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基礎英文問題精講のおすすめの使い方と勉強法を徹底解説します。
基礎英文問題精講のレベルや難易度についても具体的に解説します。また実際にやってみた上でのおすすめの基礎英文問題精講の参考書としての進め方や順番についても紹介します。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
これまで個別指導塾の塾長として早慶に現役生および浪人生を含めて合計で300人以上の合格者を輩出してきました。参考書の使い方や各教科の勉強法について紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
基礎英文問題精講のレベル
基礎英文問題精講のレベルを解説します。
基礎英文問題精講4訂版のレベルと難易度
結論として、基礎英文問題精講4訂版のレベルや難易度は日東駒専から早慶レベルまで対応できる参考書です。
入試で英語が必要な受験生であれば誰でも取り組める内容になっていますが、取り組む前提として英文法の基礎がしっかり固まっていることが求められます。
この参考書は英文解釈と精読の力を養成することを目的としており、100語前後の比較的複雑な構造を持つ英文を正確に読み解く練習ができます。
長文読解で出会う難解な1割の英文に対応するための力を身につけることができるため、医学部や上位校を目指す受験生にとって非常に有効な教材となっています。

【この記事の監修者:逆転合格特化塾塾長竹本明弘】
基礎英文問題精講4訂版は名前に基礎とついていますが、実際には中級レベルの参考書です。英文法の基礎が固まっていない段階で取り組むと挫折してしまう可能性が高いので、必ずNextstageやVintageなどの文法問題集で8割以上正解できるようになってから始めることをおすすめします。多読多聴を先に行ってから精読対策として本書を使うことで、英語の総合力が大きく向上します。
基礎英文問題精講4訂版の習熟度別のレベル
レベル1は構文編の例題40問について、音声を聴きながら英文の意味が8割以上理解できる状態です。
この段階では文章構造を意識しながらリスニングができるようになり、複雑な英文でも語順通りに理解する基礎が身につきます。
レベル2は構文編の例題40問について、パラレルリーディングをしながら英文の意味が8割以上理解できる状態で、偏差値55程度に相当します。
音読しながら英文の構造と意味を同時に把握できるようになり、速読の基礎となる音韻処理の自動化が進んでいる段階です。
レベル3は文脈編の例題30問について、指示語や省略表現の問題が8割以上解ける状態です。
この段階では文章全体の流れを把握しながら細部の論理関係も理解できるようになり、偏差値60程度の実力がついています。
レベル4は応用問題編の例題20問について、構文編と文脈編で学んだ内容を統合して8割以上正解できる状態で、偏差値65程度に到達します。
複雑な構造の英文を正確に読み解き、和訳問題にも対応できる力が身についている段階です。


基礎英文問題精講のおすすめの使い方
基礎英文問題精講のおすすめの使い方を解説します。
まず音源をダウンロードして、英文を見ずに音声を聴いてみましょう。
最初は複雑な構文なので理解が難しいかもしれませんが、どこまで聴き取れるか試してみることが大切です。
次に英文を確認する際は、わからない単語があればまず自分の単語帳で調べることを習慣づけましょう。
単語帳に載っている単語であれば印をつけて、単語帳を使った暗記の過程で必ず覚えるようにしてください。
英文を読む際は文の骨子、特に主語と動詞を探しながら読むことを意識しましょう。
枝葉部分に気を取られて複雑な文章を複雑なまま理解しようとするのではなく、まず文の幹となる部分を見抜く練習が重要です。
自力で英文の構造や意味を理解しようとしても、わからない部分が多く出てくるはずです。
そのような時は精講や研究のページ、そして別冊の構文編例題英文分析をよく読み込んで理解を深めましょう。
英語は語順が各単語の役割を決める言語なので、どういった語順になっていたらどんな意味になるのかを丁寧に学ぶことが大切です。
英文の文法や構造を理解したら、和訳例と英文を見比べて、どの部分がどのように訳されているのか、なぜその訳になるのかを確認しましょう。
この段階で疑問点を残さないようにすることが、基礎英文問題精講4訂版を使いこなす上で非常に重要なポイントです。
単語の意味も主語と動詞などの骨子も文章構造もわかったら、再びリスニングに挑戦しましょう。
語順通りに日本語を介さずナチュラルスピードで英文が理解できるまで繰り返し聴くことで、英語を英語のまま理解する力が養われます。
音を聴きながら文章を見て音読するパラレルリーディングで、英語の意味が理解できているか確認します。
実際に自分は初見では理解できない英文法や英文の構造が含まれている英文は音読をして、可能な限り覚えるようにしましょう。
ここまでの流れを構文編の例題40問について通して行い、その後文脈編と応用問題編に進みましょう。
