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英検4級のリーディングの対策法を解説します。英検4級のリーディングで合格点を取るための勉強法から高得点を取るコツまで実際に高得点を取るまでにやってよかったことを中心に解説します。また英検4級のリーディングの配点や大門ごとの対策方法についても解説します。

【この記事の監修者:英検コーチ塾長の竹本明弘】
これまで英検2級に合格者を900名以上、英検準一級に合格者を1200名以上輩出してきました。英検合格のために効果的な実際にやってよかった勉強法をいくつか紹介します。また短期間で高得点を取るコツやおすすめの参考書も合わせて解説します。
英検4級のリーディングで9割取れる勉強法
結論として、英検4級のリーディングで9割以上得点するには単語力と文法力の徹底、そして段落要約の習慣化が必要です。
単語力と文法力の徹底と段落要約の習慣化が重要
英検4級のリーディングは全35問で構成されており、9割の正答率を目指すには31問以上正解する必要があります。これは決して不可能な数字ではなく、正しい勉強法を実践すれば十分に到達可能な目標です。
まず最優先で取り組むべきは英単語の暗記です。英検4級では約1300語の語彙が求められますが、この単語を本番までに最低4周は繰り返し学習することが重要です。単語帳は英検4級の単熟語EXまたはパス単を使用し、毎日30分から1時間の学習時間を確保しましょう。
次に文法の完全理解が必要です。be動詞と一般動詞の使い分け、現在形と過去形の区別、不定詞や動名詞の使い方など、中学中級レベルの文法事項を確実に身につけます。文法が苦手な場合はひとつひとつわかりやすくシリーズなどの参考書を活用すると効果的です。
さらに長文読解力を高めるために、各段落を日本語1文で要約する練習を毎日行います。これにより文章全体の流れを把握する力が養われ、わからない単語が出てきても正解を選べる力が身につきます。過去問を使って毎日15分の読解練習を継続することで、読解スピードと正確性が向上します。
スケジュール管理と大門ごとの解き方の習得
独学で英検4級のリーディングを攻略するには、計画的な学習スケジュールと効率的な問題の解き方を身につけることが重要です。
まず学習計画は本番の3ヶ月前から立て始めます。最初の1ヶ月は単語と文法の基礎固めに集中し、2ヶ月目から過去問演習を開始します。3ヶ月目は総仕上げとして時間を計りながら本番形式での演習を繰り返します。
独学で英検4級対策をする上で最も大切なのは自己分析です。過去問を解いた後は必ず間違えた問題を分析し、なぜ間違えたのかを明確にします。単語が分からなかったのか、文法理解が不足していたのか、読解力の問題なのかを見極め、弱点を重点的に補強します。間違いノートを作成し、復習サイクルを確立することで着実に実力が向上します。
また独学では学習モチベーションの維持も重要です。毎日の学習時間は最低30分を確保し、小さな目標を設定して達成感を得られるようにします。
例えば1週間で単語帳50ページを終わらせる、過去問1回分を解くなど、具体的で達成可能な目標を立てることが継続の秘訣です。
英検4級のリーディング対策にやってよかった勉強法
英検4級のリーディング対策で特に効果的だった勉強法を2つ紹介します。
1つ目は段落要約ノートの作成です。長文問題を解く際に、各段落を読み終えたら必ず日本語1文でノートに要約します。これにより文章の要点を把握する力が養われ、設問に効率よく答えられるようになります。最初は時間がかかりますが、継続することで要約スピードが上がり、本番でも素早く文章の構造を理解できるようになります。
2つ目は音読と意味理解の同時練習です。英文を声に出して読みながら、同時に日本語の意味を頭の中でイメージします。これにより読解スピードが向上し、リスニング力も同時に鍛えられます。毎日10分程度の音読練習を継続すると、1ヶ月後には明確な効果を実感できます。
英検4級のリーディングで満点を取るための勉強法
英検4級のリーディングで満点を目指すには、基礎力の完璧な定着と応用力の養成が必要です。
満点を取るためには単語帳を最低6周は繰り返す必要があります。4周で基本的な記憶は定着しますが、満点レベルを目指すには更なる反復が欠かせません。特に類義語や反意語も合わせて覚えることで、どんな問題にも対応できる語彙力が身につきます。音声を聞きながら発音も完璧に覚え、イメージで単語を理解できるレベルまで到達することが理想です。
次に全ての問題形式で完璧な解法パターンを習得します。短文の語句空所補充では前後の文脈から意味をイメージし、明らかに違う選択肢を除外する練習を繰り返します。会話文の空所補充では会話の流れを理解し、自然な応答を選ぶ感覚を養います。並び替え問題では英語の基本語順を完璧に理解し、熟語のまとまりを即座に見抜く力を鍛えます。
長文問題では精読と速読のバランスが重要です。問題文を読む前に設問を先に確認し、何を問われているかを把握してから本文を読みます。答えの根拠となる部分には必ず線を引き、選択肢との対応関係を明確にする習慣をつけます。この丁寧な解き方を身につけることで、ケアレスミスを防ぎ満点に近づくことができます。
