幼児から60代まで幅広い年齢層に対応し、44年の歴史を持つ小黒音楽教室。ピアノ指導にとどまらず、知育教育も取り入れた独自の教育法で「音楽を好きになる」ことを第一に掲げこれまでに延べ7000人以上の親子様とのレッスンを実施。厳しさよりも個性を尊重する姿勢で、音楽の楽しさを伝え続ける小黒さんにインタビューしました。

教室概要と指導方針
ー小黒音楽教室はどのような方を対象に、どんな指導を行っているのでしょうか?
小黒さん:どちらかというと幼児が主体になっていますが、大人の方もいらっしゃいますし、60代の方もいらしています。コンセプトとしては、まず何よりもピアノが好きになっていただきたいのと、音楽が好きになっていただくこと。好きな音楽をご自分で奏でられるようになることを目指して、すぐに演奏できるように指導しています。初心者の方でも全然大丈夫ですよ、大歓迎です。
ーレッスンの形態はどのようになっていますか?
小黒さん:対面でのレッスンに加えて、オンラインレッスンも行っています。遠方の方も時々いらっしゃいますし、私が出向いてグループレッスンのリトミックをすることもあります。参加できない方もいらっしゃるかと思うので、その時にはオンラインでやっていることもあります。
44年の歴史と教室設立の経緯
ー小黒音楽教室はいつから始められたのですか?
小黒さん:年数でいうと、もう4月で44年になると思います。
ーどんな経緯やきっかけがあって、この音楽教室を始めようと思ったのでしょうか?
小黒さん:私はピアノを弾いていたのですが、近くの方がそれを聞いて「教えてもらえるのですか」と飛び込みで来られた方が多かったんです。そういう需要があるのかなと思ったのがきっかけの一つです。
もう一つは、音大卒業と同時に、リトミックというものを学び直して、それを使って小さな子でも楽しくできるようにご提供したいという想いからです。そこから飛び込みでいらした方から始まり、「私がお役に立つのだったら」と思って教え始め、それから人づてに次から次へという感じでいらしてくださるようになりました。

アピールポイントと知育教育を取り入れた指導法
ー小黒音楽教室の一番のアピールポイントや、他のピアノ教室との違いは何でしょうか?
小黒さん:私は音楽を理解していくには学問的なところ、チェック的なところも必要だと思っています。実は知育教育も行っているんです。レッスンを続けていくと、「この子はここが苦手だな」「ここが得意だな」ということがわかってくるので、不得意なところ、特に数学的な考え方が苦手だと、音楽の楽譜や拍子などの理解が難しくなります。
リトミックでは育んでいける部分も多いので、狭いスペースでも体を動かしながらリズムを体験したり、ダンスをしたりもします。その曲に関する歌もたくさん歌います。
また、地域的な面では海外の方も増えてきているので、英語も用いて指導用のノートを作り、そこで言語や音楽用語も学んでもらっています。英語で話すこともあります。
ー知育教育では具体的にどのような勉強を見られているのでしょうか?
小黒さん:もちろん国語、母国語の文字ですね。小さいお子さんからいうと、平仮名、片仮名からやっていって、もちろん漢字もやっています。リトミックでは大体年少さん、幼稚園に入られる頃にはもう読み書きは全部できるようになります。
幼稚園に上がってからは、今度は実際に書いたりするところ、平仮名、カタカナ、漢字、それから英語も入れていくので、小学校に上がる頃に漢字検定を受けてみませんかとお勧めしています。
計算も音楽には非常に必要な部分なんです。音楽は実は結構数学的な考え方が多いので、そういうところを自然な形で教えています。例えば、お買い物ごっこの時間を作って、子供にお金のやり取りをさせて、足し算引き算を軽くできるようにしたりしています。
充実したレッスン時間と柔軟な対応
ーレッスン時間はどのくらいでしょうか?
小黒さん:一番小さいお子さんで3歳なのですが、3歳のお子さんでも1時間があっという間に終わります。普通の音楽教室は40分とか45分くらいだと思うのですが、当教室では1時間が本当にあっという間に終わるので、お子さんからよく「帰りたくない」「もっとやりたい」と言っていただけます。
ーレッスン時間は、お子様も大人の方も皆さん一律1時間ですか?
