近年、健康志向の高まりとともに、様々なフィットネス施設やストレッチ専門店が増えてきました。そんな中、従来のストレッチ施設とは一線を画す新しいコンセプトを掲げる『STRETCH30(ストレッチサーティ)』が2025年6月にオープンします。
「30分で効果的なボディメンテナンスができる」という意味を込めた名前のとおり、独自のストレッチマシンを使った「動的ストレッチ」を提供し、アスリートから高齢者まで幅広い層の体のケアをサポートします。その最大の特徴は、専門的な資格を持つスタッフによる高額なサービスではなく、手頃な価格で効果的なストレッチを提供するというアプローチです。
地域住民の健康寿命延伸を目指す「テニスラウンジ」が運営母体となり、単なる運動施設ではなく、人々が集う社交の場としても機能する新たな健康拠点として注目を集めています。今回はそんな『STRETCH30』の概要と理念について、代表の大澄 祐一朗氏にお話を伺いました。
中学生からシニア世代まで — 多彩なニーズに応える革新的ボディケア

ー大澄さま、本日はどうぞよろしくお願いいたします!『STRETCH30』は具体的にどういった方を対象にしていて、どのような指導を行う施設なのでしょうか?
大澄 祐一朗代表(以下、敬称略):『STRETCH30』は、動的ストレッチマシンを用いたボディメンテナンスジムです。コンセプトは「30分でボディメンテナンス」というものになります。対象者としては中学生以上を受け入れており、幅広い層にご利用いただけると考えています。
若い方では、部活動やクラブチームに所属するアスリート志向のお子さんが、パフォーマンス向上のために可動域を広げる目的で利用できます。
また、40代前後の働き盛りの方々は、仕事で運動不足になりがちです。特にデスクワークが多い方は肩こりや腰痛を抱えていることが多いので、そういった症状の予防や改善にも効果が期待できます。
さらにのシニアの方々にとっては、関節周りの筋肉をほぐしたり柔らかくしたりすることで、歩行の改善など体の不調回復に役立ちます。医療申請などをしているわけではないので医療効果を謳うことはできませんが、リハビリに近いような効果も期待できると考えています。
ースタッフの方々は、特別な専門資格をお持ちなのでしょうか?
大澄:実はスタッフはマシンの使い方を教えることに特化しており、専門的なトレーニング指導は行わないことを基本としています。これには理由があります。周辺の同様の施設では専門知識を持つスタッフ、例えば理学療法士などが必要になると人材確保が難しく、その分月会費も高くなってしまうんです。
私たちは敢えてマシンの使い方指導に絞ることで、他のストレッチ施設の半額程度の月会費で利用できるようにしました。マシンの使い方さえわかれば、確実に体に良い変化は現れますので、専門的な指導がなくても十分に効果は得られます。このように人材確保の難しさと月会費の高騰を解消し、多店舗展開を目指すことで、結果的に地域の皆様の健康寿命延伸や地域スポーツの活性化に貢献したいと考えています。
地域の健康寿命延伸と多角的な健康サポートの拠点を目指して

ー『STRETCH30』を設立した経緯や、このジムを作ろうと考えたきっかけを教えてください。
大澄:「テニスラウンジ」という日本最大級のテニススクール会社が運営元になっており、地域への貢献という意味合いが一番大きいですね。高齢社会が進む中で、地域の方々の健康を何らかの形でサポートしたいという思いがありました。
テニススクールや他の部門も同様ですが、スポーツを通じた間接的な方法ではなく、より直接的にメンテナンス事業を展開することで、利用者の体調を整えることができます。ボディの調子が整えば、同じ施設内にあるテニススクールやヨガ、ゴルフスクールなどを利用していただくきっかけにもなります。もちろん、すでに何かスポーツをされている方がより調子を上げるために『STRETCH30』に通っていただくことも想定しています。
他のストレッチ施設との差別化ポイント:価格と動的ストレッチ

ー他のストレッチジムとは違う、『STRETCH30』ならではのアピールポイントを教えてください。
大澄:最大の特徴は価格帯です。
『STRETCH30』の月会費は7,700円となっています。他の習い事と比較すれば決して安くはないかもしれませんが、同じようなストレッチマシンジムだと倍近い14,000円程度かかったり、パーソナルトレーナーを雇わないとできないようなサービスもあります。
また、通常のストレッチ施設と異なり、マシンを使って効率的に可動域を広げられるというのは珍しい特徴です。営業時間中はどれだけ利用していただいても構いませんが、基本的には30分程度で全身をカバーできると思います。1種目あたり1〜2分で終わるもので、気持ちいいくらいの軽い負荷をかけて全身を伸ばしていくイメージです。
加えて特徴的なのは、ストレッチの方向性です。一般的に想像するストレッチはゆっくりじわっと伸ばす「静的ストレッチ」ですが、弊施設で提供するのは「動的ストレッチ」です。陸上選手が走る前に反動をつけて体を伸ばしたり、軽くジャンプして体に刺激を与えるウォーミングアップに近い方法で、この動的ストレッチが私たちの大きな強みになっています。
体だけでなく心も癒す — 会話とコミュニケーションを大切にする場づくり

