吹奏楽部の指導現場における課題に着目し、解剖学的アプローチを取り入れた金管楽器指導を展開するアーティズムブラス。
個人の体格や特性に合わせたオーダーメイド型指導を行う代表の川原みきおさんに、その独自の指導法と理念についてお話を伺いました。
教室概要

ー どういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?
川原さん:アーティズムブラスでは、小学校6年生から中高生、そして60~65歳までの社会人まで、幅広い年齢層の生徒を受け入れています。
特に中高生では部活動に所属している生徒が多くを占めています。
指導対象となる楽器は金管楽器全般で、具体的にはトランペットをはじめとする、マウスピースという金属製のパーツを直接唇に当てて演奏する楽器全般を指導しています。
設立の経緯ときっかけ
ー この教室を始められたきっかけや経緯について教えて頂けますか?
川原さん:近年のニュースでも取り上げられているように、学校の吹奏楽部における指導体制に課題を感じたことが設立のきっかけでした。
現状では、主に先輩から後輩への経験値の伝授に頼っている状況が多く見られます。
また、顧問の先生も必ずしも金管楽器の専門家ではなく、バイオリンやピアノ、声楽が専門の音楽教師が指導を担当しているケースも少なくありません。
中には楽器に触れた経験がない先生が指揮や現場指導を担当されているというケースもあります。
その結果、生まれつきの才能がある生徒は自然と上達できますが、そうでない生徒は全く進歩が見られないという課題が生じています。
この状況を改善するため、より専門的なアプローチによる指導サービスを提供することを目指して教室を設立しました。
特徴とアピールポイント
ー この教室の特徴やアピールポイントについてお聞かせください。
川原さん:よく「音楽は言語を超えた世界共通語」と言われますが、実際にはその背景には重要な要素があります。
例えば、時代劇と現代ドラマを比較すると、着物とスーツでは所作、また地域ごとの言葉使いも大きく異なります。
これは演技指導によって細かく設定されているものです。
同様に、音楽においても、特にヨーロッパのドイツ、フランス、イギリスなどでは、国が異なれば文化背景も全く異なります。
それぞれの時代や文化に応じた「お約束事」があり、それを理解することで初めて真の意味での「共通語」となるのです。
当教室では、このような文化的背景の理解に加え、解剖学的な知見を応用しています。
指導において意識していること

ー 生徒さんにレッスンされる際に大切にしていることや、意識していることについて教えてください。
川原さん:生徒一人ひとりの骨格や性格に合わせて、指導方法を柔軟に対応することを重視しています。
一方的な押し付けではなく、指導者側が生徒に合わせていく姿勢を大切にしています。
例えば、近年のスポーツ界では、チームのコーチや監督以外にも、選手個人の身体機能の専門家が関わっています。
バイオメカニクス(生体力学、生物力学)と呼ばれる分野では、ある生徒には指先を意識した方が良く、別の生徒には手首を意識した方が効果的といったように、その違いは日常生活の過ごし方にも影響を与えることが分かっています。
他にも心理面のアプローチでは、目標設定を生徒の性格に応じ、「未来の大きな夢を掲げた方が良いタイプ」や逆に、「目の前の細かい課題をこなすタイプ」など、自然に集中出来る環境を整えます。
当教室では、このような個人差を見極めるための判別方法を用い、一人一人に最適な演奏フォームを見つけ出していくアプローチを取っています。
コースや料金体系について
ー 実際に提供していらっしゃるレッスンのプランについて教えて頂けますか?
川原さん:特に中高生の場合、学習塾に通いながら、吹奏楽や水泳など複数の習い事を掛け持ちしているケースが多く見られます。
そのため、レッスン可能な曜日や時間が非常に限られています。
この状況に対応するため、当教室では曜日や時間、場所を柔軟に変更できるシステムを採用しています。
大阪、西宮、京都などで個人レッスンをおこなうほか、学校への出張レッスンなどグループレッスンにも対応しています。
これにより、個人レッスンと団体レッスンの両方のニーズに対応しています。
今後のビジョンと展望

ー 今後、強化したい点や、新たに取り組んでみたいことはありますか?
川原さん:できるだけ多くの方々に専門的な指導を提供できる機会を作っていきたいと考えています。
例えば特定の日程や場所でグループ形式のイベントや講習会の開催を検討しています。
これにより、より多くの方々に専門的な指導を提供できる機会を作っていきたいと考えています。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー 最後に、レッスンに興味をお持ちの方にメッセージをお願いできますでしょうか?
川原さん:恐らく教室をお探しの方の多くは、演奏に何らかの困難を感じていらっしゃると思います。
しかし、その「困っている点」を感じる「直感と違和感」こそが、実は上達への一歩手前の段階なのです。
当教室のホームページでは、過去の受講生の改善事例をイラストや動画で無料公開しています。
ご興味のある方はぜひ当教室にお問い合わせください。また関西以外の各地にも専門の指導者がいらっしゃいますので、まずは躊躇せずにプロの指導を受けることをお勧めします。