アイリッシュハープは、一般的に知られている大型のグランドハープとは異なり、30cm~130cmほどの小型のハープで、本来は楽譜を使わずに耳で覚えるアイルランドの伝統楽器です。
生山アイリッシュハープ教室は、日本でも数少ないアイリッシュハープ専門教室で、大分県湯布院を拠点に福岡・大阪でもレッスンを展開しています。
子どもから高齢者まで幅広い世代に、アイリッシュハープの本格的な指導を行う同教室の特徴について、生山さんにお話を伺いました。
楽譜が読めなくても始められるアイリッシュハープ教室

ー教室の概要について教えてください。
生山:大分県の湯布院を拠点に、福岡と大阪でもアイリッシュハープのレッスンを行っています。オンラインレッスンで日本各地の方にもレッスンをお届けしています。
対象は子どもからお年寄りまで、年齢制限なくハープを習いたい方であればどなたでも受け入れています。
アイリッシュハープは小型のハープで、小さいものは30cm程度で、大きいものでも130cmほどのサイズです。特徴的なのは、楽譜が読めなくても大丈夫だということです。
アイリッシュハープは本来、アイルランドやスコットランドの伝統音楽を演奏するための楽器で、楽譜を使わずに耳で覚えるのが本来のスタイルです。
ただし、日本ではクラシック教育を受けている方が多いため、楽譜が必要という方には楽譜を見ながらレッスンを行い、楽譜なしで覚えられる方には楽譜なしで行うなど、柔軟に対応しています。
小学生の「習いたい」という声から始まった18年の歩み
ー教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。
生山:2007年から始めましたので、もう18年になります。きっかけは、当時近くの小学校で演奏した際に、小学生の子どもが「習いたい」と言ってくれたことでした。
それまで私はコンサートでの演奏活動をしていましたが指導の経験はなく、近所の子どもの声から始まったのがきっかけです。
最初は子どもが習いに来ていましたが、次第に大人の方も来られるようになりました。教室を始めて数年後に、ジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」が公開され、テーマ曲がハープの楽曲だったことがきっかけで生徒さんが増えました。
日本でも数少ない本格的なアイルランド式指導
ー他のハープ教室にはない特徴やアピールポイントを教えてください。
生山:日本の場合、アイリッシュハープ教室というのは非常に少なく、全国でも数か所しかありません。東京でも数が少ないので、そういう意味で珍しい教室だと思います。
そして、本場のアイルランドで教えている内容と同じ内容の本格的なレッスンが受けられることが特徴です。生徒さんの中には、アイルランドのコンクールで優勝した生徒さんや入賞した生徒さんもいました。
ただし、私の場合はアイルランドの楽曲をメインに指導していますが、生徒さんの希望に合わせて童謡や馴染みのある楽曲も指導しており、様々なご要望に対応しています。
基本と楽しさを両立した指導方針
ー生徒に指導する際に意識していることや、方針について教えてください。
生山:実際に指導する時は、手の形やポジションといった基本を綺麗に身につけることを重視しています。
基礎ができていないとなかなか先に進めませんから、基本的な指使いをまずはしっかり教えています。そして、基本的には厳しいレッスンはしておらず、和やかで楽しい雰囲気でレッスンするようにしています。
特に子どもの場合は、退屈させないようにということを意識しています。レッスン時間も、大人の方が1時間に対して、幼児は30分、小学生は45分から50分程度にしています。
年配の方はその方のペースに合わせることに非常に気を配り、教室に出向くことができない方の場合は私が出張レッスンに伺うこともあります。
個人レッスン中心の柔軟なコース設定
ー教室で提供しているコースやプランについて教えてください。
生山:現在は月1回または月2回のコースとなっており、対面のほか出張やオンラインにも対応しています。レッスンスタイルとしては個人レッスンが最も多く、マンツーマンの指導がメインです。
ただし、2人での受講を希望される方もいらっしゃるので、そういう場合はグループレッスンも行っています。
スケジュールについては、大分県の場合は前月に相談して決めることが多く、生徒さんの予定に柔軟に対応しています。大阪と福岡については対応できる曜日が決まっており、福岡が火曜日と日曜日、大阪が火曜日と水曜日となっています。
関東での展開も視野に入れた今後の展望
ー今後、より強化していきたい部分や取り組んでいきたいことについて教えてください。
生山:これまで教えることを続けてきて、今後もより多くの方に楽しんでいただけるような内容でレッスンをしていきたいと思っています。
現在は3か所でレッスンを行っていますが、拠点をさらに広げることも視野に入れています。まだはっきりはしていませんが、関東の方にも展開できたらと考えています。
継続すれば上達するので、気軽に始めてほしい
ー最後に、この記事をご覧の方に向けたメッセージをお願いします。
生山:ハープは難しいというイメージがあるかもしれませんが、最初は本当に全くできない初心者の方でも、1年もすれば結構弾けるようになってきます。
継続して習われるとどんどん上達していき、5年ぐらい習っている方になるとかなり弾ける状態になります。私には難しいとか無理だと思われている方でも、まずは「やってみたいな」ぐらいの気軽な気持ちで受けられたら良いかなと思います。