ー利用者さんに指導する際に、特に意識しようと考えていることや方針などがあれば教えてください。
大澄:指導というより、母体である「テニスラウンジ」と同様に接客やサービス面というソフトな部分を重視しています。トレーナーが単に使い方を教えるだけでなく、基本的な挨拶や会話、コミュニケーションを大切にしています。
体はもちろんほぐれると思いますが、施設に来てスタッフとコミュニケーションを取ることで、特にシニアの方は「心」の部分もほぐれるようなストレッチ施設になればと思っています。
ーセルフでマシンを使う際に、ケガなどの心配はありませんか?
大澄:間違った方法で使用してしまうとケガをする可能性はゼロではありませんが、まずは必ず体験を受けていただき、その中でマシンの使い方を全てスタッフがお伝えします。よほど無理なことをしない限り、基本的にケガをするようなものでは決してありません。
施設内にはカメラを設置し、スタッフが不在の時でも何かあれば別施設にスタッフがいるので、万が一の際はすぐに応急処置などの対応ができる体制を整えています。
7,700円で通い放題 — シンプルで分かりやすい料金設計と効果的な利用法

ーコースやプランについて、あらためて教えていただけますか?
大澄:月会費はシンプルに1つだけで7,700円、営業時間中は通い放題です。入会時に入会金が発生し、また年に一度年会費もかかります。料金としてはこの入会金、年会費、月会費の3つだけです。月会費のプランは1つのみとなっています。
ーどのくらいの頻度で通うと効果的でしょうか?
大澄:どれだけ来ていただいても構いませんが、2〜3日に1回くらい来れば効果が持続しながら改善していけると思います。週1回でも問題ありませんが、より効果を求めるなら2〜3日に1回のペースがおすすめです。
特に「やりすぎてはいけない」という制限はなく、1時間、2時間と連続で利用することも可能です。1メニュー約10分、それを3周して30分程度が目安ですが、疲れずに長時間利用することもできます。多くの方が利用後に体の軽さを実感されています。
単なる運動施設を超えて — コミュニティとしての『STRETCH30』

ー精神的ストレスが多い現代で、ストレッチや運動によって「心がほぐれる」という効果について、何か一言いただけますか?
大澄:ストレッチによって体が解放されて気が楽になるという効果ももちろんありますが、テニスラウンジグループが大事にしているのは「社交場を作る」という点です。『STRETCH30』も同様に、利用者の方々との時間やコミュニケーションを大切にしたいと考えています。
現在(2025年5月)プレオープン期間中ですが、以前その場所で別のフィットネスジムを利用されていた方々が、ほぼ毎日来てくださっています。トレーニングはもちろん、施設に来て誰かと話すという社交的な側面を楽しんで通っていた側面もあるようですね。特に年配の方にとっては、そういう意味でも良い効果があるのではないかと思います。
未来の健康への投資 — アスリートから高齢者まで、誰もが楽しめる施設を目指して

ー最後に、『STRETCH30』の利用を考えている方々へメッセージをお願いします!
大澄:(2025年)6月の正式オープンに先駆け、現在プレオープン期間中で体験レッスンを積極的に受け付けています。すでに多くの方にご体験いただき、「たった30分でこんなに体が変わるのか」という驚きの声をいただいています。
ストレッチマシンを使った動きは初めは少し難しく感じるかもしれませんが、一度コツを覚えれば誰でも自分のペースで続けられるようになります。実際に、体験後すぐに「これは続けたい!」とご入会いただける方が多いのも特徴です。
私たちが目指すのは、アスリートの方が競技パフォーマンスを高める場であると同時に、デスクワークで体の不調を感じる方の癒しの場、そして高齢者の方々の活力を維持する場です。中学生以上であれば、あらゆる年齢層の方にメリットを感じていただける自信があります。
「自分の体に投資する」という考え方が広がる今、月額7,700円という手頃な価格で得られる効果は計り知れないと考えています。ぜひ一度、30分の体験でその違いを実感してください。単なるストレッチ施設ではなく、地域の皆さんの健康づくりと交流の拠点として、新しい社交場を一緒に作っていければ嬉しいです。