大学受験の地理の超効率的な勉強法を解説します。
地理の共通テストで満点が取れる勉強法から志望校別に東大や京大や早慶志望におすすめの地理の勉強法から実際にやってよかった地理の勉強法を解説します。
また地理の勉強法の実践におすすめの参考書からおすすめの地理の勉強法の順番を解説します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長「竹本明弘」】
これまでオンライン予備校「逆転合格特化塾」の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。
その中で共通テストの地理で満点を取った生徒もたくさんおり、実際に指導する中でゼロからでも地理の偏差値70まで到達した大学受験対策の地理の勉強法やおすすめの参考書およびやってよかった地理の勉強の順番を解説したいと思います。
いきなり最終結論!偏差値30から70になる地理の勉強法TOP3を徹底解説!
結論として偏差値が30から70になる上でやってよかった地理の勉強法は徹底した基礎知識の暗記と演習の繰り返しの中での3つの勉強法です。
第1に基礎知識の徹底した暗記です。
講義形式の参考書を読み込みながら穴埋め式のノートに繰り返し書き込むことで知識を定着させます。地理は暗記科目ではないという意見もありますが実際には基本用語や統計データを覚えていなければ問題を解くことすらできません。
第2に共通テストレベルの問題演習を通じた理解とその深掘りです。
単に答えを暗記するのではなくなぜその答えになるのかという理由を徹底的に考えます。この段階で講義本に戻りながら復習することが成績を伸ばす最大のポイントになります。
第3に過去問演習による弱点の発見と克服です。
共通テストの過去問やセンター試験の過去問を何度も解き間違えた問題を分析することで自分の理解が不十分な分野を特定できます。地理は他の科目よりも過去問演習の回数が成績に直結する科目です。
大学受験対策におすすめの地理の勉強法の順番
大学受験対策におすすめの地理の勉強法の順番を解説します。
この期間では、まず確実に用語と基礎知識の暗記に力を入れていくことが重要になります。
最初に取り組むべき教材として、山岡の地理B教室(ナガセ)という地理の講義形式の参考書を活用しながら、大学受験ココが出る地理ノート地理総合、地理探究(旺文社)を併用して、基礎知識を網羅的に覚えていく必要があります。地理ノートに書き込みながら進めていき、2周目を解いて8割程度まで覚えられている状況を作ることができれば、理想的な状態だと言えます。
共通テスト地理で7割の得点を取れる状態を目標に設定して学習を進めていきましょう。
瀬川聡の共通テスト地理総合、地理探究の超重要問題の解き方 地誌編(KADOKAWA)と瀬川聡の共通テスト地理総合、地理探究の超重要問題の解き方 系統地理編(KADOKAWA)の2冊を活用していきながら、共通テスト対策のアウトプットとインプットの両方を同時に進めていきます。理解できなかった部分やよく分からなかった箇所については、山岡の地理B教室(ナガセ)に戻って復習を進めていくようにしていきましょう。 間違えた問題は答えを暗記しておけば良いという形で先にどんどん進んでしまうと、5割から6割程度で共通テストの点数が伸びづらい状況に陥ってしまうため、なぜ解けなかったのか、どういう理由でその解答になるのかを講義本も活用しながらしっかりと理解していくことが大切です。
共通テストの過去問演習を通じて全体の中でも特に自分が理解が進んでいない苦手な分野を洗い出していきましょう。
共通テストへの道地理総合、地理探究(山川出版社)もしくは決める!共通テスト地理総合・地理探究(学研プラス)を使って、共通テストの問題演習を進めていきながら、間違えた問題は瀬川の超重要問題の解き方(KADOKAWA)および山岡の地理B教室(ナガセ)で確認するようにしていきましょう。何年分解くことももちろん大事になってきますが、地理の成績を上げる上で大事なことは間違えた回数をどんどん積み重ねていって、その都度なぜ間違えたのかを分析することこそが成績を上げることにつながっていきます。だからこそ、他の科目よりも多く共通テスト対策の過去問やセンター試験の過去問に取り組むことでより成績が上がりやすくなると思っていただければと思います。 また地図や統計における考察問題については分野別に対策していくことがおすすめになっているので、共通テスト地理総合、地理探究の地図・統計の考察問題80(旺文社)に取り組むことをおすすめします。
