アックミーエアリアルスタジオ──空中で心と体を解き放つ、永福町の少人数制スタジオ

東京都杉並区・永福町にある「ACME AERIAL STUDIO 36(アックミーエアリアルスタジオ)」は、エアリアルヨガを中心に、身体の調整やパフォーマンス要素も取り入れた多彩なクラスを提供する少人数制スタジオです。

代表自身のダンス・ヨガ・空中演技の豊富な経験が綺麗に融合したレッスンは、その方の目的に合わせオールジャンルオールエイジに対応。リセットと自由を味わえる空間づくりを大切にしています。

この記事では、主宰者AKIMIさんによる設立の背景や指導へのこだわり、そして今後の展望についてじっくりとお話を伺いました。

スタジオの概要と特徴

私たちのスタジオは隠れ家のように、京王井の頭線「永福町」駅から徒歩5分ほどの静かな住宅街にあります。天井高は空中で出来ることがぐんと広がる4.1mの高さをとっています。

壁一面にブラックライトアートの施された非日常的空間で、天井から吊るされた布に身を預ける「エアリアルヨガ」をメインに、身体調整・パフォーマンス・アロマセラピーなど、幅広い内容のクラスを女性専用にて展開しています。

レッスンはすべて都度払い制・完全予約制を採用しており、ご自身のスケジュールに合わせて自由に通っていただけます。

料金体系もシンプルで、ほぼ一律、割引回数券のご用意もありますので、たくさん通いたい初心者の方から、自身のタイミングでのインプット時間を大切にするプロのインストラクターまで、幅広くご利用いただいています。

特に空中や身体自体の安全確保のための基礎トレーニングの大切さを重視しており、初めての方も安心してスタートできるよう丁寧な指導を心がけています。

教室を始めたきっかけ

私は10代からダンスの世界に身を置き、留学先で怪我の治療で踊れなかった期間を利用し、並行してヨガ講師の資格を取得、身体への理解と指導技術を深めました。

20代前半からエアリアルシルクやポールダンスといった、空中パフォーマンスにも携わってきました。

ダンサーとしての活動は昔から20代までと決めていたため、20代後半、自身のバックヤードの全てが融合できるものはないかとなんとなく考えていた時に出会ったのが、エアリアルヨガでした。

習ったからできる、というよりは、こうやればこうなる、と感覚で分かるような、自身との抜群の相性の良さを感じました。

当時、日本ではまだ専門スタジオがほぼなく、練習する場所もなかったため、それなら創ろうと決心し、アックミーエアリアルスタジオをオープンしました。

安全と成長を両立するレッスン設計

エアリアルヨガは、空中での動作によって体幹や柔軟性を高めることができる一方で、重力を利用するため誤った使い方をすると、身体にかかる負担が過度になってしまう場合もあります。

そのため、“身体的にも安全に継続できること”を目指し、床のヨガで培うグラウディング力と、空中での引き上げの動作を均等にコントロールする、バランスの良いプログラムを提供しています。

指導者を育成するティーチャートレーニングも行っており、受講と卒業に一定の基準を設け、エアリアルヨガ指導者養成講座の中で唯一、空中補助技術のトレーニングを行い、質と信頼性の高いインストラクターを育てるカリキュラムも整えています。

スタジオとしての理念と空気感

私たちのスタジオでは、グループレッスンも、まるでプライベートレッスンのような“寄り添い”を大切にしています。エアリアルヨガを始めるきっかけや目的は人それぞれ。

年代や身体の状態によっても異なります。その一人ひとりに向き合い、心身共に0ポジションへ調整できる環境作りを意識しています。

また、習いごとの場、特にヨガスタジオの課題として耳にしがちな“講師やメンバーとの依存的な関係と環境”に対して、私は慎重な姿勢をとっています。

習いごとは「日常をリセットする場所」。そのためには人間関係においても自立し、健康的な関係性である必要があると考えます。

無理に誰かと繋がったり、何かを共有し続けたりする必要はありません。気兼ねなくお一人で来て、スッキリお一人で帰れる。

距離感の気持ちのいい空間を保ち、参加者がそれぞれのペースで自分を整える時間として活用いただけるよう、努めています。

印象に残っている出来事

最近で特に印象深いのは、2023年にアメリカ・セドナで開催したティーチャートレーニング&リトリートです。

世界で初、セドナでのエアリアルヨガ指導者養成講座の開講を実現することが出来、同時に一般向けのリトリートを開催しました。

日本を離れ、川の上やレッドロックの上などの広大な大地でエアリアル&ヨガを体験したこと、頭で考えるより感覚に意識を向けたことで、人生の方向性や、考え方自体が変わったというお声をたくさんいただきました。

転職や独立、パートナーシップの改善など自分と他者両方の個を認め合いながら過ごした時間が、それぞれに良い心の変化を生み出した。

その健康的な進化の瞬間を目撃した経験は、私にとっても自分の仕事に対して改めて遣り甲斐を感じ、大きなモチベーションを頂いた出来事です。

リトリート風景 動画

トレーニング風景 動画

今後の展望について

2016年から開始したインストラクター養成講座は発展を続け、現在は国際エアリアル&ヨガ協会認定資格として成長を続けています。

現在は私が直接養成講座を行っておりますが、今後注力していきたいのは、指導者を育てる“ティーチャートレーナー”側の養成です。

空中という特殊な環境下での運動は、非常に魅力的である一方、リスクも伴います。そのため、布の使い方だけではなく、身体への負荷のかかり方、安全な指導の方法までを、網羅的に教えられる人材を増やしていく必要があります。

単なる流行で終わらせず、長く愛されるエアリアルヨガ文化を日本に根付かせていくためにも、資格ビジネスとしての資格発行ではなく、スキルを伴う指導者と、’指導者の指導者’の、丁寧な厳選と育成が、業界全体の課題であり目標だと感じています。

これから訪れる方へのメッセージ

ACME AERIAL STUDIO 36は、都度払い制で、ご自身が体を動かしたいとき、ピンときたときにご受講頂けるスタジオです。

予約制限もないため、お近くの方は週数回いらっしゃる方もいるし

逆に、地方や海外に在住の方で、東京に来るタイミングに合わせて単発受講される会員様もたくさんいらっしゃいます。

現在は20代から60代の方が通っています。

初めての方、経験者の方、身体調整をしたい方、インストラクターやパフォーマーを目指す方、プロとして更なるステップアップをしたい方──どんな目的でも構いません。一期一会の時間を、一緒に楽しめたら嬉しいです。