小学生から始める美術教育ー「アトリエセン絵画教室」が提供する、”楽しみながら上手くなる絵画指導”とは

京都市にある「アトリエセン絵画教室」では、”楽しみながら上手くなる”を指導方針として、小学生の絵画教育に取り組んでいます。デザイナーとしてのキャリアを持つ代表の則武先生が、本格的な技術指導と創造性の育成を両立させた独自のプログラムを展開中。1回2時間の授業では、プロの技法であるクロッキーから始まり、絵画制作、そして工作まで、子どもたちの成長段階に合わせた充実したカリキュラムを提供しています。

確かな技術を育む、本格的な指導方針

ーアトリエセン絵画教室のプログラム内容や指導方針について教えてください。

則武様:当教室の子ども絵画教室では、小学1年生から6年生までのお子様を受け入れています。また、大人の方向けには色鉛筆教室とデッサン・水彩教室も展開しており、年齢を問わず絵画技術の向上を目指せる環境を整えています。特に子どもたちの指導においては、ただ楽しく絵を描くだけでなく、確かな技術を身につけられるよう、段階を踏みながらしっかりと”絵画が上手くなるための指導”を心がけています。

ー他の教室との違いや、特に力を入れていらっしゃる点について、具体的に教えてください。

則武様:保護者の方からは「絵が上手くなってほしい」という願いをよく伺います。そのため、当教室では必ず授業の最初にクロッキーを取り入れています。これは、目の前にあるものを正確に観察し、それを紙の上に表現する、プロの画家も実践する重要な技法です。

このクロッキーを継続することで、お子さんの観察力と表現力は着実に向上していきます。効果はすぐには目に見えにくいものですが、4年生、5年生になる頃には、確実に成果が表れてきます。短期的な達成感だけでなく、長期的な視点で確かな画力を育てていくことが、当教室の大きな特徴です。

芸術教育への情熱から生まれた絵画教室

ー素晴らしい指導方法ですね。アトリエセン絵画教室を始められたきっかけについて教えていただけますか?

則武様:私は大学で美術を専攻し、その後もデザイナーとして活動を続けてきました。その中で、子どもたちに本格的な絵画指導ができる環境を作りたいという思いが強くなっていきました。絵を描くことの楽しさだけでなく、プロの技術や知識を子どもたちに伝えることで、より豊かな表現力を育めると考えたのです。

2019年に教室を開設して以来、同じ場所で継続して指導を行っています。この間、多くの子どもたちの成長を見守ることができ、教室を始めて本当に良かったと実感しています。

年齢とレベルに応じた、きめ細やかなカリキュラム構成

ー授業の進め方について、より詳しく教えていただけますか?

則武様:1回の授業は2時間で、現在は1回最大8名までの少人数制を採用しています。これは、一人一人の進度やレベルに合わせた丁寧な指導を実現するためです。特に低学年のお子さんは集中力の持続が難しいため、授業構成を工夫しています。

具体的には、最初の1時間でその日のテーマに沿った絵画制作に取り組み、残りの時間で工作を行うという二部構成にしています。工作の内容も毎回変えることで、子どもたちの興味を引き出し、創造性を刺激しています。

また、高学年になると1年生、2年生と同じ課題では物足りなくなってきますので、土曜日のクラスで大人向けのデッサンに取り組んでもらうなど、レベルに応じた柔軟な対応を行っています。これにより、より本格的な技術を学びたい上級者のニーズにも応えています。

画材も色鉛筆、水彩絵の具、ガッシュなど、多様なものにチャレンジしてもらっています。特に低学年のお子さんは服が汚れやすいため、年齢や経験に応じて適切な画材を選択し、安心して制作に取り組める環境を整えています。

学びやすい環境づくりと今後の展望

ー教室の運営体制や将来的なビジョンについても詳しく伺えますでしょうか?

則武様:授業は月曜日が毎週、木曜日が第2・第4週、土曜日が第1・第2・第3週と、複数の曜日で開講しています。これは、お子さんやご家庭の事情に合わせて、柔軟に通っていただけるようにという配慮です。

入会後は、グループLINEで開催日をお知らせし、3日前までに参加表明をしていただく形式を採用しています。毎週参加されるお子さんもいれば、月1回からの参加も可能という柔軟な仕組みにしており、それぞれのペースで継続的に学んでいただけます。

最近は、地域貢献の一環として、近所の児童館でワークショップを開催するなど、活動の幅を広げています。これらの活動を通じて、指導力の向上を図るとともに、より多くの子どもたちに絵画の楽しさや奥深さを伝える機会を作っていきたいと考えています。

気軽に参加できる体験レッスン

ー体験レッスンについても教えていただけますか?

則武様:はい。当教室では、通常のレッスンに加えて、体験レッスンを実施しています。

特に人気なのが、京都の街並みをスケッチする野外での体験レッスンです。とりわけ春は教室付近にある京都御苑の桜がとてもきれいな時期です。実際に街に出て、その場で風景をスケッチすることで、観察力を養いながら、京都の文化や歴史も感じていただける特別な機会となっています。

事前にご連絡いただければ、画材はすべて教室で用意いたしますので、手ぶらでお越しいただけます。体験レッスンを通じて、お子様に合った学び方を一緒に見つけていければと思います。

現代における絵画教育の重要性

ー最後に、絵画教室を検討されている方へ、メッセージをお願いします。

則武様:現在の学校教育では、図工の時間が限られており、お子さんが思い切り創作活動に取り組む機会が非常に少なくなっています。創造性を発揮したい、じっくりと作品を作り上げたいという子どもたちの想いに、十分な時間を確保できないのが現状です。

当教室では、そういったお子さんに、のびのびと絵を描いたり、作品を作ったりする場を提供しています。特に現代の子どもたちは、外遊びの機会も減少し、ゲーム機で遊ぶ時間が増えています。だからこそ、手を動かし、頭と目を使う絵画や工作の活動は、より一層重要性を増しているのです。

これらの活動は、単に絵が上手くなるだけでなく、観察力、集中力、創造性など、お子さんの成長に必要な多くの力を育みます。また、自分の手で何かを作り上げる達成感は、お子さんの自信にもつながります。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ一度教室を覗きに来ていただき、私たちの取り組みを実際にご覧いただければと思います。当教室では、お子さんの可能性を最大限に引き出せるよう、一人一人に寄り添った指導を心がけています。