一人ひとりの「声」と「心」に寄り添う「フォレスト音楽教室」

札幌発・全国に広がるフォレスト音楽教室の挑戦

フォレスト音楽教室・代表 久保貴皓さんにお話を伺いました。

北海道札幌市を拠点に、オンラインと対面のハイブリッドで全国の生徒に音楽の楽しさを届けている「フォレスト音楽教室」。

ボーカル、弾き語り、楽器演奏など、幅広いジャンルに対応しながらも、最大の特徴は“生徒一人ひとりに寄り添う完全オーダーメイドの指導スタイル”です。

今回は、教室の創設者である久保貴皓さんに、立ち上げの背景や指導への哲学、そして音楽を通して実現したい未来について詳しく伺いました。

「もっと自由に、もっと誠実に音楽を届けたい」——独立と開校のきっかけ

「最初は、全国展開している音楽教室の講師として働いていました」と語る久保さん。大手のカリキュラムの中で、多くの生徒に音楽を教えていくうちに、ある“もどかしさ”を感じるようになったと言います。

レッスンの質を高めたい気持ちはあるのに、システム上どうしても一律のカリキュラムになってしまう部分がありました。

でも本来、音楽はもっと自由で、もっと人の感情や個性に根ざしたものだと思っていて…だったら、自分で教室を立ち上げて、“本当に生徒のためになる指導”を追求したいと思うようになったんです」

その想いから誕生したのが、フォレスト音楽教室。

教室名には「人が木々の中で深呼吸をするように、音楽の中で自分らしくいられる場所であってほしい」という願いが込められています。

どんな人にも「音楽で人生が豊かになる体験」を

フォレスト音楽教室の対象は、子どもから大人まで、初心者からプロ志望の方まで、実に多様です。

ボーカルやギターの弾き語り、ドラム、ベースなど、対応ジャンルも幅広く、レッスンはすべて個別対応で行われます。

“誰でもどうぞ”と言うと軽く聞こえてしまうかもしれませんが、実際に通っている生徒さんの中には、保育園児もいれば、70代の方もいらっしゃいます。

声に自信がなくてずっと悩んでいた方や、昔は音楽が好きだったけれど一度あきらめた方、プロのステージを目指している方など、本当にさまざまです。

レッスンでは、画一的な技術指導ではなく、まず「なぜ音楽をやりたいのか」「どうなりたいのか」といった本人の動機にじっくり耳を傾けるところから始まります。

そして、その人の成長に最も適した“最短ルート”を一緒に探しながら、柔軟に進めていくのがフォレストのスタイルです。

オンライン×対面、二つの可能性を生かして全国へ

現在、教室には札幌市内の生徒に加えて、オンラインで全国からの受講者が集まっています。中には、東京から毎月一度札幌に通っている熱心な生徒さんもいます。

オンラインでは、細かい音のニュアンスをどう伝えるか、画面越しでどう指導するかといった工夫が必要です。

でもその分、地理的制限を超えて“教わりたい人が教わりたい先生に出会える”という大きな利点があります。

例えば、北海道の生徒が東京の教室に通うのは難しくても、オンラインならその距離を一気に縮められる。これは本当に大きな可能性だと思っています。

フォレスト音楽教室では、オンラインだからこそできる表現の工夫にも注力しており、安定した音質や映像環境づくりにも力を入れています。

「あなたのためだけのレッスン」を、手の届く価格で

“完全個別指導”と聞くと、価格の高さが気になる方も多いかもしれません。

しかし、フォレスト音楽教室では、地域に根ざした運営と代表自身の想いから、非常にリーズナブルな月謝設定を実現しています。

音楽を学ぶというのは、生活の中で決して“必要不可欠”ではないと見られがちです。

でも私は、音楽には人の心を整えたり、日々を豊かにしたりする大きな力があると思っていて、それは“誰にとっても必要なもの”だと思っています。

だからこそ、なるべく負担を少なくして、多くの人が通い続けられる環境を整えたいんです。

体験レッスンも随時受付中とのことで、まずは「気軽に試してほしい」と久保さんは笑顔で語ります。

音楽は“できる”を増やす魔法。人生を支える力になる

レッスンを続けていく中で、久保さんは生徒の変化に何度も感動してきたと語ります。

声に自信がなくて電話すら苦手だった方が、レッスンを通じて堂々と話せるようになったり、人前で歌えるようになったり。

音楽が“自信の土台”になるという場面を、たくさん見てきました。上手になることももちろん大切ですが、それ以上に“できた!”という体験を重ねることが、その人の人生の力になっていくと思います。

フォレスト音楽教室は、単なる技術の習得を超えて、「音楽を通して自分の人生を好きになる場」を目指しています。

これからも、一人ひとりと丁寧に向き合いながら

最後に、今後の展望をうかがいました。

今後も、大きく拡大するというよりは、丁寧に、目の前の一人ひとりとしっかり向き合っていくスタイルを大切にしたいです。

そのうえで、より多くの方に“自分の声を好きになる体験”を届けられるように、発信にも力を入れていきたいですね。

全国どこに住んでいても、気軽に音楽を始められる教室として、選んでもらえる存在でありたいと思っています。