3歳から大人まで幅広い年齢層を対象に、少人数制で丁寧な書道指導を行う、尾髙書道教室。
講師の尾髙早帆子さんは、単に美しい字を書く技術だけでなく、芸術性のある書や日本文化の素晴らしさを伝えることを大切にされています。
子どもたちが将来世界で活躍する際のコミュニケーションツールとなるよう指導されており、運動遊びを取り入れた幼児向けの工夫や、公募展覧会への参加など、独自の特色ある取り組みについて、お話を伺いました。
教室概要
ー どういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?
尾髙さん:3歳以降から大人の方を対象にレッスンしています。
子どもたちには硬筆と毛筆の両方を教えており、1時間のお稽古の中で全てを学べるようにしています。
大人の方は個人の目標に応じて、硬筆だけ、あるいは毛筆だけという選択も可能です。
年齢に応じたきめ細かな指導で、一人ひとりの目標や成長段階に合わせたレッスンを提供しています。
設立の経緯ときっかけ
ー この教室を始められたきっかけや経緯について教えて頂けますか?
尾髙さん:まず書道が好きだったので、その楽しさを伝えたいという気持ちがありました。
さらに公教育だけでは学びきれない事があると思い、習い事を通して子どもたちの成長をサポートをしたいと感じ、開業いたしました。
特徴やアピールポイント

ー この教室の特徴やアピールポイントについて教えてください。
尾髙さん:まずは少人数制であることが特徴です。
また、公募の展覧会にも力を入れています。
基本的に習字教室では綺麗に整った字を書くことが多いのですが、私は子どもたちが国際社会で活躍する際には、日本の伝統文化を得意とすることによって、コミュニケーションの1つになるのではと考えています。
そのため、一字書(いちじしょ)という芸術性のある文字を書くといった取り組みも行っています。漢字を1文字書く際に、ただ整った字というよりも、芸術的に面白い表現ができるようになってほしいという想いがあります。
さらに、幼児さん向けの幼児クラスを設けています。集中力が長く続かない子やまだまだお話をしたい子におすすめのクラスです。
生徒に指導する際に意識していること
ー 生徒さんに指導される際に大切にしていることや、意識していることについてお聞かせください。
尾髙さん:まず一つは、良いところを褒めることを意識しています。
注意する時も「ここをこうすると、もっと良くなるよ!」といった形で、肯定的に指摘するようにしています。
また、なんとなく「こんな感じ」ではなく、改善点を言語化して伝えるようにしています。
コースや料金体系について
ー 教室のレッスンプランについて教えて頂けますか?
尾髙さん:小学生までの子どもは基本的に週1回、月3〜4回で、1回1時間程度のレッスンを行っています。
中高生は塾や部活の関係に応じて、月3回または4回を選択できるようにしています。
大人の方は基本的に月4回で、硬筆と毛筆の両方を学ぶ場合は1時間半、片方だけの場合は1時間のレッスンとなっています。
その他、大人向けには写経教室も用意しており、こちらは単発参加も可能で、1時間のレッスンとなっています。
幼児指導の工夫
ー 小さなお子さんがお稽古に集中するために工夫されていることはありますか?
尾髙さん:小さいお子さんは、まずは文字を書くというところに対して成長発達が完了していないので、運動遊びを取り入れて空間認知力を高めたりしています。
鉛筆を上手く持てていない子や筆圧が弱い子もいるので、改善するために、肩回りの運動だったり、肘、手首、指先の運動遊びも取り入れて楽しく1時間過ごせるようにしています。
これらの基礎的な身体能力の向上が、後の書写技術の習得にもつながっていきます。
書道の魅力
ー 先生にとっての書道の魅力について教えていただけますか?
尾髙さん:書道が日本の伝統的なものであるということと、集中して没頭できるところに魅力を感じています。
書道は日本固有の文化的価値を持ちながら、取り組む人の精神性にも良い影響を与える芸術だと思っています。
今後のビジョン・展望
ー 教室として今後強化したいことや、新たに取り組んでみたいことはありますか?
尾髙さん:一つはいつか個展を開いてみたいという想いがあります。
また、もっと広く教育に関わっていきたいと思い、2023年に習い事のできる預かり保育「おこわハウス」を始めました。ひとつの場所で複数の習い事ができる、保育士と講師が連携して多角的な視点でこども達の成長をサポートできる事が一番の魅力です。
日本の学校教育は時代とともに変わるものですが、学校以外の場所で何かを提供したり、子どもの可能性を広げたりすることができればと思っています。
自分たちなりに教育の課題を埋めていきたいという想いが強くあります。
教室に興味を持たれた方へのメッセージ
ー 最後に教室に興味を持たれた方にメッセージお願いできますでしょうか?
尾髙さん:書道は集中力や、お手本を見て書くことによる観察する力が養われます。
これから先、世界に羽ばたいていく子どもたちにとって書道はコミュニケーションの一つになると思っています。まずは体験にいらしてください。
一緒に書道を楽しみましょう。