「子どもたちが自分の手で学び、楽しむ」
青森県八戸市になる科学とアートの教室「リトルデスク」では、STEAM教育からものづくり、プログラミングまで、従来の学習塾とは一線を画す4つのコースを提供しています。
「役立つスキル」を超えて、子どもたち一人ひとりの探究心と創造性を育む、新しい学びの形を提供している「リトルデスク」の代表、福田稔さんにお話を伺いました。
4つのコースで広がる学びの可能性
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ーどのような方を対象にどういった指導をされていますか?
福田さん:幼児から中学生まで、年齢や興味に応じた4つのコースを展開しています。
幼児・小学生向けの「アカデミーコース」では、STEAM教育をベースに、ペアアートや数学を統合的に学習。
「メーカーコース」では、アメリカのメーカームーブメントを背景に、ものづくりやアートに取り組んでいます。
さらに、プログラミングを活用したものづくりを行う「プログラミングコース」、そして中学生向けには、長期的なものづくりや研究に取り組む「プロジェクトコース」を設けています。
プロジェクトコースでは、探究型学習のメソッドを基に、じっくりと創造的な活動に取り組んでいます。
地方からの教育革新 – 設立の想い
ー 教室を始められたきっかけについて教えていただけますでしょうか?
福田さん:私はこれまでさまざまな教育機関で経験を積んできましたが、その中で最も大切にしたいと考えたのが、子どもたちが『当事者』になることでした。
例えば、科学教室では、図鑑などの2次情報を読むだけでなく、自分自身が不思議に対峙し、観察し、研究する側になってほしい。
小さな科学者として考える経験を提供したいと考えました。
また、青森県・八戸市という地域性の面でも、地方では教育の選択肢が限られていることを実感していました。
この地域で新しい教育の可能性を広げたいという想いも、設立の大きな動機となりました。
創造性を育む多彩なプログラム
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ー 実際にどのような活動を行っているのでしょうか?
福田さん:各コースでは、子どもたちの個性と創造性を最大限に引き出すプログラムを実施しています。
アカデミーコースでは、エッグドロップチャレンジのような工学的な課題に取り組み、独自の解決方法を見出す活動を行っています。
メーカーコースでは、物語創作や短編アニメーション制作など、より芸術的な創造活動を。
さらに、プロジェクトコースでは、インタラクティブなロボット制作やオリジナルボードゲームの開発、短編小説の執筆など、より本格的なプロジェクトに挑戦しています。
「役立つ」を超えた教育の本質
ー この教室の一番のアピールポイントを教えていただけますでしょうか?
福田さん:21世紀型スキルやコミュニケーション能力の育成ももちろん重要ですが、私たちが最も大切にしているのは、活動自体の面白さです。
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将来に役立つということだけでなく、その分野が持つ本質的な魅力や面白さを子どもたちに感じてほしい。
それこそが、子どもたちの未来に大きなインパクトを与えると信じています。
少人数制で実現する質の高い教育
福田さん:活動の中で特に重視しているのが、子どもたち一人ひとりの個性を尊重した指導で、教えることと見守ることのバランスを常に意識しています。
子どもたちが自分で作り上げた喜びや誇りを感じられる瞬間を大切にしたいという想いから、少人数制を採用し、きめ細やかな指導を実現しています。
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未来への展望
ー今後、取り組んでいきたいとお考えのことはありますか?
福田さん:今後は、事業の拡大よりも教育の質の向上に注力していく方針です。
考える力や創造性を育むことは簡単ではありません。
私たちの目指す『子どもたちが主体的に研究や創作に取り組む』という理想の実現に向けて、さらなる研究と実践を重ねていきたいと考えています。
ーこの記事を通じて、教室に興味を持たれた方へメッセージをお願いします。
福田さん:普段の生活では経験できない学びや刺激、面白さがある教室ですので、ぜひ一度体験にいらしてください。