文脈編と応用問題編では問題を解いた後、リスニング、英文確認と解説確認、再度リスニング、パラレルリーディングという流れで進めます。
一周したら最初に戻り、リスニングだけで意味が理解でき、パラレルリーディングしながら意味も理解でき、8割以上の問題が解ける状態になるまで繰り返しましょう。
基礎英文問題精講4訂版の使い方を正しく実践することで、複雑な英文を読み解く力が着実に身につきます。
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基礎英文問題精講の習得にかかる時間
基礎英文問題精講の習得には、1日あたり30分から60分の学習時間を確保した場合、約2ヶ月から3ヶ月程度かかります。
構文編の例題40問を1日2問ずつ進めると約20日、文脈編の例題30問を1日2問ずつ進めると約15日、応用問題編の例題20問を1日2問ずつ進めると約10日で一周できます。
ただし一周しただけでは習得したとは言えないため、最低でも3周は繰り返す必要があります。
2周目以降は理解が深まっているため1周目よりも早く進められますが、それでも合計で2ヶ月から3ヶ月は見ておくべきでしょう。
多読多聴と並行して進める場合は、基礎英文問題精講4訂版に割ける時間が限られるため、4ヶ月程度かかることも珍しくありません。
焦らず丁寧に取り組むことが、確実な実力アップにつながります。
基礎英文問題精講を使う時の注意点
基礎英文問題精講を使う際の最大の注意点は、本誌の文法編をスキップすることです。
文法編は説明がわかりづらく網羅性にも欠けるため、英文法の学習には総合英語FACTBOOKなどの文法書を別途使用することをおすすめします。
また練習問題は時間的余裕がない受験生はスキップして構いません。
例題だけでも十分な学習効果が得られるため、まずは例題の完全習得を目指しましょう。
もう一つの重要な注意点は、基礎英文問題精講4訂版に取り組む前に必ず長文の多読多聴を先に行うことです。
一般的な参考書ルートでは文法から精読、そして長文という順序で進めますが、実際には長文を先に多読多聴してから精読対策を行う方が英語の総合力は向上します。
速読英熟語や速読英単語必修編などで多読多聴の基礎を固めてから、基礎英文問題精講4訂版で複雑な英文を読み解く練習をすると効果的です。
基礎英文問題精講4訂版の特徴
基礎英文問題精講4訂版の最大の特徴は、専門用語を極力使用せず解説が非常に読みやすいことです。
多くの英文解釈の参考書が文法用語を多用して読みにくい中、この参考書は前置詞句や句動詞などの名称、SVPMなどの記号、的用法などの独自の命名を最小限に抑えています。
そのため受験生が直感的に理解しやすく、英文解釈の学習が初めての人でもスムーズに取り組めるようになっています。
2021年の4訂版からは別冊に構造解析が追加されたことも大きな特徴です。
主語や動詞、目的語、補語が明示され、カッコや括弧がついているため、複雑な文章の骨子を見抜く力が養われます。
従来は構文による説明に終始していましたが、構造についても学べるようになったことで、基礎英文問題精講4訂版のレベルと実用性が大きく向上しました。
文脈編が非常に優れていることも見逃せない特徴です。
指示語や省略表現の見抜き方、答えの探し方を網羅的に学ぶことができ、thatの複数の用法をどのように見抜くかなども整理されています。
京都大学の英語では英訳や和訳だけでなく指示語問題も頻出なので、文脈編は難関大学対策として非常に有用です。
基礎英文問題精講のメリット
基礎英文問題精講のメリットを紹介します。
音源が無料で利用できる
基礎英文問題精講4訂版には音源が無料で付いていることが大きなメリットです。
リスニングは負荷を高めた長文読解とも言えるため、本書に載っている複雑な文でも英語の語順通りに聴き取れるようになれば、どんな文章も臆することなくスムーズに読めるようになります。
音源はウェブサイトからダウンロードできるだけでなく、アプリの英語の友をインストールしても手に入ります。
移動時間や隙間時間にスマートフォンで気軽に学習できるため、学習効率が大幅に向上します。
長文読解の前段階として最適
基礎英文問題精講4訂版は多読多聴をベースとした長文学習の前段階として最適な教材です。
どんな長文も9割以上はシンプルな構造の文から成りますが、残り1割の複雑な文章の意味を読み解く力がないと難関大学の問題には対応できません。
この参考書で100語前後の比較的複雑な構造を持つ英文を確実に読み解けるようになることで、長文読解の精度が格段に上がります。
文法から長文へと進む前に基礎英文問題精講4訂版で精読力を養うことで、その後の長文学習がスムーズに進むようになります。
和訳問題への対応力が身につく
基礎英文問題精講4訂版に取り組むことで、和訳問題への対応力が大きく向上します。
近年の入試では速読重視の傾向が強まっていますが、依然として多くの模試や入試で和文英訳や精読力を試す問題が出題されています。
特に国公立大学の二次試験では和訳問題が頻出なので、基礎英文問題精講4訂版のレベルの英文を正確に和訳できる力は必須です。
構造分析と和訳例が丁寧に示されているため、どのように英文を分析して和訳すればよいかが体系的に学べます。
