大学受験対策の英語の超効率的な勉強法を解説します。
実際にやってよかった大学受験の英語の勉強法の順番から分野別に英語長文、リスニング、英文法、英熟語の覚え方や勉強法まで具体的に解説します。また勉強法の実践におすすめの参考書や期間別に夏休みや冬休みや共通テスト対策におすすめの勉強法も紹介します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長「竹本明弘」】
これまでオンライン予備校「逆転合格特化塾」の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきただけでなく英検準一級合格者を1200名以上輩出してきました。
その中で共通テストの英語でリーディングとリスニング両方満点を取った生徒もたくさんおり、実際に指導する中でゼロからでも英語の偏差値70まで到達した大学受験対策の英語の勉強法や使ってよかった参考書およびおすすめの英語の勉強の順番を解説したいと思います。
いきなり最終結論!偏差値30から70になる英語の勉強法TOP3を徹底解説!
結論から述べると、偏差値30から70に上げる英語の勉強法TOP3は英単語の8周反復、英文法の2周徹底、英文解釈の完全習得です。
英単語帳を8周する
第1位は英単語の8周反復です。ターゲット1900やシステム英単語を使い、1日60分で300単語を音読しながら確認します。
3分間で15個の単語を覚えて日本語を隠してテストする方法を繰り返すと、1ヶ月で約900単語を8周できます。
英単語帳1冊において東大早慶合格者は必ず8周以上しており、何周できるかが合格の分かれ目です。
英文法の参考書を2周する
第2位は英文法の2周徹底です。VintageやNextStageなどの1000問以上ある問題集を1日40問のペースで進めます。間違えた問題は必ず講義系の参考書で確認し、理解が曖昧なまま進まないことが重要です。
2周目以降は間違えた問題を重点的に復習すると、ほとんどの問題を即答できるようになります。
英文解釈の参考書を2冊完璧にする
第3位は英文解釈の完全習得です。英文解釈の技術70から始めて基礎英文解釈の技術100へ進みます。間違えた問題は英文ごと暗記するくらいまで覚え、なぜその訳になるのかを理解することが大切です。和訳力が固まると長文読解がスムーズになり、偏差値が一気に上がります。
大学受験対策におすすめの英語の勉強法の順番
大学受験対策におすすめの英語の勉強法の順番を解説します。
特に単語と熟語、そして英文法に集中的に取り組むことになります。1日60分英単語、60分英文法に時間を配分します。
英単語については、英単語ターゲット1900(旺文社)やシステム英単語(駿台文庫)など共通テスト英語レベルからMARCHレベルの英単語帳を1冊しっかりと覚えきりましょう。覚え方は、1日60分時間を英単語に取って、3分間で15個の単語を音読しながら日本語の意味を覚えて、3分経ったら、日本語を隠してテストするというのを繰り返しましょう。60分で300単語できるので、1ヶ月で約900単語を8周できます。大学受験で使える英単語力には何よりも何周できるかが重要であり、8周すると東大早慶に合格した先輩たちと同じ力がつきます。
英熟語については、はじめは英文法の参考書のイディオムの部分のみで大丈夫です。その分しっかりと英文法に時間を使いましょう。英文法はVintage(いいずな書店)やNextStage(桐原書店)などの参考書を1冊やり切ることが重要です。特に学校から東大に何人も輩出されるような進学校ではない限り、英文法はとにかく基礎が重要なので、苦手な人は大岩のいちばんはじめの英文法(ナガセ)をやりながら、その範囲のNextStage(桐原書店)を解くなどの進め方をおすすめします。
単語と英文法にも取り組みつつ、英文解釈つまり和訳対策も進めることになります。1日60分英単語、60分英文法、30分英文解釈に時間を配分します。
1ヶ月目については、単語を覚えるための勉強時間が取れていて、基礎的な英文法の理解ができていれば大丈夫です。2から3ヶ月目の目標は今まで習得した英単語と英文法、英熟語の3つの力を活用して、和訳力を習得することです。
英文法は引き続きNextStage(桐原書店)やVintage(いいずな書店)などの問題集形式の1000問以上問題数のある大学受験対策の英文法参考書を2周できるように1日40問のペースで取り組んで行きましょう。間違えた部分や理解できていない部分は必ず大岩のいちばんはじめの英文法(ナガセ)もしくは講義系の参考書で確認しましょう。
そして、2ヶ月目が終わる段階で約1800単語を8周、英文法の参考書を2周程度している状態になると、和訳の参考書である入門英文解釈の技術70(桐原書店)をはじめていきましょう。そこから、70問の中で間違えた問題については覚えるくらいまで英文ごと暗記することとなぜその訳になるのかをしっかりと理解することが重要です。わからない時は問題を写真で取って、ChatGPTなどAIに聞くと解説してくれるので、独学で勉強している人はそういう使い方もぜひやってみてください。和訳は1日30分で3問ずつ解き進めましょう。
少し難しい難易度の文章も和訳できるようになるためのトレーニングプラス熟語に取り組みます。1日60分英単語、30分英文法、60分英文解釈に時間を配分します。
ここまで単語帳1冊プラス英文法の参考書1冊、つまり1000問以上の問題集形式のものプラス和訳の参考書1冊をやった状態です。ここから英語長文の参考書を始めてしまう受験生が毎年続出しますが、後々の大幅なタイムロスと伸び悩みに繋がるのでやめておきましょう。では、次に何をやるべきかでいくと英文法の苦手な部分の補強と徹底的な和訳力の補強です。
英文法は基本的にはVintage(いいずな書店)やNextStage(桐原書店)でよく間違えた部分を解き直して復習するのが重要ですが早慶以上のレベルを目指す方でまだ時間があるという方は全解説頻出英文法語法問題1000(桐原書店)までやり切ると万全な英文法の力がつきます。
