上級現代文の使い方とレベルを徹底解説!

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上級現代文のおすすめの使い方と勉強法を徹底解説します。

上級現代文のレベルや難易度についても具体的に解説します。また実際にやってみておすすめの上級現代文の参考書としての進め方や順番についても紹介します。

逆転合格特化塾塾長 竹本
逆転合格特化塾塾長 竹本

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘

これまで個別指導塾の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。参考書の使い方や各教科の勉強法について紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

上級現代文のレベル

上級現代文のレベルを段階的に解説します。

上級現代文のレベルと難易度

結論として、上級現代文のレベルや難易度は国公立大学の二次試験レベルの記述対策参考書です。現代文の勉強における位置づけとしては、基礎的な読解力や共通テストレベルの問題が解けるようになった後に取り組む応用から発展レベルの参考書となります。

上級現代文Iは国公立全般を対象としており、MARCH以上の大学を目指す受験生に適しています。

上級現代文IIは東大や京大、一橋といった最難関国公立を対象としており、偏差値67.5以上を目指す受験生向けです。ただし上級現代文Iにも東大などの最難関クラスの国公立の入試問題を改変した問題が多く含まれているため、実際には上級現代文Iの段階でかなり高いレベルの記述問題に取り組むことになります。

逆転合格特化塾塾長 竹本
逆転合格特化塾塾長 竹本

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘

上級現代文は現代文の勉強でいうと最終段階に取り組む参考書です。共通テスト対策や基礎的な読解問題集を終えた後、志望校の過去問に入る前の仕上げとして使うイメージです。最難関国公立を目指す受験生でも上級現代文Iから始めるのが無難で、偏差値60以上ある人でないと十分に活用できないレベルの参考書と考えてください。

上級現代文の習熟度別のレベル

上級現代文の習熟度別のレベルを解説します。

レベル1:例題を解いて解説を読み、今後使えそうな考え方や解き方に印をつけられている状態です。記述問題の基本的なパターンを理解し始めた段階です。

レベル2:例題と実践問題1を解いて、各パターンの基本的な解答方法が理解できている状態です。採点の現場からというコーナーにも目を通し、自分の解答の改善点が把握できています。偏差値58程度の国公立大学の記述問題に対応できます。

レベル3:上級現代文Iの全問題を解き終え、模範解答の要素分解に基づいた採点ができるようになっている状態です。文章の論理構造を把握しながら解答を組み立てられます。偏差値62程度の難関国公立大学の記述問題に対応できます。

レベル4:上級現代文Iを一周し、付属の構造図や百字要約も活用して、文章全体の構造を把握しながら解答できる状態です。意味段落やキーセンテンスを正しく把握する力が身についています。偏差値65程度の難関国公立大学の記述問題に対応できます。

レベル5:上級現代文IIの演習問題に取り組み、最難関国公立レベルの抽象的な文章でも論理構造を把握できる状態です。偏差値67.5以上の最難関国公立大学を目指せます。

レベル6:上級現代文IIの模擬試験も含めて全問題を解き終え、初見の最難関レベルの記述問題にも対応できる状態です。東大や京大の二次試験で合格点を取れる力が身についています。偏差値70程度の最難関国公立大学に十分対応できます。

上級現代文のおすすめの使い方

上級現代文のおすすめの使い方を段階的に解説します。

第1段階:例題から実践問題へ段階的に取り組む

上級現代文Iでは12のパターンが例題、実践問題1、実践問題2の三段階で構成されています。使い方としてはまず各パターンの例題に取り組み、そのパターンの基本的な解答方法を理解します。付属の解答欄冊子を使って解くことで、字数を確認しながら解答を組み立てる練習になります。繰り返し解きたい場合はあらかじめ解答欄冊子をコピーしておくと良いです。例題が理解できたら実践問題1、実践問題2の順に進み、各パターンのレベルに習熟していきます。この段階では解き方だけでなく、文章全体の論理構造を把握する読み方も同時に身につけることを意識します。

