大学受験対策におすすめの古文の勉強法

大学受験の古文の超効率的な勉強法を解説します。

また志望校別の東大、京大、早稲田や難関大志望におすすめの古文の勉強法から実際にやってよかった古文の勉強法から共通テスト対策におすすめの古文の勉強法も解説します。

また古文の勉強法の実践におすすめの参考書から大学受験の古文のおすすめの勉強法の順番も解説します。

逆転合格特化塾塾長 竹本
逆転合格特化塾塾長 竹本

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長「竹本明弘」】

これまでオンライン予備校「逆転合格特化塾」の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。

その中で共通テストの古文で満点を取った生徒もたくさんおり、実際に指導する中でゼロからでも古文の偏差値70まで到達した大学受験対策の古文の勉強法やおすすめの参考書およびやってよかった古文の勉強の順番を解説したいと思います。

いきなり最終結論!偏差値30から70になる古文の勉強法TOP3を徹底解説!

結論から述べると古文の偏差値を30から70に上げる勉強法のTOP3は古文単語の徹底暗記と古典文法の完全理解、そして毎日の古文読解演習です。

この3つを正しい順序で取り組むことで半年間で確実に偏差値を40上げることができます。

第1位は古文単語をイメージと例文で完璧に覚えることです。古文単語は現代語と意味が違う言葉が多いため、イラストが載っている単語帳を使ってビジュアルで覚えることが重要です。

また同じ単語でも目上の人に使う場合と目下の人に使う場合で意味が変わるため、複数の例文を読んで使い分けを理解することが合格への近道になります。

第2位は古典文法を問題集形式で身につけることです。文法書を読むだけでは理解が浅くなりがちなので、ステップアップノート古典文法基礎ドリルのような問題集を1冊完璧にすることが効果的です。わからない部分は古典文法の実況中継や映像授業を活用して理解を深めることで確実に文法力がついていきます。

第3位は古文上達基礎編を使った実践的な読解演習です。この参考書は文法事項の解説の後にその文法が使われている古文を読むという構成になっているため、知識を実際の読解で使える力に変えることができます。全55題の文章を丁寧に解いていくことで古文単語、古典文法、敬語による主語把握、古文読解という4つの基礎力を同時に鍛えることができます。

大学受験対策におすすめの古文の勉強法の順番

大学受験対策におすすめの古文の勉強法の順番を解説します。

古文単語と古典文法の基礎をゼロから身につける

最初の1か月から2か月の期間では、古文単語と古典文法の基礎をゼロから身につけることが最優先となります。基礎知識が固まった段階で早めに読解の演習問題に移行していくことが、効率的な学習につながります。

古文単語に関しては、学校で配布された単語帳を使用しても問題ありませんが、より効果的な教材を選ぶポイントがあります。各単語にイメージできるイラストが掲載されていることと、豊富な例文が収録されている単語帳を選ぶことをおすすめします。イラストによってビジュアル的に単語の意味をとらえながら、さまざまな例文を読んで確認することで、目上の人物に対してはこの意味が使われやすい、あるいは目下の人物に対してはこの意味で使われる傾向があるといった使い分けが自然と身についていきます。

古典文法については、ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(河合出版)を一冊やり切ることで、入試に必要な基礎力が十分に身につきます。古典文法は参考書を読んだだけでは理解しづらい分野であるため、ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(河合出版)のような問題演習を中心とした教材を一冊完成させることが重要になります。

古典文法は学習者によって理解度に大きな差が生まれやすい分野です。問題演習形式の参考書を解き進めながら、理解できない箇所が出てきた場合は、望月光 古典文法講義の実況中継(語学春秋社)で該当する部分を確認したり、Try itなどの映像授業サービスでその単元だけを視聴して文法事項の理解を深めるようにしてください。

3ヶ月目の学習内容

3ヶ月目の学習では、古文上達基礎編 読解と演習45(Z会)をフル活用していきます。これまでに暗記してきた古文単語と古典文法を、実際の入試問題で使える知識として定着させていく段階になります。