共通テストのみ地理が必要という方は過去問演習に取り組んでいきましょう。二次試験もしくは本試験でも地理が必要という人は難問および過去問を解く回数を増やしていきましょう。
共通テストまでしか地理を使わないという人は引き続き過去問演習を続けていくようにしましょう。 地理を共通テスト以降も使うという方には、実力をつける地理100題(Z会)など難関大の地理の過去問などが掲載されている参考書を通してなぜその答えになるのかを共通テスト対策の時と同じように講義本をみながらしっかりと確認していきましょう。その上で重要になってくるのは、過去問でもなんでも解説がわかりやすい参考書を選ぶことが独学で地理の難関大レベルの問題を解けるようになるための鍵となってきます。
論述対策が必要という方は納得できる地理論述(河合出版)や地理記述論述問題集(河合出版)を使って数を積み重ねることが重要になってきます。地理の論述問題はインプットを重ねれば重ねるほど伸びることももちろんありますが、一定の傾向があるため、こういう問題がくるとこう考えてこう答えるという解法のレパートリーを増やしていくことが重要になってきます。だからこそ、解くことよりも復習の方が非常に重要になってくるのです。


共通テスト対策におすすめの地理の勉強法
共通テスト対策におすすめの地理の勉強法を解説します。
共通テスト対策におすすめの地理の勉強法(基礎編)
共通テスト地理で確実に6割以上を取るためには基礎知識の完全な習得が必須です。
まず取り組むべきは講義形式の参考書と一問一答を使った地理の基礎力の強化です。地理は世界の気候や産業、人口分布など多岐にわたる内容を扱うため全体像を把握することが重要になります。講義本を読み進めながら重要な用語や統計データにマーカーを引いていきましょう。
次に地理の穴埋め式のワークブックを活用して知識を定着させます。読むだけでは記憶に残りにくいため手を動かして書き込む作業が欠かせません。1回目は参考書を見ながら解答し2回目は何も見ずに解いてみます。この段階で8割程度正解できるようになれば基礎は完成したと言えます。
また地図帳や統計資料集を常に手元に置いて確認する習慣をつけましょう。地名や国名が出てきたら必ず地図で位置を確認し統計データは表やグラフで視覚的に理解します。この作業を繰り返すことで知識が立体的につながっていきます。
地理の基礎固めには最低でも1か月から2か月は必要です。焦らずじっくりと取り組むことが後の成績向上につながります。
共通テストで9割取れるおすすめの地理の勉強法(応用編)
共通テストで9割取れるおすすめの地理の勉強法を解説します。
第1段階となる1ヶ月目は、基礎知識を徹底的に固める時期になります。
この時期は講義40分、ノート40分、復習20分という配分で進めていきます。山岡信幸先生の山岡の地理B教室という駿台文庫の講義本を使って、地理全体の流れをつかんでいきましょう。毎日1テーマずつ丁寧に読み進めることで、地理の体系的な理解を深めることができます。
講義本で学んだ内容は、Gakkenの大学受験ココが出る地理ノート地理総合と地理探究に書き込んで整理していきます。2周目では用語の8割以上を自力で答えられる状態を目指しましょう。このとき単に暗記するだけでなく、なぜこの現象が起こるのかという理由まで説明できるようになることが大切です。
第2段階となる2ヶ月目は、系統地理と地誌の理解を深めていく時期です。
この時期は演習50分、復習40分という配分で取り組んでいきます。KADOKAWAの瀬川聡先生の共通テスト地理総合と地理探究の超重要問題の解き方を使います。系統地理編と地誌編の2冊があるので、両方バランスよく進めていきましょう。
