感性を大切にする「英書道教室」〜型にはまらない個性あふれる書道表現の世界〜

英書道教室では、小学1年生から大人まで幅広い年齢層を対象に、従来の書道教室とは一線を画した指導を行っています。伝統的な書の技術はもちろん、感情表現としての書、芸術としての書を重視し、生徒一人ひとりの個性を尊重した指導を展開。本田英之先生にその魅力をお聞きしました。

ー御教室の概要についてお聞かせください。

本田:英書道教室は小学生から大人までを対象としています。生まれ育った荒川区にて子供対象の教室を2カ所、大人対象の教室を1カ所。また、伝統と新しいさが融合した街”日本橋人形町”で、大人対象の少人数指導の教室もあります。全部で4カ所で指導しております。

ー御自身がこの教室を始められた経緯やきっかけについてお聞かせください。

本田:まず、書道が好きなんです。私が文字性を超越した自由な発想を求める書(前衛書)を制作しています。”書”と一言で言っても幅は広く奥深いんです。やればやるほど面白くなっていく。そんな自身の体験があって、まずは地元の荒川区から教室を始めました。その後、『書』の楽しさをもっと知って欲しいという思いが強くなり、子供だけでなく大人対象の教室も始めました。

他にはない独自の指導法と特徴

ー他の教室にはない特徴や、教室としての一番のアピールポイントについてお聞かせください!

本田:そうですね、やはり英書道教室の特徴は「前衛書」です。

文字性を超越した自由な発想で書を見るという所です。生徒さんそれぞれの感情を表現することを重視しています。

私自身が前衛書家として活動していますので、感情をどう表現するか、どのような書き方をすればどうのような字になるかといった点に重点を置いて指導しています。

基本的には子供でも大人でも、同じ指導方針ですが、手本ありきの指導をしていないことです。一般的な書道教室ではお手本が決まっていて、例えば「今月はこの2字を書く」とか、、、皆、同じ文字を書く練習をしますが、英書道教室ではそういったことは行いません。生徒たちには「今日は何を書きたいか?」「どんな風に書きたいか?」と聞き、書きたい字を書きたいように書き、自主性を尊重した指導をしています。そうしますと、展覧会の作品などで書く文字が決まっていても、決まり切った書き方をせずに自由な書きぶりになり、そこにそれぞれの想いが乗る。それがいい。

指導において大切にしていること

ー現在受講されている方を指導する際に、特に意識していることがあればお聞かせください。

本田:大人の方には、いま書の古典として残っている名品から当時生きていた人の感情が表れた個性豊かな表現を感じ、「なぜこの古典が生まれたのか」「どういう人が書いたのか」「どういう性格の人だったからこのような字を書いたのか」といったことを説明しています。知識を増やしながら技術も向上させていくような指導を行い、漢字作品から前衛書作品まで指導しています。

子供に関しては、親御さんが教えてほしいことと子供自身が学びたいことが異なることがあります。子供たちがワクワクするような内容を心がけています。字は正しく美しく書くこともとても大切ですが、それ以上に楽しいという気持ちが字に表れるものです。好きな字を書くというスタイルで、子供たち自身がワクワクして楽しめるように字を選んでもらうことを意識して指導しています。また、大人も子供も全国規模の書道展に挑戦し、東京都美術館にて作品展示を目指しています。

提供コースとプランについて

ーどのようなコースやプランを提供されていますか?

本田:子供対象の教室は、荒川区の町屋と三ノ輪で開催しています。共に月4回、年間4回ほどの書道展に出品し、成果発表を行っています。

大人対象の教室では、町屋と日本橋人形町にて開催し、共に月2回。町屋では古典臨書と前衛書指導。日本橋人形町では古典臨書、前衛書指導に加えて書の歴史や雑学も含めた座学も行っています。

子供対象の教室は月謝5,000円、大人対象の町屋は月謝8,000円、日本橋人形町は月謝10,000円。

今後の展望と強化したい取り組み

ー今後どういった点をより強化していきたい、あるいはどのような取り組みを進めていきたいということがあればお聞かせください。

本田:今年より荒川区書道連盟の副理事長となり、荒川区で書道普及をより進めて行きたいと思っています。

荒川区は文化活動や発表の場を熱心に提供していますので、そこで発表する機会をより充実させ、生徒さん喜びや自信に繋げたいです。それに加えて、子供・大人共に古典臨書を基礎として前衛書の指導をする数少ない東京の教室としていきます。

これから入会を考える方へのメッセージ

ー最後に、今後ご入会を考えられている生徒さんや候補者の方々に何かメッセージがあればお願いします!

本田:自分がやりたいと思って来てほしいというのが一番です。ワクワクするようなことをいろいろ取り入れていきたいと思っているので、堅苦しく考えないで遊びにきてください。自分の気持ちが表れる字を一緒に楽しめたらと思います。前衛書が出来る数少ない教室でもあります。この機会に前衛書の魅力を知る機会になればと思います。書道のイメージが変わると思います!