「バイオリンは人生に寄り添う一生の友達に」シシリア音楽院が目指す、音楽を通じた豊かな人生作り

茨城県竜ヶ崎市で音楽教室を運営するシシリア音楽院。

5歳から80代まで幅広い年齢層の生徒が通う同院では、一人ひとりの目標に寄り添った指導を行っています。

オランダでの留学経験を持つ院長のシシリア麻里子さんに、教室の特徴や音楽教育に対する想いを伺いました。

教室について

ーどういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?

シシリア麻里子さん:音楽が大好き、バイオリンが大好きという方であれば、どなたでも受け入れています。

現在は5歳から82歳までの生徒さんが楽しくバイオリンを学んでいて、生徒さんの目的も様々です。

バイオリニストを目指して本格的に取り組む子どもさんから、のんびり楽しみたいという方もいらっしゃいます。

小さなお子さんでもコンクールに挑戦したり、プロフェッショナルを目指して音大受験や留学準備をされる方もいれば、70代で始められて80代の今も地域のシニアアンサンブルなどで大活躍されている方もいらっしゃいます。

設立の経緯・きっかけ

ー教室を始められたきっかけや背景について聞かせてください。

シシリア麻里子さん:私はもともとオランダに留学していて、そこで結婚し、ギタリストの夫とのデュオやオーケストラなどの演奏活動をしながら、自宅で教室を始めました。

とても国際色豊かな教室で、日本人、オランダ人、インド人、ギリシャ人など様々な国のお子さんたちがいて、主に英語でレッスンしていました。

その後、日本に戻って大阪でしばらく教室を運営し、2016年に実家のある茨城県竜ヶ崎市に移りました。

これまでの経験を活かして、地元の方々にもバイオリンの魅力やクラシック音楽の素晴らしさを伝えていきたいという想いで、この地域で教室を始めることを決めました。

特徴とアピールポイント

ーこの教室の特徴やアピールポイントについて教えてください。

シシリア麻里子さん:私自身、大学の音楽科を卒業した後も思うように弾けなくて、無理な練習で手を壊したりし、その後ヨーロッパで1から奏法を学び直すという経験をしています。

人より10年遅れて勉強することになったわけですが、大人になってからでもよい奏法を身に着けることができるということを、皆さんにも実感していただきたいという思いはいつもあり、弾けない悩みにはとことん向き合っていきたいと思っています。

楽器の演奏には才能や練習量よりも、体に無理のない良い奏法を教えられる指導者との出会いや、良質な音楽に触れられる環境が重要だと感じています。

当教室では週末に生徒さんや講師が集まってアンサンブルを行ったり、夏には合宿を開催したりと、人と集まって一緒に音を出す機会を大切にしています。

様々な形で音楽を楽しめる環境づくりを心がけています。

生徒に指導する際に意識していること

ー生徒さんに指導される際に大切にしていることや意識していることを教えてください。

シシリア麻里子さん:一人ひとりの生徒さんが目指したいものと、その時点で必要なことをよく見極め、個々に寄り添うことを大切にしています。

音楽の道を志すお子さんであれば、今の時点でしっかりと身に付けるべき能力とこれからの方向性を指し示す必要がある場合もあります。

半面、音楽教室に来られる方は、音楽が大好きで楽器を弾けるようになりたいという想いだけでなく、癒されたいという気持ちもあったりと、様々な目的をお持ちです。

そうした生徒さん一人ひとりの声にしっかりと耳を傾けるようにしています。

コースや料金体系について

ーご提供されているレッスン内容やコースについて教えてください。

シシリア麻里子さん:基本的に対面でのレッスンを行っており、おさらい会、発表会を含め年44回です。

レベルに応じて30分、45分、60分のコースがあります。

また、毎回アポイントメントを取る1レッスン制(60分)も用意しています。

オンラインレッスンも実施していますが、Zoomでの対面レッスンだけでなく、事前に解説動画を送ったり、生徒さんの演奏動画を送っていただいたりと、工夫を重ねています。

また、入門者向けの6回完結コースや、上級者向けのインテンシブコースなど、目的に応じた様々なコースを用意しています。

今後のビジョン・展望

ー今後強化したい点や、新たに取り組みたいことについて教えてください。

シシリア麻里子さん:アンサンブルを楽しむ機会をさらに増やしていきたいと考えています。

現在も地域での演奏会や福祉施設などでの慰問コンサートを開催していて、他の教室の生徒さんとの合同企画も行っています。

特に年に一度の合宿では、私が以前大阪で教えていた生徒さんたちや他の音楽家も集まってイベントを行っています。

今後は全国からさらに多くの方々と繋がり、共に音楽を作り上げていける場を作っていきたいと考えています。

記事を読んでいる方へのメッセージ

ー最後に、入会を考えていらっしゃる方へメッセージをお願いできますでしょうか。

シシリア麻里子さん:世界中の子どもたちが一つの楽器を身につけることができたら、世界は平和になる!と信じています。

もちろん、大人になってからでも決して遅くはありません。

バイオリンには本当に魅力があり、広く奥深い世界が広がっています。

音楽を始めることで人生は大きく変わると思いますし、バイオリンという楽器、そして音楽は、まさに人生に寄り添う一番の友達になってくれると信じています。

ぜひ、始めてみてください。