古文上達基礎編 読解と演習45(Z会)は、これまで使用してきた古文の教材の中でも特に優れた参考書だと言えます。古典文法の丁寧な解説があり、その文法事項が実際に使われている古文の読解問題を続けて解くことができるため、より実践的な形で古典文法を理解することが可能になります。

全部で55題の古文読解用の文章が収録されているため、一題ずつ確実に解いていくことで、古文読解における基礎的な実力を確実に身につけることができます。古文で必要とされる力は、古文単語、古典文法、敬語などを通じた主語の把握、そして古文読解の4つの要素から成り立っています。古文上達基礎編 読解と演習45(Z会)では、これら4つの要素における基礎力をしっかりと養成することができます。

4ヶ月目の学習内容

共通テストの過去問や共通テスト対策用の参考書を活用して、共通テストレベルの古文読解が確実にできる状態を目指していきます。

きめる!共通テスト 古文・漢文(学研)や共通テスト対策の問題集を使用して、共通テスト形式の古文問題を集中的に解いていくことが大切です。間違えた問題については、古典文法の理解が不十分だったのか、あるいは敬語などを通じた主語の把握ができていなかったのかを必ず確認し、読解におけるミスの原因を分析することが非常に重要になります。古文の学習では、丸つけをして終わりにしてしまうと、どれだけ勉強時間を費やしても期待しているほど成績が伸びないという状況に陥りがちです。

丸つけをするタイミングで主語の把握など読解における重要なポイントを丁寧に確認する作業が、古文の実力向上には欠かせません。この確認作業を習慣づけることで、着実に力がついていきます。

5ヶ月目の学習内容

5か月目の学習内容は、志望する大学によって取り組むべき参考書が大きく変わってきます。難関私大を目指す場合と難関国公立大学を目指す場合では、対策の方向性が異なるためです。

国公立大学を志望する受験生の場合は、国公立標準問題集CanPass古典(駿台文庫)を活用し、終了した後に入試精選問題集古文(河合出版)に取り組むことをおすすめします。東京大学を志望している受験生は、その後に鉄緑会東大古典問題集(KADOKAWA)を使用するのが効果的です。

難関私大を志望する受験生の場合は、有名私大古文演習(河合出版)に取り組み、MARCH以上のレベルを志望する受験生は首都圏難関私大古文演習(河合出版)に挑戦していくことが望ましいです。古文は難易度が上がるにつれて和歌などの難問も出題されるようになります。そのため、毎回満点を取ることを目指すよりも、何が不足していたのかを考えたり、全ての文章を完璧に理解しようとし過ぎないことが大切です。8割の得点を目標として、その達成のために何が必要だったのかを丸つけの際に考察することが重要になります。

共通テスト対策におすすめの古文の勉強法

共通テスト対策におすすめの古文の勉強法を解説します。

共通テスト対策におすすめの勉強法(基礎編)

基礎編では最初の2ヶ月間で古文単語300語と古典文法の全範囲を完璧にすることを目指します。古文単語は学校で配られた単語帳でも構いませんが、イラストが豊富で例文が多く載っているものを選ぶことがポイントです。毎日50語ずつ繰り返し確認することで1ヶ月で300語を覚えることができます。

古典文法についてはステップアップノート古典文法基礎ドリルを1冊完璧にすることで共通テストレベルの文法力が身につきます。助動詞の接続や意味、敬語の種類などを問題を解きながら理解していくことで読解に必要な文法知識が定着します。

わからない部分は古典文法の実況中継を読んだり映像授業を見たりして確実に理解することが大切です。

3ヶ月目からは古文上達基礎編に取り組んで実践的な読解力を養います。この参考書は文法解説と読解問題がセットになっているため、覚えた知識を実際の文章で使う練習ができます。 1日2題ずつ丁寧に解いていくことで1ヶ月で基礎的な読解力を完成させることができます。

共通テストで9割取れるおすすめの勉強法(応用編)

共通テストで9割取れるおすすめの勉強法を解説します。

第1段階:共通テスト古文の基礎となる単語と文法を身につける時期

この段階では1日あたり40分を古文単語の学習に、40分を古典文法の学習に、そして20分を復習に充てる配分で進めていきます。共通テスト古文で高得点を実現するための最初のステップは、古文単語と古典文法という土台をしっかりと作り上げることにあります。単語学習では古文単語ゴロゴプレミアムを活用して、イラストを見ながら単語の意味を視覚的にイメージして覚えていく方法が効果的です。

