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速読英熟語のおすすめの使い方と覚え方を徹底解説します。
速読英熟語のレベルや難易度についても具体的に解説します。
また実際にやってみた上でのおすすめの速読英熟語の参考書としての進め方や順番についても紹介します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
これまで個別指導塾の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。参考書の使い方や各教科の勉強法について紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
速読英熟語のレベル
速読英熟語のレベルを段階的に解説します。
速読英熟語のレベルと難易度
結論として、速読英熟語のレベルや難易度は偏差値50から62.5レベルの参考書です。
基礎的な英単語力がある受験生が、英熟語を習得しながら長文読解力を高めていくための教材として最適なレベル設定となっています。
速読英熟語に収録されている長文は全部で74文あり、各長文は約200語程度の読みやすい分量です。
使われている英単語自体は簡単なものが多く、熟語も基本的な単語の組み合わせで構成されているため、英語が苦手な受験生でも取り組みやすい難易度になっています。
ただし、この参考書で到達できる偏差値62.5というレベルは、MARCH以上の大学を目指す受験生にとって必要不可欠な実力です。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
速読英熟語は、システム英単語などの基礎的な大学受験対策の単語帳を1500語程度覚えた段階で取り組むのがベストです。大体7割程度覚えてきたら、スタートというイメージを持っておいてください。英語の偏差値が50前後の受験生が、60を超えるために必要な英熟語の力をつけられる最適な教材だと言えます。
▽速読英熟語と他の大学受験対策の英語の参考書の比較表

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速読英熟語の習熟度別のレベル
速読英熟語の習熟度別のレベルを解説します。
レベル1は、音源を聴いてリスニングで内容が理解できる状態です。このレベルでは、英文を目で追わずに音だけで話の内容が分かるようになります。
レベル2は、パラレルリーディングをしながら内容が理解できる状態です。パラレルリーディングとは、音源を聴きながら英文を目で追い、同時に声に出して読む学習法のことを指します。
レベル3は、黙読して日本語を介さずに英語のまま理解できる状態で、このレベルに到達すると偏差値62.5相当の実力が身につきます。英語を英語の語順のまま、ナチュラルスピードで読めるようになるため、長文読解のスピードが格段に上がります。
速読英熟語のおすすめの使い方
速読英熟語のおすすめの使い方を段階的に解説します。
速読英熟語の熟語を効率的に覚えるには、3分間で15個の英熟語をテストする方法が非常に効果的です。まず15個の英熟語を音読しながら日本語の意味を確認し、3分経ったら日本語を隠してテストします。
このサイクルを1時間で20回繰り返すことで、1時間で300個の英熟語に触れることができ、記憶への定着率が飛躍的に向上します。東大や早慶に合格した先輩たちも実践していた方法で、短期間で大量の熟語を覚えられるため、受験生に最もおすすめしたい学習法です。
タイマーを使って必ず時間を計測し、できなかった熟語には印をつけておくことで、次の復習時に重点的に取り組めます。
速読英熟語の各長文に取り組む前に、その長文で扱われている熟語リストに5分程度目を通しておくことで、学習効率が大幅に向上します。知らない熟語を事前にチェックしておくことで、リスニング時の理解度が飛躍的に高まります。
特にステップ1で覚えた熟語が実際の長文でどのように使われているかを確認できるため、単なる暗記から実践的な運用力へとレベルアップできます。
熟語の意味を覚えていても、文脈の中でどう使われるかが分からなければ長文読解では役に立ちません。事前確認をすることで1長文あたりの学習時間を20分から15分程度に短縮でき、74長文全体の学習期間を大幅に短縮できます。
ステップ1のテストで覚えられなかった英熟語や、ステップ2の長文学習で理解できなかった英熟語を専用ノートにまとめることで、自分だけの弱点克服ノートが完成します。ノートには英熟語とその意味だけでなく、速読英熟語の長文で使われていた例文も一緒に書いておくと効果的です。
このノートを通学時間や寝る前の5分間に見返すことで、苦手な熟語を集中的に復習できます。受験直前期にはこのノートだけを見返せば自分の弱点を効率的に補強できるため、入試本番までの総復習時間を大幅に短縮できます。