第2段階:丁寧な採点と分析を行う

上級現代文を最大限活用するための使い方として重要なのが、自分で丸付けを行い、解説に沿って丁寧に採点することです。模範解答は全て要素に分解され、それぞれの要素に点が割り当てられています。自分の解答と模範解答を見比べる際、どの要素が足りていないのか、または盛り込みすぎているのかを意識しながら採点します。採点の現場からというコーナーでは惜しい解答例が複数挙げられているので、自分の答案と似ているものがないか対照してみます。模範解答を丸写しするのではなく、自分の解答を模範解答に近づけるためにどこを改変したら良いか考え、丸付けの際に書き込んでいきます。なぜ間違えたのかを徹底的に分析することが、上級現代文の使い方として最も重要です。

第3段階:志望校の過去問演習へ移行する

上級現代文は何度も繰り返し使用するのではなく、一周する際に学ぶべきことをひと通り学び、学んだ箇所に印を付けて復習する程度で良いです。大事なのは初見の問題も同じメソッドで解けるかという点です。上級現代文で学んだ考え方や解き方が身についたら、次は志望校の過去問に入り、本書で学んだメソッドが使えるか確認していきます。志望校の過去問を解く際には、上級現代文で習得した要素分解の考え方を活かして、なぜこの正解になるのかを徹底的に分析することが合格のカギを握ります。上級現代文IIに取り組む場合は模擬試験に解答目安時間が設定されているので、本番の試験を意識して力試しをしてみることをおすすめします。

上級現代文の習得にかかる時間

上級現代文の習得にかかる時間を解説します。

上級現代文Iは12のパターンがあり、各パターンに例題と実践問題が2題ずつあるため、合計36題の問題があります。1題あたり解答と丁寧な採点、解説の読み込みに2時間程度かかると想定すると、上級現代文Iの習得には約72時間が必要です。1日2時間取り組む場合、約5週間から6週間程度で一周できる計算になります。上級現代文IIは演習問題12題と模擬試験8題の合計20題で構成されているため、同様に1題2時間として約40時間、1日2時間で約3週間から4週間程度かかります。

現代文の勉強全体のスケジュールとしては、基礎的な読解力をつけてから共通テスト対策を経て、上級現代文に取り組むのが理想的です。目安としては受験勉強開始から5ヶ月目あたりで上級現代文に取り組み、6ヶ月目には志望校の過去問演習に移行できるようなペースが望ましいです。ただし、これはあくまで目安であり、受験生のレベルや記述問題への慣れ具合によって習得にかかる時間は変わってきます。

上級現代文を使う時の注意点

上級現代文を使う時の注意点を解説します。

まず、上級現代文は比較的レベルの高い問題集であるため、基礎的な読解力や共通テストレベルの問題に不安がある受験生は無理に着手しないことが大切です。現代文キーワードの習得や基礎的な読み方の理解、共通テスト対策を経てから上級現代文に取り組むべきです。読み込めなかった問題は繰り返し解いたり、解説を読み直したりして基礎的な読解スキルの向上に役立てると良いです。

次に、上級現代文の使い方として最も重要なのは自分で丸付けと採点を行うことです。解答を見るだけで満足せず、必ず要素ごとに自分の解答を分析し、何点取れているかを確認します。この作業を省略すると上級現代文のメリットを十分に活用できません。特にMARCH以上のレベルになると、解き方よりも読み方の方が重要になるケースが多いため、文章の論理構造をしっかり把握できているかを確認しながら進めることが重要です。

また、最難関国公立を目指す受験生でも、よほど現代文に自信がある場合を除き上級現代文Iから始めることをおすすめします。上級現代文IIは東大や京大レベルの抽象的な文章が中心なので、上級現代文Iで基本的なメソッドを身につけてから取り組む方が効果的です。

上級現代文の特徴

上級現代文の特徴をいくつか解説します。

まず、上級現代文の最大の特徴は模範解答と解説のきめ細かさです。記述問題の模範解答は全て要素に分解された上で、それぞれの要素に点が割り当てられています。このため受験生は自分の解答と模範解答を見比べた時、どの要素が足りていないのか、または盛り込みすぎているのかを明確に把握できます。現代文において大事な要約力を鍛える上でも、この要素分解の考え方は非常に役立ちます。

次に、採点の現場からというコーナーがあることも大きな特徴です。このコーナーでは惜しい解答例が複数挙げられ、それぞれどの要素に過不足があるのか丁寧に解説されています。受験生は自分の答案と似ているものを見つけて対照することで、より実践的な改善点を学べます。