間違えた問題は答えだけを覚えるのではなく、どういう理由でその答えになるのかを山岡の地理B教室で確認しながら理解を深めていきます。この復習プロセスを丁寧に行うことが、偏差値70を目指すための鍵となります。
第3段階となる3ヶ月目は、共通テスト形式の実戦演習を本格的に始める時期です。
この時期は過去問60分、復習60分という配分で進めていきます。河合出版の共通テストへの道地理総合と地理探究、または学研プラスの決める共通テスト地理総合と地理探究を使って演習を重ねましょう。
間違えた問題は瀬川先生の超重要問題の解き方と山岡の地理B教室で原因を分析していきます。なぜ間違えたのかという理由を自分の言葉で説明できるようになることが重要です。何年分解いたかより、間違えた問題をどれだけ丁寧に復習したかという質の方が大切になります。
第4段階となる4ヶ月目は、地図と統計問題を徹底的に対策する時期です。
この時期は演習70分、復習50分という配分で取り組んでいきます。KADOKAWAの共通テスト地理総合と地理探究の地図と統計の考察問題80を使って、テーマ別に頻出パターンを攻略していきましょう。
演習では似たような問題が出たときにどのデータを見るべきかを瞬時に判断できるように練習します。並行して過去問演習も継続し、自分の苦手分野を洗い出して重点的に補強していきましょう。この時期までに過去問で8割以上を安定して取れる状態を目指します。
第5段階となる5ヶ月目は、過去問での総仕上げを行う時期です。
この時期は過去問90分、復習30分という配分で進めていきます。共通テストのみで地理を使う方は、これまでの過去問や模試を繰り返し復習して、どの設問形式にも対応できるように仕上げましょう。
二次試験でも地理が必要な方は、実力をつける地理100題などの難関大向け参考書にも取り組みます。論述対策が必要な方は、納得できる地理論述や地理記述論述問題集を使って練習を重ねていきましょう。論述では解くことより復習の方が重要なので、模範解答と自分の答案を比較して何が足りなかったのかを明確にしていきます。
実際にやってよかった地理の大学受験対策の勉強法3選
実際にやってよかった地理の勉強法を3つ紹介します。
1つ目は過去問を解く回数を他の科目の2倍にすることです。
地理は暗記だけでなく資料を読み解く力が求められるため過去問演習の量が成績に直結します。共通テストの過去問だけでなくセンター試験の過去問も15年分以上解いた受験生が高得点を取る傾向にあります。1回解いて終わりではなく間違えた問題は1週間後にもう一度解き直すことで記憶が定着します。
2つ目は講義本を辞書のように使い倒すことです。
問題を解いていてわからない用語や概念が出てきたらすぐに講義本の該当ページを開いて確認します。この作業を繰り返すことで知識が点から線へ線から面へとつながっていきます。付箋を貼って何度も見返すページを作っておくと効率的に復習できます。
3つ目は統計データを時代背景と結びつけて覚えることです。
単純に数字を暗記するのではなくなぜその国でその産業が発展したのか気候や地形がどう影響しているのかを理解します。ストーリーとして覚えることで記憶に残りやすくなり応用問題にも対応できる力が身につきます。
分野別におすすめの大学受験対策の地理の勉強法
分野別におすすめの大学受験対策の地理の勉強法を解説します。
地理の選択問題の大学受験対策におすすめの勉強法
選択問題で確実に得点するには選択肢の判別力を鍛える必要があります。
まず正解の選択肢だけでなく不正解の選択肢がなぜ間違いなのかを説明できるようにします。共通テストの選択問題は紛らわしい選択肢が多く含まれるため消去法で正解を導く力が重要です。間違えた問題は解説を読んだ後に全ての選択肢について正誤の理由をノートにまとめましょう。
次に統計グラフや地図を使った選択問題の対策を重点的に行います。このタイプの問題は資料から必要な情報を素早く読み取る力が求められます。グラフの軸や単位を確認する習慣をつけ地図では縮尺や方位に注意を払います。80問程度の考察問題を集中的に演習することで読解スピードが格段に上がります。