また、同じ熟語を何度も間違える場合は、その熟語に赤ペンで印をつけておくことで、最優先で覚えるべき熟語が一目で分かるようになります。
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速読英熟語の習得にかかる時間
速読英熟語の習得にかかる時間を解説します。
1つの長文にかける時間は約20分が目安です。
リスニング3回、スクリプト確認、パラレルリーディング、黙読確認という一連の流れを20分程度で完了させるペースで進めていきましょう。
速読英熟語には74の長文が収録されているため、1日1長文のペースで進めれば約2か月半で1周できる計算になります。
ただし、速読英熟語を使う際は、1長文ごとに完璧に仕上げてから次に進むことが重要です。
多くの受験生が陥りがちなミスは、とにかく先に進もうとして中途半端な理解のまま次の長文に移ってしまうことです。
それよりも、1つの長文を黙読して日本語を介さず理解できるレベル3まで到達してから次に進む方が、結果的に英語力は大きく向上します。
速読英熟語を使う時の注意点
速読英熟語を使う時の注意点を解説します。
まず、速読英熟語に取り組む前に必要な語彙力を確認してください。
システム英単語などの基礎単語帳の見出し語を1500語程度覚えていない状態で速読英熟語に取り組んでも、知らない単語が多すぎて効果が薄くなってしまいます。
語彙量が足りていない場合は、長文読解を一時中断して単語暗記に時間を充てるべきです。
次に、パラレルリーディングでは必ず意味を理解しながら読むことが重要です。
字面を追って発音するだけでは効果がないことが科学的に分かっており、文章が自分の意見かのように感情を乗せて読むことで初めて効果が現れます。
また、リスニングで理解していない情報を頭に入れてもまったく意味がありません。
ただ英文を聴き流したり、音から英文を思い浮かべるだけをしても成績向上にはつながらないため、必ず内容を理解することに集中しましょう。
さらに、速読英熟語は多読多聴用の教材として使うことを意識してください。
長文中で熟語を暗記するというコンセプトで作られた参考書ですが、英語を英語の語順のまま理解する力をつけることを優先し、熟語暗記は二の次で構いません。
速読英熟語の特徴
速読英熟語の特徴をいくつか解説します。
速読英熟語には多読多聴用教材として最適な3つの特徴があります。
1つ目の特徴は、音源がついていることです。
リーディング対策にリスニングは必須であり、速読英熟語には全ての長文に対応した音源が用意されています。
従来のリスニング教材で長文読解対策がしにくかった理由は、リスニング教材の内容が簡単すぎたことが挙げられます。
しかし、速読英熟語はもともと多読用教材として作られているため、適度な難易度の英文を音声で聴ける点が大きな利点です。
2つ目の特徴は、全訳が近くにあって使いやすいことです。
左ページが英文、右ページが全訳という構成になっているため、分からない部分があればすぐに右ページで確認できます。
多読多聴は理解可能な文章を読むことが必須条件であり、この構成は学習効率を大きく高めてくれます。
3つ目の特徴は、単語は簡単だが大学受験に役立つ知識も増えることです。
熟語は簡単な単語の組み合わせで構成されているため、単語自体は非常に簡単です。
簡単な単語からなる英文なので問題なく読み進めることができる上に、大学受験に必要な熟語の知識も身につけられるという一石二鳥の教材設計になっています。
速読英熟語のメリット
速読英熟語のメリットをいくつか解説します。
語順通りに読む力が身につく
速読英熟語の最大のメリットは、英語を語順通りに読む力が身につくことです。
リスニングでは音がどんどん流れていくため、原理的に返り読みができません。
その結果、英語を語順通りに理解していくトレーニングになります。
多くの受験生が陥る英語学習の罠は、返り読みをしてしまうことです。
速読英熟語のリスニングとパラレルリーディングを通じて、返り読みをせずに一方向に読み進める習慣が自然と身につきます。
自然と速読力が向上する
速読英熟語を使うことで、そもそも長文読解の回数が増えつつ、長文をリスニングで聞く回数も増えるので数をこなせばこなすほど早い音声に慣れて英語長文の速読力が向上します。
黙読していると速読できている気になりますが、実は非常に遅い可能性があります。
音源を使えば、どれくらいのスピードで読めればいいのかが一発で分かり、パラレルリーディングをすることで音韻処理が自動化され、素早く読めるようになります。
学習の継続がしやすい
速読英熟語は学習の継続がしやすいというメリットもあります。
長文読解が継続しないのは、英語だけの文章を読むのが苦痛だからです。
しかし、リスニングで音を聴いている分にはそういったストレスを感じにくく、あまり勉強をしている感じがなく、ラジオや音楽を聴いている感覚に近くなります。