共通テスト古文では登場人物の関係性によって同じ単語でも意味が変化するため、例文を丁寧に読み込んで実際の使われ方を確認しておくことが大切です。古典文法はステップアップノート古典文法基礎ドリルを使用して、助動詞と助詞と敬語を中心に1日2項目から3項目ずつ演習を重ねましょう。理解があいまいな部分は古典文法の実況中継を併用すると知識の定着が格段に早まります。

第2段階:共通テスト古文の読解力を実践的に鍛える時期

この段階では1日あたり60分を読解演習に、30分を文法の復習に、30分を単語の復習に配分します。Z会の古文上達基礎編を使用して、文法の知識を実際に文章を読む力へと変化させていきましょう。1日1題を目安として取り組み、本文中の主語と助動詞と敬語の使われ方をノートに整理します。

共通テスト古文で得点を伸ばすには、主語を正確に把握する力と敬語を正しく読み取る力が絶対に欠かせません。この時期に文法を使って文章を読める力を完成させることが、共通テスト古文で9割を安定して獲得するための基盤となります。古文上達基礎編の55題を全て解き終えると、共通テスト古文の読解における基礎力が確実に身につきます。

第3段階:共通テストの過去問で実戦力を養う時期

この段階では1日あたり70分を過去問演習に、40分を復習に、10分を分析に充てます。きめる共通テスト古文漢文や共通テスト古文漢文重要対策問題集を活用して、共通テスト特有の出題傾向に沿った演習を実施しましょう。共通テストの問題を解いた後は、本文中での主語の変化と助動詞の用法と設問の根拠を必ず確認します。

どの部分を根拠にして選択肢を選んだのかをノートに記録すると、共通テスト古文の得点力が安定します。共通テスト古文はすべての設問に本文中の明確な根拠が存在するため、根拠ノートを作成して正答の理由を言語化する学習が効果的です。丸つけをするタイミングで主語把握など共通テスト古文の読解における重要事項を丁寧に確認することが成績向上の秘訣です。

第4段階:共通テスト過去問で得点力を完成させる時期

この段階では1日あたり90分を過去問演習に、30分を復習に充てます。共通テスト古文の過去5年分から7年分の問題を60分という本番と同じ時間で解いて、読解のスピードと精度を最終調整しましょう。共通テストで間違えた箇所は古文上達基礎編やきめる共通テスト古文漢文で復習し、苦手な部分を徹底的につぶします。

共通テスト古文の問題を解いて丸つけをする際は、選択肢を選んだ根拠と誤答の理由を明確にして、正解の根拠を自分の言葉で説明できるようにすることが共通テストで9割を取るための最重要ポイントです。この時期に共通テスト特有の出題パターンや時間配分を実際の演習を通して体得していくことが大切です。

第5段階:共通テスト本番に向けた最終仕上げの時期

この最終段階では毎日共通テスト形式の古文問題を解いて得点力の確実な定着を図ります。共通テストの過去問や予想問題を継続的に解くことで、実戦力を最終的に完成させることができます。共通テストで9割という高得点を安定して取るには、本番直前まで演習を継続することが欠かせません。

この時期は新しい知識を詰め込むより、これまで学んだ内容を共通テスト本番で確実に使いこなせる状態にすることに重点を置きます。共通テストの古文と漢文を合わせて60分という限られた時間の中で、どの問題にどれくらい時間をかけるか、見直しの時間をどれくらい確保するかといった戦略を実際の演習を通して身につけましょう。

実際にやってよかった古文の大学受験対策の勉強法3選

実際にやってよかった古文の勉強法を3つ紹介します。

1つ目は古文単語を1日3回以上繰り返し確認する方法です。

朝に50語、昼休みに50語、夜寝る前に50語というように同じ範囲を1日で3回確認することで記憶への定着率が飛躍的に上がります。1週間同じ範囲を繰り返し、次の週で新しい範囲に進むというサイクルを作ることで確実に単語力がついていきます。

