岐阜市で大人を対象とする護身術教室「武伝塾」では、相手を傷つけず自分も傷つけない技術の習得を通じて、大人の身体能力向上をサポートしています。
今回は、武伝塾を運営する大谷さんに、独自の指導方法や教室運営への思いについてお話を伺いました。
運動神経に頼らない身体の使い方を教える少人数制指導

ー教室の概要について教えてください。
大谷:当道場では、1人〜3人程度の少人数制で護身術の指導を行っています。現在は大人を対象とし、私と指導者の2名体制で運営しています。
当道場は試合がなく、いざという時の対処法を教えることに重点を置いています。運動神経や反射神経は関係なく、頭で考えてどう動くかがテーマです。
科学的な体の動かし方を指導しており、例えば肩甲骨を上手に動かすことで普段以上の力を発揮できたり、相手に組み付かれた時の抜け方だったりという身体の使い方を教えています。
日本古来の身体技術をベースとし、江戸時代の人々が行っていた筋肉に頼らないコツを伝えています。
相手を傷つけず自分も傷つけない究極の護身術
ー他の武術教室にはない特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。
大谷:最大のアピールポイントは、相手を傷つけず自分も傷つけない護身術であることです。相手には多少の痛みを感じさせますが、怪我は絶対にさせない技術を指導しています。
実際のクラスでは、支援学校の先生方が受講されることがあります。支援学校の子どもたちが噛みついたり暴れたりした際に、相手を殴ることなく抑える技術を求めて来られるのです。
暴力の場面は日常生活の様々な場面で発生しますが、相手を傷つけて傷害事件になることを避けながら、自分も怪我をしない技術が存在するのです。
また、当道場では試合がないのも特徴です。相手をやり込めるのではなく、相手の暴力性を削いでいくことを重視し、軽く抑えた後は口頭で落ち着かせるなどの技術も指導しています。
相手の暴力を包み込むような気持ちで暴力沙汰を収める方法を教えています。
人間を深く理解することを重視した指導方針
ー生徒に指導する際に特に意識していることや、方針について教えてください。
大谷:当教室には厳格な決まりはなく、生徒のリクエストにも柔軟に応えています。
人間を知るということが指導のテーマです。人間に興味を持つことを重視し、相手を理解することで余計なトラブルを避けることができると考えています。
長年の経験により、相手の身体に触れただけでその人の性格や特徴がわかるようになってきました。最終的には技術、精神面、身体の3つの要素を総合的に身につけることを目標としています。
人間に興味を持つことで人が怖くなくなり、心の部分も豊かになることを目指しています。
通いやすい料金設定と今後の展開
ー教室で提供しているコースや料金について教えてください。
大谷:月謝制で月額5,000円、入会金なしの料金設定です。道着は道場で購入すると1万円ですが、ご自身で用意していただいても構いません。
現在は毎週火曜日と金曜日の19時~21時に稽古を実施しています。
ー今後より強化していきたい部分や、取り組んでいきたいことがあれば教えてください。
大谷:人数が増えれば、体育館での稽古や演舞会を開催したいと考えています。試合がないため、技の披露を行う演舞会で、モチベーション向上を図りたいと思います。
また、バーベキュー大会などの親睦会も企画し、護身術の稽古だけでなく生徒同士の交流の機会も増やしていきたいと考えています。
一人ひとりの可能性を広げるサポート体制
ー最後に、この記事をご覧の方へ向けたメッセージをお願いします。
大谷:少人数制で一人ひとりに合わせた教え方や指導を心がけています。その方を理解することを怠らず、可能性を広げるお手伝いができればと考えています。
2名の指導体制で目が行き届く指導を行い、運動能力向上をサポートいたしますので、ぜひ一度体験にお越しください。