そして、4ヶ月目の一番の大テーマである偏差値60から70レベルの和訳力を身につけるという点で基礎英文解釈の技術100(桐原書店)を1日4問ずつ進めていきましょう。ここでも非制限用法や関係副詞などの理解が難しい英文はもちろん自分が初見で訳せなかった英文は丸覚えするような意識で進めていきましょう。
また英熟語に関しては、英熟語ターゲット1000(旺文社)もしくは速読英熟語(Z会)を進めていきましょう。
和訳力強化の大詰めプラス長文読解プラス2冊目の英単語帳に取り組みます。英単語30分、英文解釈60分、英語長文60分に時間を配分します。
5ヶ月目はいよいよ完成期ということで難関な英文も和訳できるようになるプラス読めない長文を可能な限りなくしていくの2つをテーマに進めていきましょう。
ポレポレ英文読解プロセス50(代々木ライブラリー)を開始して、1日3問ずつ進めていきましょう。
英語の長文読解に関しては、速読や精読などを意識する前にそもそも1段落を読んだら、1段落全体を要約する、2段落を読んだら、2段落全体を要約するというように各段落を日本語で要約できる力をつけていきましょう。まずはやっておきたい英語長文500(河合出版)から取り組んで1日2個ずつ進めていきましょう。終わったら、やっておきたい英語長文700(河合出版)に進みましょう。ネットやYouTubeにあるような世の中の参考書ルートよりも和訳や英文法に重点的に時間をかけているので、ちゃんと日々こなしていれば、英語長文は周りのライバルよりも速くどんどんレベルアップしていけると思います。
2冊目の英単語帳の意味ですが、ここで習得して欲しいこととしては、覚えている難しい英単語数を増やしていくというよりもこの難しい単語はこういう風に使われるんだというレパートリーを増やしていくというイメージです。その上でおすすめは速読英単語上級編(Z会)です。例文があり、非常にわかりやすくまとまっているので、過去問を解いている時などに非常にやっていてよかったなという受験生が毎年指導していて出てきます。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長「竹本明弘」】
また早慶志望の受験生にはやっておきたい英語長文1000(河合出版)は最後の英語長文の対策として非常におすすめです。難関レベルの英語長文の参考書は数多くありますが、早慶志望向けの難関レベルの英語長文の参考書として一番活用できるのはやっておきたい英語長文1000(河合出版)になります。早慶志望の受験生の中でも文学部、経済学部、商学部、社会科学部などを志望する受験生はぜひ取り組んでみてください。


▽英語の勉強法の実践におすすめの参考書比較表

共通テスト対策におすすめの英語の勉強法
共通テスト対策におすすめの英語の勉強法を解説します。
共通テスト対策におすすめの勉強法(基礎編)
結論から述べると、共通テスト対策の基礎編では英単語4000語の完全習得と英文法の基礎固めが最も重要です。
共通テストレベルの語彙は約4000語から5000語と言われています。ターゲット1900やシステム英単語を完璧にすることで語彙面での不安はなくなります。1日60分を英単語学習に充てて3分間で15個の単語を音読しながら覚えてテストする方法を繰り返します。
英文法は大岩のいちばんはじめの英文法で基礎を固めてからVintageやNextStageに取り組みます。共通テストでは発音アクセント問題と文法問題が廃止され全て読解問題になったため英文を読む力がダイレクトに点数に反映されます。文法知識だけでは高得点を取ることができなくなりました。
英文解釈は基礎英文解釈の技術70を使って1日3問ずつ進めます。SVOCや修飾関係を意識しながら文構造を正確に把握する力をつけていきます。共通テストでは図表やグラフを読み取る問題も出題されるため英文の構造が自然に見えるようになることが大切です。
共通テストで9割取れるおすすめの勉強法(応用編)
共通テストで9割取れるおすすめの勉強法を解説します。
共通テストの英語で9割を獲得するには、最初の1ヶ月で基礎を作ることが最も大切です。英単語と英文法の2つに集中して取り組んでください。英単語については、ターゲット1900やシステム英単語といった共通テスト対応の単語帳を1冊完璧に仕上げます。1日60分の時間を確保し、3分間で15個の単語を音読しながら日本語の意味を覚え、3分経ったら日本語を隠してテストするという方法を繰り返しましょう。
この方法なら60分で300単語に触れることができ、1ヶ月で約900単語を8周することが可能になります。何周できるかが共通テストにおける英単語力の決め手です。英文法については、VintageやNextStageといった1000問以上の問題が収録されている参考書を1冊やり切ることが重要です。共通テストの英文法は基礎が最も大切なので、苦手な人は大岩のいちばんはじめの英文法を使いながら進めるのがおすすめです。
また、この時期から共通テストリスニングの基礎トレーニングも始めておきましょう。1カ月で攻略 大学入学共通テスト英語リスニングを使い、音声と同じスピードで英文を音読できる力をつけていきます。1問につき最低7回以上音読を繰り返し、スクリプトを見ながら音声を再生し、同時に声に出して読む練習を続けてください。音読スピードを上げることで、共通テストリスニング中の処理速度が飛躍的に向上します。
2ヶ月目から3ヶ月目にかけては、今まで習得した英単語、英文法、英熟語の3つの力を活用して、共通テストに必要な和訳力を習得することが目標になります。英単語については引き続き1日60分の時間を確保し、この段階が終わる頃には約1800単語を8周できている状態を目指しましょう。英文法はNextStageやVintageといった問題集を2周できるように、1日40問のペースで取り組みます。共通テストの英文法問題は基礎的な理解が得点に直結します。