そのため、毎日継続しやすく、結果的に英語力の大幅な向上につながります。
速読英熟語のデメリット
速読英熟語のデメリットをいくつか解説します。
問題を解くための読み方は習得できない
速読英熟語のデメリットは、問題を解くための読み方は習得できないことです。
速読英熟語は多読多聴用の教材であり、長文読解量を確保して英語の語順のまま理解する力をつけることが目的です。
しかし、入試問題では文章を読むだけでなく、設問に答えるための読み方も必要になります。
そのため、速読英熟語だけでなく、英語長文Rise読解演習シリーズのような問題演習用の参考書と併用することが重要です。
一定の語彙力がないと効果が薄い
速読英熟語は、一定の語彙力がないと効果が薄いというデメリットがあります。
システム英単語などの基礎単語帳を1500語程度覚えていない状態で取り組むと、知らない単語が多すぎて内容理解に時間がかかりすぎてしまいます。
多読多聴は、語彙量が一定ある状態でやるからこそ、単語を想起する訓練になり、意味の想起がスムーズにできるようになります。
したがって、速読英熟語に取り組む前に必ず基礎単語帳を完成させておく必要があります。
熟語暗記としては効率が悪い場合がある
速読英熟語は、純粋な熟語暗記の参考書としては効率が悪い場合があります。
速読英熟語には約1000の熟語や構文が収録されていますが、これらは長文の中に散りばめられています。
そのため、短期間で集中的に熟語を暗記したい受験生にとっては、熟語ターゲット1000のような一問一答形式の参考書の方が効率的かもしれません。
ただし、速読英熟語は多読多聴を通じて文脈の中で熟語を理解できるという長所もあるため、自分の学習スタイルに合わせて使い分けることが大切です。
速読英熟語に関するよくある質問
速読英熟語の使い方や選び方に関するよくある質問を紹介します。
- 速読英熟語は英熟語ターゲット1000とどちらを使うべきですか?
- 速読英熟語と英熟語ターゲット1000のどちらを使うべきかは、受験生の学習スタイルと目的によって異なります。
速読英熟語は多読多聴を通じて長文読解力を高めながら熟語を覚える参考書で、英語を英語のまま理解する力をつけたい受験生に最適です。
一方、英熟語ターゲット1000は一問一答形式で熟語を集中的に暗記する参考書で、短期間で熟語の知識を増やしたい受験生に向いています。
理想的には、速読英熟語で多読多聴の力をつけつつ、必要に応じて英熟語ターゲット1000で補強するという使い方がおすすめです。
- 速読英熟語はいつから始めるべきですか?
- 速読英熟語は、システム英単語などの基礎単語帳で1500語程度を覚えた段階で始めるのがベストタイミングです。
また、英語長文Rise読解演習2が終わった後に取り組むのが理想的なタイミングとされています。
偏差値で言うと、50から55程度の実力がついた段階で速読英熟語に取り組み始めると、スムーズに学習を進められます。
語彙力が不足している状態で始めても効果が薄いため、必ず基礎単語帳を先に完成させてから取り組むようにしましょう。
- 速読英熟語の音源はどのように活用すればいいですか?
- 速読英熟語の音源は、リスニングとパラレルリーディングの両方で活用します。
まずリスニングの段階では、最低3回は音源を聴いて内容を理解するようにしてください。
1回目は全体像を把握し、2回目と3回目は聴き取れなかった部分を重点的に聴きます。
次にパラレルリーディングの段階では、英文を見ながら音源に合わせて声に出して読みます。
音源を活用することで、ナチュラルスピードでの速読力が身につき、語順通りに読む習慣も自然と形成されます。
通学時間などのスキマ時間にも音源だけを繰り返し聴くことで、学習効果がさらに高まります。
- 速読英熟語は何周すればいいですか?
- 速読英熟語は、他の参考書と違って周回する教材ではありません。
多読多聴用の教材は、1長文ごとに完璧に仕上げて次に進むという学習スタイルが効果的です。
具体的には、1つの長文をレベル3まで到達させてから次の長文に移ります。
レベル3とは、黙読して日本語を介さずに英語のまま理解できる状態を指します。
したがって、速読英熟語は何周もするのではなく、74の長文を1つずつ完璧に仕上げながら1周することを目指してください。
- 速読英熟語の後は何をすればいいですか?
- 速読英熟語を完成させた後は、英語長文Rise読解演習3に取り組むのがおすすめです。
速読英熟語で偏差値62.5レベルの多読多聴の力がついた後、Rise3で問題を解くための読み方を習得すると、偏差値65レベルに到達できます。
さらに英語力を高めたい受験生は、速読英単語必修編に進んで多読多聴を継続し、その後Rise4で問題演習を行うという流れで学習を進めていきましょう。
速読英単語シリーズと英語長文Rise読解演習シリーズを交互に使うことで、偏差値が2.5刻みで段階的に上がっていきます。



