マリンバとピアノ、両方の楽器が学べる音楽教室が山形市にあります。東京藝術大学を卒業し、アメリカの音楽大学大学院に留学経験もある青木紗央先生が開いた教室では、生徒さんの「やってみたい」という気持ちを大切に、クラシックからポップスまで幅広いジャンルに対応。現役演奏家ならではの技術指導と、子育て経験を活かした温かな指導で、音楽の魅力を伝えています。今回は同教室の特徴や魅力について代表の青木さんにインタビューしました。

サービス概要
ー青木さんの音楽教室はどのような方を対象に、どのような指導を行っているのでしょうか?
青木さん:生徒一人一人の目的や希望に合わせて、柔軟に指導するマリンバ・打楽器・ピアノ音楽教室です。
現在は、3歳から70代の方まで幅広い年齢層の生徒さんが在籍しており、30分のレッスンを基本に、年齢や目的に応じて40分や1時間のコースを設けています。
ピアノにしてもマリンバにしても、最終的に自分で演奏ができるようになるためには、まず楽譜が読めるようにならなくてはいけません。音符を理解して、それを音楽にしていく過程の中で正確にリズムを捉えることや、心地よい響きを作ることはとても重要です。
マリンバという楽器は、音の並びはピアノと一緒です。なので小さなお子様のレッスンには、まず身近にある鍵盤楽器のピアノを使ってレッスンをしていきますが、その中で、リズムが正確に掴めていないと感じた場合には、積極的に太鼓などの打楽器を取り入れて指導しています。
ピアノだけを習いに来ているお子様でも、曲が完成した際には、それをマリンバで演奏することにチャレンジするなど、一つの楽器に限定せず、興味に応じてピアノやマリンバ、小太鼓などの打楽器に触れることが可能です。
マリンバのレッスンでは、2本のマレット(撥)で、いろいろな曲を弾いていきます。基本は、単旋律のメロディーの習得になりますので、最終的には私がピアノやマリンバで伴奏をつけて曲を完成させることが多いです。2本マレット奏法に慣れてきたら、4本マレットでの演奏をぜひ目指していただきたいと思っています。
設立の経緯
ー教室を開設されたきっかけを教えていただけますか?
青木さん:音楽家として演奏活動を続けていく中で、もっと多くの方と音楽の喜びを分かち合える場所を作りたいと考えたことがきっかけです。
留学中も含めた学生時代は、主に現代音楽と言われる難解な打楽器作品を中心に勉強し、演奏をしてきました。しかしそういった作品の演奏会は、一般的にはハードルが高いようで、集客に繋がらなかった苦い経験があります。
結婚後、主人の仕事の関係でこれまで全く縁のなかった山形に移住して約5年間は演奏活動から離れ、主に子育てに専念していました。
子供と接する環境が身近になり、子供たちが成長していく中、私が行ってきた音楽経験を活かせる場は何かと考えた時に、まだまだ知名度の低いマリンバという楽器をもっと多くの人に知ってもらいたい、そして生活に彩りを与える音楽をもっと身近に感じてもらいたい、という思いが生まれました。
当初は、私自身が打楽器科でマリンバを専攻していたので、打楽器指導メインの教室としてスタートしましたが、特に小さなお子様にとってはピアノが親しみやすい楽器で、ピアノから習いたいというお声がけをいただいたこともあり、今では「マリンバ•打楽器•ピアノ教室」として、子どもから大人まで、年齢を問わず音楽を楽しみたい方々の集まる場所になっています。
特徴とアピールポイント
ー教室の特徴的な点について教えていただけますか?
青木さん:私自身が現役の演奏家として活動していることが大きな特徴です。演奏活動を行うことは、マリンバ奏者である私のことを知っていただくきっかけを作ることでもあり、自分の演奏技術を磨き続けることにも繋がります。
私のことを知り、マリンバに興味を持ってマリンバを習い始める人が多くなれば嬉しいですし、指導者としても常にアップデートできる教室を目指したいと思っています。
レッスンでは、ピアノだけでなく、様々な打楽器を使用して音楽の理解を深める工夫をしています。教室には本格的な打楽器を多数揃えており、プロ仕様の楽器に触れながら、リズム感やテクニックを習得できる環境を整えています。
また、定期的に子ども向けのコンサートも企画・開催しています。選曲は、クラシック曲の定番作品から子供の手遊び歌、そして流行りのポップスまで、このコンサートが音楽の楽しさをより身近に感じていただける機会になるように、曲のアレンジにも工夫しながら取り組んでいます。この企画は、お陰様で毎回満席近い集客に恵まれています。
指導方針
ー生徒さんを指導する際に意識されていることはありますか?
青木さん:基本的には、レッスンが楽しい時間となるように「褒めて伸ばす」という意識で指導しています。厳しすぎない雰囲気の中で、生徒さん一人一人が音楽を楽しめることを大切にしています。
継続してレッスンを行なっていると、どうしても曲も難しくなってきてうまくいかず、壁にぶつかることがあると思います。そんな時にも、どうしたらできるようになるかを常に考え、練習の仕方を細かく指導しています。
特に幼い生徒さんには、歌や手遊びなどのリトミック要素を取り入れたり、お絵かきやドリルなども活用しながら、楽しく音楽の基礎を学べるよう工夫しています。
コースと料金体系
ー具体的なレッスン内容と料金について教えていただけますか?
青木さん:完全マンツーマン制で、年間40回のレッスンを基本としています。ピアノのみの受講は30分6,000円の月謝制で、年齢に関係なく一律料金となっています。
マリンバや打楽器のレッスンは、年齢やレベルに応じて時間と料金を設定しています。
今後の展望
ー今後の教室運営についてのビジョンをお聞かせください。
青木さん:演奏活動との両立を図りながら、マリンバという楽器の知名度を上げると共に教室の認知度も高めていければと考えています。現在、グループで年2回のコンサートを定期的に開催していますが、今後もこうした活動を継続していく予定です。
入会を検討されている方へのメッセージ
ー最後に、教室に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。
青木さん:当教室では、クラシックに限らず、ポップスなど生徒さんの希望する曲でのレッスンを積極的に取り入れています。小さなお子様から音楽大学への進学を目指す方まで、それぞれの目標に合わせた指導を行っています。
マリンバレッスンを受けるにあたっては、楽器を買わないといけないという心配があるかと思います。数に限りはありますが、継続的にレッスンを受けていただける方を対象に木琴を格安でお貸しするシステムを準備していますので、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。
また、年配の方にも「この曲を弾いてみたい」という思いを大切に、楽しみながら上達できる環境を整えています。堅苦しく考えずにまずは体験レッスンにお越しください。マリンバやピアノの音楽教室にご興味ある方でしたらどんな方でもお待ちしております。