2つ目は古典文法を音読しながら覚える方法です。助動詞の活用表や接続を何度も音読することで自然と口が覚えて、問題を解く時にスムーズに思い出せるようになります。

特に助動詞の識別問題では音読による記憶が威力を発揮するため、毎日10分間は必ず音読の時間を取ることをおすすめします。

3つ目は毎日必ず1題は古文の読解問題を解く習慣をつける方法です。古文は現代人とは異なる考え方や言い回しが多いため、毎日古文に触れることで徐々に古文的な思考に慣れていきます。

分野別におすすめの大学受験対策の古文の勉強法

分野別におすすめの大学受験対策の古文の勉強法を解説します。

古文単語の大学受験対策におすすめの勉強法

古文単語は300語程度を完璧に覚えれば大学受験に十分対応できます。

イラストが載っている単語帳を使うことで各単語のイメージを視覚的に記憶することができ、忘れにくくなります。 また複数の例文が載っている単語帳を選ぶことで、その単語が実際の文章でどう使われるかを理解しながら覚えることができます。

古文単語の暗記では1つの単語に複数の意味があることに注意が必要です。 例えば同じ単語でも目上の人に対して使う場合と目下の人に対して使う場合で意味が変わることがあります。

例文を読みながらこうした使い分けを理解することで、実際の読解で正しく意味を取れるようになります。

単語の暗記は1日50語ずつ新しい範囲を進めるのではなく、同じ50語を1週間毎日繰り返す方法が効果的です。1週間後に次の50語に進み、さらに1週間後には最初の50語も含めて100語を復習するというように、常に過去の範囲も復習することで長期記憶に定着させることができます。

この方法で6週間続ければ300語を完璧に覚えることができます。

古典文法の大学受験対策におすすめの勉強法

古典文法は読んで理解するだけでなく、問題を解きながら身につけることが重要です。

ステップアップノート古典文法基礎ドリルのような問題集形式の参考書を使うことで、知識を実践的に使える力に変えることができます。この1冊を3周以上繰り返すことで助動詞の接続や意味、敬語の種類などを完璧にマスターできます。

文法事項で理解が難しい部分は古典文法の実況中継を読んで補強することがおすすめです。特に助動詞の識別や助詞の用法などは参考書だけでは理解しづらいことが多いため、詳しい解説を読むことで腑に落ちることがあります。また映像授業サービスを活用して苦手な単元だけを集中的に学習することも効果的な方法です。

文法の勉強で最も重要なのは覚えた知識を実際の文章で使えるようにすることです。問題集で文法問題を解くだけでなく、読解問題の中で出てきた文法事項を必ず確認する習慣をつけることで実践的な文法力が身につきます。特に助動詞の識別は読解の正確性を大きく左右するため、毎回の復習で丁寧に確認することが合格への近道になります。

古文読解の大学受験対策におすすめの勉強法

古文読解の力をつけるには古文上達基礎編を完璧にすることが最も効果的です。

この参考書は文法解説と読解問題がセットになっているため、学んだ文法事項がすぐに実際の文章で出てくる構成になっています。 全55題の文章を1つずつ丁寧に解くことで古文単語、古典文法、敬語、読解という4つの力を総合的に鍛えることができます。

読解問題を解く時は必ず主語を把握しながら読み進めることが重要です。古文では主語が省略されることが多く、敬語表現から主語を推測する必要があります。 問題を解いた後の復習では主語の把握が正しくできていたかを確認し、間違えた部分は敬語の知識を見直すことで次第に正確に読めるようになります。

大学受験対策のノートを使った古文の勉強法

古文の勉強では専用のノートを作ることが非常に重要です。古文単語や古典文法を覚える際には、ただ参考書を読むだけでなく、ノートに書き出すことで記憶に定着しやすくなります。

具体的には古文単語ノートと古典文法ノートの2冊を用意することをおすすめします。古文単語ノートには単語とその意味だけでなく、その単語が使われる場面や例文も一緒に書き込むことで理解が深まります。特に目上の人物に使う場合と目下の人物に使う場合で意味が変わる単語については、その使い分けを必ずメモしておくことが大切です。

