水彩画家として活動しながら、講師として10年以上の指導経験を持ち、NHKや百貨店、文化教室などで講師を務めてきた柘植彩子さん。
コロナ禍を経て再始動する水彩サロンでは、初心者から本格的に学びたい方まで、短期間で効率的に技術を習得できる独自のカリキュラムを提供します。
プロの画家が運営する専門性の高い水彩画教室

ー教室の概要についてお伺いさせてください。
柘植:水彩画を趣味とする方のためのレッスンを提供しています。現在は名古屋を拠点に、レンタルスペースを借りて活動を再開する準備をしています。
以前は東京でも開催していましたが、コロナの影響で一旦すべて休止し、これから徐々に再開していく予定です。
作家活動とファンの声から生まれたレッスン
ー教室を始めようと思われた経緯についてお伺いさせてください。
柘植:講師として活動を始めたのは約10年ほど前ですが、作家活動が忙しくなり、一度すべての教室を閉じたことがありました。
しかし、個展を開催すると生徒さんも作品を購入してくださるという現象が起き、いわば教室がファンクラブ的な存在になっていました。
そこで、教室を存在させ続ける必要性を感じ、NHKや百貨店などの大きな媒体を中心にレッスンを再開しました。
画家に直接習えるという醍醐味や、実際に会えるという体験を求めて受講される方が多かったです。純粋に絵を習いたいという需要だけでなく、作家としての私に会いたいという方も多くいらっしゃいました。
生徒さんには本気で上達したい方と趣味で楽しみたい方の二通りがあるので、そのバランスを取りながらカリキュラムを組み立てていました。
専門性の高い指導で短期間での上達を実現
ー他の絵画教室にはない特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。
柘植:趣味的な要素を大切にしながらも、結果的に専門性の高い内容を提供できていたことが特徴です。普通に指導していたつもりでしたが、通常の文化教室の内容と比較すると専門的な要素が多かったようです。
その結果、より深く学びたい方も集まるようになり、生徒さんの中には講師として教室を開いたり、画家としてデビューした方もいます。
プロから実践的な技術と知識を学べることが最大の魅力で、特に実際の制作過程や専門的な視点からのアドバイスが好評でした。
ー生徒に指導する際に、特に意識していることや方針について教えてください。
柘植:初心者の方には特に1年目が最も楽しめるようなカリキュラムを心掛けています。一つひとつ攻略法を分かりやすく教えることで効率良く上達できるよう工夫しています。
長く通わせることを目的とせず、短期間で必要なことだけを的確に伝え、満足度を高めることを重視しています。
以前は趣味の方とプロを目指す方が混在する状況が難しく、レベル別の対応には苦心してきました。今後は「初心者向け」と明確に打ち出し、気軽に学べる環境を作りたいと考えています。
毎回進化するオリジナルのカリキュラム
ー提供しているコースやプランについて教えてください。
柘植:基本的には月1回、全6回を1クールとしています。月に1回だけという限られた機会であることが生徒さんのモチベーションにつながっていました。今後は1回2時間のコースとして再開する予定です。
私のレッスンの特徴は、毎クール内容が異なることです。多くの先生が同じテーマやモチーフを繰り返し使用する中、毎年カリキュラムを練り直し、生徒さんの様子を見ながら完全オリジナルの内容を提供しています。
また、実物の花や果物などをモチーフとして用意することにもこだわっています。
生徒さんのニーズに応える最新情報の提供
ー今後より強化していきたい部分や、取り組みたいことがあれば教えてください。
柘植:レッスンの内容を強化するというよりは、モチーフの花などに新品種を取り入れたり、最新の画材や技法の情報を提供するなど、生徒さんが喜ぶ要素を強化していきたいと考えています。
特に新しい絵の具や画材についての情報提供は重要です。生徒さんの中にはインターネットに不慣れな方も多く、画材の情報を知る機会が少ないため、そういった情報をいち早く提供することで価値を高めていきたいと思います。
本格的な技術を求める方へのメッセージ
ー最後に、この記事をご覧の方に向けたメッセージをお願いします。
柘植:自分に合う先生がなかなか見つからないと感じている方は、ぜひ一度体験してみてください。趣味として水彩画を楽しみたいけれど、本格的な技術も身につけたいと考えている方にも特におすすめです。
プロの視点からの指導を通じて、短期間で効率よく上達することをお約束します。