クラシックからジャズまで、サックスの多彩な魅力を伝える専門教室「sendai music place ROOTS」。
代表の林宏樹さんはジャズサックスを担当し、クラシックサックスを専門とする奥様とともに、幅広いジャンルの指導を行っています。
30人収容可能な広々としたスペースで、様々なニーズに応える同教室の魅力について、お話を伺いました。
教室概要

ー どういった方を対象に、どのようなレッスンをされていますか?
林さん:サックスに特化した専門教室として運営しています。
一般的な音楽教室ではサックス専門の教室は意外と少ないのです。
これからサックスを始めたい方や興味をお持ちの方はもちろん、音大受験を目指す方、過去に吹奏楽などの経験があり再開したい方など、様々な目的を持った生徒さんが通われています。
最近では、ご年配の方の参加も増えてきました。
管楽器は息を使い、指も動かし、譜面を読むことで頭も使うため、健康面でも効果があるとお医者さんからも評価いただいています。
「肺活量が必要そう」と心配される方もいらっしゃいますが、小学生でも楽しく演奏できる楽器ですので、そのような心配は不要です。
設立の経緯ときっかけ
ーご自身がこの教室を始められたきっかけや背景について教えていただけますか?
林さん:元々、大手の音楽教室で講師をしながら演奏活動も行っていましたが、音楽活動とレッスンの時間のバランスの取り方に難しさを感じていました。
さらに、家族も増えたこともあり、これを機に独立を決意し、私がジャズサックス、妻がクラシックサックスを専門としているため、両方のジャンルを網羅できる教室を作れば面白いのではないかと考えました。
また、30人程度収容できるスペースでミニコンサートやワークショップなども開催できる場所を持ちたいという願いもあり、現在の形での開業に至りました。
音楽との出会いとサックスの魅力
ー先生はいつからサックスをされていたのですか?
林さん:高校生からです。
中学生の頃はバンド活動をしていたのですが、管楽器に興味を持ったきっかけは、その特殊性にありました。
歌でもなく、ピアノのように押せば音が出る楽器でもない。そして何より、サックスの見た目のかっこよさに惹かれました。
最初は吹奏楽でクラリネットを始めたのですが、クラシック音楽では音を震わせるビブラートや音程を変える奏法が制限されていて、若い自分にとってはフラストレーションがありました。
ギターならチョーキングやディストーションで音色を変えられるのに、クラシック音楽の中のクラリネットではそれが許されない。
そんな中で同じクラリネットでも表現が自由なジャズという音楽に出会い、更にはそこからサックスの魅力に取り付かれていったんです。
特徴とアピールポイント
ー教室の特徴やアピールポイントについて教えてください。
林さん:サックスを始めたい、上手くなりたいと考える方にとって、まず最初に思い浮かべてもらえる場所になりたいという想いがあります。
一般的な音楽教室やバンド練習スタジオは、狭いスペースといった印象がありますが、当教室では広いスペースを確保し、内装も明るくしています。
美容室のような明るい雰囲気の中で、リラックスしながらサックスを演奏していただける環境づくりを心がけています。
狭い場所が苦手な方でも、安心して練習していただける空間を提供しています。
生徒指導で意識していること
ー生徒さんにレッスンされる際に大切にしていることや意識していることはありますか?
林さん:まず何より、サックスという楽器を好きになってもらうことを大切にしています。
一般的な音楽教室のような厳しい指導というよりも、アドバイザーとしての立場で、生徒さん一人一人の状況や目標に合わせた提案を心がけ、音楽を楽しみながら上達できる環境づくりを意識しています。
発表の機会も充実させています。
年に一度、50~60人規模の発表会を開催しているほか、20人程度のサックスアンサンブルユニットも結成しています。
バリトンサックスからソプラノサックスまで、様々な種類のサックスが集まって演奏するユニットで、仙台ジャズフェスティバルなどの野外イベントにも参加しています。
今年からは新たな試みとして、「サックスフェスタ」という野外イベントも企画しています。
5月4日に開催予定で、生徒さんには演奏者としてだけでなく、イベント運営側としても参加していただく予定です。
コースと料金体系
ーどのようなプランを提供されていますか?
林さん:まずは気軽に体験していただけるよう、30分3,000円の「ワンタイムレッスン」を用意しています。
実際のレッスンの雰囲気や教室の様子を知っていただくためのコースで、ワンポイントアドバイスだけを求める方にも好評です。
メインのスタンダードコースは、月2回の1時間マンツーマンレッスンで、その他、3人程度で行うグループレッスンのアンサンブルコース、コロナ禍に対応して始めたオンラインレッスンも提供しています。
サックスをお持ちでない方には、教室の備品を無料で貸し出しています。
レッスンに慣れてきた頃に、どのような楽器が自分に合っているか相談しながら、購入のアドバイスもさせていただいています。
今後のビジョンと展望
ー今後、強化したいことや新たに取り組みたいとお考えのことについてお聞かせください。
林さん:将来的には複数店舗展開を視野に入れています。
管楽器は練習場所の確保が課題となることが多く、生徒さんの多くは公共の音楽スタジオやカラオケボックスを利用されています。
そこで、気軽に練習できるスペースを提供していきたいと考えています。
また、仙台のサックス音楽シーンの盛り上げにも貢献していきたいと思っています。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー最後に、興味を持たれた方へメッセージをお願いできますか?
林さん:経験者の方はもちろん、楽器に触れたことのない方にもぜひチャレンジしていただきたいと思います。
最近では教室のホームページでインタビューコンテンツも公開していますが、サックスを始めてから生活が変わったという生徒さんも多くいらっしゃいます。
音楽が生活に与えるポジティブな影響は計り知れません。
難しそうと思われるかもしれませんが、一度来ていただければすぐに音が出せます。
新しい趣味として、ぜひサックスの魅力を体験していただければと思います。
私たちの経験を活かして、皆様の目標達成をサポートさせていただきます。ぜひお気軽にお越しください。