また時事問題にも目を向けることが大切です。共通テストでは最近の統計データや国際情勢が反映された問題が出題されます。ニュースで取り上げられる地理的な話題には敏感になり参考書の統計データが古い場合は最新の情報に更新しておきましょう。
地理の記述問題の大学受験対策におすすめの勉強法
記述問題で高得点を取るには解答のパターンを身につけることが最も効果的です。
まず論述問題の解答には一定の型があることを理解しましょう。気候の説明なら緯度や海流の影響を述べ産業の説明なら原料や労働力の条件を書くといった具合です。10パターン程度の解答の型を習得すれば大半の記述問題に対応できます。問題集を使って数多くの解答例に触れることで自然とパターンが身につきます。
次に採点基準を意識した解答作成を心がけます。記述問題では指定されたキーワードを盛り込むことが配点の条件になっている場合が多いです。問題文や資料に出てくる重要な用語は必ず解答に含めるようにします。また字数制限がある場合は9割以上を使い切ることを目標にしましょう。
さらに復習の際は模範解答を書き写して表現方法を学びます。自分の解答と模範解答を比較しどの部分が不足していたのかを分析します。論述力は書けば書くほど向上するため週に5問以上は記述問題に取り組むことをおすすめします。
地理の資料集を使った大学受験対策におすすめの勉強法
まず資料集の写真や図表を使って視覚的に理解を深めます。教科書や参考書の文字情報だけでは実感が湧きにくい内容も資料集の写真を見ることで記憶に残りやすくなります。例えば気候区分を学ぶ際は実際の景観写真を見ることでその地域の特徴が具体的にイメージできます。
次に統計資料を読み解く練習に資料集を活用します。共通テストでは初見のグラフや表が出題されるため普段から様々な資料に触れておくことが重要です。資料集に掲載されているグラフを見たら何を表しているのか特徴的な傾向は何かを自分なりに分析する習慣をつけましょう。
また地図帳と資料集を併用することで立体的な理解が可能になります。地名が出てきたら地図で位置を確認し資料集でその地域の写真や統計を見ます。この作業を繰り返すことで知識が点ではなく面として定着します。問題演習の際も資料集を手元に置いて随時確認することをおすすめします。
大学受験対策のノートを使った地理の勉強法
結論として、地理の勉強でノートを活用する最も効果的な方法は、講義本と専用のノート教材を組み合わせて基礎知識を体系的に整理することです。
地理という科目は暗記と理解の両方が必要になるため、ノートに書き込みながら学習を進めることで記憶の定着率が大きく向上します。
具体的には、山岡の地理B教室のような講義形式の参考書を読みながら、大学受験ココが出る地理ノートに重要事項を書き込んでいく方法が効果的です。このノート教材は地理総合と地理探究の両方に対応しており、空欄を埋めていくことで自然と知識が整理されていきます。
最初の学習では完璧を目指さず、まず一通り書き込みを終えることを優先します。その後2回目の学習で8割程度の内容を覚えられている状態を目指すことで、確実に基礎力が身につきます。ノートは何度も見返すことを前提に作るため、色ペンは2色程度に抑えて見やすさを重視することが大切です。
また系統地理と地誌をノートで分けて管理することで、後から復習する際に必要な分野をすぐに確認できます。特に気候や地形、産業などのテーマごとにページを分けておくと、過去問演習の際に弱点分野を集中的に復習しやすくなります。
志望校別におすすめの大学受験の地理の勉強法
志望校別におすすめの大学受験の地理の勉強法を解説します。
東大志望の大学受験生におすすめの地理の勉強法
東大の地理では論述問題が中心となるため、単なる暗記ではなく地理的思考力を養う勉強が必要です。共通テストで9割以上を安定して取れる基礎力を固めた上で、論述対策に時間をかけることが合格への近道となります。
具体的な学習手順としては、まず瀬川聡の共通テスト地理の超重要問題の解き方で基礎を固めます。その後、納得できる地理論述や地理記述論述問題集を使って、100字から400字程度の論述練習を繰り返し行います。東大の地理は因果関係を論理的に説明する力が求められるため、なぜそうなるのかという理由まで説明できるようにすることが重要です。
