アスト体操クラブは、「輝く明日のお手伝い」をコンセプトに、子どもたちの将来を見据えた体操教室です。オリンピックを目指す選手育成ではなく、体操を通して様々なスポーツの基礎となる運動能力を養うことに重点を置いています。さらに、発達に課題のあるお子さんも安心して通える放課後等デイサービスも提供しており、すべての子どもたちの可能性を広げる場所となっています。

子どもの将来を見据えた体操教室のコンセプト
ーアスト体操クラブのサービス概要について教えてください。
今村さん:アスト体操クラブの「AST」は「Assist a Shining Tomorrow」の頭文字から来ています。「輝く明日のお手伝い」という形をコンセプトにしています。将来、体操だけでなく、体操を通じて培ったことを色々な分野で生かせるように羽ばたいてほしいという思いを込めて作ったクラブです。
体操でオリンピックを目指すというよりも、体操を通じていろんなスポーツにも対応できるような運動能力やコーディネーション能力を養うことをコンセプトに立ち上げました。
ーレッスン時間や生徒数について教えてください。
今村さん:レッスン時間は基本的には50分です。上級・アクロバットクラスになると60分になります。生徒数は1クラス大体12名から15名くらいです。一般的な体操と呼ばれる、マットや跳び箱、鉄棒、トランポリン、平均台などができる教室です。
体操教室設立の経緯と思い
ーどのような経緯やきっかけで体操教室を始められたのですか?
今村さん:2021年4月から開始し、ちょうど4年近く経ちました。茨木市という場所は体操自体があまり盛んではないという背景があります。また私自身が体操をやってきて、体操が様々なスポーツに役立つと実感していることから「小さい頃は誰もが体操をした方がいい」という想いで茨木市で体操クラブを作ることにしました。
元々はオリンピック選手を育てるような体操指導をしていましたが、それだと対象が限定され、設備面でも相当なものが必要になります。そこで普及活動の方向に転換し、体操を広く知ってもらう活動にシフトしました。2019年までは競技指導に携わっていましたが、20年以上体操の指導に関わってきています。
発達に課題のある子どもたちへの支援
ー放課後等デイサービスも行っているそうですが、こちらはいつから始められたのでしょうか?
今村さん:放課後等デイサービスは約2年半前から始めました。体操教室をオープンした中で、発達に課題のあるお子さんや、じっとしていられない子、動かない子などが来ることもあります。そうした子どもが一般の体操教室に参加すると、他の子に迷惑をかけてしまったり、他の保護者の目を気にしなければならない状況になってしまいます。
また習い事をさせたくても受け入れてもらえないという子どもたちも実際にいます。そういうお子さんにも運動ができる場所を提供したいという思いで、体操を取り入れた運動療育という形で始めました。
一般の体操教室とは分けて運営しているので、子どもたちが安心して通え、保護者も安心できる環境になっています。
ー場所は体操教室と同じですか?
今村さん:同じ建物の中にあります。体操教室は2階にあり、1階が放課後等デイサービスの事業所です。体操をする時は、体操教室の施設を使いますが、一般の生徒さんとの時間が重ならないようにずらしています。
アスト体操クラブの強みとアピールポイント
ー体操教室としての強みやアピールポイントを教えてください。
今村さん:体操教室においては、コーディネーション能力を身につけることを大切にしています。単に体操の技を練習するだけでなく、最初の段階でボールや縄跳び、フープなどの手具を使ったトレーニングや、みんなで競争したり、運動を取り入れたゲームを行ったりしています。体操だけでなく、運動能力全般を高めるような取り組みを取り入れているのが特徴です。
指導方針と子どもたちへの接し方
ー生徒の方に指導する際に意識していることはありますか?
今村さん:私の指導のモットーは「頑張ったら必ずできるようになる」「無理なものはない」ということです。最終的には必ずできるようになる、そこまで頑張るか頑張らないかという点が重要です。頑張る気持ちを引き出すのが指導者の役目だと考えています。
個人差はあるので、他の子ができて自分はできないという場面は当然あります。ただ、できない子の多くは、どこかで努力が足りていないケースが多いです。例えば、バク転のトレーニングをしっかりやれば必ずできるようになるのですが、形を考えずに適当にやっているだけで「できない」と諦めてしまう場合があります。トレーニングをしっかりやればできるようになることを伝え、本当に努力しても頑張ってもできない子は全力で応援します。
ー誰でもバク転はできるようになるものですか?
今村さん:バク転は誰でもできると思っています。最終的にはただそれにどれだけ努力するかの話です。頑張ったらすぐできる子もいれば、すごく頑張らないとできない子もいて、個人差はあります。努力の量は個人によって違いますが、最終的にゴールがそこなら、期間がどうあれ、最終的にはできるようになります。
料金体系と入会について
ー料金体系について教えてください。
今村さん:入会金は3,300円、年会費も3,300円です。月会費は週1回で6,600円、週2回で9,350円、週3回で12,100円です。他に専用Tシャツとテストで使うノートファイルのセットが3,850円です。
ただ、体験から入ってくれた方には入会金はほとんど取っていません。必ず体験を受けた上で入会してほしいと考えているので、体験を受けて入会された方は入会金無料としています。
今後の展望と保護者へのメッセージ
ー今後取り組んでいきたいことはありますか?
今村さん:現在、体操教室はほぼ満員の状態になってきているので、より広い場所を探して店舗を増やすことを考えています。ただ、他にも別の体操教室を運営しているため、今は手いっぱいの状態です。
ー体験や入会を検討している方へのメッセージをお願いします。
今村さん:体操が必要な理由として、「ゴールデンエイジ」と「プレゴールデンエイジ」という発達段階について知っていただきたいです。スキャモンの発育発達曲線によると、神経系は5歳から10歳くらいの間に大人の8割から9割が形成されます。運動神経もその中の一つで、子ども時代にどれだけいろんな運動経験をしたかによって、将来の運動能力が決まるのです。
昔は外遊びや公園で遊んだり、様々な動きをしていましたが、最近はそういう経験が減ってきています。体操は「体を操る」と書きますが、全てのスポーツは体を操るものであり、その基本が体操なのです。神経系が発達する時期に最も効果的なスポーツが体操と言われています。将来どんなスポーツをするにしても、子どものうちに体操をやっておくことは非常に重要です。
アスト体操クラブでは、お子さんの可能性を広げる体操指導を行っています。まずは体験レッスンを受けていただき、お子さんに合った環境かどうか確かめてください。体験から入会される方には入会金も無料にしていますので、ぜひこの成長の大切な時期に、お子さんの未来のための第一歩を踏み出してみませんか?