古典文法ノートには助動詞や助詞の活用表を自分の手で書き写すことが効果的です。接続の種類や意味を表にまとめることで、文章を読む際にすぐに参照できる自分だけの参考書が完成します。また問題集で間違えた箇所については、なぜ間違えたのかをノートに記録することで同じミスを防ぐことができます。

さらにノートの余白には先生の解説や自分で気づいたポイントを書き込んでいくことで、復習の際に非常に役立つノートになります。こうしたノート作りを習慣化することで古文の基礎力が確実に向上していきます。

志望校別におすすめの大学受験の古文の勉強法

志望校別におすすめの大学受験の古文の勉強法を解説します。

東大志望の大学受験生におすすめの古文の勉強法

東大の古文は記述問題が中心となるため、文章の内容を正確に理解し説明する力が求められます。基礎固めとしては古文単語を600語程度まで覚えることと、古典文法を完璧にマスターすることが必須となります。

まず共通テストレベルの問題で9割以上を安定して取れる実力をつけることが重要です。その上でCanpass古典や入試精選問題集古文といった難関大学向けの問題集に取り組み、記述問題に慣れていく必要があります。

東大の古文では主語の省略が多く、敬語表現から登場人物の関係性を読み取る力が必要です。そのため問題演習の際には必ず主語を補いながら読む練習を積み重ねることが大切です。また解答を作成する際には、設問の要求に対して過不足なく答える訓練を日頃から行うことが合格への近道となります。

過去問演習は最低でも10年分以上取り組み、東大特有の出題傾向に慣れることが必要です。鉄緑会の東大古典問題集なども活用しながら、記述答案の書き方を身につけていくことをおすすめします。

京大志望の大学受験生におすすめの古文の勉強法

京大の古文は東大と同様に記述問題が中心ですが、和歌の解釈や修辞法に関する出題が多いという特徴があります。そのため基礎力に加えて和歌の知識や表現技法についての理解を深めることが重要です。

まず古文単語と古典文法の基礎を固めた後、共通テストレベルの問題で安定して高得点を取れる力をつけます。その後Canpass古典や入試精選問題集古文に取り組みながら、難易度の高い文章に慣れていくことが必要です。

京大の古文では和歌が含まれる文章が頻出するため、和歌の修辞法である掛詞や縁語、枕詞などについてしっかりと学習することが求められます。和歌の解釈問題では歌に込められた感情や情景を読み取る力が問われるため、日頃から和歌を含む文章を多く読んでおくことが大切です。

過去問演習では京大特有の問題形式に慣れることが重要です。特に現代語訳の問題では、単に単語を置き換えるだけでなく、文脈を考慮した適切な訳を作成する練習を繰り返し行うことで得点力が向上します。

早稲田大学志望の大学受験生におすすめの古文の勉強法

早稲田大学の古文は学部によって難易度や出題傾向が大きく異なるため、志望学部の過去問を徹底的に研究することが最も重要です。特に文学部や教育学部は難易度が高く、政治経済学部や商学部は比較的標準的な問題が出題されます。

基礎固めとしては古文単語を500語以上覚え、古典文法を完璧にすることが必須です。その後古文上達基礎編などで読解力を養い、共通テストレベルで安定して8割以上取れる力をつけます。

早稲田の古文で高得点を取るためには、有名私大演習や首都圏難関私大古文演習といった私大向けの問題集に取り組むことが効果的です。これらの問題集は早稲田をはじめとする難関私大の出題傾向に即した問題が収録されているため、実践的な力が身につきます。

最も重要なのは過去問演習を繰り返すことです。早稲田の古文は独特の出題形式や難易度を持つため、志望学部の過去問を最低でも10年分以上解くことで、問題形式に慣れることができます。毎日1問ずつ古文の問題を解き続けることで、自然と古文的な思考や読解のコツが身についていきます。