さらに実力をつける地理100題のような難関大向けの問題集で、地図やグラフの読み取り能力を高めます。東大の問題は初見の資料から情報を読み取る力が試されるため、様々なタイプの問題に触れて対応力をつけることが大切です。過去問は最低でも10年分は解いて、東大特有の出題傾向に慣れておきましょう。
京大志望の大学受験生におすすめの地理の勉強法
京大の地理は東大と同様に論述が中心ですが、より深い知識と独自の視点が求められる傾向があります。基礎知識を完璧にした上で、地理的事象を多角的に考察する力を養う必要があります。
学習の進め方としては、共通テストレベルの知識を完璧にしてから論述対策に入ります。地理記述論述問題集で基本的な論述パターンを身につけた後、京大の過去問に取り組みます。京大の問題は問いの意図を正確に読み取る力が重要なので、問題文を丁寧に分析する習慣をつけることが大切です。
また京大は地誌の出題比重が高いため、各地域の特徴を体系的に整理しておく必要があります。ノートに地域ごとの気候、地形、産業、都市などをまとめて、それらの関連性を理解しておくと論述問題に対応しやすくなります。過去問演習では答案を作成した後、模範解答と比較して自分に足りない視点を補っていく作業が重要です。
早稲田大学志望の大学受験生におすすめの地理の勉強法
早稲田大学の地理は学部によって出題形式が異なりますが、共通して細かい知識と正確な理解が求められます。特に統計資料の読み取りや地図問題の比重が高いため、これらの分野を重点的に対策する必要があります。
勉強の進め方としては、共通テストで安定して8割以上取れる力をつけることが第一段階です。決める共通テスト地理総合地理探究などで基礎を固めた後、共通テスト地理総合地理探究の地図統計の考察問題80を使って資料問題に特化した対策を行います。
早稲田の問題は選択肢が紛らわしいものが多いため、なぜ正解でなぜ不正解なのかを明確に説明できるレベルまで理解を深めることが重要です。過去問演習では時間配分にも注意が必要で、本番と同じ時間で解く練習を繰り返すことで実戦力が身につきます。また苦手分野を作らないよう、系統地理と地誌をバランスよく学習することが高得点につながります。
慶應義塾大学志望の大学受験生におすすめの地理の勉強法
慶應義塾大学で地理を使える学部は限られていますが、出題される場合は標準的な問題が中心となります。基礎知識を確実に定着させることと、資料の読み取り能力を高めることが合格のポイントです。
学習の基本方針としては、共通テストの過去問で安定して7割から8割取れる実力をつけることを目標にします。山岡の地理B教室で基礎を固めた後、共通テストへの道地理総合地理探究などで演習を重ねます。慶應の問題は奇問が少なく標準的な良問が多いため、基本を徹底することが最も効果的な対策となります。
また慶應では時事問題が出題されることもあるため、日頃から新聞やニュースで世界の出来事に関心を持つことが大切です。特に環境問題や国際関係に関連する地理的知識は、学部の特性上出題されやすい傾向があります。過去問は志望学部のものを最低5年分は解いて、出題傾向を把握しておくことをおすすめします。
地理の大学受験対策におすすめの参考書
地理の大学受験対策におすすめの参考書を紹介します。
山岡の地理B教室
地理を初めて勉強する人にもおすすめできる参考書がこの山岡の地理B教室です。地理の入門書のスタンダードとされており、パート1では気候や自然などの自然地理を、パート2では農業や工業などの人間の生産活動を扱っています。この参考書の最大の特徴は、地理は暗記科目ではないというコンセプトのもと、理屈を理解しながら学べる構成になっていることです。
講義ページと暗記テキストページの2段階構成になっているため、まずは講義ページで流れをつかみ、その後に暗記テキストで重要事項を定着させることができます。表紙には1週間で終わると書かれていますが、実際に1日30分ほどの勉強で1冊1週間程度で終えることが可能です。この参考書を完璧にマスターすることで共通テストで8割程度まで狙える力が身につきますので、地理の最初の一冊として非常におすすめの参考書です。