そして2ヶ月目が終わる段階で和訳の参考書である基礎 英文解釈の技術70を始めていきましょう。1日30分で3問ずつ解き進め、間違えた問題については覚えるくらいまで英文ごと暗記することが重要です。共通テストリスニングについても演習量を増やしていく時期です。音読スピードが安定してきたら、共通テスト過去問研究 英語リスニングを使って、共通テスト形式の問題に数多く触れながら出題傾向に慣れていきましょう。
共通テストのリスニングはグラフや図、会話形式など多様な形式で出題されます。演習を通じて、どのタイプでも焦らずに対応できるようにしていきましょう。慣れてきたら2倍速で音読やシャドーイングを行うと、共通テスト本番の音声がゆっくりに感じられるようになります。
4ヶ月目は英文法の苦手な部分の補強と、徹底的な和訳力の補強がテーマになります。共通テストの読解問題で高得点を取るには、正確な和訳力が不可欠です。英文法は基本的にVintageやNextStageでよく間違えた部分を解き直して復習することが重要です。時制、仮定法、関係詞など、共通テストで頻出の単元を整理しておくことで得点力が大きく変わります。
4ヶ月目の大テーマである和訳力を身につけるという点で、基礎 英文解釈の技術100を1日4問ずつ進めていきましょう。また英熟語に関しては、英熟語ターゲット1000もしくは速読英熟語を進めていきます。英熟語は共通テストでも頻出なので、この時期にしっかりと定着させることが大切です。共通テストリスニングについては、新 キムタツの東大英語リスニング Basicを使い、音読スピードの向上に加えて、英文の構造を意識して聞く練習をしてください。
5ヶ月目はいよいよ完成期です。ポレポレ英文読解プロセス50を開始して、1日3問ずつ進めていきます。共通テストの複雑な構文を含む英文を正確に和訳できる力を完成させてください。共通テストの長文読解に関しては、1段落を読んだら1段落全体を要約する練習を中心に進めます。まずはやっておきたい英語長文500から取り組んで、1日2個ずつ進めていきましょう。
共通テスト形式の問題では、段落ごとに何が主張なのか、どの部分が根拠なのかを整理する練習が重要です。演習の際は1問ごとに段落の要約を行いましょう。音読も並行して行い、読むスピードと理解のスピードを一致させていきます。2冊目の英単語帳として速読英単語上級編を始めましょう。例文があり非常にわかりやすくまとまっているので、共通テストの過去問を解いている時などに役立ちます。
共通テストリスニングについても、音声を聞きながら要点を整理する力を身につけることが大切です。まず音声を2回から3回聞き、話の流れをつかみながらメモを取ります。その後、自分の言葉で要約文を英語で書き、スクリプトと照らし合わせて確認してください。CDの音声よりも速いスピードで音読しながらでも、各段落の要約ができる状態を作ることが共通テスト9割達成のポイントです。
最終段階では、これまでに学んだすべての知識を統合し、共通テストで9割を取るための実戦力を完成させます。この時期は新しい問題集に手を出すのではなく、これまで使ってきた参考書を繰り返し復習してください。英単語については、日本語を見て英単語を答える思い出しトレーニングを繰り返しましょう。共通テスト本番でも素早く出てくるようになります。
共通テスト過去問を使った演習を本格的に開始します。時間配分を意識しながら、本番と同じ形式で解く練習を重ねてください。特に共通テスト第5問や第6問の長文読解では、段落ごとに要約しながら読む力が問われます。共通テストリスニングについても共通テスト形式の問題を繰り返し解き、出題パターンに完全に慣れておきましょう。グラフや図表を見ながら音声を聞く問題、会話形式の問題、説明文を聞く問題など、共通テストのすべてのタイプで焦らずに対応できるようにしておくことが重要です。
演習後は必ず復習を行い、自分のミスの傾向を把握して修正してください。共通テストの英語で9割を取るために最も大切なのは、自分の弱点を放置しないことです。最後の1ヶ月は、毎日共通テスト形式の問題を1セット解くことを習慣にしてください。共通テストリーディングは80分、共通テストリスニングは30分という時間配分を体に覚えさせ、どの大問から解くか、見直しの時間をどう確保するかなど、共通テスト本番を想定した自分なりの戦略を確立しましょう。
実際にやってよかった英語の大学受験対策の勉強法3選
結論から述べると、実際にやってよかった勉強法は音読7回反復法、段落要約トレーニング、間違えた問題専用ノート作成の3つです。
1問解いたら7回音読
音読7回反復法は英語長文やリスニングの教材を1問解くごとに最低7回音読する勉強法です。
7回目には自分の人生の中で一番速い音読ができることを目標にします。この方法を実践すると音声よりも速く音読できるようになり聞き取りながら要約する余裕が生まれます。早稲田大学や慶應義塾大学などの難関大学に300名以上を合格させた実績のある方法です。
段落の要約トレーニング
段落要約トレーニングは英語長文を読んだ後に各段落を日本語で要約する勉強法です。1段落を読んだら1段落全体を要約する2段落を読んだら2段落全体を要約するというように段落ごとに要約できる力をつけていきます。各段落の要約ができるようになると長文全体の構造が見えてきます。
間違えた問題をノートにまとめる
間違えた問題専用ノートは模試や問題集で間違えた問題を全てまとめる勉強法です。問題、正解、自分の答え、なぜ間違えたのか、次はどうすればいいかを書きます。定期的にこのノートを見返すことで同じ間違いを繰り返さなくなります。週に1回は苦手な部分をまとめて復習する時間を取ることを習慣にします。
分野別におすすめの大学受験対策の英語の勉強法
分野別におすすめの大学受験対策の英語の勉強法を解説します。
英語長文の大学受験対策におすすめの勉強法
結論から述べると、英語長文の力を伸ばすには和訳力の徹底的な強化が最も重要です。
多くの受験生が犯す最大の間違いは単語と文法をある程度やった段階ですぐに長文問題集に取り組んでしまうことです。これは後々の大幅なタイムロスと伸び悩みに繋がります。英語長文を読めるようになるためにはまず各文章を正確に和訳できる力が必要です。