過去問は最低10回分を解き、間違えた問題は完璧に理解するまで復習します。同じ問題を日を置いて3回解き直すことで、知識が長期記憶として定着します。
英検4級のリーディングの過去問を使ったおすすめの勉強法
過去問は英検4級対策において最も効果的な教材です。効率的な過去問の活用法を紹介します。
まず過去問演習は本番の2ヶ月前から開始するのが理想的です。最初は時間を気にせず、じっくり解いて問題形式に慣れることを優先します。1回目は全ての問題を丁寧に解き、解説を熟読して出題パターンを理解します。特に長文問題では答えの根拠が本文のどこにあるのかを確認し、出題者の意図を読み取る練習をします。
過去問を解いた後の復習方法が合否を分けます。間違えた問題は単に正解を確認するだけでなく、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ不正解なのかを論理的に説明できるまで理解を深めます。さらに問題文に出てきた知らない単語や表現は全てノートに書き出し、自分専用の弱点リストを作成します。
2回目以降は時間を計って解きます。英検4級のリーディングは35分ですが、リスニングの先読み時間を確保するため、32分で解き終える練習をします。時間配分は大問1が8分、大問2が3分、大問3が3分、大問4Aが2分、大問4Bが6分、大問4Cが10分を目安にします。この時間配分を体に染み込ませることで、本番でも焦らず解答できます。
同じ過去問を最低3回は繰り返し解きます。1回目と2回目の間は1週間、2回目と3回目の間は2週間空けることで、記憶の定着度を確認できます。3回目で満点が取れるようになれば、その問題の知識は完全に自分のものになっています。
英検4級のリーディングは何割とれば合格?合格点を解説
結論として、英検4級のリーディングで合格するには約37%の正答率が目安となります。ただしこれはリスニングで90%取れることを前提とした数値です。
英検4級の一次試験はCSEスコアという特殊な採点方式で合否が決まります。リーディングとリスニングはそれぞれ500点満点で、合計1000点のうち622点以上で合格となります。この622点を素点に換算すると、全体で65問中40問正解、つまり得点率62%が合格ラインです。
リーディングは35問中13問正解すれば目標点に到達します。これは正答率37%に相当します。一方でリスニングは30問中27問、つまり90%の正答率が求められます。このようにリスニング重視の戦略が英検4級では有効とされています。理由は小学生や中学生にとってリスニングの方が得点しやすく、対策の効果が出やすいためです。
ただしリスニングで90%取れない場合は、その分リーディングで多く得点する必要があります。例えばリスニングが80%の場合、リーディングでは50%程度、つまり35問中18問程度の正解が必要になります。自分のリスニング力を考慮して、リーディングの目標点を調整することが重要です。
CSEスコアは素点との完全な対応関係がないため、上記の数字は目安として捉えてください。確実に合格するには全体で70%以上、つまり65問中46問以上の正解を目指すことをおすすめします。
英検4級のリーディングの問題構成
英検4級のリーディングは4つの大問で構成され、合計35問が出題されます。
大問1は短文の語句空所補充で15問出題されます。空所のある短文または会話文が提示され、4つの選択肢から最も適切な語句を選びます。この大問では単語力、熟語力、文法力が総合的に問われます。出題される単語は中学中級レベルで、家族や学校、趣味、天気などの日常的な話題が中心です。
大問2は会話文の文空所補充で5問出題されます。会話文の一部が空所になっており、4つの選択肢から会話の流れに合う適切な文や語句を選びます。挨拶や依頼、提案などの基本的な会話表現の理解が求められます。
大問3は日本文付き短文の語句整序で5問出題されます。日本文の意味に合うように与えられた語句を並び替え、2番目と4番目にくる番号の組み合わせを選びます。英語の基本的な語順理解と文法知識が必要です。
大問4は長文の内容一致選択で10問出題されます。4Aは掲示や案内の読解で2問、4BはEメールの読解で3問、4Cは説明文の読解で5問という内訳です。それぞれの長文に関する質問に答える形式で、読解力が試されます。
英検4級のリーディングの時間配分
英検4級のリーディング試験時間は35分ですが、理想的にはリスニングの先読み時間を確保するため32分で終えることを目標とします。
大問1は1問あたり30秒、全15問で8分以内に解きます。知らない単語があっても悩まず、除外できる選択肢を消して勘で選び、次の問題に進むことが重要です。時間をかけても知らない知識は出てこないため、テンポよく解答することを心がけます。
大問2も1問あたり30秒、全5問で3分以内を目指します。会話の流れをイメージし、明らかに不自然な選択肢を除外していきます。2つに絞れたら深く考えず勘で選びます。
