リズムだけではなく、体の使い方を大切にする和太鼓教室。それが『ちはやぶる和太鼓塾』です。長野県内3拠点で展開する少人数制の教室では、東京2020オリンピック閉会式で大太鼓のソロ演奏をしたプロ奏者、和太鼓歴45年の佐藤健作先生が確立した”不二メソッド”を用いて指導を行います。今回は同教室の取り組みや特徴について佐藤健作先生にインタビューしました。

サービス概要
―ちはやぶる和太鼓塾の概要について教えてください。
佐藤さん:当教室は、和太鼓を通じて体と心の解放を目指す太鼓教室です。長野県の戸隠、安曇野、池田町の3箇所を拠点に活動しており、少人数制のグループレッスンを中心に、個人指導や太鼓グループへの出張指導も行っています。また、自前の稽古場でのレッスンも実施しており、生徒様一人一人に合わせた丁寧な指導を心がけています。
レッスンは月2回、金曜日と日曜日に開催しており、定期的なレッスンはもちろん、スポット参加も可能です。
私自身は和太鼓歴45年になり、その経験を活かした独自の指導メソッドで、初心者から経験者まで幅広く対応しています。

設立の経緯・きっかけ
―和太鼓を始められたきっかけを教えていただけますか?
佐藤さん:実は子供の頃は体を動かすことが大嫌いな男の子でした。親の仕事仲間が和太鼓をやっていて、半ば強制的に連れて行かれたのが最初のきっかけです。
最初は全く面白くなかったのですが、大きなお祭りで演奏した時に、突然自分の中で何かが弾けたんです。大げさに言えば「生きている実感」のような、力が湧き立つような感覚を覚え、その体験が忘れられずに今まで続けてきました。
その後、東京や埼玉で和太鼓の研鑽を積み、1990年には某プロ集団で研修も受けました。長野県に移住してからは自身の稽古場を構え、そこで「体をどう使えば良い音が出るのか」「どうすれば良い響きが生まれるのか」を追求する時間が増えました。その研究の成果を一般の方々にも共有したいという思いから、2020年にちはやぶる和太鼓塾を開設しました。

特徴とアピールポイント
―ちはやぶる和太鼓塾の特徴を教えてください。
佐藤さん:当塾の最大の特徴は「カラダ使い」を重視した指導方法です。一般的な和太鼓教室ではリズムを重視する傾向にありますが、私は体の使い方を最も大切にしています。体が正しく動けば、自然と良いリズムが生まれ、良い響きが出るのです。
そのため、まずは思い切り体を動かし、全力で打つことから始めています。現代社会では体の動きが制限されがちですが、和太鼓を通じて体を解放していくことで、段々と自由な動きができるようになっていきます。その後、少しずつコントロールを加えて、より良い響きや演奏に磨き上げていく指導方法を取っています。

指導する際に意識しているポイント
―生徒さんを指導する際に特に意識されていることは何でしょうか?
佐藤さん:和太鼓は非常に丈夫な楽器で、ある程度荒々しく叩いても大丈夫なのが特徴です。そのため、初心者の方でも安心して全力を出すことができます。
指導の際は、まず体を思い切り動かすことから始めます。特に大きな太鼓では、手先だけでなく足腰から全身を使う必要があり、その動きを体得していただくことを重視しています。
また、単なるストレス解消ではなく、体を通じて自分の力に気づき、それを引き出していくプロセスを大切にしています。理屈ではなく、体験を通じて「できた!」という実感を積み重ねていけるよう、一人一人の進度に合わせた指導を心がけています。

コースと料金体系
―受講料金について教えていただけますか?
佐藤さん:体験レッスンは2,000円からご利用いただけます。月謝制の場合は、2時間のレッスンで月額10,000円からとなっています。スポット参加も可能で、曜日は金曜日と日曜日に開催しています。
また不定期の和太鼓ワークショップや、さまざまな研修などもおこなっていますのでご相談下さい。

今後のビジョン・展望
―今後の展望についてお聞かせください。
佐藤さん:和太鼓を通じて体験できる「力が沸き立つ生きている実感」を、より多くの方に伝えていきたいと考えています。私が確立した「不二メソッド」という独自のボディワークメソッドを、日本中、そして世界中に広めていくことが目標です。

読者へのメッセージ
―最後に、記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
佐藤さん:日々の生活や仕事で様々な困難を抱えている方も多いと思います。そんな時こそ、頭ではなく体からの発想で動いていくことで、新しい可能性が開けてくるのではないでしょうか。和太鼓を通じて自分を信じる力、つまり自信をつけることで、確かな中心軸が生まれ、周りに左右されることなく、どんな困難も乗り越えていく力が育まれていきます。
ストレス解消と共に、体と心を整え、パワーを養う場として、ちはやぶる和太鼓塾を活用していただければと思います。言葉にすると難しく感じますが、すべては「楽しさ」から始まります。
その楽しさがあるからこそ、時には苦しいことも自然と乗り越えられる。そんな体験を通じて、新しい自分に出会えることを願っています。
