子どもたちの未来を切り開く学びの場 – NPO法人学習支援ルーピス 山本様インタビュー

NPO法人学習支援ルーピスが提供する支援の内容や、その活動に込められた想いを山本様にお話しいただきました。お母さんたちの声を受け止めながら始まった法人設立の背景や、子どもたちに寄り添う学びの場の重要性を深掘りします。

御社のサービス概要についてお聞かせください。

元々、私たちは『お下がりフェス』という子ども服の特用品を集めて無償で配布するイベントを開催していました。その活動の中で、多くのお母さんたちが集まり、子育ての悩みや困りごとを話す場面が増えてきたんです。行政の支援が届いていない部分や、ミスマッチに気づかされました。

その中で、「こういう支援があれば助かる」という声をたくさんいただき、これを形にしたいと思い法人を設立しました。現在は学習支援に力を入れています。特に学力が全国的に低いと言われる地域で、将来を見通しづらい子どもたちに、学ぶ姿勢を育み、情報を得る機会を提供しています。

このサービスを提供するに至った背景やきっかけについて教えてください。

私自身の子育ての経験が大きく影響しています。子どもを塾に通わせようとした時に、費用が月2~3万円もかかることに驚きました。中学受験や高校選択がそこまで重要視されない地域で、これだけの出費は親にとって非常に大きな負担です。

それならば、経済的な負担を軽減し、誰でも学べる環境を提供したいと思い、無料に近い形で学習塾を運営することにしました。また、地域の子どもたちがいろいろな職業に触れる機会を作るためのイベントも開催しています。

御社ならではの強みやアピールポイントを教えてください。

スタッフのほぼ100%が不登校経験者という点が一番の強みです。一度くじけた経験があるからこそ、子どもたちに対する伴走力が非常に強いんです。子どもたちにとって、「自分を理解してくれる人がいる」と感じられることはとても大きな意味を持っています。

また、社員一人ひとりが挑戦する姿勢を子どもたちに示しています。不登校から高校に通い直し、学校の先生や看護師を目指すスタッフもいます。挑戦する大人の姿を見せることで、子どもたちに自己実現の可能性を感じてもらえるのが特徴です。

利用者の方と接する際にどのようなことを意識されていますか?

正解は一つではないと思っています。だからこそ、さまざまな大人がいることを子どもたちに見せたい。私自身は昔ながらの昭和のおじさんキャラを貫いています。子どもたちと同じ目線で笑ったり怒ったり、時には一緒に走ったり踊ったりします。

ただ、それだけでは救えない子もいるので、いろいろなキャラクターのスタッフがいることが重要だと考えています。それぞれの個性が子どもたちに響くように接しています。

今後の展望や取り組みについて教えてください。

学習支援を通して、子どもたちに生きる力を身につけてほしいと思っています。地方では、学びたいと思う子どもたちが都会に出て行き、地元に残る子どもたちは情報を知らないまま取り残される現状があります。

そこで、地域の自然環境や文化を活かした教育を提供し、地元に残る子どもたちにもしっかりとした生きる知識や技術を身につけてもらいたいと考えています。

この記事を読む方や御社の利用を検討されている方にメッセージをお願いします。

親が子どもの可能性を限定してしまわないことが大切だと思います。「うちの子はこうだろう」「こういうことはできないだろう」と決めつけず、まずは挑戦させてみてください。その中で子どもが自分の強みや興味を見つけて成長していくきっかけをつかむかもしれません。

私たちも、そのきっかけの一つになれれば幸せです。将来的にお子さんが自分の目標を見つけ、夢に向かって進む姿を見届けられることを願っています。ぜひお気軽にご相談ください。