大学受験ココが出る地理ノート 地理総合/地理探究
過去のセンター試験と共通テストを徹底的に分析して作られたのがこの大学受受験ココが出る地理ノートです。
地図の利用や系統地理、地誌などの32テーマを収録した空欄書き込み式の整理と演習ノートになっており、地理総合と地理探究の両方に対応しているため、この1冊で日常学習から共通テストまで対応できます。各テーマの冒頭にはココが出るとして学習のポイントが示されており、実際のセンター試験や共通テストから厳選された良問が実戦演習として収録されています。
3色の紙面で地図やグラフが見やすく作られており、図や表を多く掲載しているため用語と照合しながら記憶につなげることができます。書き込んで整理した知識をその場で確認できる構成になっているため、インプットとアウトプットを同時に進めることが可能です。1冊仕上げればセンターからマーチレベルの実力が身につく参考書です。
瀬川聡 共通テスト重要問題の解き方 地理総合/地理探究
共通テスト地理の受験者の必須アイテムとして瀬川聡の白本と呼ばれているのがこの参考書です。試験本番で90点をコンスタントに取る力を養成することをスローガンに掲げており、系統地理編と地誌編の2冊に分かれています。系統地理編では精選された超重要問題43テーマ193題に、地誌編では31テーマ177題に取り組むことで高得点を確実なものにします。
多くの受験生が苦手とする短文正誤や図表などの統計資料の読み取りをはじめ、共通テスト特有の複数の資料を活用する問題や思考力を問う問題を通して地理力を飛躍的にアップさせることができます。解説が丁寧でわかりやすく、資料を多角的に読み解く問題が中心になっているため、単なる知識の詰め込みから脱却できます。
共通テスト地図・統計の考察問題80

共通テストの地図や統計資料を読み取った上で考えるタイプの問題に特化して作られたのがこの参考書です。地理の共通テストでは複数の資料を読み取ったり、読み取った上で情報を整理して考えたりという問題が多数出題されるため、いろいろなパターンを解いて慣れておくことが重要です。本書は系統地理、地誌、地域調査、日本の国土像の順に、オリジナル問題を中心に80題にまとめて編纂した問題集になっています。
解説では資料の着目ポイントや問題を解くための思考プロセスがわかりやすく示されているため、地理の基本的な知識を得た後の最初の問題集としてちょうど良い構成です。地図や統計における考察問題については分野別に対策していくことが効果的なため、この参考書に取り組むことで共通テスト特有の資料問題に対応する力を養成できます。
期間別におすすめの大学受験対策の地理の勉強法
期間別におすすめの大学受験対策の地理の勉強法を解説します。
夏休みにおすすめの大学受験対策の地理の勉強法
結論から述べると夏休みは地理の基礎固めと共通テスト対策の両方を進める最適な時期です。
まず夏休み前半の2週間から3週間は山岡の地理B教室などの講義形式の参考書を使いながら系統地理と地誌の基礎知識を徹底的に覚えていきます。大学受験ココが出る地理ノートを併用することで知識を整理しながら定着させることができます。
夏休み中盤からは瀬川聡の共通テスト地理の超重要問題の解き方の系統地理編と地誌編を使って問題演習に取り組みます。この段階では解けなかった問題をただ答えを暗記するだけでなくなぜその答えになるのかを講義本に戻って確認することが重要です。夏休み終了時点で共通テスト形式の問題で6割から7割程度取れる状態を目指します。
夏休み後半は共通テストへの道地理や決める共通テスト地理などの問題集を使って実戦演習を開始します。間違えた問題は必ず瀬川の参考書や山岡の講義本で復習を行い理解を深めていきます。この復習サイクルを繰り返すことで夏休み明けから本格的な過去問演習にスムーズに移行できます。
冬休みにおすすめの大学受験対策の地理の勉強法
結論から述べると冬休みは共通テスト直前期として過去問演習と弱点補強に集中する時期です。この時期は新しい参考書に手を出すのではなく今まで使ってきた参考書と過去問を徹底的に復習します。共通テストの過去問とセンター試験の過去問を合わせて最低でも10年分は解いておくことが望ましいです。
