「体質改善で人生が変わる」――薬膳教室『胡桃の庭』が導く“未病ケア”の新習慣

「なんとなく体調が優れない」「病院に行くほどではないけれど不調が続く」——そんなお悩みをお持ちの方にこそ、薬膳はおすすめです。
横浜とオンラインで開講されている「胡桃の庭」では、自分の体質を見つめ直し、食事で整える方法を丁寧に学べます。
今回は、主宰の大根田さんに、薬膳の考え方や教室の特徴についてお聞きしました。

サービス概要

―どんな教室ですか?どんな方を対象に、どのようなことをお伝えしているのでしょうか。

大根田さん:当教室は体質改善を目的とした薬膳教室です。女性限定ではありませんが、受講生のほとんどは女性で、特に40代から50代の方が中心です。

薬膳教室は一般的には「日常の食材を使って健康的な料理を作る」というスタイルが多いと思いますが、当教室では「明確な体調不良の改善」を目的としています。

教室は横浜・たまプラーザ駅直結の会場で対面開催しているほか、オンラインスクールも運営。コロナ禍をきっかけにオンラインを開始し、現在はクラス数も最大となっています。

設立の経緯・きっかけ

―薬膳教室「胡桃の庭」を始められたのはいつ頃で、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

大根田さん:「胡桃の庭」を始めたのは2010年、今から約15年前のことです。私はもともとデジタル出版に携わるディレクターとして働いていましたが、仕事のかたわらでずっと中医学、特に東洋哲学の分野に関連する本を読むなど独学で学んでいました。

やがて、その興味がどんどん深まり、「本当にやりたいことはこれだ」と強く思うようになり、思い切ってディレクターの仕事を辞めました。そして本格的に中医学や東洋医学の勉強を始めることにしたのです。

学んでいく中で、「食と中医学が密接に関わっている」ことに気づき、そこから自然と「薬膳」という道にたどり着きました。私自身が薬膳を学ぶために専門の学校に通い、その知識を生かして教室を開いたのが「胡桃の庭」のはじまりです。

特徴・アピールポイント

―教室の特徴や他教室との違いについて教えてください。

大根田さん:一般的な薬膳教室は「体に良い食材で作る料理」を学ぶことが多いですが、当教室はさらに一歩踏み込んで、「体質改善」という具体的な目的に基づいた内容になっています。

薬膳というと、「薬膳食材を使った料理」や「薬のような味がするもの」というイメージを持たれがちですが、本質はそこではなく、その人の体質に合った食事こそが薬膳なのです。薬膳食材を一切使っていなくても、体に合っていれば、それは立派な薬膳です。

最も重要なのは、「自分の体質を自分である程度判断できること」です。そこが理解できれば、自宅で薬膳を再現するのも簡単になります。教室でもこの体質の見極めに重点を置いて指導しています。

生徒に指導する際に意識していること

―指導の際に意識していることや工夫を教えてください。

大根田さん:少人数であっても大人数であっても、全員が理解できるように、根本的なところから丁寧に説明することを心がけています。基本的な理論をしっかりと伝えることで、特殊なケースを除いて「わからない」ということがないようにしています。

質問についても、講義中に自由に聞いてくださる方もいれば、終了後に個別に質問される方もいます。どちらも歓迎しており、質問しやすい雰囲気を大切にしています。

コース・料金体系について

―講座の構成や料金体系について教えてください。

大根田さん:まずは1日限りの「1day薬膳入門講座」を受けていただき、そこから「基礎コース」、さらに「上級コース」と進んでいく流れが基本です。

「超基礎編」は全2回で、1か月の間に完結します。またオンライン講座については、全50講座をオンデマンドで配信しており、10か月間見放題となっています。入会金は一切不要です。

また、料理を実践したい方と座学中心で学びたい方がいらっしゃるため、どちらも選べるようにしています。全員に料理を強制するのではなく、希望に応じて自由に参加していただけるスタイルです。

今後のビジョン・展望

―今後の展望や取り組んでいきたいことを教えてください。

大根田さん:薬膳は中医学の理論に基づいていますが、実際には「メンタルと身体は切っても切れない関係」にあります。心の状態が改善されることで、身体も驚くほど変わるというのは、これまでの経験からも実感しています。

今後は、心のケアも含めた新たな講座を展開し、「もっと気軽に健康になる方法」をお伝えしていきたいと考えています。現在はその準備段階で、2026年からのスタートを目指しています。

読者へのメッセージ

―最後に、記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

大根田さん:病院に行くほどではないけれど、何かしらの不調を抱えている方に、ぜひ薬膳を試していただきたいです。こうした状態は「未病」と呼ばれますが、薬膳はまさにその改善に適した手段です。

冷えや不眠、更年期といった症状に薬膳は非常に効果的です。食事によって体が変わっていく実感は、本当に大きなものです。人の身体は食べたものでできているので、食事を見直すことで体も必ず変わります。

また、好きなものを食べることが悪いわけではありません。甘いものを「悪い」と思って食べるよりも、「これで元気になろう」と前向きに思って食べるほうが、心にも体にも良い影響を与えることがあります。薬膳は「我慢する」ものではなく、「心地よく暮らすための知恵」です。

ぜひ一度、入門講座に参加してみてください。自分の体と向き合うきっかけになるはずです。