古文の大学受験対策におすすめの参考書

古文の大学受験対策におすすめの参考書を紹介します。

ステップアップノート 古典文法基礎ドリル

古典文法を本格的に学び始める受験生に最適な参考書がこのステップアップノート古典文法基礎ドリルです。河合出版から出版されているこの参考書は、全30講の2ページ完結型のドリル形式になっています。どうしても知っておかなければならない古典文法の基本事項や受験生がつまずきやすい項目をポイントで確認してから、基本ドリルと練習ドリルで効率よく学習することができます。

問題集形式のため読むだけではなく実際に問題を解きながら古典文法を身につけることができ、書き込み式なので手を動かして覚えられます。この参考書を1冊終わらせることで、MARCHレベル以上を狙える古典文法の基礎力が身につきます。情報がコンパクトにまとまっているため、古文を初めて習う場合や理解が難しい部分がある場合には、教科書や講義系の参考書を併用することをおすすめします。

古典文法の実況中継

予備校の授業を受けているような感覚で古典文法を学べる参考書が望月光先生による古典文法の実況中継です。語学春秋社から出版されているこの参考書は、関西弁の小気味良いテンポで進む講義形式の解説が最大の特徴となっています。古文の教科書を読んでもいまひとつ内容が理解できないという受験生でもスムーズに学習を進めることができます。

1巻と2巻の2部構成になっており、1巻では動詞や助動詞、助詞などの基本事項を扱い、2巻では識別問題を中心により深い内容を学ぶことができます。予備校の古典文法の講義を1年間聴講するのと同じだけの情報量が入っているため、この2冊をマスターすれば東大や早慶といったハイレベルな入試問題にも対応できる古典文法の力が身につきます。

講義形式のため文字が多いですが重要事項が赤字で記されており、まとめのレイアウトも図が使われていて見やすくなっています。

古文上達 基礎編

古文単語と古典文法の学習を一通り終えた受験生が次に取り組むべき参考書が、Z会出版の古文上達 基礎編 読解と演習45です。この参考書は今まで使った古文の参考書の中でも特に優れており、古典文法の解説と読解問題がセットになっているため、覚えた古文単語と古典文法を実践的に使える力に変えていくことができます。

体系的に文法を学べる構成になっているため、これから受験勉強を始める受験生に最適です。詳しい集中講義と練習問題で受験に必要なポイントだけを効率よく学べ、これ1冊で受験勉強の基礎が完成します。

鉄緑会 東大古典問題集

東大を志望する受験生が過去問演習の前に取り組むべき参考書が、鉄緑会国語科による東大古典問題集です。抜群の合格率を誇る東大受験指導の名門である鉄緑会が、過去10年分の東大古典入試問題の解き方を丁寧に解説しています。鉄緑会が実際に講義で使用している内容がそのまま書籍化されているため、東大受験生必携の書となっています。

資料篇では東大入試古典の出題形式や出題傾向、答案の書き方、古典学習の心得などが詳しく解説されており、問題を解く前に東大古典の特徴を理解することができます。問題篇では古文と漢文に分けて年度毎に掲載されており、解答篇では問題文全体の流れをどのように把握し読み進めていくのか、問題文の一文一文を詳しく解説しています。

文法や句法についての解説資料も充実しているため、東大レベルの難問に対してどのようにアプローチすればよいのかを学ぶことができます。

首都圏 難関 私大古文演習

早稲田やMARCHなどの首都圏難関私大を志望する受験生に最適な問題集が、河合出版の首都圏 難関 私大古文演習です。この問題集は河合出版から出ている古文演習シリーズの中でもっとも難易度の高い教材となっており、首都圏にある難関私立大学の入試問題を20題精選して収録しています。すべて実際に過去に出題された問題であるため、ハイレベルな演習が可能です。

理解を深める本文解説と読解を深めることばの解説で、文法や単語以外にも大切なことが身につきます。明快な解説と復習しやすい解釈がこの問題集の特長です。本番に即した時間配分と配点で自己評価でき、入試本番までの目標をきちんと見据えた対策ができます。

