兵庫県芦屋市にあるヒーリングフラLocola(ロコラ)は、フラダンスを通して心身を癒すことを目的とした教室です。単なるダンスレッスンにとどまらず、心理学の視点も取り入れながら、参加者一人ひとりの心に寄り添う時間を提供しています。心を軽くし、自分自身と向き合える場所として、多くの方に愛されてきたLocolaの魅力をお届けします。
フラダンスは癒しのツール
私自身が運営するヒーリングフラLocolaは、主にフラダンスを教える教室ですが、単なる舞踊を教える場ではありません。フラを通して心と体のストレスを解放し、自分自身を見つめ直す時間を大切にしています。
フラダンスは手や足の動きで自然や感情を表現する繊細な踊りであり、心の内側に意識を向けるには最適なツールです。この教室では、踊ることを通じて参加者が自分自身を癒し、前向きな気持ちになれるようサポートしています。
動き自体は決して激しくないにも関わらず、フラは全身を使い、心の内側まで作用する深いダンスです。その静かな所作やハワイアンミュージックの優しいリズムが、日々の忙しさに追われる心をふっと軽くしてくれる。
日常のなかで立ち止まり、自分と向き合う時間を持つことの大切さを、フラを通じて感じていただけたら嬉しいです。
心理学との出会いから生まれた教室
私は9年間フラダンスを習ってきましたが、ある時、プライベートで心理学講座に通うことになり、その過程で心理カウンセラーの資格も取得しました。その中で、フラダンスには心理的な要素が多く含まれていることに気づいたんです。
「心理カウンセラーとして人に向き合う方法ではなく、フラダンスという形でなら、よりわかりやすく心のケアを届けられるかもしれない。」そう思ったことが、教室を始めるきっかけとなりました。
当初は自分が教室を持つなど考えてもいませんでした。ただ、自分が学んできた心理学と、長年親しんできたフラダンスが自然とつながり、それを伝えることが自分の役割だと感じるようになったんです。
心理学の理論をフラの指導に直接持ち込むのではなく、相手の気持ちに寄り添いながら身体を通して心を整えていく——その自然なプロセスが、私自身の生き方にもつながっています。

OLとの二足のわらじからのスタート
教室を立ち上げた当初は、まだ会社員として働いていて、平日はOL、週末は教室という二足のわらじ状態でした。しかも、生徒がいない時間帯でもスタジオを借り続けていたので、最初はほとんど稼働していない状態。
でも、1年が経った頃に会社を辞めてフラダンス1本でやっていこうと決意したんです。無謀なようにも見えたけれど、自分にとっては自然な流れでした。
あの頃は収入も不安定でしたし、周囲からも心配の声がありましたが、なぜか私は迷いがありませんでした。
たとえすぐに生徒が増えなくても、誰かの心に届くレッスンを続けていれば、いつかきっと必要としてくれる人に届くはず。そんな思いを胸に、地道に活動を続けてきました。振り返れば、あの頃の決断が今の自分につながっていると、胸を張って言えます。
心に寄り添うレッスンが強み
この教室の一番の特徴は、心理カウンセラーの視点を持ちながらフラダンスを教えていることです。レッスンの合間には、生徒さんのちょっとした悩みに耳を傾けたり、アドバイスをしたりすることもあります。
また、少人数制を採用していて、1クラス5〜6人程度。それぞれの生徒さんにしっかり目を配り、一人ひとりに合った声掛けやサポートを行っています。そのおかげか、長く通ってくださっている方が多いのも、この教室の誇りです。
踊りが上手になることだけを目指すのではなく、その人の心の変化や成長にも目を向けています。
だからこそ、一人ひとりが安心して通えるような環境づくりに力を入れています。技術や経験の差があっても、それぞれのペースで楽しみながら成長できるよう、常にクラスの雰囲気を大切にしています。
すべての人が楽しめる空間づくり
指導の際に意識しているのは、誰もが平等に楽しめる環境をつくること。習得のスピードには個人差がありますが、早く覚える人が退屈せず、ゆっくりな人も置いていかれないように、最大公約数的なレッスン設計を心がけています。
クラス分けはせず、10年以上続けている方と新しく入った方が同じ空間で学びます。その差を感じさせないようにするのが、私の役目だと思っています。また、人によって「褒めてほしいポイント」も異なるため、個々に最適な声掛けを意識しています。
「この教室に来るとホッとする」「ここに来るだけで元気になれる」そんな声をいただくことも多く、それが何よりの励みです。指導者として完璧でなくても、生徒さん一人ひとりとしっかり向き合い、誠実にレッスンを重ねていくこと。
その積み重ねが、この教室のあたたかな空気をつくっているのだと感じています。
やりがいは生徒の変化にある
私がやりがいを感じるのは、生徒さんが新しい自分を見つけていく瞬間に立ち会えた時です。OL時代、人間関係に悩み心理学に出会った私だからこそ、生徒さんの悩みにも共感できます。
悩みを抱えていた方が前向きに変わっていく姿を見ると、本当にこの仕事をしていてよかったと思います。また、運動神経やリズム感に自信がなかった方が、続けるうちに踊れるようになっていく姿には、毎回感動させられます。誰でも変われる、成長できるんだという確信を与えてくれます。
どんなに不器用でも、あきらめずに続ければ必ず何かが変わります。そのプロセスを見守り、ともに喜び合えることが、私にとって最高の喜びです。だからこそ、生徒さんの小さな一歩に気づき、心から褒める。その積み重ねが、自信や前向きな気持ちにつながっていくのです。
教室の未来と広がるつながり
教室を始めてからもう18年になりますが、これまでずっと私ひとりでレッスンを担当してきました。規模を大きくするつもりはありませんが、全国にいる「ヒーリングフラLocolaに出会いたい」と思ってくださる方々とつながるために、YouTubeチャンネルの取り組みも実施しています。
直接会えなくても、何かしらの方法でつながることができればと思っています。
実際にオンラインで私のレッスンを受けたいという声も少しずつ増えてきています。今後は、動画配信やオンラインワークショップなどを通じて、芦屋に来られない方にもこの教室の雰囲気やフラの魅力を届けていきたいと考えています。
心と心をつなぐ新しい形を模索しながら、これからも歩んでいきたいと思っています。

フラダンスがくれる癒しをもっと多くの人へ
フラダンスに興味を持ってくださった方へお伝えしたいのは、ダンスを始めることに不安を感じるのは自然なこと。でも、やってみればきっと新しい楽しさに出会えるということです。
フラダンスは年齢を問わず続けられるダンスで、私自身も乳がんを患った際、フラに救われた経験があります。人生には様々な出来事がありますが、心のよりどころとしてのフラダンスが、きっと皆さんの力になると信じています。ぜひ、フラという扉を開いてみてください。
これからも、ヒーリングフラLocolaは、踊ることを通じて心を整え、前向きな人生を歩むお手伝いをしていきたいと思っています。心を開き、体を動かし、自分自身と向き合う時間を持つことの大切さを、ぜひ一度体感しに来てください。
あなたにとっての癒しの場所になれたら、これ以上嬉しいことはありません。