多機能型事業所「リベラ」は、就労支援と就労移行支援を通じて、利用者一人ひとりが自立し、充実した人生を送れるようサポートしています。農業からワイナリー運営まで、幅広い活動内容とその背景にある想いを、代表の平澤様に伺いました。
改めて、御社のサービス概要や対象者について教えてください。
私たちは多機能型事業所「リベラ」として、就労支援と就労移行支援を行っています。様々な理由で一般企業に勤めることが難しい方に対して、就労訓練を通じて一般就労や障害者雇用への道をサポートすることが主な目的です。対象年齢は18歳以上で、18歳から75歳までの幅広い方々にご利用いただいています。
具体的な作業内容について教えてください。
当事業所では、多岐にわたる作業を提供しています。例えば、ワイナリーの運営を行っており、ワインの醸造作業や瓶詰め、ラベル貼りなどがあります。また、4カ所の畑でワイン用のブドウやリンゴを育てる農作業も行っています。一方で、外作業が苦手な方には、事務所内で経理の仕分けなどの仕事を提供しています。利用者の体調や得意分野、希望を尊重しながら、最適な作業を選んでいただけるようにしています。
この事業を始めるに至った経緯について教えてください。
私たちは元々、木村秋則先生の指導のもとで農業をしていました。しかし、農薬を使わない農法や循環型農業を継続していくために、障害者の方々の雇用創出を目的とした取り組みを始めました。そこから農業だけでなく、ワイナリー運営やその他の事業へと展開することになりました。
農業だけで収益を上げるのは難しいため、付加価値をつける必要がありました。その結果として、6次産業化の一環でワイナリーを始めました。現在は日本全国の平均給与の2倍から3倍の収入を得ている利用者もおり、経済的な自立を支えることができています。
利用者の方と接する際に意識していることを教えてください。
私たちは利用者と「対等な関係」で接することを大切にしています。年齢や体調に関わらず、すべての人に平等に対応することで、差別のない環境を作ることが重要だと考えています。また、職員やリーダー的な利用者がサポートし合う体制を整えることで、無理なく安定した支援を提供しています。
今後、御社として取り組んでいきたいことについて教えてください。
私たちの目標は、利用者が一般就労に繋がることです。ただし、就労支援の枠を超えた仕事の選択肢や立場を増やし、利用者が新しいチャレンジを楽しめる環境を整えたいと考えています。また、福祉面での内容をさらに充実させることにも注力していきたいと思っています。
最後に、この記事を読む方へのメッセージをお願いいたします。
私たちの就労支援は、チャレンジングな部分も多いですが、努力した先には必ず成果があります。見学や体験も随時受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。一緒に新しい一歩を踏み出しましょう!