6月19日を「プログラミング教育の日」として制定し、全国でプログラミング教育の普及に取り組むNPO法人ロジカ・アカデミー。プログラミングを通じて子どもたちのコミュニケーション力や目標設定力を育む独自のカリキュラムで、多くの支持を集めています。代表のボランティア活動から始まり、今では多岐にわたる教育支援を展開する同法人の取り組みについて株式会社ロジカ・エデュケーションの取締役CMO(同法人の後援企業)の南さんにインタビューしました!
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理念とサービス概要
ーまず、御社の理念と主な活動内容について教えてください。
南さん:私たちの理念は「すべての子どもたちの輝ける未来を創造する」ということです。特に経済的にハンディのある子どもの夢を応援することを重視しています。プログラミング教育を通じて、社会で活躍できる人材を育成することを目的としています。
長年、大手企業での新入社員研修を行っていた代表が、子どもたちにボランティアでプログラミングを教えていたことから始まり、それが発展してNPO法人ロジカ・アカデミーとなりました。現在は、プログラミングスクールの運営、クリエイター認定試験、障害者就労移行支援、出張プログラミング教育、教材販売など、多岐にわたるサービスを展開しています。
ユニークな教育アプローチ
ー御社の特徴的な部分について教えてください。
南さん:私たちの特徴は、プログラミングと社会人教育を掛け合わせた独自の教育方法にあります。単にプログラミングスキルを教えるだけでなく、コミュニケーション力や伝える力、プレゼンテーション能力の向上にも力を入れています。
さらに、「フィードフォワードトレーニング」という特別なプログラムを実施しています。このプログラムでは、子どもたちが自身の将来の夢を具体化し、その実現に向けたマイルストーンを設定するサポートを行っています。例えば、「消防士になりたい」や「ケーキ屋さんになりたい」といった夢を持つ子どもたちに、夢を叶えるためにどのようなステップを踏むべきかを一緒に考え、道筋を描く取り組みを行っています。
このような総合的な教育によって、スキルだけでなく、未来に向けて自信を持てる力を育むことを目指しています。
社会貢献活動と実績
ープログラミング教育の推進についてどのような取り組みをされていますか。
南さん:プログラミング教育の推進において、私たちは業界の第一人者としての役割を果たしており、今まで60地域以上の自治体に無償でプログラミング教材を提供し、小学校への出前授業も実施しています。さらに、LINE社や富士通社と共同でプログラミング教材を作成し、配信を通じて広く利用可能な形で提供しています。こうした取り組みを通じて、多くの子どもたちが手軽にプログラミングに触れられる環境を整備しています。
特筆すべき点として、6月19日を「プログラミング教育の日」として制定し、プログラミング教育の普及促進に努めています。
次世代育成の取り組み
ー独自の教育プログラムについて具体的に教えてください。
南さん:特徴的な取り組みの一つとして「ロジカ式ベンチャー」があります。これは、ロジカ式プログラミング教室で学んだ中高生が運営するプログラミング教室です。大阪府池田市では2024年4月に開講しており、生徒たちが教育だけでなく、集客や広告作成、チラシ作成、保護者への説明まで一貫して行っています。こうした活動を通じて、実践的なスキルを学ぶだけでなく、社会経験や責任感、課題解決力を身につけることができます。
「ロジカ式ベンチャー」は、学びの場を超えて、生徒たちが主体的に行動し、次世代を担うリーダーシップや実践力を養う貴重な機会を提供するプログラムです。
今後の展望
ー今後の取り組みについてお聞かせください。
南さん:小学校でのプログラミング教育が必修化されてから5年が経過しましたが、依然として教える側の先生方にとって、プログラミング教育は心のハードルが高いと感じています。そのため、私たちは教員派遣の全国展開を目指し、より多くの学校現場に直接的なサポートを提供していく予定です。
また、プログラミング教育を担う人材の確保と育成も重要な課題と考えています。その一環として、プログラミング教育に携わるボランティアやICT支援員の育成にも注力し、教育現場の環境整備を進めていきます。
これらの取り組みを通じて、教える側の負担を軽減するとともに、子どもたちがより質の高い学びを受けられる体制を構築していきたいと考えています。
記事を読んでいる方に向けたメッセージ
ー最後に読者へメッセージをお願いします。
南さん:私たちは、「すべての子どもたちの輝ける未来を創造する」というミッションを掲げ、プログラミングに苦手意識のある子どもたちも楽しく学べる漫画教材「ロジカーズ~未来の秘宝~」を開発し、全国の小学校に寄贈しています。
この教材は、名探偵ロジカを中心としたキャラクターたちが、秘宝を探して冒険を繰り広げるストーリーが10話収録されており、1話ごとに、論理的思考を鍛えるミニゲームを楽しめるように設計されています。
寄贈をご希望の自治体の皆さまからのご連絡を心よりお待ちしております。また、この活動を継続的に進めていくためには、皆さまからの温かいご支援が不可欠です。
未来を担う子どもたちの成長をサポートするこの取り組みに、ぜひご協力いただけますようお願い申し上げます。