プログラミング教育の未来を築く「探究ベース」の挑戦

探究ベースは、小学生から高校生までを対象に、タイピングやプログラミングを通じて子供たちの可能性を広げる学びの場を提供しています。その背景や独自の指導方法について詳しく伺いました。

どのような方を対象に、どのような指導を行っているのか教えてください。

現在、小学1年生から高校3年生までの生徒が55人在籍しています。主に提供している学びは以下の3つです。
1つ目はプログラミング、2つ目はタイピング、3つ目は「パソコンの高速操作」と呼んでいるスキル習得です。特にプログラミングについては、低学年の子供たちでも楽しく学べるよう「マインクラフト」を使ったプログラミング学習を取り入れています。高学年や中学生以上になると、JavaScriptという本格的なプログラミング言語を使ってゲームを制作するコースも提供しています。

教室を始めたきっかけや経緯を教えてください。

私は大学卒業後、システムエンジニアとして東京で約5年間働いていました。その後、地元である鹿児島県鹿屋市に戻ってきたのですが、田舎ではコンピューターを学べる環境が非常に限られていると感じました。それならば自分でその環境を作ろうと思い、プログラミング教室を立ち上げました。

また、地元に戻った当初は、学校のICT支援員としても活動していました。子供たちがパソコンに触れる機会が少ない現状を目の当たりにし、「パソコン教育を徹底的に学べる場を作りたい」と強く思ったことが、この教室の特徴を形作る原動力になりました。

他の塾にはない強みや特徴について教えてください。

当教室の一番の強みは、パソコン教育に特化している点です。特にタイピングに非常に力を入れており、1回90分の授業のうち約30分をタイピング練習に費やしています。タイピングは成長を数値化しやすく、子供たちが自分の成長を実感しやすい部分です。その経験が自信に繋がり、プログラミングや他の学習への意欲を育てると考えています。

また、プログラミングでは、ゲームの制作を通じて論理的思考を育む内容を提供しています。例えば、「マインクラフト」を使ったプログラミングコースでは、命令ブロックを使ってキャラクターを操作し、問題をクリアする仕組みになっています。一方で、中学生以上にはJavaScriptを用いたシューティングゲーム制作など、より高度な内容を学べる機会を提供しています。

指導される際に特に意識していることを教えてください。

通ってくれている子供たちは、ほぼ全員が「ゲームが好き」「パソコンが好き」といった理由で来ています。その「好き」という感情を大切にしながら指導を進めています。また、子供たちが興味を持った内容を応援する形で、「これをやってみたい」と思ったことに挑戦させる柔軟な対応を心掛けています。

今後強化していきたい点や展望について教えてください。

プログラミングは、子供たちが成長を実感しにくい分野だと感じています。そのため、保護者や子供たち自身に「何ができるようになったのか」を明確に示せるような仕組みを作りたいと思っています。それができれば、学びの意欲や満足度をさらに高めることができると考えています。

教室を検討している生徒や保護者の方にメッセージをお願いします。

私たちの教室では、単にプログラマーやシステムエンジニアを目指すのではなく、子供たちが将来どんな仕事に就いても役立つスキルを育むことを目的としています。今後、どのような仕事でもパソコンを扱う能力が求められる時代です。そのための基礎力を養う場所として、ぜひ多くの子供たちに通ってもらいたいと思っています。