ライブ経験を活かした指導でブラジル音楽の魅力を伝える – 板垣武志ギター教室の板垣さんにインタビューしました!

板垣武志ギター教室では、ボサノバやサンバなどのブラジル音楽を中心に、ジャズスタンダードや日本のポップスまで幅広いジャンルのギターレッスンを提供しています。

ライブハウスでの演奏経験を活かした実践的な指導で、初心者から経験者まで多くの生徒から支持されている同教室の魅力について、板垣さんにお話を伺いました。

実践的なアプローチで音楽の魅力を伝える

ー教室の概要についてお伺いさせてください。

板垣:ブラジル音楽というと日本ではボサノバやサンバが有名ですが、そうしたブラジル音楽のギターの弾き方を初心者からある程度できる方まで教えています。

レッスン方法は、私の自宅(千葉県習志野市)に来ていただくか、私が生徒さんのお宅(関東エリアであれば対応可能)へ伺う形で、1時間または2時間の単位で行っています。

受講者は若い方から年配の方まで幅広く、全く楽器を触ったことがない方もいらっしゃいます。そういった方には楽器の選定からお手伝いしています。使用する教材はほとんど私のオリジナルで、市販のものはあまり使いません。

レッスンでは基本的にクラシックギターを使用し、指弾きの奏法で行います。

また、ボサノバの他にもジャズスタンダードも教えています。最近では生徒さんのリクエストに応じて、日本のポップスも自分なりにアレンジして教えることもあります。

技術継承への思いと音楽愛好家からの要望がきっかけに

ー教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。

板垣:自分が持っている技術を誰かに伝えたいと思ったのがきっかけです。私はライブハウスでさまざまなバンドに参加して活動していますが、年齢を重ねるにつれて、この技術を次世代に継承したいという気持ちが強くなりました。

また、ご高齢となり時間ができた方々の「若い頃に興味があったギターを改めて弾きたい」という声や、ブラジル音楽ファンの方々からの「教えてほしい」という要望もあり、教室を始めることにしました。

ライブで通用する実践的な技術と独自のリズム指導が強み

ー他のギター教室にはないような特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。

板垣:私がライブで演奏してきた経験に基づく、実践的な指導方法が特徴です。技術から入るとすぐに飽きてしまうことがあるので、まず曲から入っていくアプローチを取っています。

ボサノバやサンバについては、日本人は比較的リズムが取りにくい分野なので、リズム感を重視した指導を行っています。

コロナ前までは年に2回ほど発表会を開催し、自分が主催するジャムセッションにも生徒さんを招いて演奏する機会を設けていました。

また、基本的にボサノバは歌いながら弾くため、ポルトガル語の歌詞の解説や、楽曲が生まれた背景、作者の意図なども含めて、曲を理解することにも力を入れています。

個々の目標に合わせてカスタマイズする指導

ー生徒に指導する際に、特に意識していることや方針について教えてください。

板垣:その人に応じた指導を心がけています。初めての方は、最初から楽しくできるわけではなく、ある段階を乗り越えると少しずつ楽しくなっていくものです。ある程度できる方には、どこかを直せばもっと良くなるポイントを伝えます。

ブラジル音楽を学びたいという方は、好きな曲があるからこそ「できるようになりたい」と思っています。そういった希望を聞いて、その曲に至るまでの段階を考えます。

望みが高い方もいますが、段階を踏みながら易しい曲から始め、「何か月後にはこれができるようになれば」という形で進めています。ライブ経験から培った、曲への取り組み方のノウハウを伝えていきたいと思っています。

シンプルで柔軟なレッスン体系

ー教室で提供しているコースやプランについて教えてください。

板垣:決まったコースやプランはなく、個々の生徒さんが何をやりたいかに応じて対応しています。選択肢としては、1時間にするか2時間にするか、私が生徒さんのお宅に伺うか私の自宅に来ていただくかという点があります。

レッスンの頻度も決まっておらず、月に2回程度の方が多いです。次回のレッスン日時は毎回その場で決めるスタイルです。初回は無料のお試しレッスンとして、どのようなことをしているのか体験していただいています。

発表の機会創出と技術向上でさらなる成長を目指す

ー教室として今後より強化していきたい部分や、取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

板垣:できればコロナ以前のように発表の機会を設け、復活させていきたいと考えています。また、今後も皆さんのリクエストにきちんと応えられるよう、自分自身の技術も磨いていきたいと思います。

ー最後に、記事をご覧の方へ向けたメッセージをお願いします。

板垣:ボサノバやサンバは聴いていて気持ちいいものですが、実際に自分で演奏できるとより楽しさが増します。

できるようになるためには努力が必要ですが、その壁を乗り越えれば非常に楽しくなりますので、その過程をお手伝いしたいと思っています。

また、皆さんの好きな曲に対する解釈や歌詞の意味なども含めて、ブラジル音楽の魅力をお伝えできればと思っています。