英文解釈の勉強は英文解釈の技術70から始めるのがおすすめです。この参考書は基礎レベルの和訳力を身につけるのに最適で70問という適度なボリュームで挫折しにくいです。1日3問ずつ進めると約24日で1周できます。間違えた問題については覚えるくらいまで英文ごと暗記することが大切です。
英文解釈の技術70が終わったら基礎英文解釈の技術100に進みます。この参考書は偏差値60から70レベルの和訳力を身につけることができます。1日4問ずつ進めると約25日で1周できます。非制限用法や関係副詞などの理解が難しい英文は丸覚えするような意識で進めていきます。
和訳力が固まったらやっておきたい英語長文の500から始めて1日2個ずつ進めていきます。速読や精読などを意識する前にそもそも1段落を読んだら1段落全体を要約するというように各段落を日本語で要約できる力をつけていくことが重要です。
英文法の大学受験対策におすすめの勉強法
結論から述べると、英文法の習得には問題集形式の参考書を最低2周することが最も効果的です。
英文法は大学受験英語の土台となる部分でありここがしっかりしていないと長文読解やリスニングでも苦労することになります。英文法の勉強で最も重要なのは基礎から積み上げていくことです。まずは中学英語レベルの基礎が完璧かどうかを確認します。
基礎が不安な受験生には大岩のいちばんはじめの英文法が非常におすすめです。この参考書は中学英語から高校英語の基礎までわかりやすい説明で理解を深めることができます。大岩の英文法を読みながら該当する範囲のNextStageやVintageを解いていくという進め方が効果的です。
基礎が固まったらNextStageやVintageといった1000問以上の問題数がある問題集形式の参考書に取り組みます。これらの参考書は大学受験英語で頻出の文法問題を網羅的にカバーしています。1日40問のペースで進めると約25日で1周できる計算になります。
英文法の勉強では間違えた問題をそのままにしないことが極めて重要です。間違えた問題には印をつけてなぜその答えになるのかを理解するまで講義系の参考書で確認します。2周目以降は間違えた問題や苦手な分野を重点的に復習します。
英文解釈(和訳)の大学受験対策におすすめの勉強法
結論から述べると、英文解釈の習得には英文の構造を正確に把握する力をつけることが最も重要です。
英文解釈とは英単語と英文法の知識を実際の英文読解に応用する力を養成することです。単に英文を日本語に訳すだけでなく英文の構造を正確に把握しなぜそのような訳になるのかを論理的に理解する力を身につけることを目的としています。
基礎英文解釈の技術70を使って1日3問ずつ進めます。各例題には詳しい解説が付いておりSVOCの構造や修飾関係、接続詞の働きなど英文を正確に読み解くために必要な文法知識が丁寧に説明されています。間違えた問題については覚えるくらいまで英文ごと暗記することが重要です。
基礎英文解釈の技術70が終わったら基礎英文解釈の技術100に進みます。偏差値60から70レベルの和訳力を身につけることがこの段階の目標です。非制限用法や関係副詞、分詞構文など受験生がつまずきやすいポイントについては豊富な例文とともに徹底的に解説されています。
さらに難関大学を目指す受験生はポレポレ英文読解プロセス50に取り組むとよいです。この参考書は難関大学の入試問題から厳選された複雑な構造の英文を扱っており最高レベルの和訳力を身につけることができます。1日3問ずつ進めると約17日で1周できます。
英単語の大学受験対策におすすめの勉強法
結論から述べると、英単語の習得には1冊の単語帳を最低8周することが最も効果的です。
東大早慶に合格した先輩たちはみな単語帳を8周以上しています。何冊も中途半端にやるよりも1冊を完璧にする方が圧倒的に効率的です。英単語の勉強で最も重要なのは毎日継続して取り組むことです。1日60分を英単語の時間として確保します。
具体的な覚え方としては3分間で15個の単語を音読しながら日本語の意味を覚えて3分経ったら日本語を隠してテストするというのを繰り返します。この方法のメリットは短時間で集中して覚えられることとすぐにテストをすることで記憶の定着が良くなることです。60分で300単語できるので1ヶ月で約900単語を8周できます。
使用する単語帳としてはターゲット1900やシステム英単語がおすすめです。これらの単語帳は共通テスト英語レベルからMARCHレベルの英単語を網羅しており大学受験に必要な語彙力を効率的に身につけることができます。派生語や類義語も合わせて覚えると効率的です。
2冊目の英単語帳に取り組むタイミングは1冊目がほぼ完璧になった段階です。目安としては1冊目の単語帳で正答率が90%以上になったら2冊目に進んでよいです。2冊目としては速読英単語上級編がおすすめです。
リスニングの大学受験対策におすすめの勉強法
結論から述べると、リスニング力を上げるには音声よりも速く音読できる力をつけることが最も重要です。
音読スピードを鍛える基礎期として最初の1ヶ月は1カ月で攻略大学入学共通テスト英語リスニングを使います。この時期は数多くの問題を解くよりも1問を完璧に仕上げることを意識します。1問につき最低7回以上音読を繰り返しスクリプトを見ながら音声を再生し同時に声に出して読みます。
人は自分が音読できるスピードより速い音声を速いと感じ遅い音声をゆっくりと感じます。つまり音読スピードを上げることができればリスニング中の処理速度が飛躍的に向上し音声を余裕を持って理解できるようになります。ここでしっかりと基礎を作ることが2ヶ月目以降の得点力アップにつながります。
共通テストのリスニング対策としては共通テスト用のリスニング問題集を使用するのがおすすめです。リスニング問題を解く際の重要なテクニックとして先読みがあります。音声が流れる前に設問と選択肢を読んでおくことで何を聞き取ればよいかが明確になります。