難関私大を志望する受験生は、有名私大演習に取り組んでから、MARCHレベル以上を志望する場合にはこの首都圏 難関 私大古文演習に取り組んでいきましょう。

期間別におすすめの大学受験対策の古文の勉強法

期間別におすすめの大学受験対策の古文の勉強法を解説します。

夏休みにおすすめの大学受験対策の古文の勉強法

夏休みは古文の基礎固めと実践力養成に最適な時期です。

この時期は学校の授業が止まるため、まとまった時間を確保できることが最大のメリットとなります。そのため夏休みの前半では古文単語と古典文法の徹底的な習得に取り組むことをおすすめします。古文単語については単語帳を使い、できればイラスト付きで例文が豊富なものを選ぶと記憶に定着しやすくなります。

古典文法については問題集形式の参考書を1冊仕上げることが効果的です。ステップアップノート古典文法基礎ドリルなどを使って実際に問題を解きながら理解を深めていきます。読むだけでは理解しづらい文法事項も、問題を解くことで実践的な力がつきます。

夏休み後半では古文上達基礎編などの読解演習教材に取り組み始めることが重要です。この段階では覚えた単語や文法を実際の文章の中でどう使うかを学んでいきます。1日1時間から2時間程度の勉強時間を確保し、毎日コツコツと継続することで夏休み明けには古文の基礎力が大きく向上します。

冬休みにおすすめの大学受験対策の古文の勉強法

冬休みは志望校対策と実戦力強化に集中する時期となります。

この時期には共通テストまで残り1ヶ月を切るため、共通テスト形式の問題演習を毎日行うことが必須です。共通テスト古文漢文重要対策問題集やきめる共通テスト古文漢文などを使って、時間配分や解答のコツを身につけていきます。間違えた問題については必ず古典文法や敬語による主語の把握ができていたかを確認します。

私立大学志望の受験生は志望校の過去問演習を本格的に始める時期でもあります。早稲田大学や慶應義塾大学などの難関私大を目指す場合は、有名私大演習や首都圏難関私大古文演習などの問題集で実戦力を高めます。この段階では満点を目指すのではなく、8割程度の得点を安定して取れることを目標とします。

国公立大学志望の受験生は二次試験対策も並行して進めることが大切です。Canpass古典や入試精選問題集古文などを使って記述式の問題にも慣れておきます。冬休みは1日2時間以上古文に時間を割くことで、入試本番での得点力を大きく伸ばすことができます。

定期テスト対策におすすめの古文の勉強法

定期テスト対策におすすめの古文の勉強法を解説します。

第1段階:定期テスト2週間前(基礎固めの時期)

2週間前は古文の基礎を徹底的に固める時期になります。まず教科書ガイドを使って現代語訳をしっかり確認しながら、主語と述語を必ず本文に書き込んでいきましょう。古文では主語が省略されることが非常に多いため、誰が何をしたかを明確にすることが定期テスト対策の基本中の基本です。

続いて助動詞の学習に入ります。む・べし・けり・たり・ずという5つの助動詞は定期テストで高頻度で出題されるため、専用のノートに一覧表を作成して意味・活用形・接続する語を丁寧に整理していきましょう。またこの時期から古文単語の暗記もスタートさせ、1日20個のペースで覚えていきます。暗記のコツは3秒以内に正しい意味が言えるレベルまで習熟度を高めることです。

第2段階:テスト1週間前から3日前(7割完成と実践演習の時期)

テスト1週間前は覚えた知識を確実に再現できる状態にする訓練が中心になります。まず現代語訳を自力で書いて、翌日には何も見ないで再度書き直してみて間違えた部分を赤ペンで訂正するという方法が非常に効果的です。この繰り返し学習こそが最も得点に直結する勉強法になります。

古文単語は自分で10問のテストを作成して解答し、間違えた単語だけを翌日に集中的に復習するというサイクルを回していきましょう。また作者の名前・時代背景・物語のあらすじ・登場人物の関係性を3行程度で説明できるレベルまで整理しておくと本文理解が飛躍的に向上します。

テスト3日前からは学校のワークやプリントを使って時間を計測しながら問題を解く練習を始めます。間違えた問題は絶対に放置せず、なぜ間違えたのかをノートに詳しく書き出して翌日にもう一度解き直すようにしましょう。

第3段階:テスト前日(総仕上げの時期)

