千曲市から広がる未来――ユースセンターオレンジファムが挑む地域活性と若者支援

ユースセンターオレンジファム

ユースセンターオレンジファムは、長野県千曲市を拠点に、不登校支援や若者の居場所作りを中心とした活動を展開する団体です。地域の課題を解決するために立ち上がり、フリースクールの運営やユースセンターの提供、子ども食堂の運営を通じて、子どもたちが安心して過ごせる場所を作り続けています。

また、地域イベントの開催や駄菓子屋の運営など、子どもたちが楽しみながら地域とつながる機会を提供。教育を軸に「居場所作り」と「まちづくり」という2つの柱で、多様な価値観を広げることを目指しています。本インタビューでは、代表者の活動への想いや、オレンジファムが目指す未来像、さらに地域活性化への取り組みについて深掘りしました。

若者の孤立感を解消し、地域全体で支える温かいコミュニティ作りを目指す彼らの挑戦に迫ります。

ユースセンターオレンジファムの概要と活動内容

ーどういった地域で、どのような活動をされているのか、ユースセンターオレンジファムの概要について教えていただけますか?

ユースセンターオレンジファム代表理事 中島さん(以下敬称略):私たちオレンジファムは、長野県千曲市で活動しています。大きく分けて2つの柱がありまして、教育を軸に「居場所作り」と「まちづくり」の事業をやってるんです。

1つ目の「居場所作り事業」では、ユースセンターの運営や中高生の放課後の居場所の提供をしています。フリースクールでは、不登校の子どもたちが昼間に来られる場所を作り、学習支援をしたり、子ども食堂では温かい食事を提供したりしているんですよね。

もう1つが「まちづくり事業」です。地域イベントへの出店や、駄菓子屋の運営、キャンプ活動の企画なんかもやってます。子どもたちが楽しめる場を提供しつつ、地域を盛り上げる活動をしています。

この2つの「居場所作り」と「まちづくり」事業を通じて、地域の子どもたちが安心して過ごせる場所を作りながら、地域社会ともつながれる環境を目指しているんです。

活動を始めたきっかけ

ーユースセンターオレンジファムを始めることになった経緯を教えてください。

中島さん:私、地元が千曲市なんですけど、生まれ育った地域で何かできないかなって、ずっと思っていたんです。信州大学の教育学部に行ってたんですが、塾の講師をしていた経験もあって、教育を通じて地域に貢献できることがあるんじゃないかなって考えたのがきっかけですね。

特に、不登校支援についてはずっと課題だと思っていました。千曲市にはフリースクールが1つもない状況だったんです。若者の遊べる場所もなくて、どんどん地元を離れてしまうという流れがあって…。それを変えたいと思ったんです。

「教育」「居場所作り」「まちづくり」という3つの軸で、地域に必要なものを提供したいという思いから始めました。地元の課題を自分たちで解決できるようにしたいなっていうのが大きいですね。

活動の目的と目指す未来

ーユースセンターオレンジファムの活動を通じて解決したい課題や目指している未来についてお聞かせください。

中島さん:オレンジファムの活動の大きな目的は、このまちに住む子どもたちが人との出会いから価値観を広げ、すべての子どもたちが明るい未来を感じられるような社会を作ることです。不登校の子どもたちって、「学校に行かないと人生が終わりだ」って思っちゃう子が多いんです。でも、そんなことないんだよって伝えたいんですよね。

千曲市って若者の流出が多い地域で、正直、閉鎖的なところもあります。だからこそ、地域全体で温かいコミュニティを作りたい。地元にいても、世界が広がるような体験ができる場所を提供したいんです。

地域の魅力を発信しながら、若者が「ここで頑張りたい」と思える未来を作りたいと思っています。

今後の取り組みと展望

ー今後、さらに取り組んでいきたいことについて教えてください。

中島さん:今年は特に「通信制高校のサポート校」の運営に力を入れたいと思っています。千曲市では、通信制高校がほとんどなくて、市外に通わざるを得ない子どもたちが多いんです。だから、サポート校を開設して、地元で安心して学べる環境を作りたいと思っています。

それから、地域イベントもどんどんやっていきたいですね。外から人を呼び込むだけじゃなくて、地元の子どもたちが楽しめるようなイベントを増やしていきたいです。企業や行政と協力して、千曲市を盛り上げていきたいなと思ってます。

若者が地元で活躍できるような教育環境を整えることも大事だと思っています。不登校の子どもたちが新しい道を見つけられるように、支援プログラムをもっと充実させていきたいですね。

メッセージ

ー最後に、ユースセンターオレンジファムの利用を検討されている方や、支援を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

中島さん:オレンジファムという名前は、温かい心を持った人たちがファミリーのように集まることができる場所という意味を込めて付けたんです。子どもたちには、「ここに来れば安心できる」って思ってもらいたいし、大人にも「困ったときに頼れる場所」として利用してもらいたいと思っています。

寄付やマンスリーサポーターも募集しているので、ぜひ以下の寄付金サイトからご協力いただけたら嬉しいです。地域で必要とされる場所を維持していくために、一緒に千曲市を盛り上げていけたらと思います。

「オレンジファムがあってよかった」って思ってもらえるような活動を、これからも続けていきますので、応援よろしくお願いします!

ユースセンターオレンジファム寄付金サイト:https://syncable.biz/associate/orengefam#associate-tabs