子どもから大人まで楽しく三味線を学べる教室として人気の「子ども三味線教室」。伝統的な演奏曲はもちろん、アニメソングなど現代の楽曲も取り入れた独自のカリキュラムで注目を集めています。マンツーマン指導によるきめ細かな レッスンと、礼儀作法を大切にした指導方針について、主宰の山中先生にお話を伺いました。

サービス概要
ー御教室のサービス概要について教えていただけますでしょうか?
山中さん:当教室は子どもを中心としながらも、シニアの方まで幅広い年齢層を受け入れている三味線教室です。マンツーマンでのレッスンを基本とし、1回のレッスン時間は約30分です。
三味線のサイズには制限があるため、小学校中学年くらいからが適切な開始時期となります。ただし、小さなお子様向けに特別な三味線も用意しており、できる限り柔軟に対応しています。
設立の経緯・きっかけ
ー教室を開設されたきっかけを教えていただけますでしょうか?
山中さん:約7-8年前、平成29年に開設しました。当初は三味線を教えたいという漠然とした思いはありましたが、実際の開設のきっかけは、「教えてほしい」という方が自然と集まってきたことでした。
最初は大人の生徒さんからスタートし、その後、徐々に子ども向けの指導へと広がっていきました。
特徴・アピールポイント
ー教室の特徴やアピールポイントを教えていただけますでしょうか?
山中さん:三味線は確かに難しい楽器ですが、当教室では教室運営において重要な二つの点を大切にしています。
一つ目は礼儀作法です。「お稽古」という時間を特別な時間として設定し、始めと終わりの挨拶を通じて、日本の伝統芸能としての品格を学んでいただいています。レッスン時間の前後は自由に過ごしていただけますが、お稽古の時間だけは真剣に向き合うというメリハリをつけることで、生徒さんの意識も自然と切り替わります。
二つ目は、現代的なアプローチです。古典的な曲はもちろんのこと、「鬼滅の刃」などの人気アニメの楽曲も取り入れています。三味線を単なる伝統楽器としてではなく、現代の音楽表現の一つとして捉えることで、より親しみやすい入口を提供しています。
古典的な印象が強い三味線ですが、実は様々なジャンルの音楽を演奏可能です。この多様性を活かすことで、特に若い世代の生徒さんにとって、より興味を持ちやすい環境を作っています。
また、当教室では三味線だけでなく、民謡や太鼓の指導も行っており、特に太鼓については、派手な和太鼓ではなく、民謡に寄り添う伴奏楽器としての太鼓を教えています。このように、伝統と革新のバランスを取りながら、生徒さん一人一人の興味や目標に合わせた指導を心がけているのが当教室の特徴です。
レッスンはマンツーマン制を採用しており、生徒さんの進度や理解度に合わせてきめ細かな指導が可能です。特に初心者の方には、基本的な姿勢や演奏フォームを丁寧に指導することで、正しい演奏技術の土台を築いていきます。
コース・料金体系
ー教室の開催場所や料金体系について教えていただけますでしょうか?
山中さん:上野や四谷など、複数の場所でレッスンを開催しています。生徒さんは固定の場所にこだわる必要はなく、その月の都合に合わせて柔軟に受講場所を選択できます。
例えば、今月は上野教室で、来月は四谷教室でという通い方も可能です。料金体系についてはホームページをご確認下さい。
今後のビジョン・展望
ー今後の展望についてお聞かせください。
山中さん:将来的には、10人、20人の子どもたちが一緒に三味線を演奏する姿を実現させたいと考えています。年2回、9月と2月に発表会を開催していますが、子どもたちが並んで三味線を演奏する空間には特別な柔らかさがあります。そのような機会をより多く作り出し、より多くの子どもたちに伝統楽器の素晴らしさを伝えていきたいと考えています。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。
山中さん:三味線は近年、徐々に認知度が高まってきていますが、まだまだ多くの方にとって馴染みの薄い楽器かもしれません。しかし、和楽器に少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ一度体験してみていただきたいと思います。
練習用の消音器具もありますので、ご自宅での練習も可能です。また、楽器の購入についても、レンタルから始めていただき、段階的にステップアップしていけるようサポートさせていただきます。伝統と現代が融合した新しい三味線の世界を、一緒に探求していきましょう。