冬休み中は地図や統計の考察問題など苦手分野を集中的に対策します。共通テスト地理の地図統計の考察問題80などの分野別問題集を使って弱点を潰していきます。また時間配分の練習も重要なので本番と同じ60分で問題を解く練習を繰り返し行います。
冬休み終盤は今までに解いた問題の中で間違えた問題だけを集中的に復習します。自分だけの間違いノートを作成して頻繁に間違える分野や問題パターンを把握しておくことが得点アップにつながります。共通テスト本番までの残り期間は新しい問題よりも復習に時間を使う方が確実に点数が上がります。
定期テスト対策におすすめの地理の勉強法
定期テスト対策におすすめの地理の勉強法を解説します。
テスト2週間前からの最初の1週間は、地理の土台作りに集中する期間となります。この期間で最も重視すべきことは、テスト範囲の7割程度を自分の言葉で説明できるレベルまで到達させることです。地理という科目は単純な暗記だけでは対応できない問題が多く、背景や理由を理解する学習が求められます。
毎日60分から90分の学習時間を設けることをおすすめします。教科書と授業ノート、そして地図帳を活用しながら、あらゆる事象の背景にある理由を深く考えていくことが大切です。たとえば、中東地域に石油資源が豊富に存在する理由、日本国内で地域ごとに気候が大きく異なる理由、ヨーロッパの主要都市が河川沿いに発展している理由といった疑問点を、その日のうちにしっかりと解決していきましょう。
教科書の説明が難解で理解しにくい場合は、山岡の地理B教室という参考書を併用して理解を深めていくことが効果的です。この参考書は地理的事象の背景や理由を論理的に説明してくれるため、読み進めていくだけで自然と理解が深まります。読む際には教科書とノートを傍らに置いて、重要事項を自分の言葉で説明できるかどうか確認しながら進めていきます。
地図帳と併用しながら読み進めることで、位置関係と知識が結びついて記憶がより強固になります。地名や国名をただ文字として覚えるのではなく、その場所が地図上のどこに位置するのかを視覚的にイメージできることが重要です。指で実際に位置を確認しながら、その地域の気候的特徴や主要産業などを結びつけて覚えていきましょう。
テスト2週目の前半4日間は、理解した知識を実際に使って解く力を伸ばす演習中心の期間となります。ここからはインプットよりもアウトプットに重点を置いた学習スタイルへと切り替えていきましょう。授業で配布されたプリントや問題集、そして過去に実施された定期テストの問題を使って演習を重ねることで、出題される問題の傾向やパターンを掴むことができます。
学校で配布される問題集や授業プリントを解いた後、間違えてしまった問題については直ちに山岡の地理B教室で該当する部分を読み直して、なぜ誤答してしまったのかを確認する作業を行います。問題を解いて参考書で確認して理解を深めて再度同じ問題を解いてみるという一連の流れを繰り返すことによって、知識が個別の点としてではなく線としてつながっていき、応用する力が身についていきます。
資料問題への対策も欠かすことができません。地理のテストでは雨温図、各種統計グラフ、地形図などを活用した問題が高い頻度で出題されます。雨温図や統計グラフなどの資料を使った問題を毎日15分程度解いていくと、思考力が鍛えられていき、どのような出題形式にも柔軟に対応できる力が養われます。
地図帳を教科書の内容と照らし合わせながら使用することも大変重要です。単に情報を丸暗記するのではなく、国や地域間の関連性を理解することが大切です。工業が盛んな国がどのような天然資源を保有しているのか、その国の気候にはどんな特色があるのかといった形で、知識を線で結んでいく練習を行ってください。
定期テスト本番が近づいてきたら、新しい内容を覚え込もうとするよりも、これまで学習してきた内容を体系的に整理して、確実に得点できる状態へと仕上げることに集中すべきです。間違えた問題をまとめたノートを見返して、どうして間違えたのかを詳しく分析しましょう。
理解が足りなかったのか、それとも単純なミスだったのかを明確に判別し、もう一度教科書や参考書で該当箇所を確認することによって、弱点を確実に克服していきます。
