「第二の我が家」として生徒一人ひとりの夢をサポート – 日出学園中学校・高等学校

「ウェルビーング(幸せ)を見つけられる人間に」。この願いを胸に、日出学園中学校・高等学校では生徒一人ひとりに寄り添う教育を実践しています。企業と連携した実践的なキャリア教育や、芸術系から専門職大学まで対応する柔軟な進路指導を展開。「第二の我が家」として、生徒たちの夢の実現を全力でサポートしています。今回は同校の特徴や魅力について入試広報担当の石川さんにインタビューしました。

学校の理念と特色

ー日出学園中学校・高等学校の特色や、他校にはないアピールポイントについて教えてください。

石川さん:一言で表現すると「第二の我が家」というのが私たちのキャッチコピーです。第一の家族は本当の家族、第二の家族が本校となり、卒業と同時に第三の新しい家族を見つけに行く、というコンセプトを大切にしています。

また個々に合わせたサポートを心がけている点も本校の特徴です。例えば、志望大学が決まっている生徒には無駄な受験をさせないなど、家族のように本人の意思を尊重したサポートを行っています。

昔から変わらない私たちの方針は、実績や数字でなく、生徒を一人の人間として見る人間教育を重視することです。教職員が居心地良く過ごせる環境があるからこそ、生徒たちも居心地の良さを感じられるのだと考えています。

特色ある教育活動

ー特色ある教育活動について教えてください。

石川さん:11年前に立ち上げた「フライヤーズ」という取り組みが、現在最も注目されています。これは本格的なキャリア教育の一環として行っているボランティア活動です。

生徒たちは将来の夢を語る際に、具体的な企業名すら知らないことが多いため、早い段階で企業のお手伝いを通じて実社会を知る機会を設けるというのがフライヤーズの取り組みです。様々なミュージックビデオやCMの撮影補助など、企業と一緒に制作に関わる経験を提供しています。

また、メディアセンターでは3万5000冊の蔵書を備え、42台のパソコンを設置しています。特筆すべきは、生徒や保護者からの要望があれば新しい本を購入する柔軟な運営方針です。情報教育も充実しており、担当教員はスタディサプリの講師やNHK講座の講師を務めた経験を持つなど、高い専門性を誇ります。

さらに、英語教育においても特徴的な取り組みを行っています。一般的な英検に縛られず、中学生の段階からTOEICやTOEFLの受験を全員に課しています。また、世界的に権威のあるIELTS試験の会場としても認定されており、5年前から校内での受験を可能にしました。このように、早い段階から本格的な英語試験を経験することで、将来の留学や進学に向けた準備を進めています。

進路指導の特徴

ー受験指導への取り組みについて教えてください。

石川さん:特徴的なのは、指定校推薦を積極的には進めていない点です。これは、職業が変わりゆく時代において、指定校推薦で進学しても意味がないと考えているからです。

むしろ、一般受験を推奨し、大学入学後も学部・学科を変更できる選択肢を残すことを重視しています。その結果、指定校推薦で進学する生徒は例年5人程度にとどまっています。

普通科でありながら、芸術系の大学や専門学校、さらには宝塚歌劇団への合格者も輩出しています。近年では専門職大学への進学希望者のサポートも行うなど、多様な進路に対応しています。

教育理念とウェルビーング

ー生徒さんにどのような力を身につけてほしいとお考えですか?

石川さん:「ウェルビーング心身共に満たされた幸福な状態)」を見つけられる人間になってほしいと考えています。人それぞれ幸せの形は異なりますので、必ずしも有名大学への進学が全てではありません。

生きていく上で何が自分にとって幸せなのかを考えられる人間になることが、本校の教育理念の核心です。これは「第二の我が家」というコンセプトとも深く結びついています。

保護者との関係づくり

ー保護者との連携について工夫されていることはありますか?

石川さん:本校の特徴的な点として、職員室が「リビングルーム」のような存在であることが挙げられます。生徒も保護者もノックなしで入室できる開放的な空間となっています。校長室も設けず、校長も同じ職員室で過ごしています。

このような物理的な壁をなくすことで、保護者の方々との自然な対話が生まれ、相談や雑談がしやすい環境が整っています。また、卒業後も保護者の方が気軽に訪れる関係性が築けています。

未来への展望

ー今後の展望やビジョンについて教えてください。

石川さん:今後は生徒主体の取り組みをより一層強化していきたいと考えており、従来の「ついてこい」型の教育ではなく、生徒が自ら考え、チャレンジできる環境作りを目指しています。

特にAI時代において、コンピューターと共存しながら、人間にしかできない考え方や仕事を見出せる力を育てていきたいですね。

メッセージ

ー最後に、保護者の方々へメッセージをお願いします。

石川さん:学校選びは、テストの見直しと同じように重要です。良い面だけでなく、デメリットもしっかりと確認した上で選択していただきたいと思います。選べる時代だからこそ、偏差値などの数値だけでなく、学校の中身を可能な限り見ていただくことが大切です。

本校では毎日見学を受け付けており、何度でも来校していただけます。授業見学も自由で、先生や生徒との対話も歓迎しています。見学時間に制限を設けず、どの授業を見学いただいても構いませんし、先生方や在校生と直接話をしていただくことも可能です。

特徴的なのは、在校生に不満も率直に話してもらうようにしていることです。口コミサイトは誰が書いたか分からない情報ですが、実際に通っている生徒の声を直接聞いていただくことで、本校の特徴をより深く理解していただけると考えています。

本校は「第二の我が家」として、生徒一人ひとりの成長をサポートしています。実際に足を運んでいただき、教職員と生徒が自由に交流する様子や、開放的な校風を体感していただければ幸いです。ぜひ、お気軽に見学にお越しください。