大問3は1問あたり30秒、全5問で3分以内に解きます。全ての語句の順番が分からなくても、分かる部分から並べていけば選択肢を絞り込めます。
大問4Aは1問あたり1分、全2問で2分以内、大問4Bは1問あたり2分、全3問で6分以内、大問4Cは1問あたり2分、全5問で10分以内が理想的な時間配分です。長文は質問文を先に読んでから本文を読むことで、効率的に答えを探せます。
この時間配分を守れば32分でリーディングを終え、リスニングの準備に3分使えます。
英検4級のリーディングの配点
英検4級のリーディングはCSEスコアで500点満点です。
しかしCSEスコアは素点から単純に換算されるものではなく、全体の正答率や問題の難易度によって調整される仕組みです。そのため各問題の配点は公表されておらず、何点の問題という概念自体が存在しません。
一般的な目安として、全35問が均等に配点されていると仮定すると、1問あたり約14点となります。ただし実際には問題の難易度によって配点が変動する可能性があります。難しい問題ほど配点が高く、簡単な問題ほど配点が低い傾向があると考えられています。
重要なのは個別の問題の配点を気にするよりも、全体としてどれだけ正解できるかです。CSEスコアの特性上、安定して高得点を取るには全ての問題タイプでバランスよく得点することが求められます。特定の大問だけ極端に正答率が低いと、全体のCSEスコアに悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって大問1から大問4まで、全てのパートで均等に対策を行い、苦手分野を作らないことが合格への近道です。
英検4級のリーディングにおけるおすすめの英単語の覚え方
英検4級の合格には約1300語の語彙習得が必要です。効率的な単語の覚え方を紹介します。
最もおすすめなのは3分間タイマー法です。3分で15個の単語を覚え、3分後にテストします。これを1セットとして20セット繰り返すと、1時間で300単語をテストしながら覚えられます。タイマーを使うことで集中力が高まり、ダラダラと時間を浪費することがなくなります。完璧に覚えようとせず、何度も目にすることで自然と記憶に残すのがコツです。
単語を覚える際は日本語の意味だけでなく、発音記号も確認して音も一緒に覚えます。正しい発音を知っていることでリスニングでも聞き取れるようになり、一石二鳥です。さらに余裕があれば、その単語のイメージを頭に思い浮かべる練習をします。例えばdogなら犬の姿を、swimなら泳いでいる様子をイメージすることで、記憶が定着しやすくなります。
単語帳は最低4周することが重要です。1周目は意味を確認しながらゆっくり進め、2周目は1秒以内に意味が出てくるかテストしながら進みます。3周目は苦手な単語にチェックをつけて重点的に復習し、4周目で総仕上げをします。英検準1級や2級の合格者の多くが4周から6周は単語帳を回しており、これが合格の秘訣です。
また例文ごと覚えることも効果的です。単語単体で覚えるより、I play tennis every Sunday.のような短い例文で覚えることで、使い方や文脈も同時に理解できます。声に出して例文を読むことで、記憶への定着率がさらに向上します。
英検4級のリーディングの裏技
英検4級のリーディングで得点を最大化するための裏技を紹介します。
英検4級のリーディングの裏技①選択肢の除外法
1つ目の裏技は選択肢の除外法です。特に大問1や大問2では、4つの選択肢から明らかに違うものを消していくことで正答率が上がります。4択から2択に絞れば正答率は50%になり、当てずっぽうでも半分は正解できます。知らない単語があっても諦めず、知っている選択肢の中から不自然なものを除外していくことが重要です。
英検4級のリーディングの裏技②長文問題での構造読み法
2つ目は長文問題での構造読み法です。大問4Bのメール問題では、1問目の答えは必ず最初のメールに、3問目の答えは必ず2つ目のメールに書かれています。この構造を知っていれば、無駄なく効率的に答えを探せます。2問目も最初のメールに答えがある確率が高いため、まず最初のメールを集中的に読むことで時間短縮できます。
英検4級のリーディングの裏技③説明文での段落対応法
3つ目は説明文での段落対応法です。大問4Cでは、1問目の答えは必ず最初の段落に、5問目の答えは必ず最後の段落にあります。各設問は基本的に段落順に対応しているため、前の問題の答えより前に戻って探す必要はありません。この法則を知っていれば、読み返しの時間を削減できます。
また大問4Aでは、選択肢に使われている単語が本文中にも登場する選択肢が正解である確率が高いです。意味が完全に理解できなくても、選択肢と本文で同じ単語もしくは同じ意味の単語を探すことで正解にたどり着けることがあります。
まとめ
今回は英検4級のリーディングで高得点を取るための勉強法や解き方のコツについて解説しました。
英検4級のリーディングについてまとめは以下のようになります。
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