東大や一橋大学のように二次試験でリスニングがある大学受験生は6ヶ月目以降に新キムタツの東大英語リスニングSuperを使います。この教材は内容理解、要約、記述を求められるリスニング問題に強く音声を聞きながら要点を整理する力を身につけることができます。
大学受験対策のノートを使った英語の勉強法
大学受験の英語学習のノートは分野別に分けることが効果的です。英単語用と英文法用と英文解釈用など目的別にノートを用意すると後で見返しやすくなります。
全てを1冊のノートにまとめると必要な情報を探すのに時間がかかってしまうため非効率です。
まず英単語ノートの取り方としては覚えにくい単語や間違えやすい単語をまとめることが効果的です。
単語帳に載っている全ての単語をノートに書き写すのは時間の無駄になります。自分が覚えにくい単語だけを厳選してノートにまとめることで効率的に学習できます。
単語の意味だけでなく例文も一緒に書くと記憶に定着しやすくなります。
英文法ノートの取り方としては間違えた問題とその解説をまとめることが効果的です。
問題文と正解と自分の答えとなぜ間違えたのかの分析を書くことで同じミスを防ぐことができます。同じ文法事項で何度も間違える場合はその文法のルールをまとめたページを作ると良いです。
英文解釈ノートの取り方としては構造が複雑な英文や和訳が難しかった英文をまとめることが効果的です。
英文を書き写して文構造を図解することで視覚的に理解しやすくなります。
SVOCや修飾関係を矢印や下線で示すと文の構造が明確になります。和訳と解説も一緒に書いておくことで復習の際に役立ちます。
志望校別におすすめの大学受験の英語の勉強法
志望校別におすすめの大学受験の英語の勉強法を解説します。
東大志望の大学受験生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると東大英語で高得点を取るには高度な和訳力と英作文力が必要です。
東大英語は120分で大問5題を解く形式であり英文和訳とリスニングと長文読解と文法問題と英作文という多様な問題が出題されます。全ての分野でバランスよく高得点を取る必要があるため総合的な英語力が求められます。
東大英語の最大の特徴は難解な英文を正確に和訳する力が求められることです。第1問の英文和訳では文構造が複雑で抽象的な内容の英文が出題されるため高度な読解力が必要となります。
この対策としてはポレポレ英文読解プロセス50や透視図などの最高レベルの英文解釈の参考書に取り組むことが必要です。これらの参考書を完璧にすることで東大レベルの和訳問題にも対応できる力がつきます。
東大英語の英作文は自由英作文と和文英訳の2種類が出題されます。自由英作文では60語から80語程度の英文を書く必要があり論理的な構成と正確な文法が求められます。
対策としては竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本や大矢復英作文講義の実況中継などがおすすめです。和文英訳の対策も重要であり日本語の表現をそのまま英語にするのではなく日本語を簡単な表現に言い換えてから英訳する能力が求められます。
東大英語のリスニングは約30分で放送される英文を聞いて設問に答える形式です。共通テストのリスニングよりも難易度が高く1回しか読まれないため高い集中力が必要となります。
対策としてはキムタツの東大英語リスニングシリーズがおすすめです。毎日30分以上のリスニング学習を続けることで確実に力がつきます。
東大の過去問は最低25年分は解くことをおすすめします。東大は過去の問題と似た形式や内容の問題が出題されることが多いため過去問研究が非常に重要です。
特に英作文は過去問で出題されたテーマと似たテーマが出ることがあります。東大模試も積極的に受けることで自分の実力を客観的に把握できます。
京大志望の大学受験生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると京大英語で高得点を取るには精密な和訳力と自由英作文の力が必要です。
京大英語は120分で大問4題を解く形式であり英文和訳と長文読解と英作文が中心となります。東大と同様に記述式問題の比重が高いため論述力が求められます。
京大英語の最大の特徴は和訳問題の難易度が非常に高いことです。文脈を正確に把握した上で日本語として自然な訳を作る力が求められます。
直訳ではなく意訳が必要な場合も多く高度な日本語力も必要となります。この対策としては英文解釈の技術100やポレポレ英文読解プロセス50に加えて京大の過去問を徹底的に研究することが重要です。
京大の和訳問題は下線部だけでなく文章全体の流れを理解していないと正確な訳ができません。段落ごとの要約を作りながら読む練習を積むことで文章全体の構造を把握する力がつきます。
京大英語の英作文は自由英作文が中心であり100語から150語程度の英文を書く必要があります。与えられたテーマについて自分の意見を論理的に述べる力が求められます。
対策としては竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本や最難関大学への英作文などの参考書に取り組むことが効果的です。普段から様々なテーマについて自分の意見を英語でまとめる練習をすることが重要です。
京大英語の長文読解は論説文が中心であり内容が抽象的で難解なものが多いです。速読英単語上級編やリンガメタリカを使って様々な分野の英文に触れることで背景知識を身につけることができます。
京大の過去問は最低20年分は解くことをおすすめします。
早稲田大学志望の大学受験生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると早稲田英語で高得点を取るには速読力と語彙力が必要です。
早稲田大学の英語は学部によって出題形式が異なりますが共通しているのは長文読解の比重が高いことと語彙レベルが高いことです。90分で大量の英文を読む必要があるため速読力が求められます。