テスト前日には新しい知識を詰め込もうとせず、今まで積み重ねてきた内容の復習と整理だけに専念します。古文単語・助動詞・現代語訳という3つの柱をそれぞれ10分ずつかけて見直していきましょう。意味を思い出せなかった項目だけを赤ペンでチェックして重点的に再確認します。

最後に教科書本文を確認しながら、各段落において誰が何をしたのかという基本情報と筆者が伝えたいことは何なのかを整理して頭の中をクリアにしておきましょう。

学年別に高校生におすすめの古文の勉強法

学年別に高校生におすすめの古文の勉強法を解説します。

高校3年生におすすめの古文の勉強法

高校3年生は受験本番まで限られた時間の中で効率的に学習を進める必要があります。

春から夏にかけては古文単語と古典文法の完成を最優先で取り組みます。この時期に基礎が固まっていない場合は、他の科目の勉強時間を削ってでも古文の基礎固めに集中することが重要です。古文は基礎さえしっかりしていれば短期間で成績を伸ばせる科目だからです。

夏から秋にかけては志望校レベルに合わせた演習問題に取り組んでいきます。共通テストレベルの問題を確実に解けるようにした上で、私大志望なら私大向けの問題集を、国公立志望なら記述対策の問題集を使います。この時期は週に5回から6回は古文の問題を解くペースを保つことで読解力が安定します。

秋から冬にかけては過去問演習を中心に据えます。志望校の過去問を最低でも10年分は解き、出題傾向や頻出テーマを把握します。毎日1題ずつ解くことで古文独特の表現や考え方に慣れていき、本番での得点力が確実に向上していきます。

高校2年生におすすめの古文の勉強法

高校2年生は受験の基礎を固めるとともに応用力を養う重要な学年です。

この学年では学校の授業で習う古典文法を確実に理解することから始めます。授業で習った文法事項はその日のうちに問題集で確認し、わからない部分は映像授業サービスなどを活用して理解を深めます。古典文法は一度理解できれば忘れにくい知識なので、この時期に完璧にしておくことが3年生での飛躍につながります。

古文単語については2年生の間に300語から400語程度を覚えることを目標とします。単語帳は1冊を繰り返し使い、イメージと結びつけながら覚えていきます。毎日20語から30語を復習するペースで進めれば、半年程度で主要な古文単語をマスターできます。

定期テストの勉強と並行して、長期休みには読解演習にも取り組み始めます。古文上達基礎編などの問題集を少しずつ進めることで、3年生になる前に古文読解の基礎力を身につけることができます。週に2回から3回は古文の問題を解く習慣をつけておくと効果的です。

高校1年生におすすめの古文の勉強法

高校1年生は古文学習の土台を作る最も重要な時期となります。

1年生のうちは学校の授業を大切にし、授業で習う古典文法を確実に理解することに集中します。中学校の古文とは異なり、高校の古文は文法の知識が非常に重要になるため、動詞の活用や助動詞の意味などを一つ一つ丁寧に覚えていきます。わからないことはすぐに先生に質問する習慣をつけることが大切です。

古文単語については学校で配布される単語帳を使って、1年間で200語程度を目標に覚えていきます。1日10語程度のペースでゆっくりと確実に進めることで、無理なく語彙力を増やすことができます。単語を覚える際には例文も一緒に読むことで、実際の文章でどう使われるかをイメージしやすくなります。

定期テストの範囲の古文をしっかり読み込むことも重要な勉強法です。テスト勉強を通じて古文の読解に慣れていくことで、2年生以降の本格的な受験勉強にスムーズに移行できます。1年生のうちから古文に対する苦手意識を持たないよう、楽しみながら学習を進めていくことを心がけます。

まとめ

期間別と学年別と分野別におすすめの古文の勉強法について解説しました。

古文の勉強法の要点は下記になります。

まとめPOINT
  • 古文上達基礎編で読解の基礎力を固めるのがおすすめ
  • 夏休みは古文単語と古典文法の基礎固めに集中し、後半から読解演習を開始
  • 冬休みは共通テスト対策と志望校の過去問演習で実戦力を強化
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