また、解答欄冊子が付属していることも特徴の一つです。ノートに解答欄を作る手間が省け、実際の入試と同じように解答欄を見ながら字数を確認して解答を組み立てる練習ができます。

さらに、問題冊子のレイアウトが国公立大学の二次試験の問題用紙によく似ていることも特徴です。文字の大きさや行の長さが実際の入試に近いため、本番を意識したメモ書きの練習ができます。

最後に、解説に段落要旨のまとめや構造図、百字要約の例が掲載されていることも特徴です。扱われている文章を問題を解くだけではなく、要約の練習や要旨把握の練習にも使えます。意味段落やキーセンテンスを正しく把握する練習を積み重ねることで、文章全体の論理構造を理解する力が向上します。

上級現代文のメリット

上級現代文のメリットをいくつか解説します。

要素別採点で自分の弱点が明確になる

上級現代文の最大のメリットは、模範解答が要素に分解されて点数が割り当てられているため、自分の解答のどこが不足しているのか明確に分かることです。記述問題の採点では、漠然と一致の度合いをはかるだけでは成長につながりません。上級現代文では各要素に何点配分されているかが示されているため、どの要素を盛り込めば何点取れるのかが具体的に理解できます。このメリットにより、受験生は問題を解く際に解答に盛り込みたい要素をどのように繋げるか、どういった部分を削ぎ落として指定字数に収めるかを考えるクセをつけられます。

実践的な答案改善の方法が学べる

採点の現場からというコーナーがあることも大きなメリットです。このコーナーでは実際の受験生が書きそうな惜しい解答例が複数示され、それぞれどこに問題があるのか詳しく解説されています。受験生は模範解答を丸写しにするのではなく、自分の解答を模範解答に近づけるためにはどこを改変したら良いか具体的に学べます。この使い方により、より実践的な答案作成能力が身につきます。選択肢問題においても、消去法で選んでいく方法や要素に線を引いていく解き方を習得できます。

本番を意識した演習ができる

付属の解答欄冊子と本番に近いレイアウトの問題冊子があることもメリットです。解答欄冊子を使って解くことで、実際の入試のように解答欄を見て字数を確認しながら解答を組み立てる練習になります。上級現代文IIでは字数指定のない記述問題も扱われていますが、これも解答欄の大きさを考慮しながら解く練習になります。このメリットにより、本番で焦らずに適切な分量の解答を書けるようになります。

論理構造の把握力が身につく

解説に段落要旨のまとめや構造図、百字要約の例が掲載されていることもメリットです。上級現代文で扱われている文章は、ただ問題を解くだけではなく、要約の練習や要旨把握の練習にも使えます。このような総合的な使い方ができることで、文章の構造を理解する力が全体的に向上します。国公立の記述問題では文章全体の論理構造を把握する力が求められるため、このメリットは非常に大きいです。特にMARCH以上や早慶レベルの抽象的な文章では、論理構造の把握が合否を分けるポイントになります。

上級現代文のデメリット

上級現代文のデメリットをいくつか解説します。

難易度が高く基礎が不安定だと活用しにくい

上級現代文の最大のデメリットは、レベルが高いため基礎が不安定な受験生には活用しにくいことです。上級現代文Iでも東大などの最難関クラスの国公立の入試問題を改変した問題が多く含まれているため、共通テストレベルの問題に不安がある受験生には負担が大きすぎます。現代文キーワードの習得や基礎的な読み方の理解が不十分な段階で取り組むと、時間ばかりかかって効果が得られない可能性があります。このデメリットを避けるためには、自分のレベルを正確に把握し、基礎が固まってから使い始めることが大切です。

繰り返し演習には向かない構成

上級現代文は一周で学ぶべきことを学ぶ構成になっているため、何度も繰り返し解く使い方には向いていません。解答欄冊子をコピーしておけば繰り返し使えますが、基本的には学んだメソッドを志望校の過去問で実践することが推奨されています。このデメリットにより、たくさんの問題を解いて演習量を確保したい受験生には物足りなく感じる可能性があります。演習量を増やしたい場合は、上級現代文で学んだ後に他の問題集や過去問を追加で解く必要があります。現代文は数よりも一つ一つの復習の質が重要なので、このデメリットは必ずしも致命的ではありません。

