御社のサービス概要、どういった方を対象にどのような支援あるいは、どんな作業内容を提供しているかについてお聞かせください。
主に精神障がい者の方と知的がい者の方を対象にしています。一部、視覚障がい者の方もこれから利用される予定ですが、全盲の方ではなく、一部見える方が対象となります。聴覚障がい者の方は現在いらっしゃいません。
具体的には、eスポーツをプレイしていただき、そのプレイした内容を動画編集する作業を支援しています。また、クリエイターの方々には、自分の世界観を表現するキャラクター制作やYouTubeへの投稿活動をサポートしています。これにより、趣味の域を超えたスキル向上や就労支援のきっかけを提供しています。
このサービスを提供するに至った背景やきっかけについて教えてください。
eスポーツに特化した支援施設が少なかったことが、サービスを始めるきっかけとなりました。さらに、引きこもりやコミュニケーションが苦手な方々の多くが軽作業を続けるのが難しい場合、まずは外に出るきっかけを作る必要があると感じました。
このような方々が、好きなことを通じて一歩を踏み出せる環境を作るために、このサービスを提供しています。サービスを開始してから数年が経ちますが、多くの利用者の方々に喜んでいただいています。
御社ならではの強みやアピールポイントを教えてください。
私たちの強みは、「好きなことを通じて社会生活にチャレンジする」仕組みにあります。利用者が自分のペースで活動に取り組める柔軟なプログラムを提供しており、動画編集やキャラクターデザイン、YouTubeへの投稿など幅広い活動から選べます。
また、既に就労経験のある方が障害の影響で社会生活を離れざるを得なかった場合でも、再び社会復帰を目指す場として機能しています。このように、利用者それぞれのニーズに応じた多様な選択肢を提供することが、私たちの強みです。
利用者の方と接する際にどんなことを意識していますでしょうか。
利用者一人ひとりの特性やペースを尊重することを大切にしています。職員同士で利用者の言動や表情を日々共有し、適切なサポートを提供する体制を整えています。
また、活動に入る前に必ず意思確認を行い、本人が納得した上で取り組むことを心掛けています。利用者同士でのコミュニケーションにおいて摩擦が生じた場合は、職員が間に入って調整し、互いに尊重し合える環境を作るよう努めています。こうした丁寧な対応が、利用者の「次も来たい」という気持ちを支えています。
例えば、引きこもりがちだった利用者の方が、eスポーツを通じて少しずつコミュニケーションスキルを向上させた例があります。最初はスタッフとのやり取りだけでしたが、次第に他の利用者とも話すようになり、最終的には自分の動画編集作品を他の方に紹介するまでになりました。
こうした変化を目の当たりにするたびに、私たちのサービスが持つ可能性を強く実感します。
御社として今後の展望や取り組んでいきたいことについて教えてください。
今後は、eスポーツの動画編集だけでなく、企業様からの動画編集依頼を受けるなど、生産活動をさらに拡大していきたいと考えています。これにより、利用者が実社会で必要とされるスキルを身に付け、就労の機会を広げることを目指しています。
また、支援学校との連携を強化し、若年層の利用者が学校生活とサービス利用を両立できる仕組みを整える計画もあります。さらに、オリジナルキャラクターの制作や製品化といった新しい取り組みも進めていく予定です。
これらの取り組みを通じて、利用者が自分の能力を最大限に発揮できる環境を提供し続けたいと思っています。
最後に、この記事を読む方や御社の利用を検討している方へのメッセージをお願いします。
eスポーツや動画制作に興味がある方、または自分のオリジナルキャラクターを作ってみたい方など、どんな理由でも構いません。一歩踏み出してみませんか?
初心者の方も大歓迎です。スタッフが丁寧にサポートいたしますので、安心してご利用ください。私たちのサービスは、あなたの「好き」を仕事や社会との繋がりに変えるお手伝いをします。
ぜひ私たちと一緒に新しいチャレンジを始めましょう。