子供たちの「生きる力」を育む!青少年健康力サポートラボの挑戦

青少年健康力サポートラボ

青少年健康力サポートラボは、子供たちの「生きる力」を育むことを目的とし、喫煙・飲酒・薬物乱用を未然に防ぐ一次予防教育に取り組むNPO法人です。学んだ知識を確実な行動変容につなげるライフスキル教育を重視し、講演会やワークショップ、認定アドバイザー養成講座などを開催しています。

設立の背景には、学校や地域では十分に対応しきれない健康教育の課題があり、より多くの子供たちに適切な学びを届けるために活動を続けています。全国での対面講習のほか、ホームページの充実やメールマガジンの発行にも力を入れ、情報の発信を強化する青少年健康力サポートラボの挑戦に迫ります。

活動内容について

ー青少年健康力サポートラボは、どんな地域で活動をされているんでしょうか?

青少年健康力サポートラボ広報 関根さん(以下敬称略):地域というより、活動の場所はどこでも、という感じですね。拠点は東京都なんですが、やっていることが養成講座やフォーラム、シンポジウム、講演会、講習会といったものなので、その会場が活動の場ということになります。

ーなるほど。特定のエリアに限らず、どこでも展開しているわけですね。

関根さん:そうですね。もちろん、首都圏が中心にはなりますが、全国どこでも必要とされるところには出向いていきます。最近は対面での活動がメインになっていますが、コロナ禍ではオンラインでのセミナーや研修も多くやっていました。

具体的な活動としては、主に以下のようなものがあります。

  • 喫煙・飲酒・薬物乱用防止教育:学校や地域団体と協力し、講演会やワークショップを通じて、子供たちがこれらのリスクを正しく理解し、適切な行動選択ができるようサポートしています。
  • 認定アドバイザー養成講座:指導者向けのプログラムとして、青少年の健康教育に関する専門的な知識と実践的な指導方法を学ぶ講座を開催。大学の専門家や教育関係者と連携し、実践的なライフスキル教育を提供しています。
  • 育成フォーラム・シンポジウム:教育関係者や保護者を対象としたフォーラムやパネルディスカッションを開催し、青少年の健康力を高めるための最新の知見や取り組みを共有しています。
  • 学校訪問・出張講習:学校現場に出向き、子供たちに直接ライフスキル教育を行います。授業の一環として行うこともあれば、特別講座として実施することもあります。
  • 啓発資料の作成・配布:自治体や企業と連携し、健康教育に関する教材や啓発資料を作成。子供たちが理解しやすい内容に工夫し、教育現場で活用できるよう提供しています。

ー本当に幅広い活動をされているんですね!

関根さん:そうですね。子供たちだけではなく、指導者や保護者の方々にも健康教育の重要性を知ってもらい、一緒に子供たちを支えていけるような環境づくりを進めています。

設立の経緯について

ー青少年健康力サポートラボを立ち上げられたきっかけは何だったんでしょうか?

関根さん:私自身、ずっと教員をやってきたんですけど、子供たちの生きる力を育てる活動を続けていくうちに、どうしても任意団体のままでは限界を感じるようになったんです。やっぱり、社会的信用が必要な場面も多くて…。

ー学校との連携とか、資金面とか、色々ありますもんね。

関根さん:そうなんですよ。特に、講演会や研修会を開くのって、資金が必要だったり、学校関係者だけでは難しい部分があって。それで、「この活動をもっと確実に続けるためには、ちゃんとNPOとして組織を作ったほうがよいのでは」ということになりました。

ーなるほど。団体としての信用度も上がりますし、活動の幅も広がりますね。

関根さん:そうですね。ライフスキル教育を通して、子供たちの健康力を高めたいという想いが根底にあるので、それをしっかり形にして、継続的に届けられるようにしたいと思いました。

解決したい社会課題

ーこの活動を通じて、どんな社会課題を解決したいと考えているんでしょうか?

関根さん:一番のポイントは、「一次予防」ですね。子供たちが飲酒や喫煙、薬物に手を出す前に、それを選択しない力を育てること。

ー事前に防ぐ、ということですね。

関根さん:そうです。彼ら自身に、自分自身を大切にする気持ちが育って「これは自分のためにならないな」と思えれば、自然とそういう選択をしなくなるんです。そのためには、健康力を育てることが大事で、それがライフスキル教育なんです。

ー確かに、単に禁止するだけじゃなく、本人が納得できる形で選択できる力が大事ですね。

関根さん:そうなんです。大人が一方的に教えるのではなく、子供たち自身が考えて選べるようにすることが、私たちの活動の根幹なんですよね。

活動の特徴と意識していること

ー活動するうえで、特に意識していることってありますか?

関根さん:一番は、「参加してよかった」と思ってもらえることですね。研修やセミナーに来てくれた皆さんが、「これ、すぐに使える!」って思えるような内容にしたいんです。

ー具体的にはどんな工夫をされているんですか?

関根さん:例えば、認定アドバイザー養成講座では、大学の先生方に知識を提供してもらうことに加えて、実際にライフスキル教育を体験してもらいます。そして、すぐに活用できるような資料やテキストも提供するようにしています。

ー確かに、それなら現場に戻ってすぐに活かせますね。

関根さん:そうなんです。あと、子供たちに直接関わるときには、彼らが「自分は大事にされているんだな」って感じてもらえる関わり方をするようにしています。そうすると、子供たちの反応も変わってくるんですよ。

今後の展望

ーこれから、特に力を入れていきたいことはありますか?

関根さん:「青少年アルコール関連問題認定アドバイザー養成講座」は、令和5年度に第1期・2期、昨年度に第3期・4期と、4回開催し、あわせて約100名の認定アドバイザーを養成しました。今年も10月、11月に開催予定です。

ー今後、さらに広げていく感じですね。

関根さん:そうですね。あとは、活動の幅を広げるために、もっと多くの方に知ってもらいたいので、メールマガジンの配信や、研修会やセミナー等の充実にも取り組んでいきたいと思っています。

支援を検討している方へ

ー最後に、青少年健康力サポートラボへの支援を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

関根さん:私たち大人が、正しい知識を持って、ライフスキルを学びながら、子供たちと根気強く関わることがすごく大事だと思っています。

ー未来の子供たちのためですね。

関根さん:そうなんです。すべての子供たちが「自分には価値があるんだ」って実感できるように、前向きに楽しく生きられるように、お手伝いしていきたいと思っています。寄付や賛助会員の募集、講師派遣の依頼なども受け付けているので、ぜひホームページをご覧いただけると嬉しいです。

青少年健康力サポートラボ寄付金サイト:https://www.jyhl.org/requestforactivitysupport