時間がかかりすぎる可能性がある

上級現代文の丁寧な解説と要素別採点はメリットですが、これを十分に活用しようとするとかなりの時間がかかるというデメリットがあります。1題あたり解答と採点、解説の読み込みに2時間程度かかるため、全問題を終えるには相当な時間が必要です。受験生によっては他の科目の勉強時間を圧迫してしまう可能性があります。このデメリットを避けるためには、計画的に取り組むスケジュールを立て、無理のないペースで進めることが重要です。1日1時間から2時間程度の時間を確保できる時期に取り組むと良いです。

上級現代文に関するよくある質問

上級現代文の使い方や選び方に関するよくある質問を紹介します。

上級現代文で偏差値はどのくらい上がりますか?
上級現代文で学んだメソッドをしっかり身につければ、国公立の記述問題で安定して得点できるようになります。共通テストで現代文の偏差値が60程度の受験生が上級現代文Iに取り組めば、偏差値62から65程度まで伸ばすことが可能です。さらに上級現代文IIまで完成させれば偏差値67.5から70を目指せます。ただし、偏差値の伸びは元々のレベルや学習の取り組み方によって個人差があります。重要なのは偏差値よりも、志望校の過去問で確実に得点できる力を身につけることです。上級現代文は応用から発展レベルの参考書なので、基礎が固まっていれば効果的にレベルアップできます。
上級現代文はいつから始めるべきですか?
上級現代文は共通テストレベルの問題がしっかり解けるようになってから始めることをおすすめします。現代文の勉強の流れとしては、まず漢字とキーワードの習得、次に基礎的な読み方の理解、共通テスト対策を経てから上級現代文に取り組むのが理想的です。目安としては受験勉強開始から4ヶ月から5ヶ月目あたりで上級現代文に取り組み、6ヶ月目には志望校の過去問演習に移行できるようなスケジュールが望ましいです。ただし、現代文が得意で早めに二次試験対策を始めたい受験生は、高校3年生の春から取り組んでも問題ありません。
上級現代文と入試現代文へのアクセス完成編はどちらを選ぶべきですか?
上級現代文と入試現代文へのアクセス完成編はどちらも難関国公立の記述対策として優れた参考書です。大きな違いは、上級現代文の方がより体系的にパターン分けされており、要素別採点が細かく設定されている点です。一方、入試現代文へのアクセス完成編も要約がついており、文章の論理構造を把握する練習がしやすいです。MARCH以上を目指す受験生で記述問題の解き方をより体系的に学びたい場合は上級現代文を、要約練習を重視したい場合は入試現代文へのアクセス完成編を選ぶと良いです。
上級現代文は何周すれば良いですか?
上級現代文は基本的に一周で学ぶべきことを学ぶ構成になっています。何度も繰り返し解くのではなく、一周する際に解説の隅々まで目を通し、学んだ箇所に印を付けて復習する程度で良いです。大事なのは初見の問題も同じメソッドで解けるかという点なので、上級現代文で学んだ考え方や解き方が身についたら、次は志望校の過去問に入って実践することをおすすめします。過去問演習では、上級現代文で学んだ要素分解の考え方を活かして、徹底的に分析することが重要です。
上級現代文Iと上級現代文IIはどちらから始めるべきですか?
基本的には上級現代文Iから始めることをおすすめします。最難関国公立を目指す受験生でも、よほど現代文に自信がある場合を除き、上級現代文Iから取り組む方が効果的です。上級現代文Iにも東大などの最難関クラスの問題が含まれているため、十分に高いレベルの記述対策ができます。上級現代文Iで基本的なメソッドを身につけてから上級現代文IIに進むことで、より確実にレベルアップできます。偏差値60程度の力がついてから上級現代文Iに取り組み、偏差値65を超えてから上級現代文IIに進むのが理想的です。
上級現代文と現代文と格闘するはどう違いますか?
上級現代文と現代文と格闘するはどちらも難関国公立の記述対策参考書ですが、アプローチが異なります。上級現代文は記述問題のパターンを体系的に分類し、要素別採点で答案作成能力を鍛えることに重点を置いています。一方、現代文と格闘するは文章の論理構造の把握と読解力の向上に重点を置いており、特に早慶レベルの抽象的な文章に対応する力を養います。早慶や東大京大といった最難関を目指す受験生は、上級現代文で記述のメソッドを学んだ後、現代文と格闘するで読解力をさらに強化するという使い方も効果的です。
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