めます。

慶應義塾大学志望の大学受験生におすすめの物理の勉強法

慶應義塾大学の物理は学部によって出題傾向が大きく異なりますが、理工学部では高度な問題が出題されます。基礎段階では映像授業と問題集を並行して使い、物理の基本概念をしっかり理解することから始めます。特に慶應の物理は現象の理解を重視した問題が多いため、表面的な暗記ではなく本質的な理解が必要です。

物理のエッセンスと良問の風を組み合わせて解法パターンを習得したら、各分野を体系的に整理していきます。慶應の物理は分野横断的な問題も出題されるため、力学と電磁気、熱力学と波動など、異なる分野のつながりを意識した学習が効果的です。

応用段階では名門の森に取り組み、難問への対応力を高めていきます。慶應理工の物理は思考力を問う問題が多いため、問題文から何を求められているかを正確に読み取る訓練が重要です。解答の論理的な組み立て方も意識しながら演習を重ねましょう。

過去問演習では慶應特有の出題形式に慣れることが大切です。理工学部は特に難易度が高いため、名門の森レベルの問題を確実に解けるようになってから過去問に取り組むことをおすすめします。また医学部を志望する場合は標準レベルの問題を確実に得点する力が求められます。

物理の大学受験対策におすすめの参考書

物理の大学受験対策におすすめの参考書を紹介します。

漆原の物理が面白いほどわかる本

物理が苦手な人や初めて物理を学ぶ人に最適な参考書です。この参考書は力学・熱力学編、電磁気編、波動・原子編の3冊に分かれており、物理の基礎から丁寧に学ぶことができます。最大の特徴は公式の意味や成り立ちをゼロから説明してくれることです。

単に公式を暗記するのではなく、なぜその公式が成り立つのかという本質的な理解を目指しています。解説にはキャラクターが登場し、ミスしやすいポイントや解法の根拠を生徒目線で一緒に考えてくれます。解法パターンが明示されているため、どのような問題にどの解き方を使えばよいのかが分かりやすいです。

別解も豊富に掲載されており、物理的センスを養うことができます。問題にはレベル表示と解答時間が示されているので、自分のペースで学習を進められます。物理が全く分からない人でも映像授業と併用しながら取り組むことで、着実に基礎力を身につけることができます。

学校の授業をあまり聞いていなかった人や、物理に苦手意識がある人はこの参考書から始めることで、物理の理解がぐっと深まります。

良問の風

入試頻出の典型問題を効率よく学べる標準レベルの問題集です。MARCHや関関同立、地方国公立レベルの入試に対応できる力が身につきます。問題数は約150問とコンパクトにまとまっており、短期間で標準問題を抑えることができます。

収録されている問題は入試の過去問を学習しやすいように改題されており、頻出パターンを効率的に習得できます。解説は簡潔ながらも要点を押さえており、吹き出しマークでポイントが分かりやすく説明されています。巻末には論述問題が系統的に収録されており、記述式問題が出題される大学を受験する人にも対応しています。

この問題集に取り組む前提として、物理のエッセンスなどで基礎を固めておくことが必要です。共通テストで7割から8割程度取れる力があれば、良問の風に取り組むのに適したタイミングです。

1日3問のペースで進めれば約1ヶ月半で終えることができます。MARCH志望の人は夏休みまでに、早慶や難関国立大を目指す人は夏休み前に終わらせることを目標にしましょう。この問題集を完璧にマスターすれば、MARCHレベルの大学であれば過去問演習に進むことができます。

名門の森

早慶や旧帝大など難関大学の物理で合格点を狙える問題集です。力学・熱・波動Iと波動II・電磁気・原子の2冊構成で、合わせて約130問の厳選された問題が収録されています。良問の風を終えた後に取り組むのが推奨されており、偏差値60以上の人が対象となります。

過去50年間の大学入試問題を分析し、頻出パターンが身につく問題が選ばれています。解説は詳しく、別解も豊富に掲載されているため、複数の視点から物理を理解することができます。各問題には難易度のマークがついており、基礎だけ確認したい時や難関問題だけ取り組みたい時に便利です。

解説には物理のエッセンスの対応ページが書かれていることが多く、基礎に戻って確認しやすい構成になっています。単振動などは様々なパターンの問題が網羅されており、非常に有益な演習を積むことができます。

