日本の伝統芸能である日本舞踊。着物姿で優美に舞う姿は、多くの人々を魅了してきました。しかし、敷居が高く、始めるのに躊躇する方も少なくありません。
親子三代、約80年の歴史を持つ「藤間恵都子・藤間翔央 藤間流日本舞踊教室」は、そんな固定観念を覆す、新しい形の日本舞踊教室です。
3歳からの子供専門クラスやオンラインレッスンの導入など、伝統を守りながらも革新的な取り組みを続ける同教室の藤間先生にお話を伺いました。
伝統ある藤間恵都子・藤間翔央の藤間流日本舞踊教室の概要
ー まずは教室の概要について教えていただけますでしょうか。
藤間：私たちの運営している藤間恵都子・藤間翔央 日本舞踊教室は、大人向けの一般的な教室と、「日舞っ子（にちぶっこ）教室」という3歳から中学生までを対象とした子供向けの教室を展開しています。
日本舞踊を通じて、幅広い年齢層の方々に日本の伝統芸能の素晴らしさを伝えています。
藤間恵都子・藤間翔央の藤間流日本舞踊教室の魅力と教室の特徴
ー 日本舞踊について、具体的にどのような芸能なのでしょうか。
藤間：一般的には舞妓さんの踊りをイメージされる方が多いのですが、実はそれ以上に幅広い表現力を持つ芸能です。歌舞伎の要素を持ち合わせており、音楽やセリフ、アクロバティックな動きなども含まれます。
また、着物を着て踊る中で、女性の可愛らしい所作から男性の力強い表現まで、様々な役柄を演じ分けることができます。
ー 具体的にどのような指導を行っているのでしょうか。
藤間：玄関での靴の脱ぎ方から始まり、和室での振る舞い方など、日本の基本的な作法からお教えしています。
大人の方は姿勢改善や女性らしい仕草の習得、着物での美しい所作などを目的に来られる方が多く、予想以上に運動量があり、健康面でも効果を実感されています。
充実のレッスン体制とオンラインコース
ー どのようなコースやプランがありますか？
藤間：大人向けの一般教室では、月6回のお稽古がある基本コースと、お忙しい方向けの月3回コースをご用意しています。
また、時代のニーズに応えてオンライン教室も展開しており、月3〜4回のレッスンを受講いただけます。オンラインでは、ご希望に応じて着付けの指導も行っています。
子供向けの「日舞っ子（にちぶっこ）教室」は月3回を基本としており、ご希望に応じて月2回に調整も可能です。
半世紀を超える歴史と教室の強み
ー この教室はいつから始められたのでしょうか。
藤間：祖母が始めてから約80年の歴史があります。当初は祖母の健康のために始めた日本舞踊が、教室として発展していきました。特に子供向けの専門教室として運営していることは、他にはない大きな特徴です。
また、私たちは日本舞踊協会という公益社団法人に所属しており、全国規模の組織の中で様々な経験を積んできました。NHK番組への出演経験もあるプロフェッショナルな講師陣から、1対1で直接指導を受けられることも強みです。
生徒に寄り添った指導方針
ー 指導する際に特に意識されていることはありますか。
藤間：生徒さん一人一人の特性に合わせた指導を心がけています。
リズミカルに進めた方が良い子もいれば、じっくりと時間をかけた方が良い子もいます。それぞれの生徒さんに合った言葉選びとペース配分で、確実に技術を積み重ねていけるよう心がけています。
未来への展望と新たな挑戦
ー 今後の展望についてお聞かせください。
藤間：将来的には、日本舞踊をもっと身近な習い事にしていきたいと考えています。例えば某音楽教室のように、どこでも気軽に日本舞踊を楽しめる教室にしていきたいという夢を持っています。
そのために、まずは講師の育成に力を入れ、名取や師範の資格を持つ指導者を増やし、より多くの方に日本舞踊の魅力を伝えていきたいと思います。
ー 最後に、入会を検討されている方へメッセージをお願いします。
藤間：日本舞踊は敷居が高いと思われがちですが、決してそんなことはありません。着物を着て、三味線のリズムに合わせて、畳と檜の舞台のあるお稽古場で踊る―それは想像以上に楽しい体験です。
また、性別は問いません。男性の生徒さんも在籍しており、女性が男性の役を踊ったり、男性が女性の役を踊ったりすることも数多くあります。ぜひ一度、気軽に体験にいらしてください。
