東福岡自彊館中学校は、「努力に勝る天才なし」「意志あるところ道あり」という教育理念を掲げ、創立以来、多くの生徒にとって成長の場を提供してきました。本校の特徴や取り組み、そして未来へのビジョンについて、学校長の吉村様にお話を伺いました。
学校紹介と教育理念について教えてください。
本校の教育理念として掲げる「努力に勝る天才なし」「意志あるところ道あり」という言葉は、生徒のみならず卒業生にも深く浸透しており、長年にわたり愛され続けています。この言葉は東福岡における、日々の教育活動を支える基本方針です。さらに、中学校の名称である「自彊館(じきょうかん)」には、「自ら努力し、鍛錬する」という意味が込められています。また、校訓として「自彊」「創造」「敬愛」を掲げ、生徒の主体性を育てる環境作りを徹底しています。
推薦入試に力を入れている部分はありますか?
推薦入試を特に重視しているわけではありませんが、近年では指定校推薦枠の増加や年内入試の拡充に伴い、そうした入試形態を選ぶ生徒も増えています。時代の流れに合わせて柔軟に対応しつつ、生徒が希望進路を叶えられる環境を提供しています。
生徒の皆様にどのような力を身につけてほしいと考えていますか?
6年間という中高一貫教育を活かし、多くの挑戦を通じて成功体験や失敗体験を積み重ね、前向きに壁を乗り越える力を育んでほしいと考えています。学校は失敗が許される場所であり、積極的にチャレンジしやすい雰囲気が本校にはあります。
受験指導の基本的な考え方について教えてください。
本校では「学校主導で大学進学を実現する」という方針を掲げています。教職員の熱心な指導で基礎学力をを徹底的に養い、生徒が現役で希望進路を叶えられるよう取り組んでいます。以前は朝の補習を行っていましたが、現在は放課後に希望制の講座を用意し、生徒が自主的に学べる環境を整えています。
さらに、長期休暇中には基礎から応用まで多様なレベルの講座を実施し、キャリア教育や進路指導も6年間を通じて計画的に行っています。これらの取り組みを通じて、生徒が「学ぶ意欲」を育て、自ら進んで学ぶ姿勢を養っています。
学力面以外で重視されている点について教えてください。
本校では、全国レベルの部活動を含む多様な課外活動を通じて、文武両道の精神を育てています。特に、生徒会活動や学校行事への積極的な参加を促し、生徒が主体的にリーダーシップを発揮できる機会を提供しています。これにより、勉強だけではなく、多方面での成長が期待できる環境を整えています。
中高一貫校としての強みについてお聞かせください。
中高一貫校の強みは、6年間を見据えた一貫教育が可能である点です。特に中学3年生の1年間を高校を見据えた先取り学習や将来を見据えた進路学習に活用し、生徒の学力と視野を広げています。また、生徒の個性や進路希望に合わせた丁寧な指導を徹底し、一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことを目指しています。
コロナ禍での対応や保護者との連携について教えてください。
コロナ禍では1人1台端末を活用したオンライン授業や動画学習を迅速に導入しました。現在ではICT教育をさらに充実させ、生徒が多様な学びを体験できる環境を整えています。また、保護者会や学級通信を通じて、学校と家庭が一体となって生徒を支える仕組みを強化しています。
最後に、今後の展望について教えてください。
来年度より中学・高校ともに共学化します。これにより、生徒がより社会に近い環境で多様な価値観を学び、社会課題の解決に資する人材を育てることを目指しています。また、新たに共学1期生を迎えることで、学校の雰囲気がさらに活性化することを期待しています。
受験生や保護者の方々へのメッセージをお願いします。
学校選びでは進学実績や教育内容だけでなく、お子さんとの相性を第一に考えていただきたいです。本校の教職員は生徒一人ひとりに寄り添い、丁寧に指導しています。ぜひ学校説明会に足を運んでいただき、学校の雰囲気を直接感じてみてください。