小黒さん:定期的に通えない大人の方とか、中学生以上のお子さんはどうしても1時間では収まりきれなくて、大体90分になってしまいますね。
3歳くらいのお子さんは1時間かかりますが、色々なことをしているうちにあっという間に過ぎてしまいます。知育も入れて、ピアノも入れています。中学生以上のお子さんや小学校高学年くらいのお子さんは、不得意な分野を克服する時間も必要なので、どうしても60分は過ぎてしまい、レッスン時間としては90分取っています。それもあっという間に過ぎてしまいます。
指導時の心掛けと個性を伸ばす姿勢
ー生徒の方に指導する際に意識していることはありますか?
小黒さん:やはり皆さん個性がありますので、そこは全然否定せず、その個性を伸ばしていくという気持ちが大きいです。お母様やお父様がピアノをさせたいと思っても、ピアノが向かないお子さんもいるかもしれません。そういう意味では、表現することが主体だと思うので、この子は国語的なことが得意だったり、数学的なことが得意だったり、体を動かすことが好きだったりと、お子さんによって違います。
総合的に見て、ピアノじゃなくて歌でもいいんじゃないかということもあります。まずはアウトプットしてもらうことをたくさんやっています。
ーそれはお子さんも大人の方も同じですか?
小黒さん:はい、みんな同じです。大人の方にも。自分の声で合わせて歌ってみるとか、感情を込めて表現できるかとか、そういうところを大事にしています。
料金体系とレッスン時間
ーレッスンの料金体系について教えてください。
小黒さん:小学校入学前までのお子さんは月3〜4回で8,800円、小学校からスタートしていただく方は11,000円いただいています。出張の場合は交通費がかかるので、それはお話し合いさせていただいて、片道30分以上くらいかかる時には少し加算させてもらう形にしています。
ーレッスン日時はどのようになっていますか?
小黒さん:平日と土日の夜8時までです。朝は外に出ることが多いのですが、9時半か10時くらいから始めているところもあります。
今後のビジョンと時代の変化への対応
ー44年間の長い期間、教室を運営されてきて、今後のビジョンや取り組みについて考えていることはありますか?
小黒さん:44年もやっていると、私自身もある程度年齢を重ねていますので、今までのやり方を特に変える気はありません。ですが、子どもたちも進歩していると思います。44年やってきて、昔のお子さんと今のお子さんはやはり全然違いますし、教育するやり方も変わってきています。
そういう変化に合わせていきたいと思っています。古いやり方だけがいいわけではなく、逆に新しいやり方のみがいいわけでもないので、両方を取り入れながら、常に自分も勉強しながら、時代に合わせたり生徒さんに合わせてやっていきたいと思っています。
英語を取り入れ始めたのも5年くらい前からですが、子どもたちは全部吸収してしまうんだなと思いました。音楽の中にも外国語がたくさん入ってきますので、それを教えるのであれば英語も入れた方がいいと思って始めました。おかげさまで私も英語を学んで面白いと思い、英語でのやり取りも始めています。そうしたら海外の方が結構いらしてくださるようになって、とても面白いです。
メッセージ:子育てにも活かせるピアノレッスン
ー小黒音楽教室への体験レッスンや入会を検討している方へのメッセージをお願いします。
小黒さん:私はリトミックでもそうですが、広くハンディを持ったお子さんも受け入れさせていただいています。どのお子さんを見ても、やはり天才だと思っているので、子育ての中でお子さんを否定しないやり方を皆さんにお願いしていますし、それをピアノレッスンにも取り入れています。
子育てに少し悩んでいるという方には、ピアノを通じて子育てのアドバイスもさせていただくので、そういう方にも来ていただきたいです。
大人の方は、もう私とほとんど対等だと思っていますので、私が指導者というわけではなく「一緒に練習していきましょう」と言って、生徒さんと連弾もさせていただきます。楽しく一緒にコンサートに向けて練習していきましょう。大人の方にはとにかく楽しく、自分のしたい曲を弾けるようにアレンジもさせていただいているので、そのような方も来ていただきたいです。
また、他の教室で「泣きながらやっていて面白くない」と言われていた方が結構いらっしゃいます。そういう方をみることが多いのですが、そうした方々もずっと長く通ってくださっていますので、そういう方にも来ていただけたらと思っています。