学年別に高校生におすすめの地理の勉強法
学年別に高校生におすすめの地理の勉強法を解説します。
高校3年生におすすめの地理の勉強法
結論から述べると高校3年生は4月から計画的に地理の学習を進めることで共通テストで8割以上を目指すことができます。4月から6月の3ヶ月間は山岡の地理B教室と大学受験ココが出る地理ノートを使って系統地理と地誌の基礎知識を完璧に覚えます。この時期に基礎を固めておくことで夏以降の問題演習がスムーズに進みます。
7月から9月は瀬川聡の共通テスト地理の超重要問題の解き方を使って共通テスト対策のアウトプットを開始します。間違えた問題はなぜ間違えたのかをしっかり分析して講義本で理解を深めることが成績向上の鍵です。10月からは共通テストの過去問演習を本格的に始めて自分の苦手分野を洗い出していきます。
11月から共通テスト本番までは過去問演習と弱点補強を繰り返します。二次試験でも地理を使う場合は11月頃から実力をつける地理100題などの難関大対策用の参考書にも取り組みます。論述問題が必要な場合は納得できる地理論述などを使って解法のパターンを増やしていくことが重要です。
高校2年生におすすめの地理の勉強法
結論から述べると高校2年生は焦らず基礎固めに時間をかけながら受験の土台を作る時期です。まず学校の授業をしっかり聞いて定期テストで高得点を取ることを目標に学習を進めます。定期テスト対策として山岡の地理B教室などの講義本を読み込むことで自然と受験に必要な基礎知識が身についていきます。
高校2年生の間は系統地理の気候や地形、産業などの分野を一つずつ丁寧に理解していくことが大切です。地理ノートなどの書き込み式の参考書を使って知識を整理しながら覚えていくと効率的に学習できます。春休みや夏休みなどの長期休暇を利用して苦手分野の復習や先取り学習を進めることもおすすめです。
高校2年生の3学期頃から少しずつ共通テスト形式の問題に触れ始めることで問題の傾向に慣れていきます。ただしこの時期は難しい問題に取り組むよりも基礎知識の定着を最優先にします。高校3年生になる前の春休みに地理の全範囲を一通り復習しておくと受験学年のスタートダッシュがスムーズになります。
高校1年生におすすめの地理の勉強法
結論から述べると高校1年生は地理に興味を持ち楽しみながら学習する姿勢を作ることが最も重要です。まず学校の授業をしっかり理解して定期テストで良い成績を取ることを目標にします。この時期から受験を意識しすぎる必要はなく地理の面白さを知ることが長期的な学力向上につながります。
高校1年生の間は地図帳を頻繁に見る習慣をつけることをおすすめします。ニュースで出てくる国や地域を地図帳で確認したり各国の特徴を調べたりすることで自然と地誌の知識が増えていきます。また統計資料を見る習慣をつけることで数字から物事を考える力が養われます。
定期テスト前には山岡の地理B教室などの参考書を読んで授業内容の理解を深めます。高校1年生の段階では難しい問題集に取り組む必要はなく教科書と講義本を中心に学習を進めれば十分です。長期休暇には興味のある地域や国について調べてまとめる作業をすることで地理的な思考力が自然と育っていきます。
まとめ
大学受験対策におすすめの地理の勉強法を解説しました。地理の勉強法の要点は下記です。
| ▽おすすめの地理の参考書の使い方やレベルが知りたい方はこちら |
| 共通テスト地理Bの点数が面白いほどとれる本の使い方とレベル【参考書解説】 |
| ▽地理のおすすめの勉強法が知りたい方はこちら |
| 共通テストの地理のおすすめの勉強法 |
| 定期テスト対策におすすめの地理の勉強法 |
| 【地理】独学で系統地理と地誌の勉強法とおすすめの参考書を紹介! |
| 【大学受験】地理の超効率的な勉強法を徹底解説! |
| 【地理】独学で系統地理と地誌の勉強法とおすすめの参考書を紹介! |
| ▽地理のおすすめの参考書はこちら |
| 地理のおすすめの参考書ランキング13選を東大生が徹底解説!【大学受験】 |
| 【大学受験】地理のおすすめの一問一答を解説!使い方も徹底解説 |