この問題集を完璧にすれば早慶や横浜国立大、筑波大などの難関大学レベルに対応できる力がつきます。東大や京大などの最難関大学を目指す人は、名門の森の後に物理重要問題集などに取り組むとさらに実力が高まります。夏休み明けから始めて11月までに終わらせることが理想的です。

ベストセレクト物理

ベストセレクト物理は入試で本当に役立つ超典型問題だけを厳選した標準問題集です。膨大な入試問題の中から実戦力が身につくものだけがセレクトされており、無駄なく効率的に学習を進めることができます。問題は3段階の難易度に分かれており、自分のレベルに合わせて取り組むことができます。

最大の特徴は巻頭に掲載されているセレクトガイドです。このガイドを使えば自分の目的や志望校に合わせて、優先して解くべき問題を選ぶことができます。時間がない受験生でも効率的に受験対策を進められる工夫がされています。

典型問題に特化しているため、入試本番で確実に得点できる力を養うことができます。良問の風と同じく標準レベルの問題集ですが、よりコンパクトで効率重視の構成になっています。

基礎を固めた後の演習用として、また過去問に入る前の最終チェックとしても活用できます。MARCH以上の大学を目指す人で、限られた時間の中で効率よく物理の実戦力を高めたい人に最適な問題集です。

期間別におすすめの大学受験対策の物理の勉強法

期間別におすすめの大学受験対策の物理の勉強法を解説します。

夏休みにおすすめの大学受験対策の物理の勉強法

夏休みは基礎固めと応用力養成の両方に取り組める貴重な期間です。高校3年生の受験生は1日3時間程度の学習時間を確保することをおすすめします。

まず学校の授業をあまり理解できていなかった人は映像授業を活用しましょう。スタディサプリやトライイットなどがおすすめの物理の映像授業が見れるサイトです。 映像授業で理解を深めた後は理解しやすい物理や物理基礎の問題集を解き進めることで知識を定着させることができます。

一方で学校の授業をしっかり聞いていた人は物理のエッセンスから始めることができます。

この参考書を解きながらわからない部分は漆原の物理が面白いほどわかる本で確認する方法が効率的です。

夏休み中に力学と電磁気学の基礎部分を完成させることを目標にすると秋以降の学習がスムーズに進みます。

冬休みにおすすめの大学受験対策の物理の勉強法

冬休みは共通テスト直前期のため演習中心の学習が重要になります。共通テストのみで物理を使う受験生は過去問演習に集中する時期です。

共通テスト物理は計算ミスや時間配分のミスで点数を落としやすい科目です。そのため過去問を解きながら自分がどの分野でどのような間違いをしやすいかを徹底的に分析します。

間違えた問題は講義本に戻って理解を深め直すことで本番での失点を防ぐことができます。

二次試験で物理を使う受験生は名門の森や物理重要問題集の苦手分野を重点的に復習します。新しい問題集に手を出すのではなく今まで使ってきた参考書の解き直しが効果的です。

冬休みが終わる頃には典型問題をスムーズに解ける状態を目指しましょう。共通テスト後は二次試験の過去問演習に専念できる準備を整えることが大切です。

定期テスト対策におすすめの物理の勉強法

定期テスト対策におすすめの物理の勉強法を解説します。

2週間前から10日前の期間では基礎理解と例題演習によって土台を固める期間

定期テストに向けた物理の学習において最初に取り組むべきことは基礎をしっかりと理解することです。授業ノートと教科書を中心に、公式が持つ意味や使用できる条件、現象が起こる理由を丁寧に整理していきましょう。先生が授業中に強調していた部分を振り返りながら、なぜそうなるのかを声に出して説明できるようになることを目指してください。

理解が不十分だと感じる箇所があれば、宇宙一わかりやすい高校物理や橋元の物理をはじめからていねいになどの講義形式の参考書を活用して知識を補っていきます。問題を解く際には解く数よりも質を重視して、間違えた理由をノートに書き出すようにしましょう。この時期のゴールは教科書の例題と章末問題をすべて理解しておくことです。