基礎英文問題精講のデメリット
基礎英文問題精講のデメリットを解説します。
文法の基礎が固まっていないと挫折しやすい
基礎英文問題精講4訂版の最大のデメリットは、英文法の基礎が固まっていない段階で取り組むと挫折しやすいことです。
名前に基礎とついているため初心者向けだと勘違いされがちですが、実際には中級レベルの参考書であり、ある程度の文法知識が前提となっています。
ネクステージやビンテージなどの文法問題集で8割以上正解できるレベルに達していないと、解説を読んでも理解が難しく、学習効率が大きく低下してしまいます。
基礎英文問題精講4訂版の使い方を理解していても、前提となる文法知識がなければ効果は半減するため、取り組む時期の見極めが重要です。
練習問題の質にばらつきがある
基礎英文問題精講4訂版には各編に練習問題が用意されていますが、例題と比べると質にばらつきがあります。
例題は厳選された良問が揃っている一方で、練習問題は難易度や重要度の観点から見て必ずしも取り組む必要がない問題も含まれています。
時間的余裕がない受験生にとっては、練習問題まで手を広げると学習効率が下がる可能性があります。
まずは例題の完全習得を優先し、時間に余裕があれば練習問題に取り組むという使い方が現実的でしょう。
単独では長文読解力が身につかない
基礎英文問題精講4訂版だけでは長文読解力が十分に身につかないこともデメリットの一つです。
この参考書はあくまで精読力と構文把握力を養成するための教材であり、長文全体の論理展開を追う力や速読力は別途トレーニングが必要です。
多読多聴を並行して行わないと、複雑な英文は読めるようになっても入試問題の長文で時間内に高得点を取ることが難しくなります。
基礎英文問題精講4訂版のレベルを習得した後は、やっておきたい英語長文シリーズなどで長文演習を積むことが不可欠です。
基礎英文問題精講に関するよくある質問
基礎英文問題精講に関するよくある質問を解説します。
- 基礎英文問題精講4訂版は音読だけでも効果がありますか?
- 基礎英文問題精講4訂版は音読だけでも一定の効果はありますが、最大限の効果を得るためには推奨される使い方に従うことが重要です。
単に音読するだけでは文章構造の理解が不十分になり、複雑な英文を読み解く力が十分に身につきません。
必ず精講や研究のページ、構造分析を読んで文章構造を理解した上で、リスニングとパラレルリーディングを組み合わせることで、基礎英文問題精講4訂版のレベルに対応した実力が養われます。
音読は音韻処理の自動化に有効ですが、それだけに頼らず体系的な学習を心がけましょう。
- 基礎英文問題精講4訂版の後にやるべき参考書は何ですか?
- 基礎英文問題精講4訂版を仕上げた後は、レベルに応じて次の参考書に進みましょう。
早慶や旧帝大などの最難関大学を目指す受験生は、ポレポレ英文読解プロセス50や基礎英文解釈の技術100に取り組むことで、さらに高度な英文解釈力が身につきます。
また精読力と並行して長文演習も進める必要があるため、やっておきたい英語長文500や700に取り組みましょう。
MARCHレベルの大学を目指す受験生であれば、基礎英文問題精講4訂版を完璧に仕上げた後は長文演習を中心に進めることで十分に対応できます。
- 基礎英文問題精講4訂版の練習問題は必ずやるべきですか?
- 基礎英文問題精講4訂版の練習問題は、時間的余裕がなければスキップしても構いません。
例題だけでも十分な学習効果が得られるため、まずは例題の完全習得を最優先にしましょう。
例題を3周して、リスニングで意味が理解でき、パラレルリーディングしながら意味も理解でき、8割以上の問題が解ける状態になってから、時間があれば練習問題に取り組むという順序が効率的です。
受験までの残り時間を考えて、長文演習など他の学習に時間を割いた方が良い場合は、基礎英文問題精講4訂版の例題だけで次のステップに進んでも問題ありません。
- 基礎英文問題精講4訂版と英文解釈の技術70はどちらを選ぶべきですか?
- 基礎英文問題精講4訂版と英文解釈の技術70は同じレベル帯の参考書ですが、それぞれに特徴があります。
基礎英文問題精講4訂版は専門用語が少なく読みやすい解説と、文脈編の充実が魅力です。
一方、英文解釈の技術70は構文パターンが体系的に整理されており、技術として習得しやすい構成になっています。
どちらか一方を選ぶのであれば、解説の読みやすさを重視する受験生には基礎英文問題精講4訂版がおすすめです。
ただし両方をやる必要はなく、どちらか一冊を完璧に仕上げることが重要です。
- 基礎英文問題精講4訂版はいつから始めるべきですか?
- 基礎英文問題精講4訂版を始める時期は、英文法の基礎が固まってからが最適です。
具体的にはネクステージやビンテージなどの文法問題集の文法編と語法編で8割以上正解できるようになってから取り組みましょう。
また速読英熟語や速読英単語必修編などで多読多聴の基礎を築いた後に始めると、基礎英文問題精講4訂版の使い方がより効果的になります。
一般的には受験勉強を本格的に始めてから2ヶ月から3ヶ月後、つまり高3の春から夏にかけて取り組むのが理想的です。