早稲田英語の最大の特徴は英文の量が非常に多いことです。特に政治経済学部や国際教養学部では3000語から4000語の英文を90分で読む必要があります。
速読力を上げるためには毎日英語長文を読む習慣をつけることが重要です。やっておきたい英語長文の1000や早稲田の英語などの問題集に取り組むことで実践的な力がつきます。
語彙力も早稲田英語では非常に重要です。早稲田レベルの英単語は6000語から7000語と言われており通常の単語帳だけでは不十分です。
速読英単語上級編やリンガメタリカや話題別英単語リンガメタリカなどに取り組んで難関大学レベルの語彙力を身につけることが必要です。多義語や派生語も含めて覚えることで語彙力が大幅に向上します。
慶應義塾大学志望の大学受験生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると慶應英語で高得点を取るには精読力と論理的思考力が必要です。
慶應義塾大学の英語は学部によって出題形式が大きく異なりますが共通しているのは長文読解の比重が高いことと論理的な読解力が求められることです。90分で複数の長文を読む必要があるため効率的な読解力が求められます。
慶應英語の最大の特徴は内容が論理的で抽象的な英文が多いことです。特に経済学部や法学部では論説文が中心であり筆者の主張を正確に把握する力が求められます。
この対策としては英文解釈の技術100やポレポレ英文読解プロセス50に取り組んで精読力を高めることが重要です。文章の論理展開を追いながら読む練習を積むことで慶應レベルの英文にも対応できる力がつきます。
慶應英語では語彙力も非常に重要です。慶應レベルの英単語は5000語から6000語と言われており標準的な単語帳に加えて上級レベルの単語帳も必要です。
速読英単語上級編や慶應の英語などの問題集に取り組んで実践的な語彙力を身につけることが効果的です。文脈の中で単語の意味を推測する力も重要となります。
慶應の各学部の過去問はそれぞれ最低10年分は解くことをおすすめします。学部によって出題傾向が異なるため志望学部の過去問を徹底的に研究することが合格への近道となります。
英語の大学受験対策におすすめの参考書
英語の大学受験対策の勉強法の実践におすすめの参考書を紹介します。
やっておきたい英語長文700
やっておきたい英語長文700は難関大学を目指す受験生に最適な英語長文の参考書です。この参考書には約700語レベルの本格的な長文が15題収録されており、MARCHから早慶上智レベルの長文読解力を養成することができます。やっておきたいシリーズの中でも特に人気が高く、多くの難関大学合格者が使用してきた実績があります。
各長文には詳細な全文和訳と語句の解説がついており、復習がしやすい構成になっています。また設問の解説も非常に丁寧で、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ間違いなのかまで詳しく説明されています。この参考書に取り組む前には英文解釈の技術100やポレポレなどで和訳力をしっかりと固めておくことが重要です。
長文のテーマも多岐にわたり、環境問題や科学技術、社会問題など入試頻出のテーマが網羅されています。1日2題ずつ進めれば約1週間で1周できるため、過去問演習に入る前の総仕上げとして非常に効果的です。早慶上智やMARCHの上位学部を目指す受験生には必須の1冊となっています。
基礎英文解釈の技術100
基礎英文解釈の技術100は英文解釈の参考書の中でも特に人気が高く、入門英文解釈の技術70の次のステップとして最適な参考書です。この参考書には100題の英文が収録されており、MARCHから早慶レベルの複雑な英文構造を正確に読み解く力を養成することができます。タイトルに基礎とついていますが、実際の難易度は中級から上級レベルであり、偏差値60以上を目指す受験生向けの内容です。
各例文には詳しい構文の解説と全文和訳がついており、SVOCや修飾関係が視覚的にわかりやすく示されています。特に関係代名詞の非制限用法や分詞構文、倒置などの複雑な構文が体系的に学べる点が大きな特徴です。この参考書を1日3題から4題のペースで進めていくと約1ヶ月で1周できます。
基礎英文解釈の技術100を完璧にマスターすると、早慶上智レベルの複雑な英文も正確に和訳できる力がつきます。間違えた問題や理解が不十分な英文については何度も音読して英文ごと覚えるくらいまで復習することが重要です。英文解釈の力を本格的に鍛えたい受験生には絶対におすすめの1冊となっています。
速読英単語上級編
速読英単語上級編は難関大学を目指す受験生が2冊目の英単語帳として取り組むのに最適な参考書です。この単語帳には約900語の難関大学頻出の英単語が収録されており、早慶上智や旧帝大レベルの英文を読むために必要な語彙力を養成することができます。速読英単語シリーズの特徴である長文の中で英単語を覚えるというスタイルは上級編でも健在です。
収録されている長文は実際の入試問題から厳選されたもので、内容も非常に知的で読み応えがあります。単語を単体で覚えるのではなく、文脈の中でどのように使われるのかを理解しながら覚えることができるため、実戦的な語彙力が身につきます。また付属のCDを活用すれば音読やシャドーイングの練習もでき、リスニング対策にもなります。
速読英単語上級編は基礎的な英単語帳を1冊完璧にした後に取り組むことをおすすめします。1日30分程度の学習時間で長文を1つずつ丁寧に読み進め、出てきた単語を確実に覚えていくことが大切です。早慶上智の文学部や法学部など難関学部を目指す受験生には特におすすめの英単語帳となっています。
入門英文解釈の技術70
入門英文解釈の技術70は英文解釈をこれから本格的に始める受験生に最適な参考書です。この参考書には70題の基礎的な英文が収録されており、英文法の知識を実際の英文読解に応用する力を養成することができます。英文解釈の技術シリーズの中では最も易しいレベルであり、共通テストからMARCHレベルの英文を正確に読むための基礎力を固めることができます。