1週間前から4日前の期間では演習を中心とした学習法で定期テスト7割レベルの実力を完成させる

この期間に7割の得点が取れる状態まで仕上げることが極めて重要です。1回目に間違えた問題を中心に2回目の演習に入り、解答を見ないで最後まで自力で解き切る訓練を行いましょう。特に力学や電磁気の分野では正確な作図が得点を大きく左右するので、力の向きや角度、摩擦力や加速度などの条件を図にしっかりと書き込む習慣を身につけてください。

この段階ですべての公式について説明ができて、主要な問題を自力で解ける状態を目指すことが9割到達に欠かせません。もし学習時間をかけてもわからない問題が多く出てくる場合は、宇宙一わかりやすい高校物理を徹底的に活用して進めていくことを強くおすすめします。

3日前から当日の期間では精度とスピードを高める仕上げの学習

試験3日前からは正確さとスピード、ミスの防止を意識した学習法に切り替えます。チェックをつけた問題を中心に3回目の演習に入り、解説を見ずに解けるかを確認していきます。1問ごとに公式を選んだ根拠や条件の読み取り方、単位の確認などを声に出しながら整理していくことが大切です。

また例題だけでなく類題も解けるようにすることや、熱力学や電磁気などミスが発生しやすい単元では公式の導出過程と使える条件をもう一度見直して理解の抜けをなくしておきましょう。セミナー物理やリードα物理などの問題集の応用問題にも取り組んでおくとより確実に9割に到達できます。

学年別に高校生におすすめの物理の勉強法

学年別に高校生におすすめの物理の勉強法を解説します。

高校3年生におすすめの物理の勉強法

高校3年生は志望校合格に向けた実践的な学習が必要です。春から夏にかけては基礎の総復習と応用問題への対応力を身につける期間になります。

物理の学習は解法のレパートリーを増やすことが最も重要です。理解しやすい物理や物理のエッセンスで基礎を固めた後は良問の風に取り組みます。 良問の風では力学を完成させたら次は波動、その次は電磁気というように分野ごとに仕上げていく方法が効果的です。わからない問題に出会ったら漆原の参考書で該当する分野を確認しながら進めましょう。

秋以降は志望校のレベルに応じて名門の森や物理重要問題集に進みます。早慶以上の難関大学を目指す人は公式の丸暗記ではなく問題の分析力を高めることが合格への鍵となります。 11月には過去問演習を開始できるように参考書を仕上げることを目標にします。過去問では出題傾向を把握して効率的に得点する力を養いましょう。

高校2年生におすすめの物理の勉強法

高校2年生は基礎力の完成と応用への橋渡しを行う重要な時期です。学校の授業と並行して自主学習を進めることで受験に必要な実力を着実に積み上げることができます。

授業の予習復習を丁寧に行いながら週末には演習問題に取り組む習慣をつけましょう。物理基礎の内容は完璧に理解しておくことが物理の学習をスムーズに進める前提となります。 映像授業や講義本を使って理解を深めつつ理解しやすい物理などの標準的な問題集を繰り返し解くことで解法パターンを身につけます。

2年生のうちに力学と電磁気学の基礎を固めておくと3年生になってから余裕を持って学習を進められます。数学の微分積分の知識も物理では必要になるため数学の勉強とのバランスも考えながら計画を立てましょう。

高校1年生におすすめの物理の勉強法

高校1年生は物理の基礎を正しく理解することに集中する時期です。焦って難しい問題に取り組むよりも学校の授業内容を確実に理解することが何より大切になります。

授業で習った内容はその日のうちに復習して理解を定着させましょう。物理は積み重ねの科目なので基礎的な概念を理解していないと後々苦労することになります。 教科書の例題や章末問題を丁寧に解くことで基本的な計算力と考え方を身につけることができます。わからない問題があれば先生に質問して早めに解決する姿勢が重要です。

1年生のうちは物理基礎の範囲を完璧にすることを目標にします。力学の運動方程式や エネルギー保存則などの基本法則を使いこなせるようになれば2年生以降の学習がずっと楽になります。

まとめ

大学受験対策におすすめの物理の勉強法を解説しました。

大学受験の物理の勉強法の要点は下記です。

まとめPOINT
  • 物理は基礎理解と解法パターン習得と段階的演習の3つが重要
  • 基礎固めでは映像授業と問題集の併用で理解を深めることがおすすめ
  • 共通テストは基礎固めと過去問演習で9割に到達可能
  • 分野ごとに基礎から応用まで徹底的に学習することが効果的
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