「論理的思考力と自律心を育む」次世代型学習塾エスファシルによる21世紀型教育

2020年3月に設立された次世代型学習塾エスファシル。

AIやICT技術の発展、グローバル化する社会に対応できる人材育成を目指し、独自の教育メソッドを展開しています。

「自律」「21世紀型学習」「英語教育」という3つの柱を軸に、従来の学習塾の枠を超えた教育を実践する当塾について、廣瀬智博さんにお話を伺いました。

教室概要

ー御校ではどういった方を対象に、どのような指導をされていらっしゃいますか?

廣瀬さん:エスファシルでは、小学生から高校生までを対象とした個別指導を中心に展開しています。

小・中学生には5教科(国語、数学、英語、理科、社会)の指導を行い、高校生は英語に特化した指導を提供しています。

また、探究学習では最大8名程度の少人数制で、生徒同士が協力しながら学び合う機会も設けています。

設立の経緯・きっかけ

ー この塾を始められたきっかけや経緯について教えてください。

廣瀬さん:ここ20年でICT技術が発展し、とくに直近の2、3年でAIの能力が急激に進化しています。

また日本の停滞や、世界に目を向ければ地球温暖化、トランプ大統領の登場、そしてコロナ禍やウクライナ問題など、世界情勢も大きく変化しています。

このようなさまざまな変化に伴い、教育のあり方も大きく変わっていくだろうと考えておりました。

なぜならこの変化は急激で、複雑に絡み合い、社会や世界のさまざまな分野に影響を与えているからです。

変化の速度が速く、複雑に影響し合う状況では予測不可能な新たな問題が生じ、それは解決方法が容易には見つかりません。

「正解のない問題・課題」が生じています。

正解のない21世紀のグローバル社会では新たな人材が求められます。

その核となるのは、予測が難しい状況で生まれる正解のない問題に対して、自分なりの考えを持って行動できることです.

そこで、このような変化の激しい時代に対応できる人材を育成したいという想いから、2020年3月に当塾を立ち上げました。

特徴やアピールポイント

ー貴塾の特徴やアピールポイントについて教えてください。

廣瀬さん:当塾では3つの重要な教育理念を掲げています。

1つ目は「じりつ」です。

「じりつ」には「自立」と「自律」の2つの言葉がありますが、当塾では「自立」の大切さとともに、自ら考え、自らを律していく「自律」をさらに重視しています。

生徒には単に自主的に学習に取り組むだけでなく、将来の目標や就きたい職業を見据えながら、自分なりの考えを持って学習に取り組んでほしいと考えています。

社会の激しい変化の中で、個性を持って生きていける子どもを育てるため、画一的な集団指導ではなく、それぞれの生徒に合った個別指導を基本としています。

2つ目は「21世紀型学習」の推進です。

21世紀は従来型の知識やスキルだけでは生き残ることが難しく、新しいタイプの能力が求められています。これらの能力は、単なる学問的な知識だけではなく、実生活や仕事において役立つ実践的な能力も含まれます。

それが「21世紀型能力」です。

その中でも特に重視しているのが、読解力と思考力、とりわけ論理的な読解力・思考力の育成です。

3つ目は「英語教育」です。

私自身の留学経験から、グローバル社会で異なる文化を持つ人々とコミュニケーションを取る上で、共通語として確立されている英語力の習得が重要だと考えています。

生徒に指導する際に意識していること

ー生徒さんの論理的な思考を養うために、工夫されていることはありますか?

廣瀬さん:年齢や興味によって個人差はありますが、全般的に以下の点を意識して指導しています。

まず、読解力を高めるための基礎として、語彙力の強化に取り組んでいます。

漢字だけでなく、説明文・論説文でよく出てくる抽象的な語彙、思考の流れを作る語彙、ニュースで使用されている用語なども含めて指導し、多くの言葉に慣れてもらうことを心がけています。

例えば、異なる考えを比較検討したり、原因と結果の関係性を考察したりする練習を、特に国語の授業で重点的に行っています。

算数・数学では、基礎的な計算力を養いながら、通常の教科書には載っていないような思考力を鍛える問題にも取り組みます。

これにより、様々な角度から問題を捉え、異なる解法を考える力を育成しています。

ー生徒さんに指導される際に特に意識していることはありますか?

廣瀬さん:第一に、生徒に勉強を楽しんでもらうことを重視しています。

生徒が様々なことに興味を持てるよう工夫しており、特に小学生には論理的思考力も鍛えられるカードゲームを取り入れたり、イベントを通じて新しい視点から学習への興味を引き出したりしています。

第二に、生徒の主体性を重視しています。

一方的な指導は極力避け、生徒自身に考えてもらうことを大切にしています。

これは先ほどの「自律」という理念にも繋がりますが、特に小学校高学年から中学生に対しては、自分で学習計画を立て、学習習慣を確立できるよう指導しています。

コースや料金体系について

ー実際に提供されている授業プランについて教えてください。

基礎的な学力の定着を目指す一般コースをベースに、以下のようなプログラムを提供しています:

  1. 学校の学習内容に沿った基礎力・標準的な学力の育成
  2. 中学受験、高校入試対策(高校生は英語のみの大学入試対策)
  3. 論理的読解力・思考力を鍛える特別講座(小学生向けの数学的思考力講座、中学生向けオプション講座)
  4. SDGsや環境問題について考える探究学習(複数人での協同学習)

今後のビジョン・展望

ー今後、強化されたい点や、新たに取り組みたいことはありますか?

廣瀬さん:今年から特に力を入れているのが探究学習です。

21世紀型学習の新しい流れとして、従来の教科学習で育成される認知能力に加え、非認知能力の育成に注力していきたいと考えています。

具体的には、物事をやり遂げる力、組織の中で他者と協力する力、他者の感情を理解する力といった能力です。

また、「遊びながら学ぶ、学びながら遊ぶ」をコンセプトに、カードゲームやイベントを通じた学習プログラムも強化していく予定です。

近年の子どもたちは従来型の押しつけがましい学習方法では飽きてしまう傾向にあるため、楽しみながら学べる要素を積極的に取り入れていきたいと考えています。

記事を読んでいる方へのメッセージ

ー最後に、御校に興味を持たれた方へメッセージをお願いできますか?

廣瀬さん:設立から6年目を迎えましたが、当塾では他の塾にはない独自の教育要素を多く取り入れています。

通常の学校の勉強やテスト対策だけでなく、新しい時代に対応した教育に興味をお持ちの方は、ぜひ一度お問い合わせください。