各例文にはSVOCの振り方や修飾関係の取り方が丁寧に解説されており、なぜその訳になるのかが初学者にもわかりやすく説明されています。特に関係代名詞や不定詞、分詞などの頻出文法事項が英文の中でどのように機能するのかを体系的に学ぶことができます。1日3題ずつ進めれば約3週間で1周できるペースです。
入門英文解釈の技術70は英単語帳を1冊終えて英文法の基礎を一通り学んだ受験生が次に取り組むべき参考書です。この参考書を完璧にマスターすると英語長文の参考書にスムーズに進むことができます。間違えた英文や訳せなかった英文は何度も音読して構文を理解することが重要です。
vintage
vintageは大学受験英文法の定番参考書として多くの高校や予備校で採用されている問題集です。この参考書には約1500問の英文法問題が収録されており、共通テストからMARCHレベルの英文法を網羅的に学習することができます。nextstageやスクランブル英文法と並んで受験生に人気が高く、この1冊を完璧にすれば英文法の基礎から応用まで身につきます。
各問題には詳しい解説がついており、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ間違いなのかが丁寧に説明されています。また重要な文法事項については例文や図解も豊富に掲載されており、独学でも理解しやすい構成になっています。vintageは文法・語法・イディオム・会話表現の4つのパートに分かれており、体系的に英文法を学ぶことができます。
vintageに取り組む際は1日40問から50問のペースで進め、2ヶ月程度で2周することを目標にすると効果的です。間違えた問題には印をつけて繰り返し復習することが重要です。英文法が苦手な受験生は大岩のいちばんはじめの英文法などの講義系参考書と併用しながら進めることをおすすめします。
期間別におすすめの大学受験対策の英語の勉強法
期間別におすすめの大学受験対策の英語の勉強法を解説します。
夏休みにおすすめの大学受験対策の英語の勉強法
結論から述べると夏休みの40日間を活用することで英語の偏差値を10以上伸ばすことが可能です。
夏休みの英語学習で最も重視するべきは基礎の徹底的な固め直しです。2学期以降に過去問演習へ入るためには夏休み中に英単語と英文法と英文解釈の3つを完成させる必要があります。
英単語は夏休み中に1冊の単語帳を完璧にすることを目標にします。1日300単語のペースで復習すると40日間で約1200単語を10周できます。朝起きてすぐの1時間を英単語の時間にすると効率的に記憶できます。
英文法は夏休み中に問題集を3周することを目標にします。1日80問のペースで進めると約13日で1周できます。間違えた問題は必ず解説を読んで理解し同じ間違いを繰り返さないようにします。
英文解釈は夏休み中に基礎レベルと標準レベルの参考書を2冊終わらせることを目標にします。1日5問のペースで進めると約34日で2冊を終えることができます。
冬休みにおすすめの大学受験対策の英語の勉強法
結論から述べると冬休みは過去問演習と弱点補強に集中することが最も重要です。冬休みは受験直前の最後の長期休暇であり、この期間の使い方が合否を分けます。
冬休みの最大の課題は志望校の過去問を徹底的に研究することです。最低5年分、できれば10年分の過去問を解いて出題傾向と時間配分を完璧に把握します。
過去問演習の際は必ず本番と同じ時間で解きます。時計を見ながら各大問にどれくらいの時間をかけるかを意識します。過去問を解いた後は必ず採点して間違えた問題を徹底的に復習します。
弱点補強も冬休みの重要な課題です。今まで解いた模試や過去問を見返して自分がよく間違える分野を洗い出します。弱点を1つずつ潰していくことで得点力が上がります。
英単語の最終確認も冬休み中に行います。今まで使ってきた単語帳をもう一度最初から見直して曖昧な単語がないか確認してください。
定期テスト対策におすすめの英語の勉強法
定期テスト対策におすすめの英語の勉強法を解説します。
定期テスト英語で高得点を狙うためには2週間前の段階から計画的な準備を開始することが勝負の分かれ目になります。この時期は教科書の内容を徹底的に頭に入れることと基礎力の強化に全力を注ぐ期間となります。
まず毎日60分の時間を確保して教科書本文の音読に取り組んでいきましょう。音読する際には単に文字を追うのではなく、英文の意味を理解しながら感情を込めて声に出すことが重要です。
教科書に登場する英単語やイディオムについては、単語だけを覚えるのではなく例文とセットで記憶していくことが効果的です。例文と一緒に覚えることでテスト本番でも使える形で知識が定着していきます。
またNextStageやスクランブルといった文法問題集に30分程度取り組むことで文法の理解を深めていくことができます。学校で学習した範囲を最低でも2周は解いて文法のルールを体に覚え込ませていきましょう。
ただし文法は問題を解くだけでは完全には理解できない科目です。もし文法の理解に不安がある場合は、大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法や高校英文法をひとつひとつわかりやすくといった解説が丁寧な参考書を併用してください。
これらの参考書ではなぜその文法ルールが成り立つのかを基礎から説明してくれるので根本的な理解につながります。文法を本質から理解することで定期テストでのミスが激減するだけでなく、大学受験を見据えた長期的な英語力の向上にもつながっていきます。
2週間前の段階での最終目標は、1週間前までに定期テスト英語で7割の得点力をつけることです。つまり基礎が完璧で教科書本文を日本語に訳せる状態を作り上げることを目指します。
特に授業で教科書の内容をあまり聞けていなかった受験生は教科書ガイドを購入することを強くおすすめします。教科書ガイドには全文の日本語訳や重要な英単語と英文法の説明が掲載されているため独学でも効率的に学習を進めることが可能です。
定期テスト1週間前からの学習では暗記中心の勉強から実戦的な演習へと切り替えていくことがポイントになります。この時期は音読して和訳して英訳して確認するという一連の流れを1セットとして捉え、1日90分でこのサイクルを回していく学習法を実践していきます。
最初の30分は音読によって本文全体の流れを頭に入れていき、次の30分では和訳の練習をしながら文の構造を細かく分析していきます。残りの30分は日本語から英語を組み立てる英訳の訓練に充てます。
この3つのステップを繰り返すことで読解力と文法力と作文力を同時に鍛え上げることができます。またこの段階ではリスニングとシャドーイングの練習も積極的に取り入れていきましょう。
教科書に付いている音声教材を活用して、音声を聞きながら同時に発音する訓練を繰り返していくことで耳と口の両方から英語のリズム感を身につけることができます。リスニング力は一朝一夕では伸びないためこの時期から少しずつ慣れていくことが重要です。
1週間前の段階における最大の目標は教科書本文を見ないで7割の問題に正解できる状態を作り上げることです。このレベルに到達していれば残りの期間で細かい部分を詰めていくことで9割到達が十分に射程圏内に入ってきます。
アウトプット中心の学習に切り替えることで知識が使える形で定着していきテスト本番での得点力が大きく向上していきます。インプットだけでなくアウトプットの時間をしっかり確保することが高得点獲得の秘訣となります。
テスト3日前の段階では苦手分野の最終的な克服と総復習に時間を使っていきます。この時期においては新しい内容に手を広げるのではなくこれまで学習してきた範囲を完璧に仕上げることに集中しましょう。
1日60分の時間を使って教科書本文の音読と和訳の最終チェックを行っていき、間違えた文法事項や覚えきれていない単語を1つずつノートに書き出しながら復習を進めます。この間違いノートは自分だけの弱点リストとなり効率的に復習できるツールになります。
残りの30分については学校で配られたワークやプリント、過去の小テストをもう一度解き直して同じ間違いを繰り返さないように知識を確実に定着させていきます。特に一度間違えた問題は再度間違える可能性が高いため重点的に復習することが大切です。
英作文が出題範囲に含まれている場合には日本語から英文を作る練習を3日間毎日続けて、書いた英文を必ず音読して記憶に刻み込んでいきましょう。間違いを恐れずに積極的に声に出して練習することが英語の定期テストで高得点を取るための近道となります。
この時期は焦りが出やすい時期ですが新しい参考書や問題集に手を出すのは避けましょう。自分がこれまで使ってきた教材を完璧にすることに専念することで確実に得点を伸ばすことができます。
定期テスト前日の学習では不安を取り除いて自信を固めることが最も重要な目的となります。まず30分かけて教科書本文を音読してから和訳し、さらに英訳するという流れで最終的な確認を行っていきます。
次の30分では英単語と熟語の復習を行い、最後の30分で間違いノートやワークで間違えた問題を見返していきます。
学年別に高校生におすすめの英語の勉強法
学年別に高校生におすすめの英語の勉強法を解説します。
高校3年生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると高校3年生は過去問演習と実践的な問題演習に集中することが最も重要です。高校3年生の4月から夏休みまでは基礎の総仕上げを行い夏休み以降は本格的な過去問演習に入ります。
高校3年生の4月から7月は英単語と英文法と英文解釈の最終確認期間です。英単語は今まで使ってきた単語帳を完璧にするとともに2冊目の単語帳にも取り組みます。1日60分を英単語学習に充てます。
英文法は基本的な問題集を完璧にした上で早慶以上を目指す受験生は発展的な問題集にも取り組むことをおすすめします。
そして、1日30分を英文法の復習に充てることをおすすめします。
高校3年生の夏休みは受験の天王山と言われるほど重要な時期です。この期間に志望校の過去問を解き始めます。最初は時間を気にせずじっくりと解いてどのような問題が出題されるかを把握します。
高校2年生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると高校2年生は英単語と英文法の定着と英文解釈の開始が最も重要です。
高校2年生では基礎力を確実に固めながら応用力も少しずつ身につけていきます。
英単語は高校2年生のうちに標準レベルの単語帳を1冊完璧にします。1日60分を英単語学習に充てることで1年間で十分な語彙力を身につけることができます。
英文法は学校の授業に加えて問題集形式の参考書を1冊やり切ることを目標にします。1日40問のペースで進めると数ヶ月で1周できます。間違えた部分は必ず講義系の参考書で確認します。
英文解釈は高校2年生の後半から始めることをおすすめします。基礎レベルの英文解釈の参考書を使って1日3問ずつ進めます。間違えた問題については英文ごと暗記することとなぜその訳になるのかをしっかりと理解することが重要です。
高校1年生におすすめの英語の勉強法
結論から述べると高校1年生の段階では英語の基礎固めに徹することが最も重要です。高校1年生で基礎をしっかり固めておくことで高校2年生と高校3年生での学習が圧倒的に楽になります。
高校1年生で最も力を入れるべきは英単語と英文法の2つです。英単語は高校1年生のうちに基礎レベルの単語帳を1冊完璧にします。1日30分を英単語学習に充てることで1年間で十分な語彙力を身につけることができます。
英文法は学校の授業をしっかりと理解することが最優先です。授業で習った文法事項はその日のうちに復習します。理解が曖昧な部分は基礎的な参考書を使って補強します。
高校1年生のうちは難しい問題集に手を出す必要はありません。学校の教科書や授業で配られるプリントを完璧にすることを目標にします。定期テストで高得点を取ることを意識して勉強すれば自然と基礎力が身につきます。
まとめ
英語の勉強法についてのまとめは以下のようになります。
